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極意というものは、しっかり映画を見るっていうことで、
これはもう、皆さんにとっては当たり前だよ、そんな話。
っていう風になると思うんですけれども、
実はアメリカのインタビューをする人たちって、見ないんだって。
えっ!?
そう。トム・ハンクスに言われたんですけど。
黒木瞳の映画ここだけバナシ。
今日も聞いていただきありがとうございます。
映画に携わる様々なジャンルの方々と、
ここだけバナシしていきます。
前回に引き続き映画コメンテーター。
映画コメンテーターだけじゃないですね。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
肩書が。
12肩書ぐらい持ってます。
12肩書ぐらい持ってます。
そうなんですよ。
プロレスラー?
自分でも分からなくなってしまう。
俳優、歌手、プロレスラー、雑貨輸入業、デザイナー。
そうですね。ジュエリーデザイナーですね。
マラソンランナー。声優から入ったんです。
そうですね。
翻訳もやってます。
子どもの本をスウェーデン語から日本語に訳してるんですよ。
素敵です。
素敵なお仕事ですね。
夢のような仕事です。
そういう肩書をたくさんお持ちのリリコさんがゲストです。
前回に引き続きよろしくお願いいたします。
前回、コメンテーターの話もちょこっとしましたけど、
占い師の話でちょっと盛り上がって。
すいません。
そういう風に大勢の方の心を動かすコメントを作るために
リリコ流、極意なんてあるんですか?
極意というものは、しっかりまず映画を見るっていうことで
これはもう皆さんにとっては当たり前だよ、そんな話。
っていう風になると思うんですけれども
実はアメリカでのそういうインタビューをする人達って見ないんだって。
え?
そう。
トム・ハンクスに言われたんですけど
結構ピンポイントでいろんなシーンの話をしたら
君ちゃんと映画見てるの?みたいな感じで言われて
当たり前だよって私はその時思ってて
心の中でね、当たり前だよとか思ったんですけど
アメリカの人達はさ、ストーリーだけ読んで
予告編みたいなのだけ見て
それでなんかわけのわかんないインタビューばっかりするからさ
飽きちゃうんだよね、みたいな感じでおっしゃってて
まずそこなんだと思って
でもあとは、シーンの話をすると分かりやすいじゃないですか
この人ちゃんと見てるなっていう
ハリウッドスターのインタビューをするときって
3分ぐらいしかもらえないので
あまり感想はなかなか言えないけど
握手するまでこの人にどういう風にアピールをするかっていうのを考えます
そこであとは紹介をするときって
私が面白いと思っても
全然面白くないと思う人ももちろん
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好みですからね、映画は
ただこの映画を見て面白いって言うんじゃなくて
この映画を見た時にどういう気分になったかっていうことがすごく大事で
だから振られて振られて
もう恋したくないって思っている人でも
これを見たら
少しはね、やっぱり恋っていいよねって
ちょっと背中を押してくれる
一気にバッて恋したいっていう風にはならない子かもしれないけど
一歩、一歩目で
これを見ると元気になるよっていうような
そうすると、いや私すごく幸せだよって
思ってる人は別に見に行かないと思うし
それでも見たいと思う人もいるでしょうし
そういう風に紹介しているので
幸せな一人ぼっちというスウェーデン映画を見た時に
はっと思ったんですけど
ハネスホルム監督って
監督にインタビューするのが一番好きで
やっぱりすごく思い入れあって
こういう風に作りたいっていう
俳優陣が言うこと聞かない時もあるでしょうし
自分が予算で思い通りにいかない時もあるでしょうし
自分の好みのものをちょいちょい入れたりとかも
あると思うんですよね
幸せな一人ぼっちってスウェーデンで
大ベストセラーなんですよ
ほぼみんな読んでるって
100万人くらい読んで
1000万人しかいない国で100万部売れてるとは
もうとんでもないことなんですよね
それの映画化をする時に
対談をさせていただいた時に
素晴らしい出来で
私本は読んでなかったんですけど
こうやってみんながスウェーデン人
みんな読んでる本を映画化する
これは絶対に黒木さんもそうですけど
プレッシャーじゃないのっていう話した時に
あなたねってハンネスフォルム監督に
リリコさんは映画紹介をする時って
映画の話してる?って聞かれたのね
えっどういうこと?って思ったら
あのねって
