バーンアウト症候群の経験
誰しも一度は、燃え尽き症候群というものにぶち当たることがあると思います。
だいたいこの燃え尽き症候群がやってくるのが、1年超えて1年半から2年ぐらいの間、最初の1年ぐらいは頑張れるんですけど、
2年目に入って、そこから3年目に至るまでぐらいに息切れをしてしまって、そのままフェードアウトみたいになるパターンが多いですね。
早い人だともう3ヶ月とか半年で消えるんですけど、そこは超えれると。
1年もなんとかクリアすることはできたけど、2年目以降にどんどん失速していくみたいな人は結構いるんですね。
これはおそらく時期的なものもあると思うんですけど、だいたいこの10月から年末にかけてですね、
ちょっと気が緩んでくるというか、気持ちがオフになってくるような時期に完全に撤退してしまうみたいな人はちらほらいるような印象があります。
僕自身も燃え尽きたことはないんですけど、やっぱりモチベーションというか、あんまりやる気が出ない時とかっていうのはあるので、
おそらく自分でもそういうような感情を感じるわけだから、他の人たちはよりそういう思いが強いんじゃないかなと。
僕は仕事が好きなんで、別に何か辞めようとか全く思わないですけど、でもこれもしうまくいってなくて、
別にこの仕事が楽しいわけでもないっていう人だったら、そのまま辞めてしまうというのもね、気持ちもよくわかるなというふうに思います。
この燃え尽き症候群、バーンナウトを超えないと当然ビジネスにはならないわけですね。
情熱と強制力の重要性
それこそ2年とかっていうレベルじゃなくて10年20年と続けていく必要があるわけなので、
燃え尽きている場合じゃないんですよね。だから燃え尽きないためにはどうすればいいのかということを考えないといけないわけですけど、
一番は燃料切れになっているわけですよ。車とかと一緒に燃料があれば走れるけど燃料が切れたらもう走れなくなりますよね。
燃料っていうのは人間に関していうと情熱とかそういうものですよ。どれだけ本気でやりたいと思っているのかっていう、
そこの熱が強ければ別に完全に燃料が枯渇してしまうということはないんですけど、それがなんとなくお金持ちになれればいいやとか、
なんとなく儲かりそうだからみたいな感じでやっている人っていうのはそもそも燃料があんまりないんで、
そういううまくいかないという状況が長く続いた時に完全にガス欠になって動けなくなってしまうわけですね。
でもその自分がやっていることに対してすごく情熱を持っている人とか、
今この目の前の作業に別にそういう好きとか情熱を持っていなくても、
その先にある結果に対して絶対にやりたいという強い思いがある人っていうのは、
一時的に気分が落ちてしまうことはあっても、完全にそれで燃料切れになってしまうということはないと思います。
だからそもそも自分が今やっていること、もしくは今後やり遂げたいことにどれだけ情熱を持っているのかっていうのがやっぱり一番大事になってくるとは思います。
あとは、そこに強制力があるかっていうのも一つあると思いますね。
別にやってもやらなくてもいいんだったらやらないっていう道を選ぶ人が大半なんで、
そこにもうどうしてもやらざるを得ないっていう状況ができていれば、やりたくなくてもやるしかないんで、
バーンナウトとか言っている場合じゃないですかね。やらないといけないからできるっていうのも一つあると思います。
一つの方法としては、参加コストを大きくするっていうのはありますよね。
これは強制力まではいかないですけど、もったいないなっていう心理が働くので、
例えばビジネスとか機材も含め、自己投資も含め、ものすごくお金を投入していたら、
ここで撤退するのはもったいないなっていう、そういう意識になると思いますし、
例えば時間とかもね、自分の時間すべてをそこに捧げてやってきたのに、ここでやめるのはもったいないなみたいな。
そういうのを参加コスト効果って言うんですけど、参加コストが大きければ大きいほど、
撤退することに対して一瞬躊躇するというかね、せっかくここまでやったんだからっていう気持ちが働くと思うんで、
逆にそれがあんまりそこにね、そういう時間なりお金っていうコストを投入していない場合は、
いつでもやめれるやっていう風になるから、簡単にフェードアウトしてしまうみたいなことになるんで、
そういう自分がね、そういう強制力がないと動けないみたいな人は、参加コストを大きくしていくっていうのも一つの方法だと思います。
あとはそのフェードアウトして、今まで通りの生活に戻った後の未来っていうのも考えておいたほうがいいですね。
おそらくそのフェードアウトした人たちっていうのは、会社員とかに戻ると思うんですよ。
もともと会社員やってた人が、企業をしたい、もしくは会社を辞めたいっていう理由で、
このオンライン企業を目指すわけですけど、うまくいかずに撤退すると。
そうなると収入がないから、会社員に戻ってまた働くっていう道を選ぶんですけど。
じゃあそれで、今この瞬間の収入は入ってきたけども、5年後10年後をイメージしたときに本当にそれでいいですかってことをですね。
5年後10年後をイメージしたときに、また結局その職場とか収入とかね、
