1. 黒木瞳の映画ここだけバナシ
  2. 3_ヒットメイカーの極意(ゲス..
2021-06-09 31:58

3_ヒットメイカーの極意(ゲスト:フジテレビ映画制作部プロデューサー 村瀬健さん)


今回のゲストはフジテレビ映画制作部プロデューサーの村瀬健さん。
これまで「信長協奏曲」「帝一の國」「とんかつDJアゲ太郎」「約束のネバーランド」など
ヒット映画を手掛ける村瀬さんに"ヒットメイカーの極意"を聞いていきます。
そして、最新映画「キャラクター」についてのここだけバナシも色々お話ししていただきました。

See Privacy Policy at https://art19.com/privacy and California Privacy Notice at https://art19.com/privacy#do-not-sell-my-info.
00:01
絶対当たるものが当たってたら、それしかやらないじゃないですか。
だから、そう考えたからって当たるとは全く限らないんですけど、
ある程度そのヒットの法則みたいなものがあるとしたら、
少なくともここはこう押さえとかないとヒットしないよね、みたいなものって
なんとなく我々テレビ野郎にはやっぱりありまして、
やっぱその感覚はうちの映画の場合はやっぱ同じですね。
黒木瞳の映画ここだけバナシ
こんにちは。ひまわり屋で毎週配信始めました。
黒木瞳の映画ここだけバナシ
今週も聞いていただきありがとうございます。
芸術でもありエンタメでもありビジネスでもある映画
そこに携わるのはただ者ではないプロフェッショナルな方ばかり
そんな方々に仕事の極意をここだけ話していただきます。
そして今回のプロフェッショナルな方は
映画プロデューサーの村瀬健さんです。
こんにちは。村瀬健と申します。
慣れてらっしゃらないんですか?
プロデューサーって話をよくしますけど、
人に聞いてもらうためにこういうゲストでお呼びいただくみたいなことないですし
どういう方とお話しすることが多いですか?
映画プロデューサーとずっと打ち合わせしたりとか
役者さんに役の説明とか、まず最初くどいたりですよね
とかでいっぱい話したり、監督とどうするかとかもですけど
あとはトラブルが起こった時に謝りに行くとかですね
ご説明に上がるとか
お話はお上手だってことじゃないですか?
ただ一つだけ言うのは、さっきのご紹介にあったことで言うと
ただものじゃないっておっしゃる方はただものなんです
私はだいたい変わってるんですっておっしゃる方は変わってません
よくありますよね
ただものですね
プロフェッショナルと言えるかあれですけど、ただものですけど
ここだけ話はせっかくなのでしたいなと思います
とにかくプロデューサーでらっしゃいますけれども
トンカツDJあげ太郎
定一の国、もう大ヒット映画をプロデュースされて来られましたよね
そんなあれなんですけど
信長コンツェルと定一の国、トンカツDJあげ太郎って
これあったことは漫画原作の映画なんですけど
僕その前が長い間ドラマの連ドラのプロデューサーを日テレで8年ぐらい
富士テレビに禁断の移籍をしてやっぱり8年9年やっていて
それから映画の世界に来たんで、もともと長くは
テレビドラマのプロデューサーでらして
今は映画のプロデューサーもなさっている
03:01
そうですね、今は富士テレビの組織的な話なんですけど
ドラマ制作センターという第一制作センターというのがあって
これドラマを作っていて黒木さんにもお世話になっている
一方で映画制作部というのはまた別の部署で
ドラマの部署から映画に僕は移ったんで、今は映画だけをやってます
だからテレビ局の社員で
テレビ局の社員でその映画部門で
プロデューサーをやっていました
ドラマと映画と連動というか最初に企画書を出した時に
最終回まで10本ドラマやったらその後のクライマックスは
映画でやりたいっていうぶち上げた企画書を作って
会社が通してくれてやったんですよね
その時にわりと映画がおかげさまでうまくいったので
こいつ映画いいんじゃないって多分会社が思ったんじゃないかなと思ってるんですけど
もともと森瀬さんはテレビのベンドラだったり
テレビドラマだったり映画だったりって
どちらのコンテンツが好きですか?
