はじめに:日向敏文氏の新作アルバム
おはようございます。小松でございます。
今日ね、ちょっと朝に収録してますね。歩きながら。
ということで、ちょっと今日は、いつもね、4時半に自動で配信をしてるんですけど、
まあ、ちょっと今日はたまには生っぽい感じで、すぐに撮って出そうかなと思っております。
それでね、今日はちょっと、音楽のね、僕が影響を受けたような話をね、したいと思うんですけど、
何度もね、このボイシーとか、小松正史に伝えてるところがあるように、
日本の作曲家で、日向敏文さんっていう方がいらっしゃるんですけど、
その方が、先月の2月の末なんですけどね、新しいアルバムというか、リニューアルしたアルバムを出しましてですね、
それが東京ラブストーリーっていう、富士テレビのですね、ドラマがありましたよね。
1991年の1月から多分始まったと思うんですけど、
まあ、それの時にですね、サウンドトラック、サントラを作られたんですよ。
えっとね、91年の2月なんですよね。
で、その91年2月からですね、今年どうでしょう、35周年ですよね。
もう35年経ったんだって感じですけど、
それで記念しましてですね、アルバムをもう一度再リリースをされたっていうね、
今日そういうお話なんですけど、聞いてみたんですよ。
劇伴音楽の制作プロセスと『東京ラブストーリー』
いや、すごいね、なんか古くて新しいっていう感じですね。
すごいね、今ね、35年前だから多少いろいろな感覚とか音のね、流行りとかがあるので、
ややちょっとレトロっぽい感じがするんですけど、
すごいね、なんか普遍的なものというかね、
アーティストのね、日向さんのこの富士みたいなものがちゃんと生まれてるというかね、
表現が残ってるというか、そういう感じがね、すごくしましたね。
でね、その話をちょっとサウンドトラック制作の話につなげていきたいと思うんですけど、
これ劇版、劇版って呼ばれるジャンルなんですよね。
いろいろな映像に合わせて音楽をオーダーメイドで作るという、
そういうやり方っていうのが劇版音楽って言われてるんですね。
それはですね、例えばテレビドラマだとプロデューサーがいますよね。
プロデューサーがそのドラマ全体を統括する監督さんなわけですけどね。
それで脚本はもちろんキャスティング、そして撮影のやり方とか、
その細かい絵コンテも含めてですね、指示を出す方なんですよね。
その指示の一つで音楽があるということなんですよね。
だから言うまでもない話なんだけど、
音楽そのもののみで成り立っている領域じゃないんですよね。
音楽っていうのは一つの世界を作り出す、ドラマだったらドラマ、
映画だったら映画を作り出す一つの要素ということで、
音楽を効果的に活用しているわけなんですけども、
長山さんっていうテレビドラマのその時のね、
月休だったかな、月曜9時からやるっていうそういう枠があったと思うんですけどね。
すごいね、いろいろな大ヒットドラマを手書きられたプロデューサーですけれども、
その方が日向さんのご縁があってお願いされたようですけどね。
すごいいろんなオーダーがあるんですよね。
この主人公に合った音楽を作ってほしいとか、
尺って時間なんですけど、時間とかね、使う場面とかテンポとか、
ものすごく細かい指示っていうのがあるんですよね。
おそらくなんだけど、長山さんの全体感としてはですね、
いろんなものに意識を向けなければならないですよね。
なので、多くのテレビドラマとか映画なんかはですね、
音楽監督、交換音の監督さんっていうのがいらっしゃるんですよ。
その方が実は日向さんにいろいろなオーダーを出していたと思うんですけども、
その時にすごくね、やっぱりテレビドラマでよくありがちなのはですね、
とにかく時間がないんですよ。
もう来週の放映のために3日間で作ってほしいとか、
このバージョン、別のバージョンでもうちょっと新しい音で作ってほしいとかね、
