ワークライフバランスの考察
あげみ
いきます。
はい、こんばんは。今夜も図面を描きながらです。
建築設計を仕事にしているあげみとふくしまが、夜な夜な図面を描きながら話していく番組です。
肩の力を抜いて、生活の真ん中にある何気ない気づきを話していけたらと思っています。
ふくしま
はい、今日は明るいですね、外が。
あげみ
そうですね。
ちょっとなんかあれですよね、収録が眠くて、集中できないというご意見が。
ふくしま
ちょっと、寝かしつけして、ちょっと寝たいって思いながら起きて、収録毎度ね、してるから。
頭もぼんやりして、1本目に撮るやつは、結構ね、ぼそーっとしてる感じしますよね。
あげみ
うん、するする。
でね、遅いからね、スタートが。
なんかなんか、頭働かして、1回シャキッとしたときに撮ってみようっていう。
ふくしま
そういうことです。
あげみ
2回目と3回目の収録は、ふくしまくん家でお昼に撮ってるから、なんかシャキシャキしすぎてて。
ふくしま
そうやな、今も僕ちょっと元気めやけど、音しながら行こうかな。
あげみ
夜の感じがね、やっぱ夜の感じがというか、落ち着いた感じでね、やっぱ届けたいから。
直接会って、しかも昼だとすげえ元気で、イエーイみたいになって。
2本目と3本目がやたら元気な会になって、いうやつですよね。
今日は、ワークライフバランスってなんだっていうやつですか?
ふくしま
ちょっとそんなメモで始めてみようかな。
あげみ
ワークライフバランス。
ふくしま
難しいですよね。ずっと取り続けなきゃいけないものじゃないかっていう気はしてますが。
あげみ
たしかに、フリーランスでやってて、自宅でやってるとバランスがね、ほんとに。
バランスっていうかね、忙しいとついこう仕事しちゃう、痛くなるんやけど、
それをすると、いつまでパソコンの前にいるんですかみたいになるし。
ふくしま
そうですね。
子供がワーワー言ってる声とかが聞こえながら仕事するのもね、いつも気がかりではあるので。
あげみ
そうやな。
無理やよ。
全然無理。
そんなん無理無理。
ふくしま
でも、そんな話したいなって思ったのも、
最近、何回目で言ったかわからんすけど、大学のね、非常勤行ってて、行ってた、もう終わったんですけど、
で、その最後の日に、大学4年生の子から進路相談っていうか、
どんな場所で働くかとか、どんな会社で働くかとかいうのをちょっと相談されて、
僕の立場、全くね、いわゆるサラリーマンみたいなことをやったことない中、
僕の言える範囲の中で、今の自分の価値観の中で答えれることは答えたんですけど、
今、大学4年生やから、22歳とかかな、そのときに就活一生懸命、
経験と働き方
ふくしま
M1から就活ぐらいか。
あげみ
そうなんやろね。院に行くんやろうね。
ふくしま
来年ぐらいの話かもしれんすけど、
22、3で、将来の自分のありたい姿を想像して、この会社に入ろうみたいな、
そういう選択を今、迫られてるんやと思うんですよ。
学生の立場からすると、
無理じゃないかって。
重すぎやんか、その判断って。
その時間軸をね、何十年先とか、こういう人生歩んでいきたいみたいな理想を持って、
この就職先みたいなのを選ぶと思うんですけど、
自分がどういう姿になりたいかっていうのを、仕事ありきで想像していくと、
つらいっていう表現があってるのかわかんないですけど、
仕事でうまくいかんとか、
誰々はすごい稼いでて、僕はまだまだ稼げてないとか、
そういうとこで人と比べる。
あげみ
それ設計事務所に入った場合、嫌やな、個人に。
ふくしま
会社でもね、いろんな会社があると思いますから、
残業代出る出やんとか、ボーナスがある、ないとか、
やっぱ、働く会社によって、20代半ばとか30代ぐらいになると、結構差が出るんですよね。
遊び方なんかも。
だから、自分の中で何を大事にするかっていうのが、すごい大事だと思うんですけど、
あげみ
やりたいことがね、はっきりしててね、
それを一番やってる会社とか、個人のとことか、そういうのを探せるとよくて、
会社に勤めてることが我慢せなあかんとか、そんなのはないやろうし、
経験できないこといっぱいできるやん。
ふくしま
そうなんですよね。僕ら知らないことが。
あげみ
ちゃんとしたとこ行っとけばよかったなとかさ、思うことあるし、
だから、すごくいいよね、今しっかり悩んで、
お給料も大事やろうし、働かなあかん時間もすごい大事。
残業がどうとかね。
あと、ストレスなく働ける環境なんかどうかの見極め、なかなか外から難しいやろうけど、そういうことってすごい大事で、