僕は本は読んだ
でも描く時に
あれはあの本の話じゃないのよ
あれは僕の話だ
だからリリコもきっと
リリコの話をしてるのよ
って言われた時に
よくよく考えたら
そっかどういう気分になったかを
そうだリリコというフィルターを通して
私の話をしてるんだと思って
それからすごく楽になりました
このコメンテーターって仕事がね
だって私何にも関わりのない
もうすごくいっぱいお金を使って
すごくいろんな人を使って
スタッフがもうその3倍も裏にいて
それについて
土曜日毎週1回
ラブラブラブラ喋って
これその監督さんたちとか見たら
どう思うんだろうって
やっぱ思う時ありますもん
日本映画の時めちゃくちゃ気を使いますもん
ハリウッドの映画の時は
もう誰もいないから
インタビューした人たちも
もうきっとファーストクラスで
帰ってるんだろうなっていう感じ
もちろん悪く言うつもりは全然ないし
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全然自分の好みじゃない映画も紹介しないので
よく聞かれるんですよ
面白くないと思った時どうするんですか
紹介しないっていう
シンプルな答えなんですけれども
わかりやすいね
わかりやすいから
だからハネスホルム監督に会った時に
そういうことかと思って
だからきっとずっと20年間いるのかなと思って
前の方いるんですよちゃんと
その方が5年だったんですね
だから5年ぐらいの時から
もう次はクビになるなと
毎回開編の時に
毎回ちょっとドキドキしながら
リリコさんでも
ドキドキしますもちろん
9月3月が結構
大変ですね
次もう来なくていいやって言われると
かなと思っちゃうんですけど
リリコさんはもう外せないんじゃないですか
それね言われましたこの前
今からリリコみたいな人を育てるっていうのは
難しいっていう
私も最初の頃は
私リリコさんみたいになりたいです
っていう方っていっぱいいたんですよ
映画見て
ハリウッドスターに会ってとかって
でもだんだん私のブログとかを読むと
どれだけ大変かっていうのは
多分分かって
最近誰も言わなかった
だからそのハネスホルム監督の
対談が大きかったですね
それがもしかしたら私の
話長くなってしまいましたけど
やり方なのかなっていう
あとね分かりやすく
特に王様のブランチに関しては
きっとみんな金曜日の日に
いっぱいお酒飲んで2日酔いで起きて
今日何しようかなみたいな感じで
こんな派手な人が出て喋って
例えばテレビつけっぱなしで寝ちゃった人も
多分私の声で起きると思うんですよ
あっと映画コーナー始まったみたいな感じで
でもそういう方にだから分かりやすく
映画2っていう
俺映画すげえ知ってんだっていう
人たちに紹介するつもりは一つもなくて
多分そういう人も
王様のブランチ見てないと思うんですよね
もうアメリカからの情報でも
先導入してると思うんですけど
本当に映画館は普段行かないけど
たまに見ようかなっていう
人たちのためだと私は思ってますね
入り口はどこでもいいんですよ
筋肉がすごい素敵だったよとか
主人公がかっこよかったっていう
でもそこで
映画って楽しいなと思って
もう一本見ていただけたら
嬉しいなと思いますね
だからリリコさんの言葉で
つまりリリコさんが喋っているから
人の心を打つってことですね
でもハンネスホルム監督の
自分なんだっておっしゃるのって
すごく私自分のことを考えると
自分が監督して撮った作品って
全部自分が見られてると思って
すごく恥ずかしいんですね
心の奥を見透かされてるみたいな感じで
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すごい恥ずかしいんです
自分が出演してるのって
全く恥ずかしくないんです
だってそれ私じゃないから
人を演じてますもんね
外でね
だから監督の言葉って
どの仕事にも通じるものがあるような気がしました
今思い出したんですけど
ハンネスホルム監督って
実は俳優でもあるんですよ
だから同じかもしれないですね
どっちもやるっていう中で
彼が感じたこと
でも確かに質問
ベストセラーの原作を映画にするって
どういう気持ちですかって
聞きたくなりますよね
でも返しがちょっと憎いです
でもね私
マーク・ライランスっていう
ビッグ・フレンドリー・ジャイアントっていう
ディズニーの映画に出てた俳優さんで
大王御所でほとんど映画に出なくて
スピルバーグがお願いしたから出たっていう
でもその人も
ビッグ・フレンドリー・ジャイアントって言っても
当然すごく大きなジャイアントが出て行って
小さな女の子っていう物語で
あれってどうやって撮ってたんですかって
