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こんにちは、秋本くりこです。
今日は、昨日在来船の荷役を見に行ってきたんですけれども、
その時に感じたことをお話しさせていただきたいと思います。
テキスト論から言うと、やっぱり百聞は一見にしかずだなということですね。
現場で見ることの大切さ、自分の目で確認することの大切さというのをすごく感じました。
具体的には、在来船から荷物を下ろす作業を見に行ったんですけれども、
在来船というのは大きなフローケというか、プールのもっと大きくて深い場みたいな、
本当にただの四角いスペースの中に貨物をそのまま入れていくというスタイルなんですね。
コンテナみたいに画一的な形ではないので、荷物の形状に合わせて紐、スリングベルトを貨物にかけて、
クレーンで釣って完璧に下ろすという作業になります。
クレーンでの荷役というと、貨物に紐を引っ掛けて下ろすだけというようなイメージを
なんとなくのイメージをしていたんですけれども、
実際に見てみると、当たり前ですけど、クレーンの紐を貨物にかけるところは人の手でやるんですよね。
人の手でやるといっても、貨物によって紐をかける場所が違ったり、
大きい木箱だったら大体どの辺というのは決まってはくるんですけれども、
そうではなくて、100トンとかある貨物だったりすると、機械物だったりすると、
その機械そのものに紐をかけるポイントというのがついていて、そこに紐をかけて釣るというような作業になるので、
本当にケースバイケース、貨物によって一つずつ手作業で紐を引っ掛けて、クレーンで釣るという作業になるんですよね。
そうすると、作業員の方が船の中に入って、実際に貨物が置いてあるところに行って、
一つの貨物について7人くらいの作業員の方で対応されているという感じでした。
イメージとしては、私が今まで思っていたのは、もう少しサッと紐をかけて、
サッとクレーンで釣って降ろしてという作業の連続なのかなと思っていたら、
意外とその紐をかけるところの作業で手間取っているというか、そんなに簡単にいかないんだなというのが、
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実際に見ていてわかったわけなんですね。
写真だったり動画だったりというのは、本当にその一瞬を切り取ったものなので、
時間軸がわからないですよね。
その写真はもちろん一瞬を捉えたものなので、
その前後にどういった作業があって、人の動きがあって、空間の流れがあってというのがわからないので、
それはもう実際に見に行って、本当によかったなと思った一番のポイントでした。
時には木箱の上に人が乗って紐をひっかける作業をしたりだとか、
木箱だったらまだいいんですけれども、機械物だともちろんビニールのカバーはかけてあるんですけれども、
上が木箱みたいに平らじゃないんですよね。
その機械が凸凹しているような機械の上にも下達で登ったりとか、
その上についている輪っかみたいなところに紐をかける作業をするんですけれども、
そこはもちろん人の手なので、作業員の方がそこにスリングのベルトとか紐をかけて、
クレーンが吊るせるような準備をするという作業があって、
2メートル以上あるような貨物で足場が安定していないようなところでという作業だったので、
かなり危険も伴うんだろうなということが想像できました。
昨日は幸いなことにひやっとするような場面はなかったんですけれども、
本当に命がけとまでは言わないまでも危険な作業であるんだなということは本当に分かりました。
やっぱりそういったことっていうのはオフィスにいるだけじゃ分からないですし、
動画や写真でもなかなかリアルな実感として伝わってこないところだと思うんですよね。
実際に目で見て、作業員の方が大きな声を出して仲間とチームで連携し合いながら作業を進めているというところを見ることができたのはすごい良かったなと思います。
さっき6、7人くらいって言いましたけど、船の中に入っているのが7人前後で、
その船の中に入って、貨物の一番近くにいる人とクレーンを操作する人っていうのは距離がすごく離れていますし、
船の中と外なのでアイコンタクトとかもできないわけですよね。
その真ん中に1人無線を持った人がいて、船の中で作業している、貨物を見て作業している人とクレーンを操作する人の間の連絡予約みたいなものができて、
そういうのをやっていました。
そういったところで、全員が連携をしながら作業を進めているっていうところを見られて、本当に勉強になりましたね。
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実際に私も船の中に入れさせていただいて、中を見てきたんですけれども、貨物の状態も見えたりして、
貨物がどうやって船の中で固定されているかっていうのも、何となくの知識しかなかったので、
実際に初めて見て、こういう風になっているなっていうのが実感として分かりましたし、
あとはあれですね、中国から輸入した貨物だったんですけれども、
中国の作業員の方が捨てたと思われるお弁当とか、お弁当箱との残りとか、
ペットボトルに水が入っていたりするようなものが散乱していたりだとか、
タバコの箱が散らばっていたりだとか、そういった公安作業者の痕跡というか、
中国ってこういう感じなんだなっていうのも分かったりしましたね。
日本の作業員の方はもちろんそんなことを絶対にしないです。
船の中にゴミを残したいっていうのは絶対にしないんですけれども、
お国柄というか、そういうところもリアルに伝わってきました。
私たちが現場に着いたのは朝8時くらいだったんですけれども、
それでも私は4時に起きて、家が千葉なので港のある茨城県北島で電車と車で行ったんですけれども、
その二役の作業自体は朝の確か6時からやってたっていうことだったんですよね。
なので、その作業員の方々はおそらく港の近くに住んでいらっしゃるのか、
もしくは仮眠を取れる場所があるのか、ちょっとそのあたりへ伺わせなかったので、
聞けばよかったなと思ったんですけれども、
本当にそんな朝早くから午前中ずっとお昼休みまで作業をされていて、
しかも朝早くはまだいいでしょうけれども、
日中日が上ってくるともちろん炎天下での作業になるわけですよね。
そういった意味でもかなり重労働だなというのを感じました。
いくらDX化とかって最近言われますけれども、
技術が発達したとしても、そういった人の手で作業する部分というのはやっぱり残るんですよね。
そういった方々がいるからこそ物が動くし、それによって物を製造することができて、
私たちの暮らしを豊かにしてくれるような物ができていってという流れがあるんだなというのを、
現場を見たことで知識として知っているのではなくて、
実感として作業をしてくださる方がいるからこそ今の生活があるというのが
身に染みて分かったのが一番の収穫だったかなと思います。
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これからももし機会があれば、こういった現場に積極的に行くというのをしていきたいなと思いました。
それでは今日はこの辺で、さようなら。