もともとは実は僕はバリバリのテレビドラマ世代
だからトレンディドラマ前後というか
ちょうどあの頃学生時代を迎えてうちでいうとそれこそ
亀山千尋プロデューサーとか大田ドールプロデューサーとか全盛の笑ってらっしゃいますけど
石原敬
その時代を
それを学生時代に見たら
TBSで言ったらそれこそ八木康生さんとか木島清一郎さんとかいらっしゃる時代だったので
わりと映画よりも映画は大好きだったんですけど
ドラマというのがすごく前に出てた時代だったので
わりと就職する時にテレビドラマを
作りたいなって思ったんですよね
それって映画に行かれて信長競争局が当たって
その後もう映画をお作りになるということを
専門にやってらっしゃる?
そうですね今は
その後って定一の国なんですよね?
映画部行って最初が定一の国で
これはもう僕の先輩で若松裕樹先輩っていうのがもう準備していたところに
映画部に移動になって始まったところに入って
先輩と二人でやらせてもらったんですけど
その時にもう出した企画は今度公開になるキャラクターっていうのを
企画書とかあとトンカツDJ明太朗ですとか
もう一個僕約束のネバーランドっていうのをやっててその辺を全部一気に
企画を出されて
自分の考えとしてはテレビドラマではできなそうなこと
要は10年以上テレビドラマのプロデューサーやってきたんで
せっかく映画部に移動になったなら
レンドラでは例えば月久って長くやってたんですけど
月久で通らなそうな企画とかお金と時間かけるから
映画向きみたいなことはなんとなく移動になってから考えて
映画でしかできないものを選んで企画を出していったみたいな感じですね
06:03
私はどの作品も拝見してるんですけど
低地の国をね私が見ても
つまり私のような年代のものでも楽しめるのかしらっていうのが
iTunesストアでレンタル500いくらですけど
押すのにすごく躊躇して
でもまあ私津田まさきさん好きだしよしじゃあって言って
私に楽しめるかなって思ってプチッとしたわけですよ
そうしたらまあ何点でしょうかねその世界観というか
なんでこんなもちろん原作あるんですが
よくこんな映画をね一生懸命
しかも魂込めて入魂みたいな映画じゃないですか
キャスティングもいいですし
まあもちろんトンカツDJも面白かったし
信長もね面白かったですけれども
プロデューサーって大体何をする方か
リスナーの方にね映画のプロデューサーというのは
どういうことをなさるのか教えていただけますか
目の前にいらっしゃるのが他からの黒木ひとみさんなので
日本を代表する女優さんであり監督さんでもあるじゃないですか
やってないのプロデューサーだけじゃないですか
僕も黒木さんの映画見させていただいてて監督さん
だからすごく語りづらいんですけど
ただ大きく言うとおそらくプロデューサーってまず最初にさっき言った企画を作る
つまりこの映画をやるみたいな
例えば原作物の場合はこの原作で映画をやるとか
あとオリジナルだったらこういう話でこういうのをやるっていうのをまず最初に頭に考えますよね
それを企画を考えて最初にやることは原作物の時は
原作者の権利を取る映像化の許可を取るという
一人目の口説く相手が見つかると始まるわけですよね
次がキャストやっぱり今の時代なかなか映画っていうのも特に富士テレビみたいな
テレビ局が映画作る場合特になんですけどやっぱりある程度の
当たるというか映画って事業じゃないですか
だからその採算を取るという意味でもキャストっていうのが非常に重要なので
どの役者さんがやるかみたいなことも企画を通すときには重要なので
キャスティング定位置で言えば須田雅樹くんに定位置をやってもらう
というのがキャストを決めるもう一つ大きな仕事が監督を決める
これも2種類あって監督さんから俺これやりたいって言って企画が上がってくることも
たくさんあります監督さんがご自分でキャンを書くこともあるし
いろんなことがあるんですけど我々プロデューサー指導の場合は企画の場合はそこで監督の選定
この作品を監督してもらうなら誰がいいかなということで
監督を今度キャスティングして駆動区一緒にやりませんか
同時に脚本家さんも探してこの作品ならこの脚本家さんが合うね
っていうのをくどいてこの時点で4人くらい役者を6人くらいくどくから
合計10人くらいまずくどいてある程度座組ができたところで
