子どもが生まれ、育休中に、念願だった狩猟をスタートしました。
狩猟免許を取得していたものの、実際に罠を仕掛けるのは今回が本格的な挑戦です。
獣道を見極め、罠を仕掛けても、イノシシには見破られてばかり。米ぬかを食べながら罠を避ける姿に悔しい思いをする日々が続きます。
そして、ついに迎えた初めての捕獲。山での試行錯誤や、命と向き合う現場で感じたこととは? 育休中のリアルな狩猟体験をお届けします。
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サマリー
子どもの誕生を機に育休を取得した話者が、以前から免許を持っていたわな猟を始め、師匠についてくくり罠の仕掛け方を学びます。獣道や足跡を見極め、米ぬかで誘いながらも罠を避けるイノシシとの知恵比べを重ね、約2週間後に3〜40キロほどの個体を初めて捕獲しました。止め刺しや命への感謝、食肉処理所に肉を託した経緯を振り返り、毎日の見回りや解体にかかる時間から、仕事復帰後は箱罠中心になる可能性にも触れます。最後に、農業被害をもたらすイノシシを駆除する難しさと、獲った命を食肉として無駄なく利用したいという考えを語ります。
育休中に始めたわな猟と解体体験
生命科学の冒険者
ようこそ、生命科学の冒険者へ。
プレゼンターのあきです。
アシスタントのとみーです。
今回は雑談会になるんですけれども、我々子供が生まれまして、
私、バイオテクノロジー系のメーカーのサラリーマンをしているんですけれども、
せっかく子供が生まれたので、育児にも関わりたいということで、育休をいただきまして、
生まれて1ヶ月半ぐらい経ちまして、
ちょっととみーちゃんの体調も落ち着いてきたかなというか、
多少僕も離れても良くなってきたかなという感じなので、
かねてからずっとやりたかった、わな漁を狩猟を始めました。
とみーも僕も、わな漁免許はせっかく田舎に引っ越してきていたので、
農業被害が非常に多いということで、
外住駆除で年中狩猟してもいいというような、そういう地域だったもので、
わな漁の免許を取ってはいたんですけれども、
周りで友達がいろいろとイノシシを捕まえたりとか、
アナグマを捕まえたりとかして、
お肉をもらったりとか、バーベキューで食べさせてもらったりとかしていて、
これ自分たちでもできればなと思っていたので、2人とも免許を取っていました。
特にとみーの方が実は先に捕っていたというような感じで、
お友達がイノシシ捕れたよという度に、
一緒にとみーはついていて、
僕は仕事があるのでなかなか行けなかったんですけれども、
一緒に解体をしていたというような、そんな感じですよね。
初めて解体した時とかってどうでした?
初めて解体したのが、2年前の10月なんですよ。
ちょうど10月で、10月末ぐらい。
アライグマを見たのが初めてだった。
その時は僕もちょっと手伝えたかな。
あれが最初。
でもそうだな、怖いとか気持ち悪いという感じはあまりなくて、
ただ脳が結構、アドレナリンがドバッと出て興奮した記憶はありますね。
それは何?これおいしそうだとかそういう感じ?
いや、ほんとね、生き物だった、生きてたじゃない。
うちに届いた時には死んでいる状態で届いたんだけど、
まだ見た目が完全に獣の状態だったから、
とにかく初めてのことだから、目の前の個体に向き合わねばみたいな。
さばいたことないから、間違ってたら個体にも失礼だしなみたいな感じはあったのかな。
なんか結構アドレナリンが出るっていうか、やっぱりちょっと上がるよね。
上がるというか、俺は普通に狩猟本能が目覚めるのかなっていう気がするんだけど、
解体する時に?
解体する時は、あとは体の仕組みが本当に内臓が見れたりとかするので、
体の仕組みがもう本当に、多分俺の体の中もこうなってるんだなっていうのを想像しながら、
ここが胃だな、腸だなっていうのが本当にわかるし、
体の仕組みって子供の時に絵本で読んだんだけど、
それが本当にここに目の前にあるんだなっていうのが面白い。
本当に命をいただいてるんで、興味本位でそんなこと言っちゃいけないのかもしれないけど、
純粋に面白いなというふうに思いますね。
そんなこんなでずっとできなかった。
わなりょうは興味があったので、お互いに免許を取ってはいたんだけれども、
そうは言ってもなかなかやる機会がないっていうのもあって、
とみの場合はわなりょうの免許を取ったけど、実際わな四角犬に行ったりとかしてない?
