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みなさん、こんにちは。マグっとラジオ、漢方と薬膳で健やかライフの時間です。
本日も薬剤師、兼和漢薬膳師のこじまみかがお届けいたします。
このラジオは、漢方と薬膳の力で、あなたのなんとなく感じる不調を改善して、毎日をもっと健やかに、もっと楽しく過ごすためのヒントをお届けしています。
漢方のプロの視点から、体質改善のヒントや、自分をもっと好きになるためのマインドについてもお話ししていきます。
そして合言葉は、マグっと。
マグカップ一つでできる、簡単で美味しい薬膳レシピもご紹介します。
マグっとラジオで、漢方と薬膳をもっと身近に感じて、健やかな毎日を手に入れてくださいね。
それでは今日も、マグっとラジオスタートです。
めまいの原因と影響
さて、第6回目の今日は、そのめまい放置しないでということで、自律神経の乱れと漢方のお話をしようかなと思っております。
漢方のお話なので、この回だけで全てが説明できるとは思わないので、ちょっとシリーズ化になってしまうかなと思うんですけど、ぜひご興味ある方は聞いていただければ嬉しいです。
そもそも皆さん、めまいって経験がありますか?
立ち上がった時とか、ちょっと上向いた時とかにクラッとしたりとか、ぐるぐると回るような感覚になったり、フラッといきなり起こる症状なんですけど、
私は40歳になって、特にめまいを感じるようになったんですね。
おそらく40歳という年齢的にも、更年期にあと何年かで差し掛かるであろう年齢なので、ホルモンのバランスの乱れだったりとか、仕事がとにかく忙しかった時もあったんですね。
在宅勤務なんですけど、ずっと座って家で仕事をしていなきゃならないので、ストレスという部分も結構大きかったのかなと思うんですけどね。
実はめまいの原因の一つに、自律神経の乱れというものもあるんですね。
自律神経は私たちの体をコントロールする神経で、交換神経と副交換神経の2つがあるんですね。聞いたことありますかね。
交換神経というのは、活動モードの時に働いているような神経で、副交換神経はリラックスモードの時によく働いている神経だと言われています。
この2つの神経のバランスが崩れると、めまいだったりとか頭痛、肩こり、イライラなどいろんな症状が不調として現れてくるんですね。
漢方では、体の中を気、血、水の3つの要素で考えていくんですね。聞いたことありますかね。気、血、水という言葉ですね。
ちょっと簡単に説明すると、「気」っていうのは体を動かすためのエネルギーですね。生命を支える原動力っていうとイメージつきやすいですかね。
あとは元気だったりやる気とかね、〇〇気ってついてると思うんですけど、知らないうちに「気」っていう言葉を使っていると思うんですが、これが気、血、水の気のイメージですね。
続いて「血」ですね。血は全身に栄養を運ぶものですね。漢方では血液だけではなくて、体の様々な組織に栄養や酸素を運ぶ赤色の液体のことを血と言ってますね。
最後に「水」ですね。体の潤いを保つものですね。血液以外の汗だったりとかリンパ液など、血液以外の液体のことを指してますね。この3つがバランスよく巡っている状態が健康な状態と考えています。
気に関する体質とチェックリスト
今回はこの中の気っていう部分が関係するめまいについてちょっと詳しく解説していこうかなと思います。めまいが関係している体質というか症状についてなんですが、まず気虚という症状がありますね。気虚っていうのは気が不足している状態です。
エネルギー不足で体がだるくて、めまいとか立ちくらみが起こりやすいと言われてますね。エネルギーが足りないので疲れやすかったりとか食欲不振だったり、息切れを少し動いただけで息切れしてしまうという特徴がありますね。
それから気滞っていう体質もあって、これは気の巡りが滞っているような状態ですね。ストレスだったりイライラで気の巡りが悪くなっているので、めまいだったり頭痛、肩こりが起こりやすいと言われています。他にも胸やけしやすいとかね、お腹が張りやすいとか便秘しやすいっていう症状もね、気体の症状の特徴ですね。
何か思い当たる節はありますかね?ちょっと簡単にチェックリストを作ってみたので、ちょっと気の巡りだったり気が不足している状態が気になる方は、どっちが自分のタイプなのかなっていうのをちょっとチェックしていただければなと思います。