企画をこういう風で俺にやらせてくれ何億円かかる
09:03
いやそんな出せねえよいやいや当てますから僕とか言いながら
金額を会社と交渉しながら始めていくってところで始めていく
そこから後は脚本家と一緒に本を作り監督と一緒に世界を作り
っていうところにいちいち言いながら偉くない論じゃなくて
わりと全ての場所に責任を持つというんですかね
後ろで言いながらクオリティ管理をしながら
最初の本作りから現場で撮影もちろん美打ちにもいますし
その後編集音楽付けみたいなところまで
全部最後までいて完成したら今度宣伝部の皆さんと一緒に
どう打っていくかも考えるみたいなことでトータルのだから
総合責任者みたいな感じのものがプロデューサーになる
映画会社のプロデューサーとちょっと違うところはありますよね
やはり今なんか涙が出てるけど大丈夫ですか
黒木さんにお会いできて感激して泣いてんじゃないですかね
泣きながら語る人いなくないですか泣いてるわけじゃないんですけど
どうしましたティッシュありますか
いろんなプロデューサー映画のプロデューサーがいらして村瀬さんの場合は
お金を集めてくるというようなところでの
プロデュースはなさってないそうなんですよだから僕やっぱ言うても
どんだけ偉そうにここで熱く語ろうが泣こうが
やっぱり僕は所詮フジテレビの社員プロデューサーなんで
僕自身がいくらってお金を集めるんじゃなくて会社がもう
映画制作部映画でこの金額ってあるんですよねその中で
じゃあ村瀬のキャラクターにいくら出すかみたいなことなんで
世の中の映画プロデューサーの一番大きな仕事だと思うお金を集める
ってことを僕はやってないんですよねだからものすごく本当は
偉そうにプロデューサーと名乗ってはいけない衛星プロデューサーかもしれないその点において
いうとでもいろんなプロデューサーがいらっしゃるから
やっぱりこう何でしょうか絶対当たるものしか作らない
っていうようなそういったそのなんか座組みがあるような
感じがしました今ありますあの誤解
なきように言うと絶対当たるものが分かってたらそれしかやらないじゃないですか
だからそう考えたからって当たるとは全く限らないんですけど
ある程度そのヒットの法則みたいなものがあるとしたら
少なくともここは交際とかないとヒットしないよね
みたいなものってなんとなく我々テレビ野郎にはやっぱりありまして
その感覚はうちの映画の場合はやっぱり同じですね
プロデューサーと俳優の
その意外な関係みたいなものも伺っていきたいと思うんですけれども
どうなんですか俳優ってどんな存在なんですか
私が言うのもなんですけど
僕一回も黒岸さんご一緒してなくて自分でも
これ村瀬剣七不思議というかすごい好きなんですよ
本人に向かって好きなんですよっていうプロデューサー恥ずかしいんですけど
さっき涙流して語っていただいたんで
12:03
なんとなく好きオーラは受け取っておりますけれども
なんで多分おそらく
オファーしたこともあるけどなかなかタイミングだったり会わない時もあるじゃないですか
ご出演いただけなかったこともあれば僕の中で
それは黒岸さん好きですけど黒岸さんじゃない女優さんに
この役は同じ世代の方でもその方黒岸さんじゃないなと思う時も
当然あるわけですよだから僕の中ではやっぱりこの仕事を始めて以来
俳優さんっていうのはすごくそういう目で
まず一番僕が思うのは好きか嫌いか
これは好みがあります好きな女優さん俳優さんもいて
僕の作品って割とリピーター多くて
以前ご一緒した方がまた出てもらってること割と多くて
今度のキャラクターも役者初挑戦の深瀬さん以外は
全員僕ご一緒したことがある方でそのうち3人は
自分の作品で趣味をやってもらった方に来ていただいてて
一道航海というキャラクターという映画が待ち受けておりますけれども
だからそういう好きな役者っていうのがまだあって
もう一つは好みでこういうお芝居をする方が好き
こういう雰囲気の方が好きっていうのが次がやっぱり面白いと言うと
この役に合う方その方をどういうイメージで
僕が見てるかで僕の中では準キャスティングと
裏キャスティングって勝手に呼んでるんですけどこういうビジュアルで
いわゆるイメージ世の中のイメージだっていう方を
そのまんまの役にキャスティングするときと逆そういう
パブリックイメージの方を全然違う役でお声かける方が
