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2025-03-12 18:57

028 ファシリテーターの仕事は「日頃やっていること」が出る一発勝負

苫小牧市男女平等参画推進センターさま主催のセミナーでファシリテーターを担当しました。

市民の方々とジェンダーの「はて?」をテーマに対話を通して自分の中の常識や社会の常識に向き合うひとときでした。

研修の仕事違って、ファシリテーターは準備ができません。
その時その瞬間に対応するスキルを常日頃から磨いているか、それしかないなと感じました。
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コンテンツ設計アドバイザーの山田まきこです。本日は3月12日です。
今日は、私先ほど、トマコマイに行っていました。今もう自宅に帰ってきてるんですけど、
今日は、トマコマイ氏男女平等参画推進センターが主催する国際女性デーの記念事業のセミナーのファシリテーターとしてお仕事をしてきました。
どんなセミナーだったのかというと、表題が現代版ジェンダーの果てを解き明かす。
いろんなところで感じるモヤモヤをみんなで話して考えようというお題で、参加者の方々と対話型のセミナーをしてきました。
このセミナーの目的としては、今回は国際女性デーにちなんでということだったので、ジェンダーが中心の話題だったんですけれど、
世の中の常識を疑う視点を持って、自分の中のバイアスに気づいたり、
自身の持つモヤモヤした感覚や経験などを整理したり言語化したりできるようになることが、社会の問題を構造的に見て分析するという力になるのではないかということを目的に、
今日は何かの結論を出すとか行動を変えるとかということではないんですけれども、今日感じたこと思ったことを口に出して対話をしてみるというところがゴールのセミナーでした。
トマコマイジ男女平等三角推進センターでは、今日のこの講座を皮切りに、来年度2025年度もこのジェンダーだけではなく多角的な視点で、
社会を構造的に見ていろんな立場の方を尊重できるような、そういう社会にしていこうということでセミナーを開催されるようなんですけど、
今回のこのセミナーが1回目ということで、セミナーのファシリテーターをさせていただきました。
どんな方がいらっしゃるのかなというのは、行ってみないとわからないという状況で、何人いらっしゃるのかというところもあまりわからない状況でした。
実際には参加者としては6名かな、6人の方がいらっしゃいました。対話という意味ではすごくちょうどいい人数だったなと思います。
あとこのセミナーはオンデマンド、後から動画を編集して閲覧することもできるんですけど、そのオンデマンドで申し込まれた方も何人かいらっしゃるということだったので、
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今回の様子は動画でも確認ができるかと思います。
コンテンツ設計アドバイザーとしては、今回はコンテンツ設計をどういうふうにしていったのかということを、まず準備段階のところをお話ししたいなと思うんですけど、
実は準備はほとんどしていません。
というのも、こちらは私がファシリテーターとして入らせていただいたので、全体の流れとか段取りみたいなところは全てセンター側でいろいろ考えてくださいました。
一回お打ち合わせをさせていただいたときに、進め方として何かお題となるものがあった方がいいんじゃないかということがありまして、
私の方から提案させていただいたのが、ジェンダーバイアスがどれくらいあるのかっていうのをチェックできるチェックリストみたいなものをA4ペラ1で作って、
それをチェックしてもらいながら、その内容でもいいですし、そこからチェックしたことによって気づいたことっていうのを皆さんと会話できたらいいんじゃないかなということでチェックリストを作りました。
チェックリストは全部で3つの項目に分かれていて、日常生活編、それから仕事キャリア編、そしてメディア社会編っていう感じで分かれているんですよね。
項目としては全部で19かな。
例えば日常生活編であれば、家事や育児は女性が主にやった方がうまくいくと思っている。
男性が料理や掃除をしていると偉いと思うことがある。
子供向けのプレゼントを選ぶとき、男の子には車やロボット、女の子にはおままごとセットを選びがちという感じで、
そうだなというふうに思ったらチェックを入れるっていう。
チェックの数が多ければ多いほど、結構バイアスが多いんじゃないでしょうかねっていうようなチェックリストになっているんですよね。
これをチェックを日常生活編、仕事キャリア編、メディア社会編ということでチェックをしていただきながら、
その中で気になったところを皆さんでシェアしながらですね、意見交換をするっていう回でした。
なので私が作ったのはチェックリストだけですね。
それ以外の全体の振興のところは全てセンター側の方がしてくださいました。
何か記録が残るといいなというふうに思ったので、チェックしたものに関してはどうしてそう思ったのかとか、
