では始めていきます。まずですね、そもそもコミカライズでどうやって決まるのっていうところは、
正直僕もコミカライズが始まるまでというか決まるまで全然知らなかったことなんですけど、本当にわかんないと思うんですけど、
これはシンプルにいろいろあって、結局コミカライズをするっていうのを決めるのは漫画側の編集部なんですよね。
なのでやり方の一つとしては、漫画の編集部、編集者がライトノベルの作品に対して発売前あるいは発売後にこれコミカライズさせてくれませんかっていうふうに打診をするっていうのが一つ。
逆ももちろんあって小説側から編集者がいろんな漫画の編集部にこの作品コミカライズしませんかって言って営業するっていうのが普通かなと思います。
大体この2つのどっちかっていうのがざっくりなんですけど、大体多くの出版社では1つの出版社の中にライトノベルを扱う部署と漫画を扱う部署っていうのがあるんですよね。
なので例えばカドカーだったらカドカーの作品っていうのがライトノベルいっぱいあるわけですよ。
そのリストみたいなのがあって、カドカーの漫画の人だったらその中からいいのないかなーって探すとか。
オーバーラップだったら僕の演出家もオーバーラップ文庫っていうライトノベルレーベルとコミックガルドっていうコミックスのレベルがあるので、そこから探してみたいな話になっていきますと。
基本的には同じレーベル内、出版社内でやることが多いんですけど、それ以外も全然普通にありまして他社に営業をかけるっていうこと。
なかなかまだ始まってもない原作を他社の漫画家が漫画編集者が営業してくることはないんで、始まる前に小説を持って編集者が他社に打診するとか。
あとは小説が発売された後にこの小説を漫画化したら面白いなーって言って他社から打診が来るとかっていうところですね。
あとはシンプルに売れたら漫画にしたいっていう声がかかるとか。
そういうところで企画っていうのが始まっていきますと。
漫画編集者もその企画の立ち上げるタイミング、企画会議っていうのを漫画編集部の中で通すのかなと思うんですが、この漫画家でっていうのがあったりしますと。
で、ここで漫画家がどう決まるかっていうのは色々あるらしくて、一つあるのは漫画家さん、漫画編集者と漫画家さんっていうのは担当の関係なんで、漫画編集者さんがちょっとコミカライズやりたいですってなった時に、じゃあいくつか候補、漫画家さんに合いそうな候補を持ってくるんで読んでみてくださいっていう風にやることが結構多いですと。
で、その中で漫画家さんがこれやりたいですって言ったら話が通っていくっていう話ですね。
で、この場合は漫画家さんが選べるっていうところなんですけど、コンペ形式っていうのもあります。
つまり一つの小説があって、この小説をうちの漫画編集部でコミカライズするんだっていうのはある程度決まっていて。
で、じゃあどの漫画家さんにするってなった時に、いくつかの漫画家さんにコンペとしてネームとかキャラデザインとかを出してくださいと言って、その良し悪しを編集部で判断したり、あるいは原作の方で判断したりということが起こったりしますと。
こういう感じで進んでいきますと。
で、この辺については漫画家が最近不足してるんじゃないかとか、あるいは逆に原作が不足してるんじゃないかみたいな声もあったりするんですけど、まあ人によっていろいろ言っていることが立場によって違うのかなと思うんですけど、やっぱり純粋に良質な漫画家とか良質な原作っていうのが不足してるのかなと思いますけどね。
でも今のところは基本的には概ね漫画家の方が少なく足りてなくて、コミカライズ待ちみたいな作品がいっぱいあって、だからコミカライズ決定はしてるのに漫画家は見つからないみたいなものの方が多いのかなと思いますね。
で、漫画家さんがある程度どれをやりたいというのを選べる。もちろん人気の原作とか売れてる作品とかは人気が高いんでコンペになったり売買屋になったりするんだろうなとは思うんですけど、まあそういう感じですと。
これが企画が決まって、漫画家さんと編集者さんでこれやろうって決まって、一応この後に漫画編集部側の企画会議っていうのがあって、
この作品をこの漫画家さんでやろうと思います。なぜならこういう作品の良さっていうのをこの漫画家さんだったらこう活かせると思うからですみたいな企画書を書いて通してっていうところもあるんですけど、
それが終わるとですね、ついに下作者側に連絡が来るということになります。
ここからは企画成立から始まるまでっていう話をしていこうかなと思うんですが、ここは作家側からどういうふうな見え方をするかっていう話をしようかなと思うんですけど、
