転換点で全部本当に言葉を作っていただいてるってことでしたっけ?
そうなんですよ。で、実はですね、これはね、梅田さん知らないと思うんですけど、この本の中にあるwith judgment、without judgmentっていうのは梅田さんの言葉なんですよ。
そうかなと思いつつ。僕も起業家のきしさんって方の受け売りなんですけど、でもやっぱそこですごいいいなと思って。
で、without judgmentっていうのは僕も使うようになりましたね。
なんか梅田さんとミーティングをしてたときに、最後ミーティング終わったときぐらいに、最後雑談っぽく、いやなんかjudgmentが多すぎるんですよね、世の中みたいな話をされていたことをヒントに、
わ、これ聴くってことをjudgmentありとなしで分けるとすごいわかりやすそうだなって思って、翌日の研修でjudgmentがあるかないかっていうことで違うんですみたいな話をしたらめちゃくちゃ刺さりが良くてですね。
これだと思って、なのでこのwith judgment、without judgmentっていうのを梅田さんからヒントをいただいてたっていうのも実はあります。
ありがとうございます。
いろんな転換点にそうやってお力添えをいただいている感じですが、まずなんかせっかく第一回、梅田さんにお越しいただいているので、タイトルがどんな意図でどうつけられたかみたいなことをぜひお伺いできるといいなと思うんですけど。
これは櫻井さんから。
そうですね、これはいつも梅田さんになんかタイトルとかを一緒に考えていただくときは、もうなんかこっちの仮説は全く持たず、ただ自分の中にあるものを梅田さんに垂れ流すっていうところから始めると、
梅田さんがその1時間、ミーティング1時間でアウトプットしてくれるっていう、もう天才っていうかなんだこの人はっていう感じなので、何も持たずに行って梅田さんにまず話をばーっと喋ったっていうのが最初だった記憶があります。
そうですね、先にその僕のお仕事のやり方っていうところからお話をさせていただいた方がいいと思うんですけど、今こう垂れ流すと1時間でポンと出るみたいな話がありましたよね。あれは本当なんですよ。
僕はコピーライターの仕事って、インプットをもらって、その場では答えを出さずに宿題として持ち帰って、それでこねこねして返すみたいな、そういう世界観があるんですよね。
それを受け取りとしてもありがたく頂戴するみたいな。僕そこの提案をするっていうのがちょっと違和感あるんですよね。
なんでかというと、例えば事業とかってその人のものじゃないですか。話してくれる人のものなのに、僕がこねこねして提案するとかって、基本的におかしいなと思っちゃうんですよね。
だってその人のものなんだから。だから本当はセッションの場で、コピーライターはコピーライターなりに、その人が考えていることを集約する。だけどまとめじゃないんですよね。まとめではなくて、要約でもなくて。
コピーライターの目線から、市場の目線から、また生活者の目線から、ユーザーの目線から、どういうふうに切り取られるのかってことを一緒に考えて出す。
そこで、相手がプロで、僕は言葉のプロかもしれないけど、相手が授業のプロで、その場で書けないと嘘じゃないかなって僕は思っているっていう前提にあるんですね。
だから僕は宿題は持ち帰らずに、その場で答えを出すっていうのが基本的に僕のスタイルなんですね。
だってその方が、ちょっと違うなとか、もっとこうかなとかってあるじゃないですか。そういうのが提案されちゃうと、受け入れざるを得ないかなみたいな感じもあるんで。
その場で、仮置き90点出しながら、一緒にまた進めていくっていうのがいいかなと思いました。
タイトルに関しても同様で、櫻井さんから、そうですね。
大体1時間半ぐらい僕、時間をいただいているので、事前にワードのファイルをいただきながら、読んどいて話を聴きながら、
うーん、じゃあ『まずちゃんと聴く』ですかねっていうのは言い過ぎですけど、割とそういう感じに近いやり取りが行われましたね。
そのあたりは櫻井さんの方が覚えていらっしゃることがあるのかなと思うので、ぜひお聴かせください。
そうですね、なんかどうなんだろうな、これどっちが先でしたっけ、本のタイトルまずちゃんと聴くっていうタイトルが先だったか、