楽器を変えて作ってほしいとか、テンポをちょっと緩めて作ってほしいみたいな、
そんな感じの作り方をね、してたと思うんですよ。
なのでね、35周年東京ラブストーリーのサントラを聴くとですね、
すごいなんかね、生々しいというか、ある種切羽詰まった緊張感があるんですよね。
そんな感覚をやっぱり聴いていると空気がね、やっぱり残っているので伝わってくるんですよ。
現代との比較:音楽制作技術と日向氏のスタイル
それでね、ちょっと音楽制作のプロセスの話にちょっと行きたいと思うんですけど、
音楽って今ってコンピューターのDAWね、
DAWっていうのは、なんだっけ、デジタルオーディオワークステーションか、
いわゆるコンピューターの中でソフトを立ち上げて、そこで音を編集するっていうのがありますけども、
当時はですね、その辺りがまだまだローテクと言ったら変ですけど、
スタジオでミュージシャンが録音していて、
時には全体で録音する場合もあるし、個別のパートごとに録音する場合もあると思うんですけど、
それで録音をして、それを後でミックスしていくっていうやり方なんですよね。
なので、すごくやり直しが効かないっていうことなんですよね。
例えばミディピアノで色々な音を編集する場合は、後で画面上でミディ上でちょっと動かしたりすることができるっていうのがあって、
ミスタッチとか、もうちょっと別のやり方にしたいっていう場合は、
細かい調整だったらほんの10秒とか30秒とかぐらいで直るところがあるんですけど、
とにかくスタジオレコーディングで曲を作ってですね、
それで短い時間で完成するとなると、独特の緊張感があるんですよね。
その緊張感がすごく反映されているような感じがしました。
だからね、曲はもちろん日向さんのメロディーをすごく重視して、
アドリブももちろんされてるんですけど、
やっぱり日向さんの世界観はね、メロディーの出し方っていうのかな。
メロディーってね、一番やっぱり大事というか、
高さとか変化とか、言葉の記号的な意味ですよね。
そこをうまく反映させるような形でメロディーを作るというか、
練りに練りまくってメロディー作られてる方だというふうに僕は確信してるんですけど、
そういうところのエッセンスというのがすごく出てますね。
その頃は90年代って色々なBGM的な、
インストゥルメンタルと呼ばれる音楽っていうのがありますけど、
例えば有名なところで言うと、ウィンダム・ヒルのジョージ・ウィンストンとかね、
割とその方はアドリブで綺麗なメロディーを、
瞬時的にね、普遍性はあんまないと思うんだけど、
作り上げていくような感じのスタイルなんですよね。
その一方で、北郎さんとかね、シンセサイザーで
世界観作る方っていうのもいらっしゃいますよね。
即興でゴリゴリやるタイプと、
壮大な世界観をシンセでほわーっとね、
メロディーはそれほど意識はしてないと思うね、北郎の曲は。
そういう中でですね、日向さんはすごくオーセンティックっていうか、
楽曲的にある種クラシカルなところがすごくね、
見入られるんですけども、すごく普遍性の高い音楽で
作られているというふうに僕は思うんですよね。
時代を超えた普遍性と職人技
それが職人的に作られたですね、テレビドラマね。
自分がアーティストとしての日向と住みというよりも、
本当に職人技としてのね、本当に作っているような音楽であってもですね、
ここ最後一番大事なところなんだけど、
自分の個性が出てるんですよね。
すごくね、キャラクターがうまーく出てるっていうのが
本当に効いてて思うし、
それが35年の年月は確かにあるんだけれども、
変わらぬものっていうのを、
僕はひしひし感じましたね。
そういうことでね、ぜひとも日向さんの35年前の音を、
もうちょっとね、今風にアレンジもされているので、
聴かれた方もね、こんな風にまた新しく音を作られているっていうのが
わかるようなアルバムになっておりますので、
ぜひぜひお聴きになられるといいかなと思いました。