自己実現の再考
今日の読書は、宮台真司さんの「14歳からの社会学」です。
宮台真司さんの別の本を読んで、内容が難しいなぁ、と感じ、
14歳向けならば、紙砕いて記述してあるかもと思い手に取った本です。
比較的読みやすく書かれてありますが、大人でも十分読み応えのある本でした。
特に112ページからの記述は、もう少し早い時期に出会いたかった言葉ばかり。
仕事に生き甲斐を求めてみたり、自分に向いた仕事を探し続けてみたり、
自分にも何かできるんじゃないかと自分への期待を大きくしすぎたり。
もう、ほんとそれですね。今までの私。でも、50歳ともなると体力も落ちてきて、思うようにいきません。
自分のことより家族のことを優先しなければ家族が回りません。
なのにもっと何か自分ができるんじゃないかと真面目に考えすぎてしまう。
そんな考えに、この本はもっと力を抜いて生きていいんだよと後押ししてくれます。
117ページからのアイドルファンという生き方に学ぶ、という部分。
好きなアイドルのファンを続けるために土日が空く地方公務員という生き方をあえて選ぶ人たち。
アイドルファンというやりたいことがあって、それを続けるためにどんな仕事がいいか考えた結果が地方公務員。
宮台真嗣さんはそれを、こういう仕事の選び方はとてもいい感じだ。
と言います。なるほど、それでいいのか。それでいいんだなあ。
はい。