00:02
というわけで、LayerX NOW!第22回ですね。
今回も前回に引き続き、【ザベス】さん、松永くんですね。
【ザベ】さんと呼びますけども、に来ていただいて、
今回はMDM、密輸物産デジタルアセットマネジメントの中で、
彼がやっていることの話をさせていただきたいなと思っております。
このLayerX NOW!のまず目的の方からいつもお話をさせていただくので、
ちょっとそこの話をさせていただくと、
LayerX NOW!はですね、LayerXの開発メンバーとか組織とかについて、
特にセキュララにダメなところも含め、知ってもらいたいなというのが目的なチャンネルになっております。
我々、もう最近ではブロックチェーンだけじゃない会社というか、
ほぼブロックチェーンは主たる事業ではないと言えるぐらいまでいろんなことを始めているので、
その実際の姿をですね、この中で知っていただきたいなと思ってスタートしたチャンネルになります。
ので、皆さんよろしくお願いします。
今日は引き続いてザベスさんに来ていただいているので、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回はですね、前回は結構ザベさんが入社した経緯とか、ザベさんから見たLayerXの話をしてもらったんですけど、
今回はMDMの中で、今後三井文さんデジタルアセットマネジメント、長いんでMDMと呼びますけど、
このMDMの中でどういうことをやっているのかの話をさせていただきたいなと思っています。
ちょっと口尾を切る意味で、この前ブログ書いてたじゃないですか。
はい。
どういったブログ書いてたかちょっと説明してもらっていいですか、OCRの件ですね。
そう、今LayerX側ではLayerX Invoiceというプロダクトで、
請求書に書いている金額とか取引先とかっていうのは確かOCRで、
プログラムで自動で読み取るっていうようなことをやってるんですけど、
MDMの方でも日々、我々不動産ファンドを運営していく上で、
そもそも新しい不動産を買い付けないと、全然ファンド運営できないっていうところで、
日々仲介さんからいろんな物件情報が返ってくるんですよね。
ただ物件情報って、例えばメールでベタ書きできたりとか、
すごい自由なフォーマットのPDFで届いたりとか、
あとはPDFでテキストをコピーするとかできたらいいんですけど、
本当に紙をスキャンしたやつとか、とにかくいろんなフォーマットでやってきて、
それを僕らはソフトウェアでアセットマネジメント業務を効率化していきたいので、
ちゃんとデータとして蓄積していきたいんですよね、入ってきた物件情報っていうのを。
それをメールに添付されたパスワード付きZIPを回答して、
自分で目で見ながらカタカタ転記してみたいな、
03:02
そういう作業をやっていくと相当効率が悪いっていうところで、
届いた情報に対してOCRで自動的に読み取って、
それを管理していくっていうような仕組みを作っています。
あれですよね、僕らのアセマネ事業って、いい物件をまず見つけてきて買うことが一番重要じゃないですか、最初。
そうですね。
ここの効率化をするためにこういうことをやってるってことですよね。
そうですね。
これってそれまでどういうふうにザベさん管理してたんですか、このOCRのところ。
結構泥臭い作業をやっていて、最近一緒にツール化してるわけですけど、
それまでのやり方ってどんな感じだったのかなと思って。
おそらくそもそも従来MBMに限らず、他の会社さんだと届いた情報って全部は管理してなくて、
多分追う情報だけを雷、最低限Excelにまとめてみたいな感じになってると思うんですよね。
MBMではデータを貯めていくために、とりあえず届いた情報を全部残しておこうっていうので、
今はひたすらExcelに物件の名前、住所、地籍、土地の広さだったりとか、
用途地域とか不動産に関わるいくつかの項目をひたすら全部転記していって、
あとは例えば物件の価格ってメールにしか記載してなかったりするんで、
届いた資料、PDFにはないものっていうのはもう一回メールを検索して探して書き写してみたいな。
もうひたすら泥臭い、めちゃめちゃ面倒臭い作業をやってますね。
めっちゃ泥臭いですよね、あの作業。
ザベさんが以前はひたすらアウトロック使ってるんですよね。
アウトロックのメールをずっと眺めて転記してみたいなことやってましたもんね。
そうですね。
これを効率化しないとね。
OCRしてるだけではまだだいぶ楽なんですけど、
多分OCRしてなかったら、例えば1週間に20件届いたとしたら、
それだけで、それに入力するだけで2時間3時間ってかかっちゃう。
OCRするとそれが30分から1時間くらいストレス的にも減るっていう。
でも結局パスワード付きZIPを回答したりとか、
散らばった情報を自分で集めたりとか、そういう作業がすごいめんどくさいので、