本当にね、いきなり連絡が来るんですよね。メールでですね、コミカライズ企画進んでまーすっていうのがいきなり来ます。
それはいきなりですよね。マジですか?みたいな返信をするんですけど、この段階では僕は今のところの2回は漫画家さんが誰かはこのタイミングでは書いてなかったかなと思います。
企画が進んでますっていう話と、あとはコミカライズ進めちゃっていいですか?みたいな確認が来ます。
一応ね、原作者側がコミカライズすること自体を拒否するっていうこともできるので、そこの確認が来ますと。
でもとはいえ、一応ね、編集者も念を入れて、まだ確定ではないので、みたいな前置きをして送ってくるんですけど、とはいえある程度この段階で企画は通ってんじゃないかなと思ってます。勝手に。
まぁちょっと中まではわかんないですけどね。
その後にしばらくしてOKですっていうのを送ると、漫画家が誰です?っていう連絡であったり、あとはそれと同時にラフとかキャラデザインのラフみたいなのが送られてきますと。
そのタイミングでこの人でいいですか?っていう判断が入って、原作者側がOKですとか、この人だったらちょっと任せたくないですみたいな判断をすることになりますと。
そういうちょっとこの人だと嫌ですっていう判断をされることもあるみたいですね。
僕はもう本当に二つ返事で、こんな人にやってもらっていいんですか?みたいな感じでOKしたんですけど、そういう過程に入りますと。
はい、じゃあそうなったらいよいよ始まるわけですけど、連載が開始するまでに大体3話ぐらいは原稿を用意するということになってますね。
なので最終的には1話から3話までをきれいにできたっていう状況で連載、webとか紙での連載が開始するときにはそうなってるわけですけど、それまでにいろんなものが送られてくるわけです。
一番最初に送られてくるのはキャラゼザーですね。
これもキャラゼザーも送られてくると、なかなかまたもちろん小説版の時にキャラゼザーが送られてくる時の01とはまた違うんですけど、
こんな風な絵柄で描くんだとか、やっぱりちょっと違うんで感動みたいなのはありますし、
あと演出家の場合だと原作一巻の段階ではまだイラストがなかったキャラが送られてきて、ああ、みたいな。こういう姿か、みたいなの。
そういう原作と同じような感動を味わえたりもしましたね。
キャラゼザーと同時並行だったりしてプロットとか、基本コミカライズはプロットは同じようにやるんですけど、
1話から3話で1話でここまで、2話でここまで、3話でここまでやります、みたいな話だったりですね。
そこからネームが届いて、コメントを返したりして、原稿に進んでいって。
という感じで3話分の原稿が固まるまで進んでいきますと。
だいたい最初に連絡が来る。コミカライズやります、みたいな連絡が来てから連載が完全に開始するまでには、
1年、早くて半年から1年ぐらいかかるのかなというのが業界の相場感な気がしますね。
ここまではずっと準備期間で、どのタイミングで告知していいかみたいな話もあるんですけど、
作家側楽しくいろいろすり合わせる時間ですと。
だいたい3話まででいろんな作品としての形が決まるわけなんですけど、
僕が個人的に漫画家、コミカライズに対してどういう方針を取ってるかみたいなのを裏側としてお話ししようかなと思ってるんですけど、
基本は任せるっていうのが原作者側のスタンスとしていいのかなと思ってます。
もちろん明らかにキャラがブレてますとか、これはちょっと筋が通ってないですねとか、
明らかに悪いところについては良くなりそうな提案っていうのはガッツリしますと。
とはいえ、それらについても最終決定権は向こうにあるので、これはもう漫画家さんの作品ではあるので、
その前提を注意深く共有しながらいろいろ提案しますね。
実際、コアユメと演出家も結構違いというか方針の違いみたいなのはありまして、
コアユメについては、両方読んで、小説と漫画両方読んでいただければわかるんですけど、
結構原作から変えてる部分というかがありますと。
変えてるというか、別に大筋変えてるわけじゃないんですけど、
それぞれを一話にまとめるためにバサッと切ったり、引きを強くするためにちょっと変えたり、新しい演出を加えたりみたいなのを
かなり時谷さんが工夫していただいていて、なるほどみたいな感じで、僕も楽しませていただいていますと。
一方で演出家の方は、かなり原作に忠実に丁寧にやっていますと。
