磯野家の相続の基本
みなさんこんにちは、行政書士の河野です。
今日は、国民的アニメのサザエさんの一家を例に、相続の基本や注意点をわかりやすくお話しします。
もし、磯野家で相続が起きたら?というような、ちょっとユニークで身近なテーマで進めていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
まずは、磯野家の家族構成をおさらいしましょう。
えーと、全部で7人います。
まず、奈美平さん、これお父さんですね。
で、船さん、これお母さん。
で、サザエさんが、えーと、お父さんお母さんから見て長女。
で、舛添さんと結婚して、息子に太良ちゃんがいます。
で、勝雄くん、奈美平さん、船さんの長男。
で、次に、わかめちゃん。
次女ですね。
で、舛添さんと太良ちゃんがいます。
この7人が1つ屋根の下で暮らしています。
で、もし、えー、奈美平さんに万が一のことがあった場合、相続には誰になるのでしょうか?
日本の法律では、まず第一に配偶者と子供が相続になります。
つまり、奈美平さんが亡くなった場合の法廷相続人は、船さんとサザエさん、勝雄くん、わかめちゃん。
これは子供たちですね。になります。
この4人が奈美平さんの法廷相続になります。
舛添さんや太良ちゃんは法廷相続人にはなれません。
相続分の割合はどうなるかということですが、法廷相続分はこうなります。
配偶者が2分の1、子供が2分の1。
子供たちはサザエさん、勝雄くん、わかめちゃんの3人いるので、2分の1をさらに3人で均等に分けます。
つまり、各6分の1ずつになりますね。
例えば、奈美平さんの遺産が1億円あった場合、船さんが2分の1の5千万円。
サザエさん、勝雄くん、わかめちゃんは残った5千万円をそれぞれ3人で分けるので、約1666万円ずつになります。
ここで、磯野家ならではのポイントをいくつか紹介します。
サザエさんは結婚して福田家の関ですが、奈美平さんの実の娘なので相続人に当たります。
舛添さんは無子養子ではなく、磯野家の相続人にはなれません。
もし舛添さんが養子になっていれば、子供が4人になります。
相続の注意点
続いて、太良ちゃんはサザエさんの子なので、奈美平さんの孫に当たります。
もしサザエさんがすでに亡くなっている場合は、大衆相続といって、代わりにその息子である太良ちゃんが相続人になります。
ここでちょっと揉めるかもというようなお話をさせていただきます。
磯野家のように、家が主な財産の場合、分割が難しいのが現実です。
例えば、磯野家は世田谷区にありますが、世田谷区の土地は資産価値が非常に高いとされているため、おそらく1億円以上になることも考えられます。
この場合、誰が家を引き継ぐのか、現金でどう分けるのかで揉めるケースが多いんです。
もしナミ平さんが現金をたくさん持っていれば問題ないのですが、もしそうでない場合、家を売って現金で分けるのか、
誰かが住み続けて他の相続人に代償金を払うのか、かたまた共有名義にするのか、こういった話し合いが必要になってきます。
ではどうすればいいのかというところですが、有望賞や生前贈与の活用をうまく利用することで問題が解決する可能性があります。
円満な相続のためには、ナミ平さんが元気なうちに有望賞を作っておくことがとても大切です。
もしナミ平さんが認知症など発症してしまった場合、もう有望賞を残すことはできないのです。
また、毎年10万円までは贈与税がかからないので、それを利用して生前贈与を活用することで相続税対策もできます。
そして生命保険や家族診託などの制度も有効です。
うちは仲がいいから大丈夫と思っていても、いざ相続となると意外なトラブルが起きがちです。
いかがでしたか?
詐欺さん一家の相続を例に、相続の基本や注意点をお話ししました。
うちも似たような家族構成だけど実際どうなるの?とか、うちの親の財産どう分けたらいいの?
そんな疑問や不安があれば、ぜひお気軽にご相談ください。
専門家として皆さんの安心を全力でサポートします。
今日の話が知っておくとちょっと得する、後で困らない、そういったきっかけになれば嬉しいです。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。