この役は面白くなるなこの方は面白いなっていうので二通りでいつも
僕感覚で役者さんを見るんですね僕にとっては常にあらゆる
映画ドラマCM演劇どこ見てても
そういう感覚で見る相手っていう感じですね
6月に公開するキャラクターの話ですけど
主演は須田雅紀さんですけど須田さんって
本当に柔らかい役から激しい役まで
本当に多彩でらっしゃるじゃないですか
若いのにやっぱりそのあたりで今回のキャラクターも
須田さんがいいっていう風に村瀬さんは思われたんですか
そうですねまさに先ほど言ってくださった定一の国を僕やってて
現場で須田君とずっと一緒にいてさっきすごく
最高の褒め言葉だと思ってるんですけどとんでもなくバカなことをめちゃくちゃ
頑張ってやる映画だったじゃないですかその最低のもの須田雅紀で
よくぞあんな七三に分けて彼多分一番
ガーって上がってくタイミング今一番須田雅紀来るって言って
あんな鼻高いかっけーみたいに世の中が思ってる瞬間に
七三で裸で踏んどしですよああいう役を
めっちゃ嫌なやつじゃないですかある意味ねああいう役を
振り切ってやるっていうこと自体が僕のさっき言っても
15:03
最高に好きな役者こういう役者大好き俺って思ってて
まず定一で楽しくやってたんですねもうリスペクトしてたんですけど
普段のはいカットって言った後のはいお疲れ様ですって
言った後がもうただのいいやつで本当にオーラゼロの
そこらへんのフルギア早くフルギア行っていいですかみたいな感じの
本当に穏やかな男の子になるんですよその落差が
あまりに面白くてで今回ちょっとそういう悩む
青年の役だったんでその落差のこっち側その普段の
オフの時の須田くんがめちゃいいなと思って
あのその時ちょうどもうキャラクター企画僕頭の中にあったのでこれ山城
いたなここにと思ってエキセントリックになる瞬間が
仮にあるとしてそういう場が出ることはもう彼の場合いっぱい先見て
わかってるからその地味にあの黙々と漫画書いてる
ただ葛藤してる感じをこの人だったら面白くなるな
っていうふうに思ったんですよ話戻りますけど
そのエキセントリックな芝居をした後普通に戻るって
おっしゃったじゃないですか役者ってやっぱり本番に向けて
一番ボルテージが上がりたいし一番いい芝居をしたい
それは自分に対してもそうだし
あと作ってくださる方々に対してもそして
これをご覧になる方に対しても一番いい芝居を見せたい
芝居を見せたいっていうのか上がりたい紅葉したいっていう
気持ちがあるのでその人の集中力ってそう持たないから
本番その葛藤って聞くと
普通に戻っちゃうんですよずーっと繋がるんではなく
だからそれってすごいよくわかりました今
俳優としてそういうとこありますよねきっとオンとオフっていうか
用意入って言うちょっと前になんか役者さんって
僕プロデューサーだからこれリスナーの皆さんに一番大事なこと
監督じゃないんで用意入って言って皆さんが芝居してる瞬間って僕仕事ないんですよ
その時はモニターを見ててただ
見てる人になるんで終わったさっきおっしゃったオフの時に
ザクーンって言って今の芝居良かったよとかなんでもない
焼肉の話するみたいなことが仕事だったりするんで
オンのところが僕のオフなんですよその時に演技見てて
もちろん監督にそれオフも今のお芝居
違いませんかとか言うときもなくはないんですけど
僕の仕事はその役者さんのオフの場所がプロデューサーの
向き合う場所だからちょっとクリエイティブで言うと少しずれるとこあるかもしれない
でもすごくすごくすごくよくわかります
そのおっしゃっている意味はすごくよくわかります
そういった意味でも今回のキャラクターっていうのは
ちょっといち早く拝見させていただきましたけど
まずこれってオリジナルですよねそして構想10年
その10年間でまずプロデューサーとして
18:03
どういう風にモチベーションを持ってらっしゃるんですか
正確に言うと10年ずっと
1ミリも隙もなくこのことを構想してたわけではないんですけど
最初に立ち上がってやろうとしたときが12年くらい前で
もともとそのオリジナルで中崎隆さんっていう
これを作った原音脚本の方は浦澤直樹さんの漫画の
ずっと一緒に原作を作ったり今は小説を書いたり原作を書いているストーリー
制作者としてオリジナルの物語を作るのがめちゃくちゃ面白い方で
