2023-08-04 21:59

#13 才能は「無理に」見つけようとしなくていい。それよりも大切なことは?

▼今回のトーク内容:

才能は無理に見つけようとしなくて良い?/自然とやり続けてしまうことは何か?/「欲求」と「環境」が才能の発揮に影響する/欲求は行動の源泉になる/適切な環境でないと、ストレスと不安を感じる/ストレス尺度:PSS(Perceived Stress Scale)とは/予想もしなかった目にあってうろたえたか/生活状況における予測不可能、統制不可能、荷重負担を測定する/難しい問題が山積みになっていて、解決できないと感じたか/自分は身のまわりの重大な変化をうまく処理していると感じたか/ストレスを減らす方法は2つ/キャパを超えないようにするか、うまく対処するか/野村が諦めたスキルは?/できないものはできないと割り切ろう

▼番組概要:

人々の「才能」について研究し、個人や組織のコーチング・コンサルティング・プロデュースなどを行う株式会社TALENT代表の佐野 貴(たかちん)が、Podcast Studio Chronicle代表の野村高文とともに、仕事や人生を豊かにする才能の活かし方を、楽しく発信していく番組。毎週金曜朝6時配信。

▼MC:

佐野 貴(たかちん/株式会社TALENT 代表取締役)⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/takachiiiiii3⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

東海大学政治経済学部卒。CROOZに入社後、ECコンサルタント、フリマアプリの担当を務め売却し独立。 2018年に株式会社リオンを設立し、経営者や専門家を対象としたタレントマーケティング事業を創出。2020年にCOTENに参画し、取締役やCGO(Chief Genius Officer)などを歴任。2022年末に退任し、2023年に株式会社リオンを株式会社TALENTに社名変更。心理学者とともに人々の「才能」についての研究を行い、その成果を元に、個人や企業人材のコーチング、コンサルティング、プロデュース事業などを展開。猫と新しい体験と人との出会いが好き。

野村高文(音声プロデューサー/Podcast Studio Chronicle代表) ⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://twitter.com/nmrtkfm⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠

東京大学文学部卒。PHP研究所、ボストン・コンサルティング・グループを経て、2015年にNewsPicksに入社。2022年に独立し、Podcastレーベル「Choronicle(クロニクル)」を設立。現在、Podcast「News Connect あなたと経済をつなぐ5分間」、Audibleで「ゆかいな知性」「みんなのメンタールーム」などを配信中。制作・出演したPodcast「a scope 〜リベラルアーツで世界を視る目が変わる〜」と「経営中毒 〜だれにも言えない社長の孤独〜」が、それぞれ第3回・第4回 JAPAN PODCAST AWARD ベストナレッジ賞を受賞。著書に『視点という教養』(深井龍之介氏との共著)。旅と柴犬とプロ野球が好き。

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▼参考URL

株式会社TALENT 公式サイト

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Podcast Studio Chronicle 公式サイト

