今回のテーマは、僕らが本屋を始めた理由です。
僕らが本屋を始めた理由ですね。
ちょっとどういう意図なのか、僕らのディレクターからの指示を、手紙をちょっと読みたいと思います。
ナオキさんは福岡県の糸島で、本屋アルゼンチンを営んでいますね。
本が売れないと言われるこの時代に、なぜ会えて本屋を始めたんでしょうか。
本屋の店主という成り合いは、ナオキさんの人生やそれ以外の仕事にどんな豊かさをもたらしていますか。
兼業店主の挑戦と野望をぜひ聞かせてください。
ということです。
たぶんちょこちょここのポッドキャストでも、本屋の話は出してるのかな。
出してますね。たまに出してるかな。
それについて改めて話してみましょうという回ですね。
本屋アルゼンチンという変わった名前の、結構聞かれると思うんですけど、
たぶんいろんなことをちょっと切り口として聞けたらなと思ってるんですけど、
主には本屋アルゼンチンという、本当に書店ですよね。
これはナオキが主に音頭を取って、僕らが共同経営しているゴード会社こっからの一つの事業として始めたのが、
もう4,5年前?コロナよりも前かな。
コロナ前?明け?
コロナ中に作ってたもんね。
そうか、コロナ中に作ってたか。
集まって、本当に建屋というか書店のお店、物理的なお店自体も、
僕たちというかこっからのメンバー6人で廃材とか集めたり、コンクリートの土台敷きながら土木作業をして、
その全体の監督、監修みたいなものを、僕らがメンター、アドバイザーとして一応関わっている近所のおいちゃんと、
おいちゃんね。
元大工の棟梁がいまして、もう多分70代くらいだと思うんですけど、
に散々毎日怒られながら、「お前ら大学で何しとったんや!」とか言われながら、
本当に物理的に叩かれたり蹴られたりして、指導を受けながら頑張って作った本屋がいまして、
その本屋の稼働の責任者として直木が一応転職していると。
これ元々、そもそも何で作りたいという、いつ頃からそう考えてた感じですか?
これもう諸説あるんですよ、本当に。本当に諸説あって。
毎回聞かれるたびに僕答えが違うんですよね。だから何回かこの回続くかもしれへん。大丈夫かな。
一回で行きましょう。
一回で行きます。
バチッと行きましょう。
めっちゃちゃんと答えろって言われたら、社会人大学院に通ってたんですよね。起業してから。
社会人大学院行ってた時に最初教えてもらった先生に、
これ全10回でこのテキスト読んでいきますっていう風に渡されたテキストが日本語なんですけど、全く読めなくて。
フランス哲学とかだったかな。から始まったんですけども。
これまでビジネスで読んでた書籍とかってね、パーっと読めていくんですけど、
本当に日本語なのに何書いてるかわからんみたいな感じから本が始まっていって。
これ要は何を書いてたのかみたいなところをこの授業の中で結構みんなで議論したりとか先生が解説していくみたいな。
そうなってくると、例えば僕は人間とは何かみたいなところってずっと企業で人事やってたから比較的ビジネスの中で僕は詳しい方だと思ってたんですよ。
リクルートで人事をやってた時にね。
席隣りの人が例えばSPIを作った人、結構年配の人が席隣りだったりとか、そういう環境だったんだよ。
人、人間のことって別にわかるでしょうみたいな感じだったんですけど。
もうその大学院の授業に行った瞬間にどっからが人でどっからが人じゃないのかとか。
盲目の方が杖持ってるとして、その杖の先っちょで世界を知覚してるとしたら、この杖はその人なのかどうなのかみたいな。
なんかそのレベルから問われてくるみたいな環境で。
そもそもいろんな人間って何なのかとか環境って何なのかみたいなところからもう一回ゼロから本当学び直さないといけなかった経験だったんですよね。
本とかも読んでたんですけど、やっぱり読みやすい本とかビジネス書ばっかり読んでたから。