僕はずっと大好きでその方と東宝の
河村玄貴さんというプロデューサーと2人で
話を作ろうよって言ってたところに僕もお邪魔してこれに浦澤健っていうのを
合わせた3人で12年くらい前になんとなく企画作ろうって
言って始めたんですよそっからずっと作ってきて
なかなかオリジナルだし猟奇殺人っていうのがテーマだったりもしたし
割とご覧いただいてえぐい部分もあるじゃないですか
なかなか実現がしなかったりあと実は原音脚本の
企画って言いますかねそういう設定は面白いんだけど物語
として帰結するゴールがなかなか見つからなかったんで何人もの監督に
その時の本を読んでもらって
直していいよって言って試すんだけどなかなか形にならなくて
ごめんなさいやっぱり僕できないみたいなことが何度もあってそれで10年くらい
経っちゃったんですよねだからモチベーションという意味で言うとずっと
できないかもなダメかもなって思いながらもうやりかけて
ダメでやりかけてダメで何度か繰り返してちょうど3年
4年くらい前から僕がさっき言った人事異動でドラマ班から映画部に
移動になってもともと1回ダメだったときはドラマ班にいたから勝手に僕は
映画の企画会議をやってたわけですよよく考えたら僕ドラマ班の人間なんで
お前映画できねえよって感じになられてまあそうなのって話でごめんなさい僕できません
ってしょうもないことがあったのでそれ以来河村くんが長崎さんと
やってたんだけど実現しなかった時期があってで僕映画部に戻ったんで
そういえばあの企画あるじゃんと思って久しぶりに読み直したらものすごい面白かったんで
その時の本でやったっていうので4年くらい前から
再度もう1回立ち上がるそれがまさに定地の国をやってる頃に
再度始めたっていう僕のモチベーションだからずっとやれそうかな
できないかなって言ってたものがいよいよ本腰入れてやれる映画部に来て
映画的なことレンドラではできないことをやろうと思った時に
このキャラクターは絶対月句でも木銃でも放送できない
内容なので映画っていう場所でやるものとして
我前にやる気が出たというかそういう10年間だったんですよね
増田まさきさん主演でらして
それで世界の終わりの深瀬さんが
いい役をやってらっしゃるんですけれどもこの辺のキャスティングは
どなたがお決めになったんですか これも全部僕ですね
10年間ずっとこの企画はあったので実を言うと
芸能界ってやっぱり流れがあるじゃないですか
21:03
10年前に考えたキャストは2人ではなかったんですよ
当然須田くんはまだ全く有名だったし世界の終わりもデビューする前だから
当然僕の頭の中に浮かぶわけがなくて表にはできないですけど
当然10年前にトップだったある俳優さんとある俳優さんで
山城と諸澄という2人のメインキャストはイメージしてたんですけど
時が流れて変わってきてどうしようかなと
最初はあれだったんですけど諸澄っていうのはご覧いただいたかった
殺人鬼で謎見えてるというかよくわからない
何者かわからない人じゃないですか最初の頃の
諸澄像はもっとそれこそヒッチャーの
殺人鬼みたいにちょっと大柄で強そうな
イメージだったんですよでもだんだんそれから10年
考えていくうちに例えば僕は殺人の強くって
本次郎さんの監督に大好きであれの犯人かどうか
わからないまま終わる安男みたいな方いるじゃないですか
ああいう感じの方が僕の中では諸澄って近いなと思って
この世にいるのかどうかわからない感じしかも優しそうに
見えるのに実は裏でいっぱい人を殺している
しかも理由わかんないみたいな人の方が怖いなと思った時に
この世にいなさそうな感じな人
そして優しそうであったり
天使みたいな優しい声で人を殺していると怖いなと思った時に
ちょうど世界の終わりっていうバンドが僕大好きでずっと俺の前から
見てきてたんですけど彼のライブでの様子を見た時にさっきののは
佐田くんじゃないけど優しくてポップで明るい曲もあれば
虫が世界平和ってみんな人間は言うけどお前たちが死ねよって
虫が言ってる歌とかあってすごくダークな部分があってその歌う時の
表情が全然違うのをライブでずっと見てたんで
この人こそこういう人こそ諸積みだなと思って
ある時思いついたんで監督その時は長居監督決まってたし河村元輝さんとか
長崎孝さんに世界の終わりの深津さんが諸積みやったらどう?