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▼編集:FUBI

▼カバーデザイン:松嶋こよみ

00:01
才、凡人の非凡な才能を科学する。この番組は、才能という概念を再定義し、個人、チーム、そして組織にとっての才能の生かし方を楽しく発信していく番組です。
こんにちは、パーソナリティを務めます株式会社TALENT代表取締役の高千子と佐野隆です。
同じくパーソナリティを務めます音声プロデューサーの野村隆文です。
ポッドキャスト才、第13回です。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
前回はですね、このポッドキャスト才では比較的ですね、今までの回で実践的なテーマをやってきたんですけど、前回は理論編でしたね。
そうですね。理論編で欲求と動機づけについてお話をさせていただきました。
今回のテーマはですね、理論編からさらにまた実践編に戻るんですけれども、才能ということについて一つ大事なことをお伝えできていなかったので、そのことについてお話をしていきたいなというふうに思います。
分かりました。大事なこと、それは一体何ですか?
今日のテーマになるんですけれども、才能を見つけようとしなくていい、それよりも重要なこととは、ということについてお話をしていきたいと思っています。
なるほど。この番組ではですね、才能の見つけ方をこれまで話してきたじゃないですか。
そうですね。
今日のテーマは、才能を見つけようとしなくてもいいですか?
そうですね。才能というものがですね、究極見つけなくても活かされてしまうというのが実際のところでして、もちろん見つかった方が精度は高く使いこなせるんですけれども、見つけようとしなくても才能が活かされるということ、どういうふうに才能が活かされるのか、どこに着目したらいいのかということについてお話をしていきたいなというふうに思っています。
分かりました。では具体的に聞いてもいいですか?
はい、ありがとうございます。復習にはなるんですけど、才能っていうのはそもそもついついやってしまいやってよかったと思えることというふうに定義していまして、つまりはですね、欲求を見つけてやりたいことが具体化したときに出てくる思考とか行動の繰り返しパターンのことで、癖のようなものなんですよね。
その癖っていうものは、自分が実際に発揮されやすい場所だったりとか環境というものがかなり影響しているという話をしたと思うんですけれども、
この中ですごい重要なポイントっていうのが、欲求と環境っていうところのこの2つです。
欲求と環境。
はい、なのでこの2つをむしろちゃんと整えていて見つけていれば、究極才能は活かされてしまうということを今日お伝えしたいと思っていました。
はいはいはい。
で、才能において欲求がまず影響する、大きく影響する理由とかお話をしていきたいと思うんですけど、欲求って動機づけとも少し近い言葉で言われてますけれども、
モチベーションが一番高い状態で行動が誘発される原因だったりするんですよね。
なのでその欲求というものが革新的であればあるほど、この欲求のために行動してるんだっていうふうにどんどんどんどんやる気が湧いてくるので、
そこに着目していることって比較的どんな壁でも乗り越えられたりとか、自分が普段やっていることを無意識のうちに使いこなしていたりすることが多いんですよね。
とはいえ、欲求だけではやっぱダメで、もう1つ環境っていうものがすごい重要で、環境っていうのは発動条件や評価されるような環境があるということをお伝えしてきたと思うんですけど、
03:09
発揮される環境のことを発動条件というふうに呼んでいて、自分が発揮されにくいところから見つけて、
発揮されにくいことを排除した環境が発揮されやすいよねってことをお伝えしてきたと思うんですけど、つまりはストレスがない環境ってことですよね。
ストレスがない環境っていうのは、実際に才能が発揮されやすいっていうのが、ちょっとまだ明確なデータではないんですけど、
僕らはTRCという才能研究機関を持っていまして、ここでついこの前ですね、男女平等で年齢も本当に20代から70代の方々200名にアンケートを取りまして、
才能っていうものはどういうものとすごい影響しているのかっていうアンケートを取ったんですよね。
そうなんですね。
そこでストレス尺度というものも入れていまして、相関性みたいのもいるんですよ。
そうすると才能を発揮しているときに、やっぱりストレスが負荷がなるべく少なければ少ないほど発揮しているということが通しても分かってきていて、
まだ研究過程なのでこれまだ正式には発表していないし、正確なデータとは言い切れないんですけれども、やはりかなり相関があったことが分かってきていて、
ストレスっていうものはやっぱり大きな影響を与えているんですよね。
はいはいはい。だから結構ストレスがある環境だと才能が発揮されづらいってことなんですね。