その前に結構目次の、というか構成もこうの方がいいんじゃないって話も結構手入れていただいたじゃないですか。
そうですね。
あれって僕ちょっとあんま記憶がないんですけど。
タイトルが先だったと思うんですね。
タイトルが先。
はい、やっぱり僕タイトルが決まって、そのタイトルが意味するものを分解していくとどういうふうな目次になるのかっていうのをやっぱ考えるタイプなんで、タイトルが先でしたね。
なんか僕の記憶だとですよ、ちょっとすごい薄い記憶なんですけど、まずちゃんと聴くっていう案以外にも、
なんかそれこそ黄金比的なものがメインに来るような、あるよねーみたいな話もあったりとか。
あれなんか、ごめんなさい、対話って言葉使おうとしませんでしたっけ一回、違いましたっけ。
それね、それで対話っていうことでまとめようとも一度したんですよ。
サブタイトルでね、対話みたいなものが入ってた感じですね。
で、対話って確かにそうですねって一週間持ち帰ったんですけど、僕が。
で、一週間書いた原稿を対話っていうもので書き直そうとしてやってみたんですけど、どうにもかけずに、
なんか半ばちょっとなんか無理っすみたいな感じで梅田さんに無理でしたみたいなことを言って、
っていうプロセスもありましたね。
ありましたね。
そうそう、そのあたりはでも副題だったんですよね。
まずちゃんと聴くだけじゃちょっとわからないんじゃないかなっていうところもあるし、
世の中に出てしまえば僕はある程度理解できるんじゃないかなと思ったんですけど、
書籍作る人、出版社からするとちょっと不安じゃないですか。
何の本なのっていう、ちゃんと説明する副題があった方がいいよねっていうので、
そこに対話っていう言葉とか黄金比みたいなものを入れた方がわかりやすいよね。
そこで多少やりとりがあったっていうのはすごい記憶にありますね。
ちなみにこれ梅田さん、まずちゃんと聴くっていうタイトルって、今ね、本を読んでくださった方からすれば、
まあそうだよねっていう話だと思うんですよね。
まあそうだよね。
でも、僕の原稿を梅田さんに渡した時点では、「まず」と「ちゃんと」と「聴く」なんかに分解はされていない。
全然違う構成で作られてた。
それを読んで、なぜまずちゃんと聴くっていうものが梅田さんの中に出てくるのかっていうのが、
僕には全然理解ができなくて、どういうプロセスでそういうものが出てくるのか。
ありがとうございます。
そうですよね。
タイトルができてしまうと、まずちゃんと聴く、それぞれ3つが大事で、
それを書籍の中で紐解けばいいじゃんって言って、もうなんの苦労もなく書籍書いたんだろうなって感じしますけど、
全然そんなことないですよね。
僕がなんでそう思えたのかっていうと、やっぱり対話なんですよ。
もちろん書籍の内容をいただいていて、16万字くらい送り付けられてですね、
ちょっと1週間後にミーティングがあるから読んどけって感じで来るわけなんですが、
それは一応読みましたよ。
ただそこって、とはいえガイドで編集者がついていて伴走してくれてるとしても、
やっぱり若干こう散漫になるじゃないですか。
そういうことを頭に入れながら、櫻井さんと話す、篠田さんと話す、
その中で何が紐解かれていくのかってことはずっと聴いてるわけなんですね。
そこは僕本当、without judgmentの世界で読んでいる、
読んだ内容とかをうっすら覚えてる状態で人の話をずっと聴いてるって状態なんですよ。
だから単語単語を一つ一つを注目して聴いてるとかは全くなくて、
最近のチャットGPTとかで言うとベクトル化された状態。
言葉一つ一つじゃなくて、つまりどういうことを言いたいんだとか、
どういう傾向があるのかみたいなことをベクトル化された状態で頭の中に入っていて、
櫻井さんが何を話すのか、僕の問いに対してどう答えるのかってことをずっと聴いてる。
っていうのをまずやってるんですね。
で、きっかけはすごいわかりやすくて、
聴くの本なんですけど聴くだけで終わらない本なんですよって、そういうことなんだろうなと思ったんですね。
でも聴くだけ、聴く本だけど聴くだけで終わらないってことは聴くは入り口だよねってそういう話なんですね。
で、じゃあ対話とかそういうことなんですかね?