聞きたくなるっていうか
スタッフが
一応そういうメイキングの映像があるから
聞いてくれって言う
そうすると同時に
メイキングの映像が流せるっていう
その時にどうやって撮ったんですかって言ったら
いやーだってそれ言いたくないよ
映画の魔法が消えるじゃない
って言われた時にもう
ごめんなさい
それもあれですよね
インタビューした時に心に残っている言葉ですね
この二つがもう本当に
これはもう本当に
ためになったなって思いますね
いろんな仕事をしていく上で
いい言葉をいただきましたっていう感じですよね
本当にリリコさんもご自身女優をやっていらして
黒木さんの前でもう
はいって言えませんって
本当に
舞台にもお立ちになっているんですから
女優でございます
もっとそうですね
そうですね楽しいです
レンドラーやってて楽しいなと思います
ご一緒した時に
ロケバスで一人でいらしたじゃないですか
私はちょっといろいろ
寒かったから仕込んでたんですけど
声かけちゃいけないなと思って
声かけなかったんですけど
お一人でロケバスで
出番を待っていらしたじゃないですか
どんなことを考えていらしたんですか
まず日本語を間違えちゃいけないっていうのが
私の多分他の日本人が考えてないことから
始めないといけないんですよ私は
そんなに流暢に日本語を喋ってましたら
やっぱりセリフになると
もちろんそれじゃ役入ってないってことだよって
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言われたらそれでおしまいなんですけど
例えばアバートでいいよっていう方もいるじゃないですか
この意味になればいいっていう
ピッタリ喋らなきゃいけないっていう方もいるので
まずピッタリ覚えなきゃいけないっていうのがまず
そうするとやっぱりつなげる
この何々はとかがとか
そういうのをやっぱり
日本語学校に行ったことなくて
全部耳から覚えてるんですよ
だからきっとどこか大きく間違ってるんじゃないかなって
自分のコンプレックスがそこが一つあって
だからバラエティもずっとやらなかったんです
そこで日本語間違えて
全部止まっちゃったら嫌だなって思ってた
唯一のことなので
まず日本語を間違えちゃいけないということと
間違えちゃいけないというのと
黒木さんの時は
あの役が結構今までで一番難しくて
割と普通といえば普通っていう
自分の何か大きな個性がついてる役でもないので
どういう風にやったらいいのかが
謎すぎちゃって
やったら何も特に注意もされず
だから余計に緊張して
一回緊張しすぎて
顔が固まってるよって言われたんですよ一回
顔をもっと柔らかくして
そうなんですよね
その時にバレたと思って
そこにケンタロウ君もいて
顔を触らないといけない
俳優には触っちゃいけないって思ってるんで
インタビュアーとしては
触れないんですよ
この前もウェイトレスでミュージカルやって
高畑美月ちゃんが主演だったんですけど
彼女の肩に手を置くシーンがあるんですけど
1センチ浮かしてましたから最初
彼女も多分それに気づいて
リリコさん触って触ってって
言ってくれたので
触らせていただいたんですけど
やっぱり私の根本的なところに
王様のブランチがあるので
俳優にこれから私は
インタビューをしなきゃいけないので
もう怒らしちゃいけないっていう
失礼なことをしちゃいけない
そしたら王様のブランチのインタビューどうですか
嫌だよリリコが来るんでしょ
ってNG出されたら困っちゃうから
そんな人いないですよ
すごい気を使っちゃって
そうだからもう本当にこんなになっちゃって
その前に実はメイクさんが
そこもあーあーってなってて
どうしたんですかって
おばさんにできないって
そこら辺のおばさんっていう近所のおばさん
っていう設定だったのが
おばさんにならないんですよリリコさん
年齢的にはおばさんなのに
どうしたらおばさんにならないです
って言ったんですよメイクさんが
大爆笑でみんなで
15:00
だからなんか
あれですごく一回考えて
でその後もやっぱそのミュージカル
おばさんの役だったんでちょっと面白いおばさん
でも黒木さんの時にこういう風に言われたんで
どうしたらいいかなと思って
だから態度でちょっと
おばさん化っていうかよく喋る
もちろんねセリフなんですけれども
声をちょっと低くしたりとか
みたいな感じで息遣いとか
だからあ私ってもしかして
50歳なんですけど
私何歳に見えてるんだろうと思って
年齢不詳ですね
なんか前にもおばさんやったことがあって
その時に
おばさん多いですね
年齢で見てキャスティングしてると思うんですけど
いや年齢じゃないですやっぱ存在感です
