1. 『幸せな成功者』育成塾
  2. 第286回 「海馬と記憶(映画..
2018-03-13 17:25

第286回 「海馬と記憶(映画:メメント解説)」

記憶の司令塔「海馬」の「空間認知」・「シータ波」・「記憶獲得」3つの働きと、海馬障害になるとどうなるのか?を
体感できる映画「メメント(形見)」について解説します。



00:03
経営コンサルタント 中井隆栄の
幸せな成功者育成塾
この番組では、18歳で起業し、6社の社長を歴任した実業家出身の経営コンサルタントであり、
自ら経営塾を主催する中井隆栄が、これまでに1200人以上の経営者の方々の経営相談、人生相談に応えてきた
農科学・心理学とマーケティングを活用した独自のノウハウで、
ビジネスと人生のバランスの取れた幸せな成功の実現をお手伝いします。
リスナーの皆さん、こんにちは。経営コンサルタントの中井隆栄です。
今日はですね、私の品川のオフィスから、久しぶりに農科学の話、
今日はね、海馬と記憶の話をしたいと思います。
海馬はですね、海の馬と書いて、海馬、記憶の司令塔という風にね、言われているんですけども、
実は記憶だけじゃなくてね、いろんな働きを行っています。
まず一つがね、空間認知。
あなたがですね、例えば、どっか、セミナーを受けるとして、セミナールームに会場に入りました。
入った瞬間に、なんとなく無意識でその部屋の全体の広さって感じることができると思うんですね。
これは海馬が空間認知をしているからなんですよ。
それからセミナーで、2人掛けの机に座りました。隣の人が座りました。
で、隣の人も自分も前を見て講師の話を聞いているんだけど、
でも隣のなんとなくの距離感、隣の人とのなんとなくの距離感って感じますよね。
これはね、海馬が空間認知を常にやっているからなんですよね。
次はですね、海馬はですね、脳波の中でシーター波っていうね、
瞑想とか超集中状態の時に出るシーター波っていうのを出すんです。
海馬が活性化するとシーター波が出るんですね。
シーター波が出ると脳の中で情報が結合しやすいので、
具体的にはアイデアが浮かんだりとか、思いついたりとか思い出したりとかね、
そういうふうにするときはシーター波。
それからスポーツで、よくゾーンに入るっていうでしょ、ゾーンって聞いたことないですかね。
例えばテニスとかで試合をしていて勝ったんだけど、
もうそのどのプレーをどうやって勝ったかっていうのを覚えていなくて、
でももう体が勝手に動いて、なんか気がついたら試合が終わって勝ってたみたいな。
こういう状態のことをゾーンに入るっていうふうにスポーツで言うんですけど、
ゾーンに入るっていうのはシーター波が脳波の中で圧倒的に支配している比率が高いっていう状態ですよね。
03:01
そのシーター波がたくさん出てる状態、シーター波支配状態っていうのが先ほども言いましたアイデアが浮かびやすいので、
いろいろ仕事でいろんなことを考えてて、でもちょっとスッキリしないな、なんかいいアイデアないかなみたいなときに、
フッとした瞬間に何か浮かんだりしますよね。
それからその同じ感覚で道を歩いてたり、車を運転してたり、電車を乗っててもそうですけど、
移動中にアイデアってひらめきますよね。
これは会話が空間認定をしてるんで、移動するイコール会話がフル活性化してるんで、
シーター波状態になってるんですよね。
シーター波がたくさん出てる状態になるのでアイデアが思いつくということなんですよね。
それから記憶の司令塔ですから、記憶ですよね。
この記憶を獲得するっていう役割をしてます。
記憶は記憶の3ステップと言いまして、
1つ目が獲得する記憶自体を全投用から会話にデータを転送するっていう作業。
それから保持。
これは会話がこの記憶を残す残さないっていう選択をして、ほとんど消しちゃうんですけど、
残すっていう風に判断したものを即投用っていうパソコンで言うとハードディスクのメモリですよね。
そこに転送するっていう、そこでデータを保持するっていう機能。
そして3つ目が再生ということで、即投用に入っているデータを検索して、
全投用、我々が意識できる、意識を作っている部位ですよね。
全投用に転送することによって再生するっていう。
獲得・保持・再生っていうのが記憶の3ステップという風に言われます。
会話は先ほども言いましたけど、ほとんどのことを消してしまうので、
会話の中に情報が入っていられるのは条件にもよるんですけど、
大体3週間、21日から30日間なんですよね。
ようほどの感情が動いた出来事以外は、その3週間から30日ぐらいの間までに、
最低7回同じ情報が会話の中に入ってこないと、
