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2025-06-08 06:41

【架空ラジオ】自己愛ギャングの解説

【誤】えんぼう→【正】羨望(せんぼう)

サマリー

今回のエピソードでは、刺身ちゃんが自己愛ギャングについて深く掘り下げています。弟の就職活動の経験を通じて、この概念がどのように現れるのかを述べています。自己愛ギャングは心の防衛機制として、成長を妨げる要因として強調されています。

自己愛ギャングの概念
さて、今回はですね、現役精神科医でもある配信者、刺身ちゃん、彼がフワッチで語った、かなりパーソナルな内容のアーカイブ、これを深く掘り下げていこうと思います。
はい。
テーマは、自己愛ギャングですね。
非常に興味深いテーマですね。
この配信、刺身ちゃん自身の弟さんの経験、これをもとにしてるんですが、自己愛ギャングって一体何なのか。
うんうん。
それが、どうして鬱的な状態を長引かせるのか。
はい。
あとは、愛情が足りないなら与えればいいっていう考え方、これが特に大人に対しては、なぜ危ういのか。
と。
かなり鋭い問題を提起してるんですよね。
そうですね。非常に本質的な問いだと思います。
では、早速その確信に迫っていきましょうか。
ええ。
まず、話のきっかけになったのが、刺身ちゃんの弟さんの就職活動での挫折。
ああ、はい。
その後の反応が、怒りとか絶望、あと他人のせいにするっていうかなり激しいものだったと。
なるほど。
サポートした刺身ちゃんに対しても感謝の言葉すらなかったという話で、この状況、刺身ちゃんはどう読み解いたんでしょう。
ここで刺身ちゃんが鍵として提示するのが、精神分析家のローゼンフェルドという人の自己愛ギャングの要塞っていう概念なんですね。
自己愛ギャングの要塞。
ええ。困難にぶつかったときに、いや自分は悪くない、才能もある、批判してくる周りがバカなんだっていう、ある種の万能感ですよね。
それに浸って現実から目をそける、そういう心の壁、防衛規制のことなんです。
ああ、なるほど。
なるほど。
自分は特別だっていう幻想で、取り出を作ってそこに閉じこもるみたいな感じですかね。
例えば仕事でミスを指摘されたときに、いやそもそも支持が悪かったとか、周りのレベルが低いんだとか、つい考えちゃうあの感じに近いのかもしれないですね。
ええ、まさに。その要塞がですね、結果的に本人の成長の停滞を招く。
停滞ですか?
はい。さしみちゃんの弟さんは、就活失敗の後、学校を無断欠席したりとか、現実と向き合うことを避けるような行動を取った。
取った。
この要塞に閉じこもってしまうと、結局自分の欠点とか課題に向き合う機会そのものが失われちゃうわけですね。
だから本質的な変化とか成長がそこで止まってしまう。
うーん、なるほど。耳の痛い現実から目をそらすための、なんというか巧妙な心の言い訳システムみたいな感じでしょうか。
そういう側面は確かにあると思いますね。
そしてさしみちゃんは、こういう状況にある成人した子供に対して、周り、特に親とかですね、その対応の仕方にもかなり強く軽傷をならしてるんですよね。
愛情が足りなかったから今から与えようという、あのアプローチについて。
そうなんです。そこがまたこの話の重要なポイントで、安易な同情とか物質的な援助。
例えば親がかわいそうにって言って、なんか高価な防音室を買ってあげるとか、そういうのは本人の自分は悪くない、環境が悪いだけだっていう幻想。
つまりその要塞をかえって強化してしまう危険があると指摘してるんです。
成長のための自己向き合い
えー、良かれと思ってやることが。
良かれと思った援助が結果的に本人が現実と向き合って、自己変革する必要性から目を反らせる手助けになってしまうと。
意図せず、そのギャング団の共犯者のような役割を果たしてしまうということなんですね。
うわー、良かれと思った手助けが逆に本人の言い訳を支えちゃうと。これは何というか非常に難しい問題ですね。
えー、本当に。
兄ちゃんがこういう複雑な心理的概念を弟さんだけじゃなくて、過去の自分自身にも当てはめて、すごく正直に語ってる点だと思うんですよ。
まさにそこですよね。彼自身もかつては同じような防衛規制、要塞にとらえれていた時期があったと。
そして、それを乗り越えるために、例えば資格取得に挑戦したり、あるいは目上の人に敬意を払うことを意識したり、そういう具体的な努力をしているってことも語っている。
この自己開示があるから、単なる分析じゃなくて、リスナーの共感を呼ぶんだろうなと。
そうですね。そしてその自己愛ギャングを駆動する根っこの感情として、さしみちゃんは遠望、縁尾を挙げていますね。
はい、出ましたね。遠望、これは単なる羨ましいっていう気持ちとはちょっと違って、自分が持っていないものを持つ他者に対する、もっと破壊的な攻撃性を含む感情とされています。
破壊的な。
これが自己愛の防衛、つまり要塞を築くエネルギー源になるんだと。
弟さんのケースで言えば、成功しているお父さんとか、お兄さんであるさしみちゃん自身に対する無意識の遠望が背景にあるんじゃないかと示唆していますね。
ああ、なるほど。
そしてさしみちゃんが主張するのは、真の成長っていうのは成功体験を積み重ねることよりも、むしろ失敗とか屈辱とか、そして自分の中にあるそういうちょっとドロドロした遠望の感情ときちんと向き合うことから始まるんだと。
成功じゃなくて失敗や自分の中のネガティブな感情とどう向き合うか。いやー、深いですね。
まとめると、自己愛ギャングっていうのは、現実逃避のための心の要塞であって、それが成長の停滞を招いてしまうと。
そうですね。
そして特に、成人に対する安易な愛情の提供は、その要塞をかいて強化しかねない、というさしみちゃんの非常に鋭い洞察がありました。
ええ、その通りです。
いやー、考えさせられますね。
最後にですね、この話を踏まえて、リスナーのあなたにちょっとこんな問いを投げかけてみたいなと思うんです。
はい。
さしみちゃんは、成功体験よりも失敗とか恥、そして自分の中の遠望と向き合って、それでも見捨てられない、そういう経験こそが自己愛の要塞を崩す鍵になるんじゃないかと示唆しました。
あなた自身の経験とか、あるいは周りを見渡した時にですね、失敗を巧みに避けたり、無意識に他者をちょっと見下したりすることで、かえって自分自身の本質的な成長の機会を逃してしまっている。
そんな風に感じるようなことってありませんか?
うーん。
ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんね。
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