これってなんか俺だけじゃなくて、いろんなビジネスパーソンがもう一回学び直すみたいなところで行くと、これぐらいちょっと普段手に取らないようなアカデミックな本に手を出していくって結構大事やなと思って。
だから卒業した後も、当時はまだ本屋さんがあんまなかったんですよ、糸島に。
今はいくつかできてるんですけど。
先生たちと喋りながら、「直樹さん、本屋やったらいいじゃないですか?」みたいな。
へー、あ、そうだったんだ。
そうそうそうそう。
あ、まじっすか。やろうと思ったらやれますけど、みたいな。
で、ちょうどビジネスとアカデミア。
アカデミアの本ばっかり並べても絶対売れへんってわかってたから、ちょうどビジネスとアカデミアの間ぐらいの本だけを集めるような橋渡しになるような本屋やったらできそうですっていう話から、そこからやってみよう。
のが本屋アルゼンチンの始まりって感じですね。
めっちゃちゃんと言えておいたそんな感じ。
うん、そんな感じかな。やっぱりこう、そもそも論じゃないけど、やっぱり分かりやすいところの本をどうしても手に取っちゃうし、
Amazonもそうやけど、アルゴリズムがそうやからさ、この本読む人はこの本がっていう風になっていくと、結構自分に心地いい本ばっかりがヒットしていくから、
そこからちょっとはみ出る、内角高めぐらいの本が田舎のちっちゃい本屋に並んでいるみたいなところがあると、世界が広がっていくみたいな、そういう場所になるんじゃないかなと思って作ってたかな。
人とはとか環境とはみたいな、わりと哲学的な問いを起点にしてビジネスのことを考えていくし、接続していきたいみたいなことだと思うんだけど、
そもそもなんでそこが重要だみたいなのを思ってたのっていうのを聞いていくと、社会人大学院になぜ行こうと思ったのかみたいなところからだと思うんだけど。
社会人大学院になんで行こうと思ったかは、ちょうど僕ら仲間6人で起業してるでしょ。
で、起業してる一番のメリットってお客さん選べることだと俺は思ってて。
やっぱり好きな人とか、この会社にコミットしたいみたいなのって、自分たちに選択権があるんやんか。
受けなかったら儲かれへんだけやしさ。
そうやっていくと、お客さんもやっぱりいい人たち多いし、仲間も気心知れてる。
キミハルとかも幼稚園から一緒やからさ。
もうアウンの呼吸の仲間たちに囲まれる生活が1年続くと、なんかね、このまま行くと今まで持ってきたものをどんどん切り売りしてるみたいな感覚があったんや、俺。
はいはい。
で、これ自分で意図的に学びの場っていうのを作っていかないといけないなと思って。
もちろんお客さんと出会うことで、もちろんチャレンジングな課題とかっていうのはあるんやけど、
領域そのものを自分で広げていかないといけないなと思ったときに、自分の中で一番苦手分野どこやろうと思ってアカデミアやったから。
うんうん。
だからちょっと社会人大学に一回挑戦してみようと思ったっていうのが流れかな。
なるほど。
なんか直接的にビジネスに活かしたいとか、ビジネスで使える武器を手に入れるためにみたいな感じではなく、
分からなさと出会えるんじゃないかとか、実際に探求の幅広げたいみたいな、そんな感じなのかな。
そう、なんかそのときMBAとかって選択肢あったやん、あるやんか。
そこ行って学ぶことって、もちろんあるんやろうけど、なんかちょっと想像つかへんとこ行ってみたかったっていうのはあるよね。
なるほど。
うん。だからそれはわざとMBA以外で探してたっていう記憶はあるし、
会社やったらさ、いきなり玉突き人事とか移動とか、このプロジェクトをなんとかやってくれって言って、
もう全然やりたいやりたくない関係なくさ、
もうね、ジョブがアサインされたりすると、自然ともう領域広がってったりとかするけど、
それって起業した後、俺らみたいなちっちゃい会社やったらさ、自分でそこをもうやっぱデザインしていかなあかんから、