みんな10秒くらい黙った後に
それいいねってなってでしょって言ってただやるわけないよね
役者をやる人じゃない
みんなにやるわけないよねって言って須田くんにも言ったんですよ
諸積み誰考えてるんですかって世界の終わりの深津さんとか言って最高ですねって
ただやるわけないですか村さんバカなんですか
待っててって俺話してくるって言って本人に会いに行ってもう案の定
やるつもりないと役者なんかやる気ないって言ってシャッターを閉じて
閉じてるけどマネージャーさんに頼んで会わせてくださいって話したんですけど
シャッター閉まりかかってたんですよ僕の足をガッって入れて閉まらないように止めて
手を突っ込んで少しずつ話は聞いてくださいって言って絶対あなたなんですって
今言ったようなことを説明してあとライブで見ててできると
こうやってぐーっと開けてってやっと顔見えたなと思ったらいや
芝居なんかできないんでシャーって閉められてるってやることを何度も繰り返して
24:03
2年くらいかけて本人をずっと話して
その間に台本もどんどん改訂してって作ってたから
深津さんと一緒に殺すってなんだろうとかそれこそあれですよ
ライン交換してやり取りしてたんですけど殺し方
みたいな人に見せられないヤバい絵とか送ってきて
こういう殺し方とかならわかるかなとか人を殺すってなんだろうみたいな
このラインだけ見たら僕と深津さん逮捕
役として諸積みってのがどうして人を殺すのかとか
人を殺す気持ちってなんだろうみたいなことをずっと僕と深津さんで
長くやり取りしてもう一方で彼はめちゃくちゃ真面目な方で
演技なんてのは素人がいきなりできるものじゃないので
2年後撮影まで時間があるなら僕はワークショップ通って
ゼロから学ぶと時間をくれるならやるって言ったんで
ちょうどいいやと思って途中コロナでより伸びたこともあったんですけど
たっぷり時間があるから彼はいわゆるレッスンをずっと一からやって
一方で役の内容もずっと話してきたから
でも最後までオッケーくれてなかったんですよ
菅さんとかみんなには深津やるからって言ってみんなすごいね
いや本当はまだ100%のオッケーもらってなかったんですけど
これはもう賭けで最後もし深津さんにやっぱやらないって言われたら全員降りてましたね
だって僕詐欺師ですもん
プーテストはどこかで詐欺師みたいなところもあるんですけど
でも映画とは異例ですよテレビもそうですけどこういう作品を
見た人が真似するとか
自分からこういうシーンを見せちゃいけないとか
いろんな考え方をお持ちの方もいらっしゃいますよね親御さんもね
そういう中でこのキャラクターという作品を
やっぱり世に出したいって思われたそのメッセージ性
みたいなものっていうのはどこにあるんですか
そこはすごく急に真面目な顔になりますけどオフィシャル通りでこの手のものをやるときは
そういう責任も伴うと思うんですよ
やっぱり人を殺していいわけないだから大事なことなんですけど
僕らは殺人鬼賛美殺すことはいいことなんだ
みたいなことは当然絶対に言うつもりもないし
それは作り手として僕も監督も誰も思ってないしもう一個は
殺人をすることの意味さっき話した分からないですよね
これよく深瀬さんがインタビュー取材で言うんですけど人を殺す気持ち
っていうのは分からない分かるわけがない経験もできない
殺人っていうのはこの世で一番傲慢なことだと
なぜなら生きたいと思ってる人の命を勝手に終わらせるわけじゃないですか
こんなにわがままというか勝手な行動はこの世でない
って一番傲慢な人間だっていうのをすごく彼が言ってて
すごくそうだなと思ってこの世で一番傲慢なことをやっていることを
肯定なんかできないし理解もできないっていうのを
ちゃんとまず置いておくことともう一つはこれディテールなんですけど
27:03
そこもすごく理解してくださって殺すシーンって実は描いてないんですよね
そうですね終わってますもんねあまりネタバレで
大丈夫ですこれ大事でご覧いただく方でやっぱりぐちゃぐちゃと