今からお話しするチェックリストはラジオの概要欄にも書いておくので、後から見てチェックしていただければなと思います。
気虚ですね。気虚のチェックリストです。何個当てはまるかちょっと数えててくださいね。
①疲れやすい ②食欲がない ③風邪をひきやすい ④声が小さい ⑤立ちくらみしやすい。何個か当てはまりましたか。
続いて、気滞のチェックリストですね。①イライラしやすい ②ストレスを感じやすい③肩や首が凝りやすい ④ゲップやおならが多い ⑤お腹が張りやすい
当てはまる項目が多い方がよりそのタイプかもしれないですね。
漢方では、これらの症状に合わせて、漢方薬や薬膳、お食事療法で体質改善を行っていきます。
例えば、気虚ですね。気が不足しているタイプの方には気を補う漢方薬で、かつ消化の良い温かいお食事を相談いただいた時に私はお勧めしているんですね。
漢方薬だと、例えば、半夏白朮天麻湯をよく使いますね。ちょっと難しいんですけどね。
こちらの漢方薬は、胃腸が弱めの方、めまいが気になるという方によく紹介していますね。
水の巡りという部分にも関係している漢方薬なので、いろんなタイプのめまいに使えるような漢方薬ですね。
気虚のタイプの方は胃腸をいたわるような食材を心がけていただけるといいんですけど、
例えば、お茶で飲むなら先日お話したナツメ茶というのはもちろんいいんですよね。
他には菊花茶という菊のお花のお茶だったりとか、ハトムギ茶とかもお勧めですね。
ハトムギというのは体を冷やす作用があるので、気虚タイプの方は冷えやすいので、飲みすぎには注意していただきたいなと思います。
冷えが気になる場合は温かいハトムギ茶を1杯程度飲んでいただけるといいですね。
菊花というのは食用菊ですね。乾燥させた菊が売っているので、持っているといろんなことに使えて便利ですね。
目が疲れた時とかにもいいですしね。これの使い方はまた後日配信していこうかなと思っています。
次は気滞タイプの方ですね。気滞タイプの方は気の巡りをよくする漢方薬だったり、リラックス効果のあるハーブティーなんかをお勧めしていますね。
ちなみに私は目眩が結構気になるので、釣藤散という漢方薬をしばらく飲んでいますね。
最近健康診断で血圧が上がってきてしまって指摘されてしまったということもあったり、ストレスとかもあるので釣藤散を愛用しているというか、ずっとお世話になっていますね。
他にも加味逍遥散だったり、抑肝散加陳皮半夏という漢方薬もお勧めですね。
合わせてハーブティーがお勧めというお話もしたんですけど、漢方的には気の巡りというのは香りとすごく関係があると考えるんですね。
香りというのは匂いですね。なので香りのいいハーブティーみたいなちょっと香りの強いものを香りを楽しみながら飲んでいただけると気の巡りが整っていくと考えるんですね。
なので私は結構シソ茶とかも飲んでますね。
薬膳ではソヨウといってチリメンジソというちょっと紫色の葉っぱなんですけど、そのシソを乾燥させたものを使います。
シソ茶も実は常備してたりするので、シソ茶についても後日また配信していきたいなと思ってます。
本当にたくさん話したいことがあって、今日は何話そうかなとワクワクしてしまう感じなんですが、ぜひお付き合いいただけると嬉しいです。
という感じで今日はちょっと難しいお話をしてしまいましたね。
簡単にまとめるとチェック項目で気虚という気が不足しているタイプに当てはまった方は、胃をいたわっていけるようなお食事を心がけてみていただけるといいかなと思います。
気滞に当てはまった方は香りを意識したお茶でリフレッシュしていただけるといいかなと思います。
今日は気が関係する目前についてお話ししました。
次回は血瘀だったり水滞が関係するめまいについても解説していけたらなと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
めまいは放置せずに早めの対処が大切ですね。
気になる方はぜひ漢方相談もいつでも受け付けていますので、気軽に漢方相談してくださいってコメントいただけると嬉しいです。
今日も最後まで聞いていただきありがとうございました。
また聞いていただけると嬉しいです。
それでは今日も一日皆様にとって良い日でありますように。さようなら。