仕事って、さっきふくしまくんとも話してたけど、それがすべてじゃなくて、
家族の時間とか、自分の時間とか、子供との時間とか、結婚したらね、
そういうのいろいろある中の一つなんやけど、
それでもめちゃくちゃ時間の取られるというか、人生の時間をかなり割くことやから、
ふくしま
そうですね。
あげみ
なんか、しっかり考えて。
でも、なんか、働いたら、あれやね、ずっとそこでとかって、無理に思わんでもいい時代な気もするもんね。
ふくしま
いや、ほんとそう思います。
あげみ
行ってみたらいいじゃない?みたいなね。
ふくしま
そうそうそうそう。
行ってた大学も国公立大学で、
周りには、その大手ゼネコンだとか、
いわゆるすごい企業に勤めれるような、
こう、選択肢って言ったらいいのかな。
選んでもらわないといけないんですけど、
個人の能力にもよるんですけど、
まあ、そういうことが選択できる環境に今身を置いているので、その学生は、
だから、今僕には選べないような経験とか、
その今いる環境だからこそ選べる選択肢とか、
なんか、そういうものは積極的に選んでってもいいんじゃないかなっていう。
自分がこうありたいっていう姿に向かっていくのも、もちろん大事だと思うんですけど、
やりたいことを実現できる会社とか、
もしそういうのがはっきりしてなかったとしたら、
まあ、その今置かれてる環境を、
存分に楽しめるというか、
活かせる選択をとってみるっていうのもね、
ありなのかなっていうふうな話はして終わったんですけど。
豊かな生き方の提案
あげみ
でも、選択肢が多いって悩ましいよね。
ふくしま
幸せなことですよ。
幸せな悩みですよ。
あげみ
でも、そうやって考えると、
自分たちの生き方、働き方について考えさせられるよねっていうところから、
今回のテーマってことだよね。
ふくしま
はい。
やっぱ、この仕事始めて、独立してからは9年近くなるのかな?
あげみ
そんなに?
ふくしま
設計事務所辞めてからって思うと、
9年近くなってくると思うんですけど、
やっぱ、その間でももうライフ激変してるので、
あげみ
それ、結婚とか子育てとかね、子供生まれたとかするってことやよね。
ふくしま
僕もそうやし、妻もそうやし、
やっぱ、その都度仕事とのバランスっていうのは、
ずっと取り続けてる感じなんですよね。
だから、固定されてない。ずっと、常に。
あげみ
状況に応じて変えてってるってこと?
ふくしま
それが容易に動かせるっていうのが、個人でやってることのメリットでもあるかなとは思うんですよね。
だから、僕はその今置かれてる、自分の仕事の仕方を自由に変えれるっていう環境を、
存分に活かして生きてたいなっていう、それを体現したいなっていう感じですね。
あげみ
なるほど。
子供ができるまでの自分と子供ができてからの自分の働き方って変わるやん。
子供生まれるまでの話な。
生きることイコール建築みたいな、ガツガツやろうぜみたいな時期ってあるやんか。
ふくしま
ありますあります。
あげみ
子供生まれてから否応なしに減るし、子供と過ごして、家族と過ごす時間増やしたくなるし。
そうなった時に、仕事との向き合い方っていうのを変わったなっていうのは思うようになったかな。
ふくしま
うんうんうん。変わりますよね。
もし、変えずにいけるとしたら、パートナーだったり、他の誰かに頼らざるを得ないかな。
自分がそれだけでいこうと思うと、やっぱり他にしはよせはきっと来ると思うので。
あげみ
どうしても時間に限りが。
ふくしま
そうなんですよね。
僕も夫婦2人の時は、2人ともね、仕事か寝るかご飯食べるかみたいな。
そんなんやったので。
それから比べるとね、いわゆる仕事してる時間っていうのは減ってるし、前は多かったっていうのはあるかもしれんすけど。
でも、仕事できる時間が減るっていうことが、全然僕ネガティブに思わなくて。
むしろ、父親である時間があるとか。
あとは、夫婦でいる時間があるとか。
あとは、僕写真とかね、撮ってんの好きやから。
写真撮ってる自分とか。
いろんな自分がいることが、すごく楽しいんですよ。
それまでは、建築の人でしかなかったのが、そうじゃない人格というか、そういうものがいっぱいなってきた気がしてて。
そのことがすごく楽しくて。
それはたぶん、いろんなものの見方で、世の中を見て生きてることになるので。
それはまた、建築にもフィードバックされると思うんですよ。その経験っていうのは。
あげみ
そうやな。
ふくしま