あとは、原作のストーリーどのくらい使うかみたいな話ですし、他にも演出面というか表現面で言うと、
コアユメはヒロインの千春を結構コロコロ表情豊かにデフォルメして、言ったら面白い女みたいな描き方をするとか、
ここは本当に時谷さんの表現の好みみたいなところだと思いますし、
一方で演出家は、端的に言うと結構エッチだなみたいな描き方になってますし、
そこはもう原作者側では指定してなかったところなんですけど、
漫画側のこういう作品で売り出していきたいんだとか、漫画家さんがこういうのを楽しく描けるからこうするんだみたいな、
いろんな事情があると思うんで、その辺は見ながら、相談しながらになっていってますと。
とはいえ、結構提案はしてますね。
特にこの3話までぐらいだと、ネームの時点で、
ここのセリフの方向性とかここの表情とかっていうのは結構言います。
この3話の段階ではある程度準備期間なので修正できますし、
特にやっぱり方向性を決める大事な1話、2話、3話っていうところなんで、
この辺でお互いのこの作品ってどういうものなんだという意思疎通をしてっていうところですね。
基本その後の4話以降とか、しばらく年祭が始まった後は修正がどんどん少なくなっていくのかなと思います。
というのが始まるまでの話ですね。
この辺は結構直々不定期にキャラクターが届きましたとかネーム届きましたみたいな話がバンバン入ってきて、
こっちもがっつりじっくり見て修正とか提案とかいろいろ書いてっていう話になってきますね。
ちなみにこの間のどういう打ち合わせをするかなんですけれども、
基本的には作家側から見て話すのは小説の編集者のみです。
なので漫画家さんと直接話すっていうのはもちろん、漫画編集者と話すっていうのもあんまり良くないんじゃないかなと思います。
やっぱり基本的には漫画は漫画、小説は小説で別部署だったりするので、
お互いにカラオケ会とかキックオフミーティングみたいなのはやらないですね。
これは結構出版業界の特殊なところというか、
普通の会社だったらプロジェクトやるってなったらステックホルダー全員集めてキックオフやろうぜみたいな話になると思うんですけど、
この辺はいろいろ歴史的な経緯として、やっぱりクリエイター同士なんで合わせて喧嘩になったらまずいとか多分そういうことがあると思うんですけどそういうふうになってます。
実際怖い目については一切そういう漫画サイロットの打ち合わせの場っていうのは設けられたことは今のところないですね。
ただ一方で演出家の方については実は漫画編集者さんと話す機会がありまして、
これがどれくらい例外なのかわかんないですけど、
というのもオーバーラップの中だと小説の編集部と漫画の編集部が同じ会にあってめちゃめちゃ密接に関わったりしてるんですよね。
それこそオーバーラップって基本小説の売り上げというよりはコミカライズの売り上げで黒字を作ってる。
両方が一緒に協力して利益を出していくみたいな会社なのでその辺があったりして、
じゃあちょっとせっかくなんで3人で僕と小説の編集者さんと漫画の編集者さんでちょっと打ち合わせしましょうみたいな会がありまして、
ご飯をご馳走になりながらお話ししたこともありました。
でもその時も漫画家さんとお話しすることは今のところはないですね。
もしこういう漫画家さんと話すとか、これ小説でいうイラストレーターとかも同じなんですけど、
機会があるとしたらこういうキックオフとかではなくて車音会とか交流会とかそういう機会かなと思うので、
そういう機会で鳩井さんとかと会えたら嬉しいなと思ってますね。
はい、というわけでここまでが連載が始まるまでの話でしたと。
じゃあ実際に連載が始まった後に小説家が何をするのかという話をしていきます。
これはわかりやすくて基本的には月に1回同じことをやります。
それが何かというとネームチェックと原稿チェックですね。
なのみこのコミカライズの場合は月1更新が多いかなと思うんですが、月に1回ネームがやってきてコメントくださいみたいな話をされるのでコメントを返しますと。
さっきも言った通り最初の3話ぐらいは結構提案するんですけど、どんどん先に進んでいくと提案がなくなっていったりするんですが、
でもとはいえちょっとここのセリフがこっちのほうがいいですよねとか、
あとここの小回り、たまに思いついたら言うだけ言うんですけど、
ここの小回りこっちにいたほうが良くないですかみたいな話を思いついたら言いますと。
良くなりそうならというのを提案はして最終決定は向こうにあるというところですね。
それが将来原稿チェックというのも月に2回あって、
