"全部聞く"は本当に支援なのか?自立を促す、勇気ある距離感のこと
2026-06-01 07:48

"全部聞く"は本当に支援なのか?自立を促す、勇気ある距離感のこと

福祉をカジュアルに、もっと身近に──
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ジャパンにケアを!就労継続支援B型事業所「ジャパニケア札幌」です。パニック障害を抱える緒方が代表を務めています。

私たちの事業所では、カフェ・バーを併設した小さな雑貨店「マノメオ」という店舗を運営しています。ZINEの専門棚もできました。

A place where diverse values ​​come together!!

多様な価値観を持つ人が集う場所
多様な価値観が交わる場所

これがマノメオのコンセプトです!

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サマリー

支援員は、利用者さんの話を全て聞くことが本当に支援になるのか、という問いに向き合っています。全てを聞き、解決することは、一見献身的に見えますが、相手の自立を妨げる可能性があります。支援者は、適切な距離感を保ち、利用者が自分で考え、行動する力を育む伴走者であることが大切だと述べています。

自己紹介と番組のテーマ
ジャパニケアを――札幌市にある就労継続支援B型事業所、ジャパニケア札幌の生活支援員、りんりんです。
今日は、「全部聞くは本当に支援なのか、自立を促す、勇気のある距離感のこと、というテーマでお話ししていきます。
気になる方は、よろしければ最後までお付き合いください。
ジャパニケア札幌は、札幌市へ地下鉄丸山公園駅から徒歩6分ほどの場所にあります。
事業所で運営しているのが、カフェバーを併設した小さな雑貨店、マノメオという店舗です。
利用者さんと一緒に、スパイスカレーなどの仕込みや接客、雑貨やクラフトビールの仕入れ、販売、ジンという出版物の企画、着物のリメイク、アップサイクルなど、さまざまなお仕事に挑戦しています。
うちの事業所では、利用者さんの主体性を大切にしています。
仕事を細分化することで、特性に応じた仕事、一人一人が輝ける場所を作れると思っています。
それでは本日の本題です。
全部聞くは本当に支援なのか。
自立を促す勇気ある距離感のこと。
支援における「全部聞く」ことへの葛藤
作業の終わり間際、事業所で運営しているマノメオでふと手を止めることがあります。
ある利用者さんが、就業終わりの片付けをしながら、今日あった出来事を話してくれた日のことです。
仕事の不安、過去の辛さ、これからへの迷い、言葉が次から次へと溢れてきました。
その人の声に耳を傾けながら、私の中に静かな問いが生まれていました。
時間外、ここまで聞いていいのか、それともここが線引きなのか、という問いです。
信頼してもらえるということは、支援員としてこの上ない喜びです。
この人になら話せる、と思ってもらえる瞬間に立ち会えることは、この仕事を選んでよかったと感じる瞬間でもあります。
ただ、全部聞くことが本当に相手のためになっているのか、正直に言うとその確信は揺れ続けています。
人が新しいことに挑戦するエネルギーを蓄えるには、ここなら何を話しても大丈夫、という安全基地が必要です。
話を最後まで聞いてもらえる安心感は、支援の土台として欠かせないものです。
その土台を軽んじては、どんな関わりも空洞になります。
ただ、距離が近くなりすぎたとき、何かが少しずつ変わっていきます。
帰る時間を少し過ぎても相談に乗る。約束の時間を少し緩める。
最初はごく小さな例外です。
それが積み重なり、利用者さんの中で困ったことがあれば全部解決してもらえる、という期待に育っていく。
そうなったとき、それを元に戻すことは難しくなります。
これは誰かが悪いという話ではありません。
心地よい環境に順応するのは、人間として極めて自然な反応です。
問題は、その環境が相手の自立の力を少しずつ奪ってしまうことにあります。
勇気ある距離感の重要性
その場を快適にすることと、その人が自分の足で歩けるようにすることは、似ているようで向いている方向が違います。
過剰な配慮は、相手が本来持っているはずの力をそっと奪います。
だからこそ、あえて聞きすぎない、全部を解決しない、という勇気ある距離感を保つ責任が支援者にはあります。
就労支援の場所のゴールは、自分で考える力を育てることです。
どんなに言葉を尽くしても、最終的に選択し、行動し、その結果を引き受けるのは本人です。
全部聞いて答えを出すことは、一見すると献身的に見えます。
ただそれは、相手から主導権を静かに奪う行為となり得ます。
だから私は、今どうしたいと思いますか?あなたならどうしますか?という問いを大切にしています。
そのある夜も、長い話を受け止めた後で、私は一言だけ返しました。
あなたはどうしたいと思っていますか?と、しばらく沈黙がありました。
それからその人は、自分の言葉で答えを探し始めました。
その姿を見た時、胸の中で何かが静止した感覚がありました。
人と人との間に適切な境界線を引くことは、冷たさではありません。
お互いの人生を尊重し合うための約束です。
すべてを許し、全部を肩代わりしてしまえば、できなくて当たり前、という空気がじわりと広がります。
そして、支援者がそれに応えられなくなった時、関係性はあけなく崩れます。
話はちゃんと聞きたい、でも聞きすぎない。
この矛盾するようなバランスを学び続けることが、支援員の専門性そのものだと感じています。
支援の本質と伴走者としての役割
相手が自分の機嫌を自分で整えられるようになること、
自分の課題を自分で選べるようになること、
そのための練習の場所が就労支援という環境の本質です。
全部聞く、全部を救う魔法使いではなく、隣で温かく見守る伴奏者であること、
その潔い一線こそが相手を一番大切にすることではないかと、今も繰り返し問い続けています。
ある利用者さんが自分の言葉で答えを探し始めた、
あの夜の沈黙が思いの連鎖の始まりだったのかもしれません。
焦らずに、しかし妥協せずに、その難しいバランスの狭間で、今日も現場に立っています。
番組の告知と締めの挨拶
今日の話はここまで。いかがでしたか?
利用してみたい、一緒に働きたいという方、見学や体験は随時募集していますので、
お気軽にお問い合わせください。
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ジャパニケアを札幌市から就労継続支援B型事業所、
ジャパニケア札幌のりんりんがお届けしました。
また次回の配信でお会いしましょう。
それでは素敵な一日をお過ごしください。
ありがとうございました。
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