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チェックはしなかったけれどもここについてはちょっと言いたいことがある、感じることがあるっていうことがあれば付箋に書いてくださいねっていうふうにメモを残してもらいました。
それもね最後にホワイトボードに全部貼って、今日の成果物というか話し合った内容とか皆さんが気になった内容ってこのあたりでしたっていうことがわかるようにしました。
時間は10時から12時の2時間でしたので、2時間で実施する内容としてはちょうどいいぐらいの分量だったかなというふうには思いました。
ただチェックリストが全部で19項目とかあるので、この一つ一つに対してもっともっと深掘りしようと思えばできたかなというふうに思いました。
例えば家事や育児は女性が主にやった方がうまくいくと思っているっていうところにチェックされた方が数人いたんですけれど、数人いたけど全員が同じように考えているとは限らないんですよね。
それぞれがどうしてそこが大事と思ったのかっていうところをチェックすると、Aさんは家事や育児は女性がやった方がうまくいくっていうよりは経験値の差で自分がやるよりは妻がやった方がうまくいってるのでそう思いましたっていう方もいるし、
家事や育児はって書いてあるけど、どっちかっていうと、何かを察するっていうことに関しては女性の方がうまいので、特に育児で子供に何か危機が迫ってるとか子供が困ってるっていうことがあった時に自分よりは奥さんの方がそれがすごく気づきやすいので、そういう能力的なところでうまくいくって思いますとか。
家事に関しては自分の方が結構主体的にやってるので、逆にここはあまりチェックつきにくかったですみたいな方とかもいたんじゃないかなというふうに思います。
メインがチェックするとは限らないし、チェックをしたとしてもそれぞれ考えていることが違うっていうことが分かって面白かったです。
そういうのをチェックをしながらですね、皆さんのご意見いろいろお聞きできました。
今回は私はファシリテーターとしてそこに入っていきましたので、割とですね、こういった自分でコンテンツを作っていない、つまりスライドとかテキストみたいなものを作らずに実施するものっていうのはあんまりこれまで多く経験しているものではないんですよね。
私はどちらかというと前の放送でも言った通り準備をしっかりするタイプなんです。
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なので、いわゆるこういうファシリテーターだけでやるっていうふうな対話型のものっていうのは準備ができないセミナーなんです。
今回その準備ができないセミナーというものに臨んだことで気づいたこと、この皆さんとの対話の中で気づいたことももちろんたくさんあったんですけど、コンテンツ設計という視点で考えたときに設計という準備をあまりせずに臨んだことによって自分の中ではすごく大きな自分の課題に気づけたかなというふうに思っています。
準備ができないということは日頃やっていることでしかもうないっていう感じなんですよね。
日頃やってないことは本番で力は発揮できないですから、そういう意味では日頃どうしているかをファシリテートに関してどういうふうに自分は日頃から鍛錬しているかということがすべて出てくるなというふうに思いました。
日頃やっていることって今回のことでいうと大きく3つかな、このセミナーをうまく持っていくために必要なことって3つあるかなと思っていて、一つはこのジェンダーという問題に対する知識ですよね。
時事問題、最近で言われていることだったり、そこにまつわるいろんな社会課題があると思うので、そこに対してどれくらい自分が知識を持っているか、普段からアンテナを張って情報をお持ちできているかっていうところですね。
ここに関してはもちろん自分の中では他の話題よりはアンテナ高く持っているつもりだったんですけれど、セミナーに参加された方々がこういうニュースありましたよねとか、こういう問題はとても斬新でしたよねとか、センシティブな事件がありましたよねっていうふうにおっしゃっていただいたときに、
確かにそういう事件あったな、そういうニュース見たよなと思いつつも、その真相とか深いところまで分かっていなかったり、おっしゃっていただいたニュースを知らないということもありました。
なのでそういうところで、ここの話をもっと分かっていたならば、もっともっと深くその話に切り込んでいたりとか、その話を知らない方にもちゃんと説明できたのになっていうふうに思いました。
あともう一つは、対話力ですね。ファシリテーターですので、自分で何かを抗議するということではなくて、皆さんから出てきたお話を皆さんがより深く内省できるように、もしくは意見が活発に交わされるように対話をしていくということが求められるんですけれど、
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ここは私の中では最初からとってもできているとは思っていない課題の部分なんですよね。ただ私の中で大事にしているのは、キャリアコンサルタントとして人の話を積極的に聞く、傾聴というところはとても大事にしている部分なので、