会話は必要な情報だと判断しないので、忘れていってしまうということになるんですよね。
さっき言った感情に、感情が動いた時の記憶っていうのは記憶になりやすい。
特にトラウマとか恐怖体験、これはもう1回で覚えささないとですね。
一度怖い目にあったらもうそういうところに近づかないとか、
そういうことをしないっていうふうに覚えささないといけないじゃないですか。
人間の生存本能っていう部分で。
06:00
なので会話の横に扁桃体っていうね。
扁桃っていうのは中国語でアーモンドっていう意味ですけど、
アーモンド大の小指の第一関節ぐらいの扁桃体っていう部位があって、
ここは喜怒哀楽全部作ってるんですよ、このアーモンドの中で。
喜怒哀楽全て同じところで作ってるっていうのは、
人間って不思議だなっていうふうに思うんですけど。
この扁桃体と会話は別々の部位なんですよ。
くっついてて、感情が動くイコール扁桃体が活性化する。
扁桃体がプルプル震えるんですよね。
そうすると、そのくっついてる会話の中の情報を増幅して覚えやすくするんですね。
だから単に、例えば本で読んだとか映画を、
例えばハワイに1回行ったら、
ハワイってだいたいどんなところか、
イメージって勝手に覚えるじゃないですか。
それは五感同士で情報が入ってくるから。
でも写真、ガイドブックとか見ながら、
ハワイいいわねみたいなことで見てるのと、
やっぱりリアルにそれを再現するの全然違うじゃないですか。
というように、扁桃体が活性化したり、
それからいつも言ってますけど、
VAK、視覚、聴覚、体感覚。
体感覚の中には、嗅覚、味覚、触覚ですね。
だから実際に体験して五感をフルに活用するイコール、
たくさん会話の中にデータが入ってくるということですから、
覚えやすくなるということになります。
それで記憶の3ステップに対して、
障害の話をちょっとしたいんですけども、
獲得っていうステップの障害、これは会話障害。
要は新しい記憶が作れなくなるんですよね、会話が障害を起こすと。
それから保持のところは認知症。
記憶を保管ちゃんとしておくことができない。
それから再生のところの障害が記憶喪失。
データは入っているんだけど、全投与に転送できないということで、
この3ステップに対応して、会話障害、認知症、
記憶喪失っていう障害があります。
前回、映画の話をしたら好評だったんで、
ちょっと今日も映画の話をしたいんですけども、
メメントっていう、これもまた非常にマニアックな映画があるんですけども、
興味ある人はぜひ見られると。
私は大好きなんで何回見たかな、これ。
もう何十回と見てるんですけど、
これ何の話かというと会話障害の話なんですよ。
メメントっていうのは直訳すると固み。固みっていう意味です。
クリストファー・ノーランっていうハリウッド監督のデビュー作、
2作目かな、2作目ですね。
まだインディーズでやってた、ハリウッドでメジャーの。
09:02
バットマンシリーズ大ヒットしましたよね。
バットマン3部作撮ってる監督なんですけど、
まだそんな売れてなくて若い時で予算がない時なんですけども、
すっごいマニアックな映画で面白いんですよ。
主人公のガイ・ピアーズっていう役者が主人公なんですけど、
会話障害になった人から見たら世の中ってこういうふうに見えるんだっていうのが、
主人公目線で見られるんで、すごい不思議な映画でもあるんですけど、
面白い。僕的には脳科学マニアの、私的にはすごく好きな映画で何回も見てます。
マトリックスの話も何回かしてると思うんですけども、
面白いのが、主人公は僕はあんまり知らない。この映画にしか知らない人なんですけど、
主人公の次に脇役で出てくる刑事役の人が、
ティディ・ジョ・パントリアーノって言うんですけど、
マトリックスで最後はオペレーティングルームでオペレーターやってる人、
最後裏切る人いるでしょ。あの役者が脇役でずっと一緒に出てくるんですよ。
それから、バーでやってるバーテンを、バーテンなのかな?
バーを経営してるのかな?女性がいるんですけど、
それがキャリアン・モスでマトリックスのトリニティの人ね。
トリニティがバーでバーテンやってるんですよ。
で、ちょっと事件にも絡んでくるんですけど、
簡単にストーリーを言うと、自分の目の前で自分の奥さんが残殺される。
ちょっと怖い話なんですけども、残殺されるのを見てしまって、
そのあまりの恐怖でその会場が障害を起こすような記憶を作れなくなってしまうということなんですね。
それまでの記憶はあるんですよ。あるからもちろん英語も喋れるし、
車も運転できるし、それまでのことは喋れるんだけど、
今、その会場の中に実際に、会場というか前東洋の中にね、
記憶が溜めておける時間が、リアルに言うと3分くらいなんですけど、