そうなんですよ。環境を整えるにはどうしたらいいのかっていうと、以前にお話しした発想条件で言うと、人間関係、健康、キャリア、お金、あとタイミングってお話をしたと思うんですけど、
あとは自分が評価されやすい地元だったりオンラインだったり職場だったりとかいろんなところがあると思うんですけど、
どこなのかっていうのを特定しながら、なるべくストレスが低くて、そして欲求がすごく持てる場所に行くっていうのが大事です。
しかもそこを意識するだけで勝手に才能が生かされてしまうっていうことになります。
ストレスってどういうものなのかなって深掘りをしたいなと思うんですけど、ストレス尺度っていうものがありまして、有名なものとしてPSSって呼ばれているプレシーブストレススケールって呼ばれるものがあるんですよね。
これは自分が自覚しているストレスをちゃんと評価するという尺度なんですけど、いくつか項目があって、今回事例を全部出すと大変なことになるので、
3つだけご紹介したいと思うんですけど、1つ目が予想もしなかった目にあってうろたれたかどうかってことを聞くんですよ。予想外なことが起きたときに対応ができてるかできてないかってことですよね。
2つ目が難しい問題が山積みになっていて解決できないと感じた。仕事上で結構ありますよね。山ほど仕事かけすぎてもう無理だって。キャパオーバーってことですよね。
3つ目が自分は身の回りの重大な変化をうまく対処していると感じた。これはちょっとポジティブな質問になるんですけど、これができてるってことはストレスを感じにくい。ストレスがそんなにないってことになります。
ここで結構13項目があるんですけど、大事なポイントとしては自分のキャパを超えないようにするか、もしくはそれに対する解決策を持っているかどうかってこの2ポイントがすごい重要なポイントになるんですけど、ストレスに対応するっていうのはこの2つのポイントを抑えてればいいことになるんですよね。
06:11
実際なんか野村さんとかだともしかしたらあまりストレス抱え続けるってことはあんまないかもしれないですけど。
野村 いやいやいやそんなことないですよ。めっちゃあります。
そうじゃないですか。
野村 そんなことないです。
実際キャパを超えるようなことってあったりしますか。
野村 いやすごいありますよ。
ああありますか。
野村 これはでも本当にそうで、そのキャパを超えるっていうのがその時ごとに結構私の場合違ったりするんですけど、まだ自分が未熟なうちはやっぱり仕事の難易度が高すぎて、うわあこれちょっと調整しきれないわっていう風になってキャパを超えるってことがやっぱあったんですよね。
で、今その仕事ができるようになってきた、その立場はその立場で、今度は一個一個は別にできるんだけど、いろんなものに応え続けていたら全体として容量オーバーになるみたいなことはやっぱりありますね。
ああでも確かに全体的に容量オーバーになるってことはかなりありますよね。僕自身もよくキャパを超えるパターンそれ一番大きいかもしれないですね。
なんかその一個一個はそんなに大して難易度は高くないんですけど、でもやっぱりそう時間がかかって結構その気力も使うっていう風な時に、それが積み重なってくるとうわちょっとキャパオーバーに近づいてきたなっていうのは未だにありますね。
ただやっぱ企業家っていただいたチャンスっていうものをやっぱり全部ちゃんと取りたいと思うし、本当に楽しい仕事っていうのは全部引き受けたいじゃないですか。
そうですね本当にそう。
そんな時にキャパを超えてきた時にどうするかっていうところが一番試されるポイントではあるかなと思うんですけど。
そうですね。で確かに自分の場合はその時にやっぱ一番ストレス感じますね。
そうですよね。でこのやっぱストレスじゃ感じることが悪いのかって言うと悪くはなくて、それに対して解決策を持ってるかってこの二つ目のポイントがやっぱり重要だと思ってるんですけど、
解決策があればストレスってのはどんどん解消されていくし、次のストレスが起きた時もまた難易度が高くなっても乗り越えられたりするように、どんどんどんどんストレスに対応する成長ってものもあると思うんですよね。
なのでこの二つのポイントがやっぱり重要かなと思ってまして、ここで結構ヒントになるのがさっき伝えした5ポイントの健康、キャリア、人間関係、お金、タイミングって言われてるところ。
ここのどう対策とってるかっていうのが結構重要になってくるので、日頃から要はどうやったら健康を害しないようにリスクエッジするか、将来のキャリアに繋がるようなこととしてちゃんとリスクエッジできてるかどうか、
人間関係においても大きなトラブルが起きないように一つ一つちゃんと真面目に取り組むかどうか、お金に関してもちゃんとキャッシュポイントが急に切れないようにするかどうか、タイミングっていうものは予定通りちゃんとやるタイプであれば予定通りちゃんとやったほうがいいし、