今はそれを効率化する、さらに効率化するツールを今松本さんと一緒に作ってるっていう感じですかね。
ちょっと話広げると、最近のザベさんのミッションっていうのは、
この社内の特にファンドを作るところと運用するところの効率化みたいなところっていう認識だったんですよね。
この中でザベさん的にはいつも気をつけてる部分とか、
06:04
結構複雑な領域じゃないですか。
この業務効率化しようと思った時に、いろんな登場人物がいて、いろんな情報が渡ってきて。
ザベさんはこういう問題にどう取り組んでるんですか。
そうですね。
特に僕はMDM来る前は不動産も金融も何も触れたことない完全なド素人だったので、
まずはこの領域のことを勉強して、専門用語なり業界用語を理解しないと何もできないみたいなので、
ひたすら社内でお勧めされた本を読んだりとか、
最近は不動産証券家マスターっていう関連した資格試験を勉強したりとか。
A-Listでしょ。
そうですね。A-Listと言われるものなんですけど、
最低限ドメイン知識をしっかり入れようっていうのはすごい意識してます。
あとは結局、特に効率化っていうと、本に載ってる知識というよりも実際のオペレーションどうなってるかみたいなところが多いので、
MDMには新しい物件を見つけてくる担当の人っていうのがいるので、その方にいろいろ話を聞いたりとか、
基本的には現場から情報を集めるっていうのは改めて大事だなと思ってるので、最近はそれを強く意識してますね。
仮にDさんと呼びますけど、彼をひたすらデジタル化するみたいな取り組みを今してるんですよね。
そうですね。
業務効率化ってそういうことですよね。
これまで本当に優秀な人が職人芸でやっていた部分を、その人がさらに重要な部分に集中できるようにデジタルツールをこしらえたり、
いろんなツールをつなげてみたりして、その人をサイボーグにするというか、そんな感じのイメージで最近一緒に仕事してますね。
これいろんなツール作っていくわけですけど、今って僕らが見えている世界の何パーセントぐらいですか?できてるものって。
本当に一桁パーセント、ひたすら5パーセントいってないんじゃないですかね。
だいぶ絶望的ですね、まだ。
どうしても今、物件情報の管理って結局受け取ったものを処理するだけなんで、受け取った以降はMDM外部とのやりとりがないので、
まだ変数がすごく少なくて、自分たちのコントロール配下でできるので、まだ難易度は低め。
ただ、とりあえずツールを作っていけばなんとかなりそうみたいな。
ただ、やっぱりファンドの会計とか他のところって基本的に、不動産ファンドっていろんな関係者がいるので、
09:02
その業務を効率化していくってなると、必要なツールの数の大変さも全然今と比にならない気がするので、
そういう意味で多分5パーセントもいってないかもなみたいな感じですかね。
最近、基柱効率化って呼んでるファンド運営中の効率化の方をちょっとやり始めてるんですけど、僕の方で。
つらいですね。いろんな問題があって。
すんごい複雑なデータフローが登場して、ちょっとめまいがするレベルでしたね。
大量の書類と書類が、このデータはこの書類から来ていて、みたいなのがいっぱいありましたね。
しかもイレギュラーすごいたくさん発生したりとか。
不動産契約ってイレギュラー多いですよね。
皆さんが住んでたりオフィス借りたりすると多分感じるのかもしれないですけど、
フリーレントとかいろいろあるじゃないですか。
この期間だけフリーレントにするから入居してくれよみたいなおまけがついてるじゃないですか。
こういった例外を全部ケアしながら管理しなきゃいけないと。
複雑さは結構取り組むの大変なんですけど、
この複雑な領域に対して今って結構使ってる技術は複雑なもんってないですよね。
普通のウェブ系のスタートアップだったら使ってそうなものしか基本的に使ってない気がしますね。
ザベさん普段コード、僕は知ってるわけなんですけど、
一応聞いてる人にどういう技術を使ってるのか気になってるのかなと思っていて、
最近書いてるコードって何系を書いてるんですか?言語とか。
基本的にはLayerXのほか、SaaSの事業部とかと似たような感じではあるんですけど、
サーバーサイドAPIはGoで書いて、クライアントはView。
っていう本当にオーソドックスな。
一応ただ社内ツールっていうところもあって、
どんどん新しいのを試しても割とリスクが低いところであるんで、
割と新しめのViewのバージョン3を使うとか、そういうところはやってますけど、
本当にすごい珍しい技術を使ってるっていうのはないのかなと思います。
意外と技術スタックの新しさで言うと攻めていこうとしますよね。
そうですね。
グラフQLとか。
グラフQL、はい。
グラフQL、アポロみたいな感じですね。
アポロらしい機能あんま使ってないですけど。
そうですね。リアクトを使うと多分アポロらしさが出るんですけど、
