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どうも、コウブンです。
栃木県の片田川にある蓮城院というお寺で、副住職をしております。
はい、今日は12月の29日ですね。残すところあと2日で、今年も終わりですよね。
早いなぁと、毎年毎年言っている気がします。いや、おそらく言ってますよね。
年末なんですけれども、私は明日12月30日に餅つきをします。
皆さんもね、やったことありますかね?
小さい頃、小学生の頃とか幼稚園生の頃とか、もしかしたらね、やったことあるよという人もいるかもしれませんよね。
ただね、大人になるとなかなかそれをやる機会というのもね、難しいのかなと思います。
ところがですね、私の近くのお寺さんで、いまだにね、自らその手で餅を作るということ。
薄と木根を使って作るということをね、やっているお寺さんがあるんですよ。
なので、私もね、ちょっと最近ここ数年はお手伝いをさせていただいて、そしてその出来上がったお餅をね、分けていただいております。
明日はね、その餅つきの日というわけなんですね。
お寺の場合はですね、そのいただいたお餅を仏様にまずはお供えするんですね。
仏様もね、新年を迎えて、新たな気持ちでまた私たちを見守っていただきたいということで、
お餅をお供えして、その一年の元旦にふさわし、振る舞いということをしていくというわけなんですよね。
なので、明日ついたお餅を丸めて平らにして、鏡餅の状態にしてですね、
仏様に一つずつ、一つずつ、ワンセットずつですね、お供えをするという形をとっております。
もしね、これを聞いて私もやってみたいと思った方、連絡いただければ来年はどうぞご一緒にやりましょう。
ということで、今日のお話、今日の本題の方に移りたいと思います。
今日は、昨日に引き続き、現代に生きる戒律の第2回目をお送りしたいと思います。
第2回目は、消費社会での心構えとなっておりますね。
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ちょっとね、固いので簡単に言うとですね、賢い買い物との付き合い方のようなね、そういったことでございます。
最近の買い物のスタイルといえばね、もっぱらね、ECサイトを利用するというのは多くなったんじゃないでしょうか。
ポチッとワンタップで買い物ができるという、とっても便利な時代ですよね。
ただ、便利になった分、かえって難しくなっていることもある。
今日はね、そんなお話となります。
皆さんはこんな経験ありませんか。
深夜、なんとなくスマホでSNSを見ていたら、
この商品、かわいい。
この商品、かっこいい。
この商品、おいしそう。
そういったね、広告だったりとか、あとは、
インフルエンサーの方がね、紹介をしていて、そしてね、気づいたら、カートに入れる。
それをね、タップしてしまったということもね、ありますよね。
あとは、引き落とし。
あとで迷彩を見ると、あれこれ、何の引き落としだったかな。
よく見るとね、サブスクなんですよね。
使っていないサブスク。
なんだか便利そうとかね、面白そうと思ってね、とりあえずお試しでサブスク入ってみる。
最初の1週間は無料。
その後は課金されますよって書いてあってOKって自分でやったのにも関わらず、
それを忘れちゃって、気がついたらサブスクが始まっていた。
よくありますよね。
そんなことがあったりもする現代ですよね。
私たちの買い物のスタイル、本当に変わってしまったということ。
スマホで簡単にポチッと物が買える。
現金を使わないから、お金を使ったという実感が薄いんですよね。
ましてやね、サブスクなんていうものは毎月自動で引き落としですから、
もう使ったことにすら気がつかない。
SNSとかで、SNS、インターネットとかで欲しいという気持ちがどんどんどんどん刺激されて、
そして私たちはいつの間にか買い物をしてしまう。
お金を使ってしまうということなんですよね。
便利になった分、私たちの選択というものが、
地球環境とか社会にあたる影響というのも、実はだんだんと大きくなっているということなんですね。
例えば有名なところでいうと、アパレルですよね。
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どんどんどんどん新しいものが出て、そして使わないものをどんどん廃棄する。
こういう行動が増えている。
なので、新しく作ったのにもかかわらず誰にも使われないで廃棄するとか、
そういったこと、これは社会問題となっておりますよね。
地球環境にも当然よろしくはないです。
そういったことがあるというこの現代、実は2000年以上前のお釈迦様の教えというものが、
こんな時代の、こんな現代の悩みにヒントをくれているということなんです。
仏教には足るを知るという言葉があるんですよね。足るを知る。足りることを知っている。
つまり十分だということがわかっているということですよね。
でもこれは我慢をしなさいという意味ではないんです。
自分にとって本当に必要なものは何かとか、その選択は他の人や環境にどんな影響があるのか。
そういうことをしっかり考えようという教えなんですよね。
例えば、新しいスマホを買う時に、まだ古いものが使えるということは考えることはあると思うんですが、
それだけじゃなくて、新しいスマホを作るための過程で環境にどれくらいの影響があるのかとか、
きちんとリサイクルはできているのかとか、そういったことまで考えてみるということ。
あとは買い物をする時に、いろんな人のことを思い浮かべてみる。
お店で売ってくれる人、接客をしてくれる人、作ってくれる人とか、運んでくれる人、
そういったたくさんの人々が関わっているということ、そういう人たちのことを考えながら買い物をする。
そういうことをしているうちに、自然と賢い選択というものができてくるということなんですよね。
では、どうすればいいのかということなんですけれども、具体的なアクションとしましては、4つの方法を提案したいと思います。
まず1つ目、買う前にいろいろと自分に問い足らせてみる。
これは本当に必要なのかとか、今じゃないとダメなのかとか、予算的にOKなのかとか、
そういった買う前に少し自分に対して問いを持ってみるということですね。
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2つ目、24時間ルールを使ってみる。
欲しいという気持ちを持ったとしても、まずは1日経つ、24時間経ってから改めて見てみるということですね。
意外とやっぱりいいやというふうになることがあると思います。
3つ目、お金を見える化してみる。
スマホでポチッとする前に決済をするときの画面、金額が出てますよね。
それをスクショしてみる。
あとは写真で撮ってもいいと思いますね、パソコンの場合はね。
あとは実店舗で買い物をするとき。
最近はキャッシュレスですからね、それもお金を使う時間を薄れる行為だと思います。
そのときにちゃんとレシート、これこそスマホのカメラでポチッと撮ってみる。
そういったお金を使うということに対して意識をする、意識を向けるということ。
これをやってみるといいのかなと思います。
もうちょっと言うと家計簿アプリありますよね。
いくら使ったっていうのを自動で集計してくれるアプリ。
そういったものを使ってみるのもいいかもしれませんね。
そして4つ目、エシカル消費をしてみるということですね。
エシカル消費って聞いたことありますか?
私も今日の放送で色々と勉強しているうちに、この言葉にたどり着いたんですね。
エシカル消費というのは何かというと、人、社会、地域、環境に配慮した消費行動ということですね。
エシカルという言葉は道徳的な、倫理的な、そういう意味なんですよね。
つまり、ただ自分の欲しいという物欲を満足させるための買い物だけではなくて、
買うときに色んな人のことを考えるということですよね。
環境とかね。
なので地元のお店で買い物をしてみるとか、環境に優しい消費を探してみる、そういったことでございます。
そういったことをやってみるというのが、賢い買い物の実践的なことになるのかなというふうなところでございます。
今日のポイントをおさらいをしたいと思います。
便利だからこそ、買い物が便利だからこそ、ちょっと立ち止まって考えてみるということが大事だと思います。
本当に必要かということを考えるということですよね。
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そして、感謝の気持ちを忘れないということ。
また、社会や環境のことも考えるということ。
これが今日のポイントでございます。
今日のお話を聞いてみなさん、
では、またね。