存在感じゃあもうおばさんってことですね
いや違います違います
その時に私2つの
髪の毛を
ミッキーマウスみたいにしたんですよ
そしたら
なんとなくおばさんになったんです
ちょっとメイクを薄くして
なるほどなんとなくおばさんになったな
と思ったんですけど
黒沖さんの時はもう髪の毛がリリコだったから
どうやったら
これがおばさんになるのかが
しかもお洋服が
衣装合わせの時たまたま
着てらしたブランドと一緒だったんですよね
そうです実は今のレンドラもそうです
衣装合わせに行ったら
80%が自分の
ベッドにあったものなんですよ
結局持ってった
だからバスにいた時は
間違えちゃいけないってまず
迷ってたんでなんか
聞いていいかどうか
逆に私はもう声をかけちゃいけない
かなと思って
失礼しました
何かいろいろ考えてらっしゃるのかなと思って
まず日本語です
まず日本語で
唇をこう
やって噛まないように
間違わないように
それで映画で何回も
同じことをやらないといけないので
ちゃんとその前後もつけないと
いけないから
それが多分俳優って
そこが一番難しいんじゃないかな
って新人の時はね
セリフとかは完璧でも
その前後もつけないといけないから
そういうのも考えたりとか
このおばさんはどういう
癖を持ってるのかとか
笑うのかとか
喋ってない時は
どういう顔してるのかなとか
考えたりとかは
しますよね
結構なんかお一人で
静かにしてらっしゃったので
マネージャーいないんで
ずっと静かなんですよ
普段ずっと静かなんですよ
その反動で
マイクというものがあると
喋ってしまうという
でもとってもね
ガラスの心をしてらっしゃるんですね
そうですね
私はすごく繊細かもしれない
気を使っちゃって
ガラスの心っていうか
知りませんでした
すぐ壊れます
すぐ壊れて
18:00
リリコという
バラエティのズバズバ
言ってそうな感じのキャラクターに
ついていけなくて
自分が
5年前とか6年前
初めた時
いつものリリコ節でいいよみたいな感じで
みんな言うんですけど
それがわからなくて
それで結婚して
すごく
主人のファンから
いろいろ何でも突っかかってくるみたいな
スイカ出したらスイカ出したで
その切り方ありえないみたいな感じで
いろんな
どうでもいいことをさ
言われて
そんなこと言われるんですか
いろいろ言われて
傷つくわ疲れたわ
って言ったら
主人が俺リリコってそういうの
気にしない人だと思った
って言われたんですね
親?と思って
そっかそっか主人からしてみても
結婚後なんだ
結婚後にそんなこと言われたんですか
そうです
あーと思って
私だけついていってないんだと思って
それから
なんかすごく強くなりましたね
やっぱ人って先入観で
見てしまうんですね
本当のことは
自分にしかわかんないんでしょうけれども
でもやっぱり
リリコという名前で
デビューされて
それでずっとやってこられたわけですから
やっぱその確立したっていう
意味ではやっぱ素晴らしい
成功ですよね
すごい女優だなと思って
リリコは完璧に演じたんだなと思って
みんな普段
電車乗るの?とかよく言われ
乗りますよって気づかれるでしょ
私メイクしないと全然違うんですよ
それみんな
リリコはリリコだよってみんな言うけど
今日はあんまりお化粧してらっしゃらないじゃないですか
いやばっちりしてます
そうなんですか
今多分汗でだいたいファンデーション持ってるかもしれないけど
わかりますよ
でも何もしないと
誰もわかる
一度も声かけられたことない
その先入観で日に焼けてて
髪の毛がボワーってあって
っていう
あと背が高いっていうイメージが多分あるんですけど
それはテレビで
ずっともう12センチぐらいのヒール
履いてるんですけど
普段は絶対ヒール履かないし
この顔は
ファンデーションで黒くしてるんですよ
本当真っ白なんですよ
黒く塗りたくってるんですよこれ
で髪の毛はいつも
普段は結んでるんで
でも黒くて
うるさくて
髪の毛がボワーってあること
そういう人じゃないんで
誰も気づかない
それも自分で考えて
作り上げたんですよ
普段
普通に生活できるように
嫌ですもん
全然出かけられないっていうの
なんかね
そうか
色の白い
21:00
色が変わった
方をご覧になったら
リリコさんだと皆さん
実は色白いんです
唯一わかるのはいつも
持って歩いてるスーツケースがスウェーデンの国旗なんです
それが一番目立つんですけど
親みたいな感じで
スウェーデンの国旗がついた
バッグをご覧になったらリリコさんだと思ってください
さあさて
次回は
映画の日常化
イベント化
お話をしていきたいと思います
今回はリリコさんでした
ありがとうございました
