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お盤です。この配信は、日本のどこかの都市を描いた歌と、その歌が描く地域に関するエピソードをお届けしていく配信です。
お相手は、MCワタンドです。よろしくお願いします。
そんなわけで、今回お届けする曲は、ストレイテラーの吉祥寺という曲です。
この歌が描く場所は、タイトルの通り、東京都武蔵野市にあります吉祥寺という町です。
住みたい町ランキングでも上位になる町ということで、人気の町ですよね。
買い物もしやすい一方で、商店街とかもありますし、おしゃれなところの雰囲気もあるし、
ちょっと行けば公園だとか、住宅街なんかもあるので、住みやすいという側面もあるかなと思います。
この歌は、そんな町の風景がありありと描かれているというところで、町に親しみのある方にとっては非常にいい共感しやすい曲だなというふうに思っています。
僕がこの歌の中で特に気になるフレーズというのが、「よく通ってた映画館はもうなくなって。」というフレーズがあります。
吉祥寺はこれまで各々の映画館が存在してきた町でもあります。
そんな中で、この歌は2019年にリリースされた曲なので、この歌が無くなってしまった映画館というのは、
ちょうど歌の5年前に無くなった吉祥寺バウスシアターのことなのかなというふうに見ています。
このバウスシアターは地域の町の映画館というところで、非常に親しまれてきた映画館だったんですけれども、
施設の老朽化を理由に閉館されたものとなっています。
映画館を流す映画のラインナップとして、単館上映系の映画みたいなものもあれば、大手のシネコンで流されるような大型作品も上映されていたというところで、
要面性があって、地域の映画文化を支える親しまれてきた場所というところでした。
この映画館が無くなっちゃう問題というのは、書店問題にも通じるところがあるかなというふうに思います。
やっぱりシネコンみたいな大きいものができることで、どうしても選択肢も多いし、プラスアルファのエンタメも付随していたりするようなところのほうが、
遊びに行くみたいな時には人気になりやすいですよね。
そうなっちゃうとどうしても、経済合理的だったり人気的なところでも負けやすいというところもあるのかなと思います。
加えて古い映画館になると、今回の施設のように老朽化みたいなところも出てくるのかなという形で、
結構装置産業ですからね。映画の施設を作り替えようみたいになっちゃうと、そこまで投資できないなら閉めるしかないかなみたいなこともどうしても出てくるのかなというところです。
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そんな中でもミニシアター系というか地域の映画館みたいなところは、本当に親しまれているところがたくさんあると思うんですよね。
そういうところにしかない価値って何かなというふうにも考えるんですよね。
今の時代サブスクで映画なんて本当にいくらでも見れるじゃないですか。昔の作品も見れるし、1000円ぐらいで好きなところで好きなタイミングで切りながら見れるわけじゃないですか。
だからそういう効率性とかコスパみたいなところで考えたらサブスクに軍配が上がっちゃうんだけど、それでも映画館で見たいみたいなところってあると、
2つ要素があるかなというふうに思います。
1つが映画を推しる人が選んでくれた作品が見れるというところですね。
サブスクとかだと自分の好みに基づいたレコメンドとかいろいろ推してくれるものはあるかと思うんですけども、
どうしても自分の好みがベースになっているかと思うんですよね。
そういうのを全く度返しした第3者が選んでくれた作品というところで、本当に不意の出会いみたいのはミニシアターとかのほうが多いのかなというふうに思います。
そしてもう1つがやっぱり体験のところですね。
映画館ならではの価値っていうところで本当に大きいスクリーンで大音量でとかっていうのを価値としてあげる人がいるんですけども、
それは結構もしかしたら自宅でもクリアできるのかなというふうに思うんですね。
だから映画館じゃないと体験できない価値って他の人も一緒に見てるかどうかというところだと思うんですよ。
隣でちょっと狭いところだったりもするけど、デートで来てる人もいるなとか、子供たちも見てるんだなとか、
こういう人たちがこの映画好きなんだなみたいな、その人たちと全然知らん人たちだけど一緒に見るってなかなかない経験ですね。
自宅では家族としか見ないでしょうし、パブリックビューイングぐらいはあるのかもしれないけど、なかなかない経験だと思うんですね。
場合によっては一緒に笑ったりとかさ、ちょっとふすぎなく声が聞こえてきたりとか、
他の人も同じ空間を体験して同じものを感じている、何か違うものを感じるのか同じものを感じているのか、
そういったところを空気感が知れるっていうのが映画館ならではだなというふうに、映画館でしか感じられない魅力だなというふうに思うんですね。
このおすすめというところと他の人がいることの空間の共有って、どっちもよその人、第3者が介入してるかっていうところが映画館の魅力だなというふうに思うんですね。
映画の中身だけ楽しもうと思うんであれば、サブスクでもいいのかなと思うんですけども、
やっぱりね、映画というふうな一大エンターテイメントを楽しむにあたって、なんかよその人とも関わりながらちょっと経験してみたいな楽しんでみたいなと思う上ではね、
やっぱりこの映画というふうな映画館の価値っていうのは残り続けるのかなというふうに思ったりします。
そんなわけで今回は映画館に、街の映画館についての話ということでお届けしました。
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そんなちょっとなくなりゆく映画館の雰囲気なんかもイメージしつつ聞いてもらえればかなと思います。
ストレイテナー、吉祥寺。