View使っちゃったんで。
これ聞いてる人、この技術スタックを聞いてちょっと感じていただけると思うんですけど、
12:00
意外と普通の技術で、しかも割と社内ツールに関して言えば、
やんちゃというか新しめなものもガンガン使っちゃってるっていうのが、
金融需要だけど普通の会社なんだなっていう感じがして面白いですね。
そうですね。プロダクトチームも、
近所業者でエンジニアリングやったことあるメンバーって多分1人くらいですかね。
基本的にみんな普通のWebとかソシャゲとか、
そういうところでプロダクト作ってた人たちなので、
何か特殊な経験がないと開発に参加できないってことはないのかなと思います。
ほとんど2C出身者ですもんね。
そうですね。
逆にこれ強みだとは思ってて、みんな2C向けにサービス出してたっていうことは、
より良いユーザー体験を重視して開発するみたいな方にエネルギーを使ってきたので、
2Bにもその文脈持ち込めていいなみたいなのを、
何回か前のサイコさんとの配信でそんな話をしました。
そうですね。普段業務上使いづらいツールを使ってらっしゃる方から、
MDMで何か作ったものを見せると、これすげえっていうような反応が大体返ってきます。
代表作でザベさんのやつありましたね。倫理回り。
そうですね。アセッタマネジメント会社だと結構紙で倫理を回すっていうのが多いらしく、
倫理も景気申請とかあって、
だけで普通に十何種類とかあったりとかして、
MDMだと120種類くらいあるんですけど倫理の経路っていうのが、
それを毎回毎回どの経路で出したらいいんだっけ、
この経路の時は誰が承認して誰が決裁だっけみたいな、
を調べて紙で印刷して反抗リレーをするみたいな、
そういうのが割と一般的らしいんですけど、
これは全部自分で開発というよりは既存のSaaSを開発して、
カスタマイズしてっていう感じですけど、
一応全部電子化してスマホでもポチッと承認できる、
オフィスに来なくても承認できるっていう仕組みを、
特に去年後半は作ってましたね。
社内で感動してましたよね、アセマネジメントをやってる人たちが。
割とウェブ系の会社にいた人間からすると、
オンラインで完結して当たり前だろうみたいな感じではあるんですけど、
金融のある程度制約が入ってきて複雑化したりとかする中で、
ちゃんとウェブで完結するっていうのはすごい嬉しいみたいですね。
今の話ちょっと受けて、金融事業じゃないですか、
その並びはの面倒くさいポイント、苦労してるポイントとかってあったりするんですか、開発してて。
15:05
そうですね、僕自身が行動を書いてるっていうのは結構最近なので、
去年とかSaaSの選定とかをすごいよくやってたんですけど、
例えば監査のために操作した履歴、データの変更履歴をきっちり残さないといけないとか、
データってSaaSであと何年保管されるんだっけとか、
あと権限設定とか、そういう金融事業者だったらまあいいよねみたいな機能、
本当なら妥協してもいい機能がたくさん必要になってきて、
そうなってくるとどうしても選べるSaaSの選択肢がすごい狭まったりとか、
この一箇所がないだけでこれ使えないクソみたいな展開もすごいあって、
結局なんか自分で頑張ってカスタマイズしないといけないとか、
どうしてもツールのたくさん要求する条件がすごい多いので、
制約が大きいなっていうのは苦労しましたね。
なんかノックアウトファクターを探しの旅みたいな感じになってましたね。
そうですね。とはいえ最近大きくなっているSaaSってめちゃめちゃ機能が多くて、
使用機能多いんで、やっぱちょっと使っただけだと全然把握しきれなくて、
触ってて1ヶ月くらい使ってみて、これダメじゃんみたいなのが後から発覚したりとかして、
結局倫理のシステムもすでに1回作って潰して今2代目になってますし、
それすらもちょっとうんみたいな近々クビになるかもっていう話をしてたりしますね。
そうですね。一部はもう自前で作り始めてますもんね。
そうですね。ある程度自社の業務を圧倒的に効率化していくとか、
僕らの場合そのプロダクトを自社でソフトウェアとして開発してるんで、
そことのシームレスな連携とか考えていくと、なかなか全て満足いくツールってなかなかないなって思いましたね。
かつ他の金融事業者と違って半数がエンジニアっていうのもあるんで、
自分たち作るっていうチョイス取れるのはいいですよね。
そうですね。
なんか悩んだらとりあえず自分たちのツールの中に組み込んでしまって、
その中で本当に最低限の部分だけ外出しするかとか。
そうですね。
その辺のバランスがうまく取りやすい選択肢ができるっていうのは、
金融事業者だけどソフトウェア開発者がいっぱいいる会社のメリットというか。
そうですね。
いいとこですよね。
やっぱこの1年それもめっちゃ作り込んで失敗したりとか、
18:02
そこら辺もある程度その知見が溜まってきたので、