3分だとちょっと短すぎるんで、10分おきになってるんですけど、
10分おきにね、今リアルなこの主人公が今体験してるところの部分がモノクロになって、
10分進むんですよ。で、カラーになってる部分、次カラーになるんですけど、
カラーになるところは、それは過去の話なんですね。
モノクロの方は現在から未来に向かって順番に10分ずつ、10分おきに進んでいくんですけど、
カラーの方は10分ずつ逆に戻ってくるんですよ、過去の方に。
非常に複雑な構成の映画なんで、多分これ私の解説がなくてみたら、
12:04
もうちんぷんかんぷんで一体何のことかわからないし、
誰が犯人かもわからないしみたいな、どっからどこまでが本当で、
どっからどこまでが想像でとか、全くわからないと思うんですけど、
オチはね、実を言うとないんですよ。
だから、誰が本当の犯人だったのかっていうのもわからないし、
そもそもそんなことが本当にあったのかどうかっていうのも、
会話紹介をしてる人なわけですから、わからないですよね。
わざと監督のインタビューを読むと、わざとどういうふうにでも
オチを自分で解釈できるように脚本が作られてるって書いてあったので、
もしこれ映画見られたら、ご自身の解釈が正しいというか、
その解釈でいいと思って見られるといいと思うんですけど、
マニアックなんですけど非常に面白い映画です。
最後、新しい記憶が作れないので、
はじめはポラロイド写真を持って、犯人探しを主人公がやっていくんですけど、
だんだんもしこの写真がなくなったら、一切の記憶がなくなってしまうわけですね。
その恐怖から逃れるというか、リスクを避けるために、
途中から主人公が入れ墨を掘り出すんですね。
入れ墨を掘るというか、掘ってもらうに行って、
自分の体に忘れないように、記憶を忘れないように、
自分の体に言葉をずっと入れ墨を入れていくんですよ。
これまさにNLP的な映画でもあるんですけれども、
何度も申し上げてますよ。
人間の脳というのは言葉とイメージで覚えてるんで、
もしこの言葉という部分がなければイメージができないわけですから、
なかったことになっちゃうんですね。
だから自分の人生の記憶というのはそもそも自分の人生ですから、
そのプラロイド写真をなくした瞬間に、
自分の人生がなくなってしまうわけですよ、この人は。
だからその恐怖からなくさないように、
入れ墨を入れてってやりだすんですが、
まさに脳科学的な、そしてNLP的な映画だと思うので、
ちょっとマニアックなんですけど、ぜひ見ていただければなと思います。
多分ね、1回見ただけでは、1回目はストーリーを追うので、
多分目一杯だと思うんで、
2回か3回見てもらったら本当のこの映画の面白さ、
すごさがわかってもらえるんじゃないかなというふうに思います。
ということで今日は会話と記憶の話、
そしておすすめ映画として、メメントの話をお伝えしました。
今日も最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
中井高芳経営塾よりお知らせです。
全国から1200名を超える経営者・企業家が集う、
中井高芳経営塾第16期生の募集が始まりました。
つきましては、中井高芳経営塾、
幸せな成功者育成6ヶ月間ライブコースのエッセンスを凝縮した
15:05
1日特別講座が、2018年1月18日、
木曜日の東京を皮切りに大阪、名古屋におきまして、
全9回開催されます。
リスナーの皆さんは、定価2万円のところ、
リスナー特別価格1万円で受講していただけます。
お申し込み手続きは、中井高芳ホームページ、
1日特別講座、申し込みフォームの紹介者欄に
ポッドキャストと入力してください。
特別価格1万円で受け付けました、という自動返信メールが返ってきます。
再度アナウンスしますが、紹介者欄に
ポッドキャストと入力すると、リスナー特別価格1万円で受講ができます。
たった1日で、脳科学、心理学とマーケティングに立脚した
中井高芳独自の経営理論を、頭と体で体験することができます。
詳しい内容は、中井高芳ホームページをご覧ください。
あなたとセミナー会場でお目にかかれますことを楽しみにしています。
今回の番組はいかがだったでしょうか。
あなた自身のビジネスと人生のバランスの取れた
幸せな成功のための気づきがあれば幸いです。
なお、番組ではリスナーの皆様からの質問を
ホームページの受付フォームから募集しています。
また、全国各地から900名以上の経営者が通う
中井高芳経営塾幸せな成功者育成6ヶ月間ライブコースに関する情報は
ホームページをご覧ください。
では、またお目にかかりましょう。
17:25

コメント

スクロール