配信を通じた自己探求
さて、今回はですね、現役精神科医のさみちゃんさんが行ったライブ配信、この記録をもとに深掘りしていきます。
この配信、彼のすごく人間らしい、ちょっと複雑な側面が見えてくるんですよね。
特にご自身の性格について、かなり明らかに語っていて。
精神科医という方が、ご自身のことをそこまでというのは、非常に興味深いですね。
そうなんです。専門家としての顔の裏にある弱さとか、過去の傷とか、そういう部分に触れている。
まだご覧になっていない方も、彼の自己分析の鋭さみたいなものは、ちょっと注目ポイントかなと。
専門知識を使いつつも、非常に個人的な感情が精神知識に語られる。
そのあたり、プロとしての視点と個人の葛藤が、リアルに伝わってきますよね。
まず、彼がどうして配信をするのかという点。表向きは趣味なんだそうですが。
でも、自己犠牲的な部分もあると感じているみたいで。
自己犠牲的ですか。
はい。例えば配信で、ある枕を進めたことがあったらしいんですね。
そしたら、それが合わなかったリスナーさんから後悔の声が届いたと。
それで、自分の影響力の大きさとその責任について、すごく悩んだっていう話がありました。
なるほど。
スター・ワーズのホースが使えるようになったみたいって例えてましたけど。
あ、その力の大きさに戸惑っていると。
ええ、そんな感じが伺えますね。
影響力を持つことへの自覚とそれに伴う責任感の強さですかね。
意図しない結果を生むかもしれないという意識は、やはりお医者さんとしての視点も影響しているのかもしれないですね。
単なる趣味とは言えない重さを感じているということなんでしょうね。
そうですね。
そしてこれがまた非常にパーソナルな話なんですが、過去の経験が今の感情に強く影響している。
配信中に例えばリスナーさんに無視されたと感じると、子供の頃に特にお母さんに話を聞いてもらえなかった記憶がフラッシュバックするらしいんです。
ああ、それは。
それで核分裂反応みたいな激しい怒りが湧き上がってくると、ご自身で分析されていて。
なるほど、それはかなり強烈な体験に基づいた反応ですね。
ええ、まさに過去の関係パターンが現在の人間関係、この場合はリスナーさんとの関係で無意識に繰り返されてしまう、心理学でいう転移に近い現象かもしれないですね。
転移ですか。
ええ、彼自身がそれをはっきり自覚して言葉にしているっていう点が非常に重要だと思うんですよ。
確かに。
オンラインの関係って一見飛白に見えますけど。
そう、それでもこれだけ深い感情が動くというのは、我々自身のネットでの振る舞いを考える上でもなんかヒントになるというか。
ええ、この過去への敏感さというのが、彼が一部のリスナーさんをブロックする行為、これにも繋がっているようなんです。
過去の影響と性格の理解
ああ、ブロックという行為。
はい、単にカットなってということだけではないみたいで。
と言いますと。
以前に本名とか職場を特定されてかなりひどい嫌がらせを受けた経験があると、これが深刻なトラウマになっていると語っていました。
うーん、それは非常に過酷な経験ですね。そうなると自己防衛としてブロックが必要になったという経緯は理解できます。
そうですよね。ただ彼自身も認めているように、その防衛行為自体に過去の、例えばお母さんに対するような怒りが混じってしまうことがあると。
ああ、感情が。
ええ、本当は冷静に事務的に対処したいのに、感情がどうしても溢れてしまうという葛藤があるわけですね。
なるほど、自分を守ることとその過去の感情に振り回されないことのバランスですかね。
ええ、その難しさがすごく現れている部分だと思います。
さらにですね、これも興味深いんですが、配信では意識的に患者さんの言葉で話すパフォーマンスをしているという点。
パフォーマンス。
はい、精神科医としての鎧を脱いで、あえてリシナーと同じ目線でご自身の弱さとか、うちなる狂気みたいな部分に触れながら語る。
うーん。
これを高度な技術なんだと自負されているようです。これはどうご覧になりますか。
うーん、専門家としての自分と傷つきやすさを抱えた生身の自分、その両方をちゃんと認識した上で、あえて後者を見せることでリスナーとの間に何か特別な繋がりを築こうとしているのかもしれませんね。
ああ、繋がり。
ええ、それは単なる技術というよりは彼なりのコミュニケーション戦略というか、自己表現の形なのかなと。強さと弱さが同居している非常に人間的な試みだと感じますね。
最後に彼の性格そのものに対する見方なんですが。
はい、性格。
性格というのは厳しい環境とか辛い経験に対する武装であり、傷跡のようなものだと考えているようです。
武装であり傷跡。
だから例えば気の強い女性に惹かれるのも、あなたも大変だったんだねという、傷を負った者同士の同胞意識みたいなものから来ているんだと分析していました。
なるほど。これは性格を単なる個人の特性として見るんじゃなくて、その人が生きてきた歴史、特に困難を乗り越える中で身につけてきた鎧とか、その過程でできた傷として捉える視点ですね。
性格が悪いって簡単にレッテルを張るんじゃなくて、その裏にある背景とか傷つきに想像力を向けることを促す。
これは他者を理解する上でも、あるいは自分自身を理解する上でも非常に大切な考え方だと思いますね。
今回の深掘りを通して、一人の精神科医が専門家でありつつも、ご自身の過去の傷とか現在のプレッシャーと向き合いながら、性格とは何かを問い続けるその格闘の様子が垣間見えた気がします。
ええ、自己分析の鋭さと、でも時に溢れ出す生々しい感情が本当に印象的でしたね。
ネットでの自己開示の難しさとか、過去が現在にどう影響するかとか、弱さを見せることと自分を守ることの境界線とか、彼の語りの中であなたが特に心を動かされたり、あるいは考えさせられた点ってどこかありましたか?
そうですね、やはり性格を傷跡と捉える視点は深く考えさせられました。
彼が性格を過去の傷とそれに対する防衛が形作った傷跡と表現していましたよね。
もしあなたの性格の中にも、無意識のうちに刻まれた過去の経験とか、自分を守るための武装のようなものがあるとしたら、それはどんな形をしていると想像しますか?