だから、建築の仕事にももちろん還元されると思ってますし。
ただ、受けれる仕事に上限が、数に上限があるとか、そういうのはもちろん出てくるんですけど。
それは、受けれる数に上限はあるけど、経験、人生経験としては豊富になってるというか。
その感覚があって、そこの見極めをするのがワークライフバランスなのかな。
あげみ
いや、わかる。
働いてる時間イコールマネタイズしてる時間みたいなことではないような気がしてて。
例えば、会社に行ってる時間は仕事の時間やから、そんだけの時間、会社のために時間を使ってるから、それに見合ったお給料をもらうとか、生活の保障をしてもらうとかっていうことやと思うんやけど。
それだけじゃないよな。なんか生活と混同してるから。
経験したことがそのまままた世界に戻ってくことが多いから。
ふくしま
そうですね。
あげみ
子育てとか特にね、家事とかでも気づくこと多いし、建築の話しかせえへん人と一緒にいてもおもしろないもんな。
ふくしま
ねえ。そう思うな。
あげみ
自分が友達作るときにさ、この人いつもても自分の仕事の話しかせえへんなって人ってあんまりな。
それすごいねって言って、だけで終わってしまうからさ。
いやなくて、もうちょっと豊かな生き方、そうやな、豊かな生き方につながんのかな。
それって。
ふくしま
そうやと思いますね。
なんかこの前も、あげみさんのね、土地選びの経緯とかも話してたりしましたけど、
やっぱ仕事の仕方もそうやし、こう、暮らす場所もそうやし、どんな人と暮らしを共にしてるかっていうのもそうやし、
豊かな生き方、暮らし方って、いろんな要素が絡み合ってると思うんですよね。
場所とか、どんな家でっていうのはもちろんそうなんですけど、
友達が周りにこういう人がいてとか、こういうおいしいものがあってとか、
なんかすごく複合的なものなので、
ワークライフバランスっていう、なんか二項対立っぽいやつがよくないのかな。
あげみ
タイトル変えないかんな。
ワークライフバランスの視点
あげみ
いや、でもそんな気する、うん、そうやな。
ちょっと見えてきた気がするんやけど、
その、お金のこととまた別で、
重要なことというか大事にしてることがある気がしてて、
どうやって働いて、どうやって暮らして生きていくかということ自体を、
作っていきたいんやなって思うし、そこに対しての、
求めてるものがわりとしっかりあって、
ふくしま
そうですね、何歩か引いた視点でいたいというかね、全体を見たいというか。
あげみ
その、やからこそ仕事に対して、そこまでこう前のめりにならんというか、
それ一辺倒に。
ふくしま
そう、一辺倒にならないようにね。
あげみ
そうかなとは思う。
生きることっての手段としてお金が必要で、
で、何でお金を稼ぐかっていうのはもちろん考えなあかんないけど、
そこが全てじゃないというか、そこには重点が実はないんじゃないかというか、
なんていうの、むずいな。
なんかいる必要、もちろん必要だし、
ふくしま
たぶん、今、資本主義の世の中で生きてますけど、
いわゆる経済、お金という意味での資本ってものがありますけど、
たぶんそのほかにも、文化的な資本だとか、
社会的な資本、人間関係とか、
あとは何やろうな。
自然も資本。
そういう、違う資本っていうものがあるよっていうのを、
こう、認知するというか、
そこも自分の中で等価に扱えるような感覚になってるというか。
あげみ
そうやね。
そうですね。
必死にこの前、自分の暮らしの話をしてたけど、
その人資本というか、そういうことの豊かさとか、
土地の豊かさとか、そういうことを伝えたかったんかなって今話してて、
なんか、腑に落ちる、腹落ちした感じが。
そうやね。
ふくしま
そう、そこにもちゃんと価値があるよっていうのを、
自分の中でよく理解する、理解なのかな。
理解。
あげみ
なんか、そこのウエイトがちゃんと、自分の生き方にとって、暮らしにとって、
大事だよって、大事に扱わんとダメですよっていうことをわかってると、
バランスが取れるかもしれない。
バランスが取りやすいのかな。
ふくしま
そうそうそうそう。
あげみ
確かに。
ふくしま
なんていうんや。
だから、ワーク、私生活と仕事っていう、やじろべえみたいな状態を、
シーソーっていうのかな、みたいな状態で想像すると、
バランス取るのってすごく難しいって思えてくるんですけど、
生活のバランスを考える
ふくしま
洗濯干す、いっぱい洗濯バサミついた靴下とか干すやつね。
あれとかやったら、このへん置いて、このへん置いてとか言って、