対話じゃない。って急に怒り出したりするわけなんですよ。
だって聴くだけで終わらないんだから、聴いて話してまた聴かれてっていう対話ですか?というと
対話じゃない。って急に言うんで、そうだなとかって思うわけなんですよね。
そうしていくと、多分やっぱり聴くの話をしたいんだろうなと思うんですよ。
だけど対話の話じゃないってある程度強い否定が入るってことは、
多分聴く以外の話、聴くのその先の話はしたいんだけど、やっぱり聴くの話を中心にしたいんだろうなと思うんですね。
そうしたら、やっぱり聴くは入り口である。
で、それを聴くは大事な入り口であるなのか、
聴くは入り口としてどういう機能を果たすのかみたいなことをやっぱり考えていかないといけないなっていうふうに僕は思ったわけですね。
でもそれで聴くは入り口であるみたいなことを言っても、
それはそうだよねって感じになるんですよ。当たり前じゃんっていう。
だからそこで、ちゃんと聴くってことは一定重要だよねって思いながら、
まずちゃんと話を聴かないと何も始まらないよねっていう本なんだろうなっていうふうにまず思うわけですね。
まずちゃんと聴くことを行えれば、その先にもより良い理解が生まれて、
新しい問いも生まれるし、そこで受け止めた上で議論が深まったりとか、
新しい展開が生まれるわけですよね。
だからそういう本を書きたいんだろうなと思ってたんで、
じゃあまずちゃんと聴く。この3つでいいんじゃないですか。
っていうご提案をしたって感じですね。
ものすごい簡単そうに言いますけど、ものすごいプロフェッショナルな仕事ですよね。
もうなんかすごい。なるほどなぁ。
そこのね、まずちゃんと聴く。
僕はなんか話を聴いている中で言うと、1時間半の時間を大体僕もらうんですね。
1時間じゃやっぱりなかなか答え出ないんで、
大体1時間半はどんな仕事でも時間をもらうようにしていて、
とにかく60分はとにかく話しまくってもらうってことですね。
でもすっごい遠回りして、本題からずれてもいいからとにかく話してくださいと。
1時間ぐらいずっと話を聴きながら、僕もそこではどういう書籍のタイトルにしようかなとかは全然考えてないんです。
むしろ、櫻井さんは本当に何を言いたいんだろうとか、
あとは、僕もエールの事業はある程度は理解してますけど、
エールの事業とこの本がどういうふうに接続するんだろうみたいなことを、
ずっと櫻井さんの話を聴いているだけですね。
まさに聴くですね。
そこでこういうタイトルがいいかなとか、
こんなふうにしたら売れそうだなみたいなことがあると、
櫻井さんの言っていることとか、篠田さんの言っていることとかを
やっぱり聴き逃しちゃうんですよね。
本当に大事なところを大事だと思えなくなっちゃう。
だけどわりと情報があって、ある程度僕の中ではベクトル化されている情報があって、
そのぐらいで望む。
決め打ちはしないということですね。
答えを持ってきているわけでは全くなくて、
あそこで話を聴いて、1時間ぐらいずっと聴いているんですよ。
とはいえ、一応その場で答えを書くというのが僕の中での至上命題としてはあるので、
だいたい50分ぐらいするとですね、
なんとなく僕もワードファイルを開き始めてですね。
こういうことかな、みたいなことをやるんですね。
ワードファイルを開き始めては本当は嘘で、ずっと議事録をとっているんですよ、僕は。
ワードの議事録をずっととっていて、
なるほど、なるほどとかってずっと議事録をとっているんです。
で、50分ぐらいになると、この辺がやっぱり大事なのかなと思って、
そうするとだいたい40分ぐらい過ぎると、
人の話ってループしだすんですよね。
同じことを言いだすんですよ。
だいたいそうじゃないですか。
しゃべっててもよくループしてるなって思います。
僕はなんか、むしろループしてどこに戻るのかっていうのはすごい重要だと思っていて、
ループすると頭に戻るわけじゃないんですよね。
どっかに戻るんですよ。
どこに戻ってどう回転し続けるのかっていうところにやっぱり大事なポイントがあるんで、
それがやっぱり聴くだけじゃ何も変わらないって話とか、
とはいえ聴くって重要だよねっていうそこのポイントにやっぱり戻ってくるんですね。
そうして50分後ぐらいに、