狩猟免許を取った後に、実際に猟奇が来るのが11月だったんだけど、
私11月の下旬に妊娠したので、猟奇が始まったタイミングで妊娠したらちょっと体調が不安定だったので、
あと心情としても狩猟に行こうという感じにならなかった。
わなりょうにしろ獣の猟にしろ、一応命がけではあるんですよ。
基本的には命の危険がないように狩猟はするものだけど、何があるかわからないものなので、
お腹に赤ちゃんがいる状態で私は命をかけたくないので、
妊娠してその後も出産して今みたいな感じだから、狩猟をするタイミングがなかったっていう感じですね。
獣道を読むくくり罠の仕掛け
最初は免許を取った後は11月の正式な猟奇から参加できるっていうような感じで、
私たちの地域はそうだね、隣町はまたちょっと違ったからね。
隣町では同じタイミングで獲った友達がいきなりかけてたもんね。
そうだね、猟奇が来るより前にかけてたりして、それは町によってやり方が違うみたいです。
所属する猟友会によって違ってくるのかなというところですね。
僕たちの地域はまず猟奇が来て、猟奇が終わった後に外食場でも獲り続けていいよというまた別の許可があって、
それで今僕は獲れているという状態なんだけれども、
それでちょうど富野隊長も安定してきて、猟やりたいんだって言ったら、
どんどんお肉獲ってきてよっていうことで、心よく送り出していただいてですね。
2週間前から友人で、漁師の師匠の方について回って、
罠のかけ方を習って、それで罠をかけているという状態になります。
罠には箱罠というのとくくり罠という2種類があって、
今僕が取り組んでいるのはくくり罠というやつで、
落とし穴、仕掛けを地面に埋めます。
その時には獣の通り道をまず山に行ってですね、
ここ通っているなというのをとにかく見極めるという感じですね。
これがなかなか面白くて、最初全然わからないんだけど、
一生懸命獣道を探しているうちにですね、
だんだんここよく通っているなというのが道筋が見えてきます。
目線を低くしてですね、猪の視線になってみると、
ほんとにスーッと一本、矢部の中が抜けているような感じが見えてきたりとか、
あと踏み跡があったりとか、木の葉とか近くに生えている木とかに泥がついてたりとかするので、
そういったので進行方向なんかも分かったりします。
泥が湿っていると、しっかり足跡が残ってたりとかするので、
犬歯だなぁとか、荒いグマだなぁとか、これ穴グマだなぁとか、
そういったのも見えたりするという感じですね。
そうは言ってもですね、落とし穴自体、落とし穴というか罠のトラップ、
動物がちょうど一歩踏んだらバシャーンとワイヤーが跳ね出して、
輪が縮まって足をガシャッと捉えるというような仕掛けになっているんですけれども、
その埋めたところにちょうど一歩置いてくれないと仕掛けが作動しません。
当たり前ですけど。
なので、一歩乗り越えられちゃってもいけない、一歩が外れちゃってもいけないし、
何か埋まっているなと思って避けられてもいけないなというところで、
なかなか本当に知恵比べだなという感じなんですけれども、
彼ら多分僕らよりもよっぽど鼻がいいんで、
多分人間が近くに来てここ掘ったんじゃないかとかっていうのも、
なんか感じているんじゃないかなと思います。
なので、罠を仕掛けて1週間くらい全然何もかからなくて、
なのに罠から半歩ずれているところに足跡があったりとかして、
本当にめっちゃ悔しいということが何度もありました。
餌でおびき寄せもちょっとやってみたりとかして、
米ぬかを罠の周りにちょっと配置してみて、
それでですね、次の日に期待して見に行くわけですけれども、
本当器用に米ぬかをちょろっと食べたりとかして、
で、罠をバレてるんだよっていう風な感じで、
罠のトラップのところにバネがあるんですけど、
バネのところだけちょっとめくって、見せびらかしたりとか、
罠を土に埋めてるのをちょっと露出させて、
ちょっと掘り返して、露出させて、
あるんだろう、バレてるんだぞみたいな感じで、
やられたりとかして、超悔しいと思って、
またちょっと埋め直したりとかして、
落ち葉でごまかしたりとかして、みたいなことを何度か繰り返してました。
そうこうしたらですね、罠埋めてから2週間目ぐらいだったと思うんですけれども、
その周りに米ぬかを撒いた方はですね、全然かかんなかったんですけど、
それがですね、崖の折り打ちになっているところで、
斜面をY字に道が2つあって、
そのY字が到達するこの股のところに仕掛けたんですね。
そっち側にはぬかを撒いたりとかしてたんだけれども、
その道を上にたどっていくと、上の方にずっと細い毛物道があったので、
そっち側にもかけてました。
元になるところみたいな。
そっち側は全然罠じゃないや、ぬかを撒いたりとか、
餌をやったりとかしてなかったんですけれども、
初捕獲と止め刺し、食肉処理
ただ、そっち側にですね、見事にかかってました。
赤ちゃんが泣いておりますね。止める?