うなずくとか、その方が大事にしている、その方のこだわりがありそうな言葉が出てきたときには、その言葉を伝え返すとか、そういうことをして、よりその方が何を言いたいのかということを引き出していくということを注力したかなと思います。
また話が長くなってしまったときには、要約するということもしました。これは普段からやっていることといえばやっていることですね。
ラジオの収録をしているときにパーソナリティさんやゲストの方と会話をするときもそうですし、自分がパーソナリティをしているときには、ゲストの方のお話を聞いて、よりそのお話を引き出したりとか、そこの話をもっと広げていったりとか、まとめたりとか、そういうことをしているので、そこの力が発揮できたのかなと思っています。
最後の一つはですね、ここが本当に肝になるなって今日思ったんですけれど、関係性を構築する力かなと。アシリテーターの私と来てくださった参加者の皆さんとの関係性を作っていくっていう力です。
これはですね、今回私と皆さんは初めましての関係で、参加者同士の方はお知り合いの方もいらっしゃったみたいなんですよね。なので、私がそのもう2時間というこの限られた時間の中で皆さんのお話をお聞きするにあたって、皆さんが心地よく意見が出せるような場を作るっていうことは、
私にかかっていたと思うんですね。なので、どういうふうにこの始まるまでの時間、皆さんと対話をしていったらいいかなとか、関係性を作ったらいいかなっていうところは、最初からちょっとドキドキしつつもですね、注意しました。
そんなにやることは難しくはないんです。すごく単純なことで言ってしまえば当たり前のことだったりするんですけれど、例えば今回は20代の女性の方、おそらく20代と思われる女性の方、それから30代ぐらいと思われる男性の方、おそらく60歳以上と思われる男性の方。
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40代か50代くらいの女性の方という感じで、年代と性別がバラバラだったんですね。結構このジェンダーとかを取り上げると同世代の女性が集まることが多いんですけれど、今回は男性も女性もいましたし、年代も結構バラつきがあってよかったなと思うんですけど、
となると、やっぱり皆さんがどういう意図でここに参加してくださっているのかというところがわからないんですよね。いろんな立場で、もしかしたらここの場に来て、ジェンダーなんてクソ暗いだ、みたいなふうに思っていて、アンチジェンダー問題みたいなね。
そういう意見を言いたくてきた、みたいな方もいるかもしれませんし、何を意図して来られたのかわからない。
特に普段はいらっしゃらない年代の男性の方っていうのもいらっしゃって、そういう方々っていうのはちょっと耳が痛いお話も出てくるんじゃないかなというふうにも思ったので、どういうふうにお考えでいらっしゃったのかなっていうのを、
先に始まる前に少しお時間がありましたので、今日はどういう意図で来られたんですかとか、普段はどんな活動されてるんですかということを聞きに行って、いろいろお話ししていただきました。
ここはやっぱり相手に興味を持つということ、積極的に関わりに行くっていう姿勢を大事にしているんですよね。
それで自分の話を積極的に聞こうと思ってくれている人に嫌な気持ちを持つって方少ないかなと思うので、そんなところを注意しながらお話し聞いていました。
結果的にはですね、皆さん本当にいろいろ大きく気づきがありましたという方もいらっしゃるし、最初からこの問題については結論はもちろん出なくて、自分の価値観を揺さぶるようなテーマなので、混乱するんじゃないかなというふうに思って、厳に混乱をしながら、それでも何か一生懸命考えようというふうに思って言語化してくださる方がいらっしゃったりとか、
なんかここに書いてあることはもっともだって思うんだけれども、現実のビジネスの世界だったりすると競争して勝たなければ成り立たないっていうことがあると、これはこうすべきだなって、もっと尊重すべきだなっていうことを思ったとしても、なかなかすぐに方針転換ができなかったりするっていうのも現実あるよねとか、そういうお話を本当にありのままのご自身で語ってくださったので、
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私もすごく勉強になりました。
今回はファシリテーターという役割で、コンテンツを設計するということではなく、もういきなり本番という感じの機会だったんですけれども、これは本当に自分が鍛えられるなっていうふうに思ったので、
ちょっと緊張してしまうし、どっちかというと避けたくなるようなドキドキ感なんですけれども、やって気づくこと良かったところも失敗したところもたくさんあるので、とてもいい機会でした。また機会があったらチャレンジしてみたいと思っています。
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