逆に計画的にやるのが苦痛な人は計画的にやらなくてもみんなに迷惑かからないように自分も進められるようにどうしたらいいのかみたいなそういうような状況を作るっていうのが大事になってくるよねっていうことを今日はちょっとお伝えしたいなというふうに思ってました。
分かりました。
こういうふうにですね、才能って究極この本当に2つの欲求と環境ですね、この2つのポイントを抑えていれば全く問題ないので、才能はですね、その後に見つけて具体的にどうやって生かしたらいいかっていうことを考えていければいいのかなっていうふうには思っています。
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はいはい。
ということなんですけれども、実際なんか野村さんはこのキャパオーバーになった時とか、ストレスを感じた時とかっていう時に、どのような対策を取られていらっしゃいますか?
そうですね、なんかあんまり学習しないんですけど、私の場合本当定期的に仕事が増えすぎて、うわーこれ捌ききれないなーっていうふうになって、ストレスを感じて、とはいえ仕事って波があるじゃないですか。
だからその一番忙しい時期を乗り越えて、でまたちょっとしばらくすると喉元が熱すぎると熱さわせるんですよね。なのでまたこう仕事が増えてきてっていうのを今までの人生で繰り返してきたんですよね。なので対策って言えるかわかんないんですけど、まず1個はそういう時期はもう定期的にやってくると思って諦めるっていうのがまず1ですね。
ああ、受け入れるってことなんですね。
そうそうそう。ある意味キャパオーバーになるっていうことは、自分の仕事が順調にいっているっていうこの証拠っていうことで、定期的に起きるだろうっていうふうに最初から割り切ってしまう。で実際にキャパオーバーの時期にきたら、ああまた来たなっていうふうに思うっていうのがまず1個、自分の心の持ちようとしてやってることですね。
もう1個は、まあとはいえずっと同じキャパオーバーを繰り返していてもそのノーがないんで、なのでどうでしょうね。だから最初からある意味7割とか、もうそれくらい上限を決めてしまって、そこを超えないようにコントロールしていったり、もう超えそうになったら速やかに誰かの助けを求めるっていうような、そういうことはやってますかね。
なるほどです。まあ人の助けは結構助かりますよね、ストレス感は。でもそのためにもやっぱり人間関係というものが常に良好であることはすごい重要だと思います。
本当にそうです。やっぱりその人間関係が良好であることと、あとその仕事上の実務で言うと、どれだけそのお願いできる先っていうのを自分として関係性を作っておくかっていうのは大事ですよね。
本当にそうだと思います。僕もですね、結構僕は人に頼る手段を取りがちなんですけど、人に頼る時って結局業務委託とかでお願いするケースとか、社員を雇ってどんどん仕事を振っていくっていうケースがあると思うんですけど、どちらもお金が必要じゃないですか。
なので全員のステークホルダー、お客様自社も含めて良好な関係がベストっていう状態の前提ではあるんですけど、僕はとにかく売上を作ることに専念するって結構やりがちですね、対策としては。売上ができればある程度みんなに触れるというか任せられていくので、チーム拡大するので、負荷がかかっても売上を上げることに集中する。
回っていない時は本当に申し訳ないんですけど、周りの人には申し訳ないって言いつつも、もうあと3ヶ月で絶対売上2倍にして脱出するぞって考えるっていうのを。
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すごいですね。それは気合が入った考え方ですね。
それまでは耐えるっていう風によくやってて、そうするとですね、一気に成長して一気に体制ができることが結構多いんですよ。
はいはいはい。
逆にちょっとずつ対策すると、僕の場合疲れてきて、もう嫌だってなるんですね。計画的にゆっくりちゃんとこう対策を取りながらやっていくと、最終的には何も進まないみたいなことがよくありがちなので。
でも思ったんですけど、売上を立てるのもエネルギーいるじゃないですか。
まあめちゃくちゃいりますよね。
ですよね。だからその、今その回ってなくて大変っていう中でさらにこうアクセル踏むってことですよね。
そうです。相当アクセル踏むので、その時だけちょっと健康害するんですけど、でもやっぱり売上上げるっていうのはやりたいことで売上を上げてるので、この才能発揮モデルで言うと。
はい。
まあめちゃくちゃ楽しいですよね。
うんうんうん。やってること自体は。
やってること自体は何一つ辛くないんですけど、プロセスの中でキャパオーバーになった瞬間に辛くなるので、その時はもう頑張るしかないっていうか。
そうですね。
あとはですね、よくやるのが捨てるっていうことですかね。
捨てる、はい。
やらないこと決めちゃう。
うんうんうん。