もういいかな。
赤ちゃんが怪しながら、なかなか時間がうまいこと取れないので、
怪しながら収録しておりますので、
赤ちゃんの声が入るのはご容赦いただきたいと思うんですけれども。
そんなこんなで、ついに捕まったというところで、
見に行ってみたらですね、3、40キロぐらいの、
そんなにすごく大きな個体ではないんですけれども、が捕まってました。
牙をカチカチカチカチって鳴らして、すごい威嚇してるんですね。
足はトラップのワイヤーに引っかかってて、
だいぶ暴れたんだと思うんですけれども、近くの木の根元はですね、
だいぶ掘り起こされてました。
で、暴れた先にあった木の股の間に体が挟まってまして、
暴れて多分飛び込んで、その木の股の間で抜けなくなっちゃったんだと思うんですね。
っていう非常にラッキーな状態で、
取る側からすると、身動きが取れないのが一番ありがたい。
ありがたいですね。本当に。
ワイヤーはですね、大体長さ何メートルくらいあるのかな?
3、4メートルくらいあるので、
それが近くの木の根元にくくりつけているような状態になってます。
そこから端っこにイノシシが掛かっているわけですけれども、
ワイヤーが全くフリーな状態だと、
半径3メートル、4メートルくらいを直線で走ってこられるわけですよね。
なので近づいていって、それで通常どうするかというと、
鼻先に別の輪っかのワイヤーを用意しておいて、
それを鼻先にくくりつけて、足と鼻を2カ所固定するような形をとって、
そうすると足1本だとまだ全然走り回れるんですけど、
2カ所全然別方向で引っ張られちゃうと完全に固定できるので、
それから止め刺しと言いまして、
鎖骨のあたりからナイフでグサッと心臓をめがけて刺すという行為を行います。
なんですが今回は木の股に挟まってくれていたおかげで、
鼻を固定するのが非常に楽でした。
鼻先にワイヤーをぶら下げてギュッと引っ張ればすぐ固定ができて、
鼻だけ狙えばよかったんですけど、僕が作った輪っかが大きかったので、
うまいこと首がくくれたんですね。
なので右足と首がくくれたというような状態になりまして、
2カ所固定して、師匠の漁師さんから教えてもらった通り、
足を持ちまして、鼻が固定されているので振り返って噛まれることはないので、
片側の右前足と右後ろ足を持ってひっくり返しました。
ひっくり返して左側の鎖骨から心臓をめがけてナイフを刺したという形なんですけれども、
心臓をめがけてナイフを刺すというのは、
イノシシから見ると頭から尻尾に向かって刺すような形になります。
なんですが、僕は逆さまにした状態で鎖骨のあたりを刺して、
それから背中側に抜けるように直角に刺しちゃったんですね。
なので、それじゃ全然刺せてないよということで、何度か刺し直そうとするんですけれども、
多分鎖骨の間からうまいこと刃が行っていないので、
どうにも体の奥側に刃が向かないんですよね。
肋骨に多分阻まれちゃってるのかなと思うんですけれども、
ただ、どこかの動脈が切ったんだと思います。
なので、すごい血がドクドクと出てきて、それによって出血死してくれました。
もちろん殺す前には本当に命に感謝ということで、
お祈りさせていただいて、それから刺させていただいたんですけれども、
刺させていただいたという言い方もどうなるかと思うんですけど。
それでおろして、再度両親さんに刺し直してもらったところ、
やっぱりちゃんと心臓の方に当たってなかったので、
血がまたさらにどんどん出てくるというような状態でした。
本来なら初めてのエンドですし、これを自分で解体したかったんですけれども、
実はその日、1泊2日でシイカヤックで近くの海をフィッシングしながら、
お魚釣りをしながら無人島まで行ってキャンプして、それで帰ってきた日だったので、
かなり体が疲れていたので、自分たちでそのお肉を取ることはせずに、
近くに友達が簡易の食肉処理所を作ってくれていたので、
そちらの方に持って行きまして、そちらにお肉を渡しさせていただいたと。
その答えを渡しさせていただいたということは、
僕の初めての飲み物は僕自身が食べるということはなく、
そこでお肉になってどこかに売られていくのかなというようなことになりました。
見回りの負担と仕事復帰後の猟
ということで、僕の初めての狩猟の成功体験は以上なんですけれども、
その後1週間くらい経つのですが、他あちこちまた罠を掛けているのですが、