全体いろんなものでね、だいたいフラットになるような、みたいな。
あげみ
めっちゃ面白いね。
ちょっとこっち傾いたら、生活より。こっち傾いたら、ちょっとお金が稼げるとかさ、
そんなんでいいかもしれへんな。
シーソーみたいになって、こっち、ここへ重心をかけあうと、お金が稼げませんとかじゃなくて、
いろんな暮らし方、僕が住んでる周りって、
一つの仕事をしてるだけじゃない人もいて、
この時期は大工さんをして、
この時期は田んぼでお米を育ててとか、
時期によって働き方とか、状況によって働き方を変えて、
自分らしく生きてくっていうことをしてる人とか、
なんか、それってすごいいいなって思うんよね。
一個に頼りすぎひんというか、生き方の選択肢がたくさんあるし、
あとは、健康であれば。
ふくしま
そうそう、健康も資本ですもんね。
あげみ
健康であれば、年取ってからどうすんやとか、
そういうことが心配で、会社に勤めて、退職金もらって、
老後の心配がたくさんあるから、
思った以上長生きする時代になってきてみたいなことはあるかもしれへんけど、
全部お金に頼る必要が、お金っていうものに変換するわけやん。
その必要がどこまであるのかっていうのを、
何もわからんし、もちろん不安なこともたくさんあるけど、
見極めてくっていうか、その都度付き合い方を考えてかんといかんのかなっていうのは。
ふくしま
そうですね。
なんか、自分で言っときながらあれですけど、
洗濯ばさみの洗濯干すやつの概念図っていうか、イメージ図っていうか、
想像するとすごい自分でもわかりやすいなって思って。
そうやね。
子供が成長して大きくなって、お金かかるようになってきたから、何かを違うとこでシュって、
仕事の比重なのか、もう1個なんか違うものを足してバランス取るみたいな。
あげみ
一緒のとこへな、ズボンみたいなもの欲しすぎると、偏ってベチャーってなるし、乾きにくくなるし。
ふくしま
いい例えな気がするわ。
あげみ
そのバランスが非常に大事な気がする。
生きてく上でというか、ずっとテーマになってくような気がしてて。
ふくしま
そうですね。
あげみ
深掘ってきたような気はするね。
ふくしま
そうですね。それこそ最近のあげみさんもちょっと変わったでしょ?
暮らし方、子供が。
あげみ
そうそう。
ふくしま
保育園か。
あげみ
そうです。
ふくしま
行き始めたりとかして。
つい。
今、絶賛変化中じゃないですか。
あげみ
本当に、2年3か月、夫婦2人でずっと家で育ててきて、すごいいい時間やったけど、
リアルに仕事する時間っていうのがすごい限られるから、やりくりしながらしてて。
扱ってもらって、保育園に。
こうやって今話して、自分の時間というか、取れるってすごいよね。
びっくりする。
こんな時間どっから生まれてきたんですか?みたいな気がするぐらい。
すごいな。
ふくしま
なんかその辺をちょっと話してみたいな。
引き続き撮ってみますか?2回目。
あげみ
そうしようか。
ふくしま
パート1、パート2みたいなして。
分けてみるか。
あげみ
案外でも喋って満足した気もする。
ふくしま
満足もした。
あげみ
なんかその、ひも解いて、そのシーソーの考え方というか、物干し。
物干しじゃない、それね、選択。
あれにできた時点でなんか結構、おーってなったからな。
なんの話しようね、これを踏まえて。
ふくしま
なんか僕、今思ったんですけど、肩書きとかちょっといいかもなって思ったんですけど。
あげみ
そっかそっか、そっち。
ふくしま
また全然違う回としてでも、なんか関連するような、でも新しくなんか話せそうな気もするというか。
あげみ
いいかなと思います。
じゃあ1回これで、じゃあ今夜はこんなところですかね。
ふくしま
はい、結構、負に落ちたイメージ図もできて。
あげみ
負に落ちたのは2人だけかもしれんけど。
ふくしま
かもしれんけど。
あげみ
よしよしみたいになってね。
ふくしま
やっぱね、そのいろんな立場から見るとやっぱ見え方違いますし。
あげみ
絶対違う。
ふくしま
そうは言っても仕事、ね、比重を置かざるを得やんねんっていう方もいらっしゃると思うので。
あくまでもふくしまあげみの場合と捉えて、考えいただけたらなというふうには思います。
あげみ
そうですね。
じゃあまたちょっと引き続き話してみましょう。
ふくしま
はい。
あげみ
じゃあまた次の夜にお会いしましょう。
ふくしま
お会いしましょう。
あげみ
おやすみなさい。
ふくしま
おやすみなさい。