そういうものに不満を持ち始めてもう会社辞めたいっていう風になる可能性が高いんだったら、
そこで完全に企業を撤退して辞めてしまったらね、結局そのまた不満を抱えるような未来が待っているっていう風になるから、
じゃあやらないとっていう気持ちになるわけですよ。
だから目先のことだけ見てたら確かに一時的にもう面倒くさいね。
こういう情報発信とか、そういう商品作ったりとかね、ボロボロの集客活動とかそういうのを全部放棄して、
サラリーマンに戻るっていうのが一番楽な道ではあるんですけど、
もっと長い目で見たときに、このまま会社に続けてても大して収入も上がらないし、
職場の人間関係も良くないとかであれば、おそらく5年後10年後にまた不満だらけの人生になってるなっていうのが見えていればね、
じゃあ会社に戻るのやめようとかね、っていう気持ちになったりとかすると思うんです。
僕はそういうあれではないですけど、もう会社に戻ったら積むなっていうのが一つあったんですよ。
これはまあ過去に他の場所で話をしてますけど、当時仕事3つを掛け持ちしていて、
それで何とか家計がギリギリ回せるぐらいの収入しかなかったわけですね。
カナダは物価が非常に高いので、共働きじゃない場合、一人で家計全部を養っていくってなると相当稼がないといけないわけですよ。
だけど、今更僕がね、そういうちゃんとした正社員とかで戻ったところで、
まあ何とかギリギリ生活できるレベルの収入ぐらいしか得られないわけですよ。
よっぽどいい仕事であればね、カナダなんてすごい収入が高いから、
サラリーマンの苦悩
まあ高いポジションに行けばね、全然一人の収入でもやっていけるんですけど、
僕たちみたいな外国人労働者がね、そんないいポジションにつけると滅多なチャンスがないし、
それこそレジュメ100件送って、そのうち10件面接まで通ればいいぐらいのすごい厳しいような状況で、
その外国人をね、わざわざ高いポジションにするってのは滅多にないわけだから、
ってなると、まあせいぜい普通の一般的な収入の仕事しか見つからないわけですよ。
ってなると、もう食っていくのがやっとで貯金とかができないわけですね。
貯金ができないってことは日本に一時帰国するようなお金も年出できないし、
子どもの学費とかね、将来的な学費なんかも貯金する余裕がないってことです。
だからそういうのを考えたときに、あ、もうこれサラリーマンになったら僕人生積むなっていうのが思ったんですよね。
だからもう一切態度がなかったというか、それは別にそのやり始めてからそう思ったんじゃなくて、
起業をする前にそう思ったんですね。
このままサラリーマンで他の仕事に転職するとした場合の未来を思い描いたときに、
こっちの道に行ったら人生積むわって思ったから、もう起業しか選択しかなかったっていうのがあるんですね。
だからもう最初から撤退するつもりも全くなかったし、
全然うまくいってなくても、それでもう辞めようとかっていう気持ちもならなかったですね。
だからやっぱりそういう状況があれば、バーアウトとかね、
なりそうになってももう進むしかないっていう風になるから、
やっぱり覚悟が中途半端だと、まあしんどいじゃないですか、こういうビジネス活動ってね。
みんな楽だと思ってるけど、普通にサラリーマンで働くよりも何倍もしんどいわけなんで、
しんどいわけですよ。で、しんどくてしかもお金が入ってこないってなると、
それは辞めたいってなるわけですね。
で、そういうときにちょうど気持ちも落ちてくる、だいたいこの10月から年末にかけてね、
なってくると、まあちょっとね、しんどいからちょっと情報発信お休みしようみたいな感じで休んで、
で、そのインターバルが長くなるわけですよ。1週間やらずにとかね、2週間やらずに。
で、そのままもうめんどくさいからいいやって言ってフェードアウトして終わりみたいなパターンになる人が非常に多いわけですよ。
で、それで自分が納得してるんであればいいと思います。サラリーマンに戻って、
その道で幸せな人生を歩んでいこうっていう人は全然そっちに行ったほうがいいとは思うんですけど、
その道に進んで後悔が残るんであれば、今そこでそういうふうにフェードアウトすることが
果たして本当に正しいのかってことは考えないと、結局それでまたね、
5年後ぐらいに今の会社員の生活に不満を持ってやっぱり起業しようってもう1回ね、
ゼロからそういうふうにネットで活動し始めるんだったらもったいないわけじゃないですか。
その5年間も活動し続けていれば、5年後に結構軌道に乗った状態でいけるかもしれない。
完全に撤退するんじゃなくて反撤退みたいな感じにしておけばね、
会社員やりながらオンラインビジネスも継続みたいにしておけばね、
5年後ぐらいにはある程度軌道乗ってるかもしれないけど、みんな完全にやめちゃうんですね。
まあめんどくさいから、やりたくないからやめるっていうふうになるんですけど、
本当にそれでこの今後の人生に一切自分は不満を持たずに納得した生き方ができるのかってことを考えていかないと、
やっぱりモチベーションとかね、気持ちとかっていうものは当然浮き沈みがあるから、
この沈んだ時にいかにそのままフェードアウトせずに頑張れるかっていうのはすごく大事になってくるわけです。