一向に気配がありません。毎朝毎朝見に行っては、
今日も坊主だったというのを繰り返しております。
そうは言っても、いつかまた獲れることがあると思うので、
それを徐々に罠掛けるのも上手くなっていきたいなと思いながら、
育休が終わったらこれもなかなかできないなと思っておる次第です。
罠を掛けることに関してで言うと、毎日見回りをしないといけないんですよ。
仮にイノシシなり違う動物なりが罠に掛かっているときに、
そのまま何日も放置してしまうというのは、
漁師のマナーというか決まり的にNGで、
だから今秋さんが言った、育休が明けたらなかなかできないかもというのは、
例えば泊り掛けで出張とかになったときに、罠にイノシシとか掛かっちゃったらダメだからねっていう話だね。
そうね。そのときには富に見回りしてもらうとか。
友人の漁師仲間でチームを作って協力し合って見回りを100割分担したりとかしてやってますね。
そうですね。なのでちょっとサラリーマンになったら、
もし毎朝の見回りだけだったらできるかもしれないけど、家にいるときは。
それでも掛かっちゃったときには解体に結構時間がかかるので、
その後働けないということも起こっちゃうんでですね。
なので、本当週末だけしかできないかなとかって思ってます。
ただ、くくり罠の場合は、穴を掘って埋めてっていう作業がなかなか大変なんですよね。
木の根があったりとかして、それを木の根をスコップで切るように掘って、
もちろん石が出てきたりとかしたりもするので、
ちょっと掘ってここダメだって諦めたりとかもするので、
一個仕掛けるのにまあまあ手間がかかります。
箱穴だと入り口を閉じておけば、もしくは作動しないようにワイヤーを外しておけば、
罠を置きっぱなしにしてても大丈夫だけど、くくり罠はそれができないからね。
そうね。だから、もうサラリーマンに復帰してからは箱穴だけに、
ちょっと今箱穴も一個やってるので、それだけにするかもしれません。
みたいなところが漁師と兼業漁師の悩みどころだね。
イノシシ肉の利用と農業被害
まあ趣味でやるレベルだなっていう感じですけれども、
ただ本当にイノシシのお肉ですね、とっても美味しくてですね、
ちゃんとさばけばっていうことにはなるんですけれども、
きちんと血抜きをして、さばいた後で冷蔵庫でしばらく熟成させて、
それからちゃんとパッケージしてっていう形で冷凍してるんですけれども、
本当に美味しくてですね。
イノシシってイノシシが家畜化されたのが豚なので、
DNA的には一個ぐらいしか違わない。
ほとんど変わらないっていうふうな形なので、
本当オーストラリアなんかね、逃げ出した豚が野生化してイノシシに先祖帰りしちゃって、
今大変な被害をいろいろ出してるらしいんですけれども、
日本でもね、イノシシの農業被害が本当に深刻なんですけれども、田舎ではですね。
それこそお友達も田んぼ、稲刈り間近の田んぼがイノシシにやられたって言ってたもんね。
全部やられちゃって、稲穂が全部なくなって、ただただ稲が立ってるっていうだけの状態になっちゃってて、
本当にかわいそうな状態ですけれども。
なので、動物を殺すなんてっていう話もあるけど、なかなかね、議論難しいところだよね。
そして赤ちゃんが泣いてますね。
何が言いたかったかっていうと、豚肉って肉の色がピンク色ですけれども、
イノシシ肉ってもっと赤いですよね。
赤くて味が濃くて、とっても美味しいです。
なので、本当に多くの害獣駆除されてしまったイノシシっていうのは、
漁師さんたちも自分で食べる分以上に獲れちゃった場合にはもう捌ききれないんで、
捌くのも大変なんでですね、ほとんど捨てられてます。
ただただ、害獣駆除のために殺されて捨てられてしまうイノシシっていうのはさすがにかわいそうなので、
僕が獲った分はきちんと利用させてもらいたいなと思っております。
はい。
というところでですね、漁師体験。都会にずっといてたらなかなかやることがなかったであろう漁師をちょっとかじってますよっていうことをですね、
育休中なんですけれども、お話しさせていただきました。
ちょっと赤ちゃんが結構泣いてしまいましたが、聞いていただけると嬉しいです。
はい、すいません。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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