当然時間差になったりはするんですけど、
8話のネームチェックしてるタイミングで原稿は6話が届くみたいな感じはあるんですけど原稿もチェックしますと。
原稿については皆さんが見るような完成原稿ですね。
これについてはあまり大きな直しとかはできないんですけど、
めちゃめちゃ気になったセリフとかはできるかなぐらいで、
基本的にはOKですって言いながら流しますと。
たまにここをちょっと考えてもらえませんかみたいな相談があったりしますが、
基本的にはその2つですと。
ということで始まった後は結構原作者の負担って少ないですね。
1回1回バーッと見てOKですって返すだけだったらそれこそすぐ終わりますし、
僕は結構じっくり読んで考えるんですけど、それでもかかって2時間とかかなと思うので、
結構稼働少なくコミカライズというのは進んでいきます。
あとはこれが普段の紙媒体、ウェブ媒体の連載の話で、
コミックスの1巻が発売されますみたいな、例えば今回みたいな今日みたいな話があると、
また追加で作業があることもあるんですけど、具体的に何かというと、
今日発売された演出家には編末に小説がついてますと。
これはもちろん僕が1巻発売に伴って寄稿した2ページか4ページかぐらいの短い小説なわけですけど、
こういうのを書いてくださいっていうのがあることもあります。
でも本当にコミックス発売のタイミングでもそれぐらいですね。
あんまりやることはなく、だから基本はもう本当にネームとか原稿が送られてきて、
幸せな気分になって、ありがとうございますって言いながら日々を過ごすというような形になってますと。
そう考えると本当にコミカライズってかなり漫画家さんの作品だなと思いますね。
もちろん元となる小説はそれまで何百時間かけて書いてるからこそ後で楽できてるわけではあるんですけど、
そういう感じで原作者というか小説家は日々を過ごしていますと。
というわけで企画が決まるまで、連載が始まるまで始まった後の話をしてきました。
あとはまあ気になるのは収入の話かなと思うんですけど、
これについてはですねかなり契約によってというか場合によって違います。
今まで言った話もだいぶ場合によって違うところはあると思うんですけど、
どのタイミングで為替するかとかどのタイミングで企画が通るかとかいろいろあると思うんですけど、
特に収入の面についてはいろいろありまして、
ただぼかしながら相場で言うと、
印税については、まあ印税と原稿料2種類あって、
印税が本、コミックスが出た時の収入、原稿料が毎回の連載の収入というのを分けるとすると、
まあ印税率はだいたい2%前後で1%から多くて4%とかなのかなと思いますと。
で、ご存知ですかね、印税率っていうのは何かっていうと、
作家の収入は発行部数×本の値段×印税率で決まっていて、
まあこれ言うとね、なんかある程度収入がバレちゃうんですけど、
まあだいたい原作者が2%で漫画家が8%ぐらいが相場感なんじゃないかなと思います。
調節だとね、だいたい著者1人だと印税率が8%か10%っていうのが多くて、
で、コミカルの場合はその10%とか言うのを原作者と漫画家で1対4ぐらいで分けるっていうことですね。
まあもちろん交渉によってとか関係性とか、あるいは原作がどれだけ力があるかとか、
まあいろいろな面があると思うんですけど、それぐらいです。
あとは原稿料ですね。毎回の連載に伴って原稿料とかあるいは監修費とか言ったりしますけど、
があるかっていうのも、まあこれも場合によって全然違って、
コミカライズの場合だとないっていう場合も結構あります。
で、ある場合は1話で数千何万円ですとか、
あとは1ページあたりで何百円です、何千円ですみたいな話がありますと。
これについてはコミカライズ、小説のあるコミカライズだと結構少なくて、
漫画原作の場合だともっとあるっていう話ですね。
小説の場合はね、ちゃんと小説で印税もらってるでしょうっていうところで当然削られるかなと思うんですが、
漫画原作みたいにちゃんと漫画に合わせて漫画作家さんが書きやすいようにネームにしやすいように作りますみたいな場合は、
もっとちゃんとつきますというところですね。
でもそっちの場合も漫画原作の場合も話聞いてると、
場合によって1ページ何円か1話何円かが全然違うので、
交渉力なのか媒体力なのか色々かなと思いますね。
その他については、さっき言ったコミックスに伴うショートストーリーの機構とかに原稿料が付く場合もあるかなというところですかね。
みたいなのが基本的なコミックスの収入になってます。