今後はそこら辺も去年よりはうまくやっていけるのかなと思いますね。
あともう一個社内に他にレイヤーXワークフローとかプロダクトも増えてきたんで、
お互い交換できる情報が増えたのもいいですよね。
そうですね。
そこら辺特にちょうど1年前とかだと、
MDMで使える最高のリンキーがないとか言ってたら、
気づいたらレイヤーXワークフローがすごいいい感じになってきて、
これでいいんじゃんみたいな話をしたりとか。
あとシンプルにさっきGoatViewでグラフQL使ってるって話もしましたけど、
結構レイヤーXワークフローとかレイヤーXインボイスの技術スタックと言ってるんで、
適宜そちら側の開発参考にさせてもらったりとか、
そういうところでもシナジーがありますかね。
そうですね。そこら辺はもう本当楽っすよね。
楽ですね。
同僚の方に乗れるのがいいですね。
そうですね。巨人の方にも乗るし、同僚の方にも乗るという。
乗ったり乗られたりみたいな感じになるといいですね。
そうですね。
この開発とかやってて、
一般的にどの辺特に面白いなって思うポイントってどの辺ですか。
そうですね。僕は開発、何かを解決するシステムを作るっていうのは、
仕様をしっかり理解しないといけなくて、
仕様を検討したり作っている中で、
自分がめちゃめちゃ業務とかその分野に詳しくなれるっていうのはすごい面白いところですかね。
例えば去年とかだと、物件の価格を推定する業務にアンダーライティングっていうのがあるんですけど、
それもちょっと半自動化できないかみたいなPOCをやってたんですよね。
それだとPOCって感じなんですけど、
その時とかだと、僕エンジニアなのに固定資産税の計算ロジックとかめちゃめちゃ調べて、
固定資産税の計算とかだけだったら、
本当に実際にファンドで買い付ける物件のアンダーライティングをやってる人より詳しくなるみたいな謎の状態になってたんですけど、
エンジニアだけど、実際に業務に深く入り込める知識を得られるっていうのがすごい面白いですかね。
本当に今、あせまねの事業者の一員って感じですもんね、ザベさん。
そうですね。
物件の周りとか詳しくなりましたね。
そうですね。不動産とか金融の学びって必ずしも事業だけじゃなくて、
21:00
例えば自分の資産運用どうしようとか、
もし自分が新しく家借りるとか買うってなったらどうなるんだろうみたいな、
いろんな妄想にも応用できるんで、
そういう意味でも楽しさがありますかね。
MDMで働く楽しさ。
いいですね、それは。
自分たちの住んでる家とかについて考え始めますよね。
これはどれぐらいの利回りなんだろうか。
実はめちゃめちゃコスパ悪かったらどうしようみたいな。
管理会社もっと頑張れよみたいな気持ちとかね。
今の家はMDMを執行する前に借りたんで何も考えてなかったんですけど、
次引っ越すときは結構めちゃめちゃ丁寧に吟味する気がしますね。
いいですね、実生活に役立ってる。
そしてね、あっという間に時間が来てしまったんですけど、
最後ですね、なんかここから1年ザベさんはどういうことやろうとしてるのかなって話をして、
ちょっと締めたいなと思うんですけど、
なんかここ1年のザベさんのミッションどんな感じですか。
そうですね、これまでの1年は結構社内に閉じてる業務を効率化していこうっていうところだったんですけど、
先ほど松本さんが基柱の効率化、新しいところに着手しているって話があったんですけど、
やっぱり社外の人と絡めた何か効率化っていうのは、
この1年で1つは目に見える形として出せたらいいなと思ってますと。
あとはそうですね、やっぱ現状、実際にこれからライセンスを取って業務が開始したときに、
目に見えて、例えば通常だったら1人でこれだけの物件しか運用できなかったのが、
普通に比べても2倍くらい運用できてるみたいな、
何かしっかり数字として現れる成果がこの1年で出せたらなっていうふうには思いますね。
そうですね、出さないとまずいぐらいの経験が来る気がしているので、頑張らなきゃですね。
ここからソフトウェアでスケールするアセマネ会社を作ろうというのが、
ザベさんの一番重要なミッションということで、一緒に頑張りましょう。
はい、頑張りましょう。
エンジニアもひたすら募集しているので、
もし興味ある方はミーティーで僕とかザベさんに声かけてもらえると嬉しいです。
ぜひお願いします。
よろしくお願いします。
今実際に、すいません。
効率化の開発って、開発自体は僕と松本さん2人しかやってないので、
ソフトウェアでスケールするにはプロダクトだけじゃなくて、
社内の効率化にもっとエンジニアの仲間が欲しいですね。
ですね。
ぜひ皆さん、ご応募をお待ちしております。
よろしくお願いします。
お願いします。
はい、というわけで第22回はこの辺で締めさせていただこうかなと思います。
24:03
ザベさんありがとうございました。
ありがとうございました。
では、失礼します。