もう目つむれるところは全部目つむるっていうのと、よくあるのが、ここはでも自分がスキルつけたいから人に任せるんで自分がやりたいって思うことがすごいいっぱいあるんですけど、
はいはいはい。
もう諦めてですね、自分これできないって諦める。
それはわかりますね。私も多分捨てるっていうのと、つまりアウトプットの水準を、自分の中では100が見えてるんだけど、もうちょっとあえてここは目をつぶって92、3とかで出すみたいな、そういったこともあったりしますよね。
ありますよね。ちなみに野村さんが捨てたスキルとかってありますか?諦めたスキル。
なんだろうな、こういうことを言うとちょっと語弊があるんですけど、めっちゃ語弊があることを言うと、私今なんという看板で仕事をしてるかというと、音声プロデューサーと編集者っていう看板で仕事をしてるんですよ。
確かにそうですよね。
はい。で、早々とですね、ちょっと捨てつつあるのが、自分で文章を書くことですね。
ああ、ちなみに僕全く一緒のスキル最近捨てました。
そうなんですね。
めちゃくちゃわかります。なんで捨てたんですか、ちなみに野村さん。
これはね、だからこのこと言っちゃうと、編集者なんでしょあなたっていうふうに思われちゃうかもしれないんですけど、でもやっぱりなんでしょうね、いろいろ考えた結果、自分のリソースというか時間をどこに投入するのが一番いいんだろうかっていろいろ考えたんですよ。
そうすると、だいたい聞かないものがいくつかあって、例えばそもそもの企画を考えるとか、その企画っていうのはどういうコンセプトでっていうのもそうですし、どういう座組ですね。
どういうところからどういうお金をいただいて、どういう関係を結んでっていうところも含めてなんですけど、その企画全般を考えるっていうところ。
そこからどんどん後工程になっていくわけですよね。実際に取材とか収録をして、そこから音声の場合は編集するし、記事の場合は原稿を書くっていうふうにどんどん後工程になっていくんですけど。
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そうなっていくと、ひょっとしたらこの文章を書くっていう工程に関しては、どなたか信頼できるライターさんをお願いしていって、その原稿っていうのを直すっていう方が、自分としては一番全体としていろんな企画ができるなと思ったんですよね。
でも確かにそれだったら、どっちもちゃんと満たしてますよね。ちゃんと編集もできてることになりますし、企画も練れてるし、だから一番大変なゼロから一応ライティングするってところをしてたってことなんですね。
そうです。で、やっぱりどうしてもですね、この文章って自分が書いた方が一番納得感が高いんですよ。
まあそうですよね。
細かいところも含めてニュアンスも全部わかるんで、一番自分が書いた方が仕上がりがいいんですけど、一般的にはですよ。
なんですけども、私は仕事をしている上であるタイミングからできるだけ書かないっていうふうに決めて、代わりにその信頼できるライターさんをどれだけ増やせるかっていう方に注力したんですよね。
で、それっていうのは、もともと文章が上手いっていうことももちろんあるし、あとはどっちかというとやっぱ姿勢の問題で、すごくこの方はちゃんとやってくださる、誠実に仕事してくださるなっていう方だとしたら、
どんどんフィードバックをしていって、自分が大体こういうところに近づいてほしいなっていう水準まで近づけるようにどんどんフィードバックしてたんですよ。
で、そうしたところ、何名か信頼できる方々が常に隣にいらっしゃるっていう状態が作れて、そうするとある程度文章を書く企画っていうのは、そういった方々に協力を依頼すればできるなっていうふうに計算が立つようになってきたんですよね。
なので、文章を書くっていう仕事をだいぶ自分としては劣化させましたね。編集するっていう仕事はやるんですけど、文章を書くっていう仕事はだいぶ削ったところですね。
野村さんがその編集というスキルをするっていうのは考え深いですね。やっぱり野村さんの欲求である、新しいことをしたいとか新しい企画を作りたいっていうところがあったじゃないですか。
そこに集中するっていうのは、本当に才能という観点では本当にめちゃくちゃいいなって素敵だなと思いました。
そうですね。やっぱりこれは会社員やってた頃もそうだったんですけど、常にこれやりたいなとか、あとはその周囲からこれやりませんかっていうふうに言っていただく企画の方が多くて、
面白いんだけど捌ききれないっていうのが常に起きてたんですよね。それを回避するために、一体どれは人にお願いできて、どれは自分がやらないといけないのかっていうのを結構シビアに見るようになって、
そこでそうですね、この仕事をしてるんだけど文章を書くっていうものの看板を今は下ろしてるって感じですね。
すごく共感します。自分自身もノートとかメールマガジンとか書いたりするんですけど、本来自分が書いたほうがいいんですよ。