それが比較的早かったよね。起業してから1年、2年でもうそれやろうと思ったから、3年かけていってたね。
なるほど。で、実際にそれがきっかけになって、本屋作ったらいいんじゃないですかって言われて、
で、作った、でもそのそこに乗る、その提案に乗るみたいなところの動機で言うと、
自分がやりたいこととどう重なった感じの探求はずっと大学に行ってやっている。
えっとね、卒業したらやっぱり大学院って出なあかんやん、もう。
で、卒業した後やってんな、俺、その本屋始めたのが。
で、大学図書館にも入れなくなるしさ。
で、アカデミアとはでもやっぱり橋渡しみたいな役割って結構自分じゃないとできないんじゃないかっていう感覚があったから、当時。
うん。
だから、それを引き続きつなげていくのって、
そう、本屋っていうメディア、媒体、場所だったらそれができそうだなと思ったよね。
なるほど。
ただ、これめっちゃ、今めっちゃちゃんと喋ってるけど、当時はその本屋やるっていうのはやりたいなぁはあってんけどさ、
えっと、コロナで俺ら出張なくなったやん。
確かに。
結構ワークショップとかで、東京に行って実際にリアルでやる仕事が多かったのが、コロナになってなくなって比較的糸島にいる時間がすごく長くなって、
で、オフィスのスペースも結構広かったけど、デッドスペースというか何も使ってない場所とかもあったから、
時間もあるし、何か作ろうやーって言って小屋を建て始めたのがスタートなの。
ああ、そうやったね。
特に用途も目的も決めず、その庭が広いからオフィスの。で、畑とかあったし、なんか芝生敷始めたりして、
で、ここ一角空いてるよねみたいな、何畳?8畳?10畳ぐらいのスペースかな。
うん、スペース。
で、もともとそこをYouTubeスタジオにしようぜとか、
アトリエにしようとか。
いろいろアトリエにしようやとか言ってたが、いつの間にか本屋になりますみたいな。
デファクトにいつの間にかなってて。
そうそうそう。
いやでもそうやね。だからもうこの小屋を建てようの時には本屋はやりたいはあったけど、その小屋が本屋になると思ってなくて俺も。
うんうん。
で、作りながらちょっとずつできていくわけやん。自分たちがこう気を削りながらさ、組み立てていく中で。
うん。
そう、その中で、そう本当に、もうだから本屋のために建てたというよりかは、アトリエって言ってるけど誰も絵描けへんしなとかさ。
はい。
YouTubeスタジオって言うけど誰が飛んねんみたいな中で、これほんとできたはいいけどどうすんねんやろっていうのはうっすらみんなそれ思ってたやん。
そう。で、そう調べていくと本屋って、本一冊置いて本屋ですって宣言したら本屋になれるっていう参入障壁がめちゃくちゃ低い、実はジャンルで。
へぇー。
そう。それやったら、なんか本当にこの間ぐらいをこの場所でやっていくっていうのもありちゃうかって思って、そっからもう当然のように本屋になっていくって気づいたらみんな、はい、本屋を作ってたってことになってるって感じ。
だからまず箱物って結構批判されがちなケースって多いけど、いろんな文脈でさ、まず箱作るとそこにもともとぼんやりあったアイデアを載せる効率ができたみたいな、なんかそんな感じですよね。
もうめっちゃかっこよく言うと本当に、もう直感と感覚で環境との相互作用から立ち上がった本屋っていう風にめっちゃかっこよく言えると言えんねんけど。
おぉ、なんからしいオシャレな表現。
えっと、ほんまに前新聞社の人になんでですかって言われた時に、いやあのたまたま小屋作ってて、もうここ本屋にしたらいいかなと思ったんですよって言ったらもう一切記事にならんかったわ。
いやめっちゃ大事よね、らしい、らしいというかちゃんと丁寧に言葉にするみたいなの、めっちゃ大事よね、そういう意味ではね。