殺すシーンとかがありそうな映画でもあるけど黒木さんご覧いただいて
確かにえぐいとこもなくはないんだけどものすごくそういう
スプラッタな部分って実は帰り地とかは予告編にも入れてるけど
あるんですけど刺す瞬間とかは全然見せないってことを
意識しててそれは同じですねやっぱり真似されても困るしってこともあったので
その辺はすごい意識しましたあとやっぱテーマとしては
これまじめな話をするとやっぱり人はこのキャラクターってタイトルに入れてるんですけど
どんな人か分からない例えば僕こうやって今日語ってて
黒木さん初めてお会いしてみて村さんってこういう人かなって
思ってくださるかもしれないけど裏で全然違う人殺してるかもしれないじゃないですか
シーンとしちゃいましたけど
意味ですよ人ってやっぱり表面上と裏が分からないから
怖いよねっていうだからやっぱキャラクターってタイトルに込めた
思いで本当人は分からないっていうテーマは一貫して
その10年前から作ってきて特に永井監督がやっぱり
監督が決まって永井さんが撮るってなった瞬間に監督の中で
そのテーマがすごく膨らんでおそらくそれは僕たちは
プロデューサーと脚本家だけで作ってた時より監督の手が入ってからの方が
今言ったテーマは強くなったと思いますあそこそのテーマは
入れてますね人は分からない人は分からない黒木さんみたいな方も
女優さんなんて方はもうそれの権限みたいな方じゃないですか
本当どの方を前にしても
いつも思いますけどきっと僕に見せてくださってる顔は
嘘なんだろうなーって思ってますけどねそうなんだちょっとそれ
それそれ意外な発言悪い意味じゃないですよ
そうなんだでも多分ねそういうふうに思って
あの私に接している方は多いかとは思うんですけど
演技してるんじゃないかとか俳優の場合は特に
思われるかもしれないんですけど私は本当に裏表が
なくて玄関があったらすぐ出口みたいな
よくおっしゃいます玄関から裏口まで長いと思いますよ
めっちゃ担当直入で正直者なので
あのまあ損をすることもあるんですけどでもこうやって一つの映画を
ねそういう思いがあって世に出せるってこれからね
多くの方に見ていただくっていうのはやっぱりみんな村瀬さん
以外のいろんな方々のご協力あっての映画だなと
改めてまた思いましたせっかくですから告知を
お願いします
6月11日公開なんですがオリジナルストーリーで
10年間かけて作ってきた出入りになった
物語なんですけどもしもある漫画家が
殺人事件の現場を見てしまい犯人の顔を見てしまった
30:03
しかもその顔を見てそれをキャラクターにして
漫画を描いてしまいそれが売れてしまった
そうしたところにその本人がやってきてこの漫画僕だよねって言われて
僕と一緒に作品として殺人やってこうよって言われてしまった
そんな世界があったらさあどうなるみたいなもしも
ボックス的な企画で作ったアイデアなんですけどそういうものをそこから
どうしてなっていくかっていうのを若き漫画家を須田雅樹くん
謎の殺人鬼を世界の悪の不活さんで追っかける刑事が小栗旬さん
須田くんの奥さんが高畑美月さん一緒に追っかける刑事中村志郎さん
という5人で演じていただいている作品ですちょっと日本映画には
ないタイプの映画になっていると思うのでダークエンタテインメントって
われわれ呼んでるんですけど不思議な体験ができる映画になっていると思うので
ぜひご覧いただければ嬉しいです
続々しますよ皆さん今日はありがとうございました
リスナーの皆さん本当30分お耳を拝借いたしましたありがとうございます
映画プロデューサーって特集というか
私にとってはプロデューサーがいらっしゃらないと
仕事にならないという大事な大事な方なんですけれども
そうやって作品への思い入れ情熱
そういったものが今日伺えてやっぱり映画っていいなって改めて思いました
また来週もお話ししてください
こちらこそですありがとうございます
ありがとうございます
それでは皆様また来週お会いしましょうさようなら
31:58

コメント

スクロール