僕はただそこを自分の思いはちゃんと書いてほしいので、インタビューライティングをしてもらうっていう手法をよくとってまして、
喋る時間を設けさせてもらって、事前に問いを設定してもらって喋って、それをもとに書いてもらう。僕がこれをお願いした理由としては、やっぱり自分で書くよりも、
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喋ったほうがいいメッセージがたくさん出てきて、それを拾ってもらって少し修正してもらうほうが、最終的にはまとまりが良かったりするんですよね。
ただ僕、ライティングっていうスキルがですね、結構言葉って文字に残ると一生残るし、人の心にずっと響くし、何回も読めるじゃないですか。
だから本当はこれ自分の言葉で一言一句書きたかったんですよ。でもどう頑張ってもスキルが伸びなかったので、諦めるということに至って。
なるほど。 得意じゃないことは捨てようっていう。 そうですね。でもそこで言うと、私の場合はどっちかっていうと、商品として出す文章をある意味結構人にお願いしてるんですよ。
例えばそのどなたかのインタビュー記事とか。で、自分の思いを乗っける文章は結構自分で書いてて。 そうなんですね。
例えば音声コンテンツが何で今重要なのかみたいな文章を書く機会があるんですけど、それは自分で書いたりとか。
あとは私がクロニクルっていうホットキャストレーベルでサポーター会員制度っていうのを設けてるんですけど、そのサポーターの皆さんへのお手紙、2週間に1回のお手紙も自分で書いてるんですよね。
絶対書いた方がいいと思うんですよ、やっぱ本人が。 そうですね。だから結構そこは外注可能なもんなのか、でもこれはとはいえ自分が乗っけなきゃいけないものなのかっていうのは個人的には切り分けてますね、そこは。
でも一応マーケティングの業界ではそういったものは本人が書くべしっていうのも絶対王道で、絶対外注してはいけないって言われてるんですよね。
なるほど、そうなんですね。 そうじゃない人たちもマーケターでいるかもしれないですけど、僕が知ってるマーケティングではそうなんですよ。
で、なので僕もなんかサンドイッチ処方とっていて、インタビューしてもらう、書いていただく、最後に僕の手を加えるっていう。
なるほど。 なんとかそれでやってるんですけど、本当は聞きたい。
そうなんですよね。 ただこれ結構やっぱ才能論の観点で言うと、得意じゃないことは任せきっちゃうっていうことと、憧れがあるんだったらやり続けて努力してもいいんですけど、
できないものできないっていうふうに割り切るしかないなっていうのもやっぱり感じてて、さっき言ったストレスをやっぱ溜めないことがもともと重要なので、そういう意味ではそういう対策を多分人それぞれ皆さんも取ってらっしゃるのかなっていうふうに思います。
でもやっぱ野村さんの話を聞いて、そこでさえもそういうふうにするかっていうのはやっぱすごい新しい発見だったのと、
そうですね。 やっぱストレスと自分の一番集中したいポイントに集中する優先度、それはなんかどんどん事業が成長していくにつれてしょうがないポイントではありますよね。
そうですね。いやそうなんですよ。だからこれねなかなかちょっと言いづらいんですけど、ライティングのスキルって結構自分のその飯の種というか、割とこう苦労して身につけてきて、でプロとしてやっていけるようになったスキルのうちの一つなんですけど、
ただやっぱりその全体を考えると、これはちょっと一旦その棚の中にしまうしかないなというような状況ではありますね。
いや考え深いですね。
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ということで今回はですね、才能は見つけようとしなくてもいい、それよりも重要なこととはというお話だったんですけど、次回は何についてお話されますか。
才能が発揮されやすい仕事とはという具体的なお話をしていきたいなというふうに思っています。
いいですね。これも楽しみです。続きは次回いきたいと思います。
はい。
才、凡人の非凡な才能を科学する。ここまでお聞きいただきましてありがとうございました。もし気に入っていただけましたら、ぜひフォローやチャンネル登録をしていただけますと嬉しいです。そしてこの番組ではリスナーの皆さんからのお便りをお待ちしています。
概要欄に投稿フォームを記載しましたので、感想や質問などお気軽にお寄せください。またツイッターでハッシュタグホッドキャスト才、ホッドキャストはカタカナ、才はアルファベットで感想をツイートいただけますととても励みになります。この番組は毎週金曜日朝6時に配信されます。それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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