楊 青岸、すごいな。なんかどんどん別れていってるんですね、今。
大葉 そうそうそうそう。
楊 なるほど。
大葉 そんなオルタナティブな雑誌のところで連載されていた漫画家さん。
で、コミックビームの例明記的なところから看板作品として、ど真ん中にいたのが森香織先生であり、森香織先生が描いてた絵まであるってことは間違いないなと思いますね。
楊 うん、なるほど。
大葉 で、もう一個オルタナティブの方で言うと、それこそガロの直径であるアックスっていう雑誌があるんですけど。
大葉 あっちは本当に言ったらそういうガロのノリを引き継いでるから、ビームってある程度、言ったら現代にちゃんと対応してる感じ?みたいなのちょっとあると思うんだよ。
ある程度の将軍用紙っぽい匂いはちゃんと残してると思うんだよ。
楊 そうやな。なんかいい意味で、いい派ではなくて、流行り事はちゃんとキャッチしてる感じはありますね、テレパイロマイとかも。
大葉 そうそうそう。今はもうそれこそ門川からの出版になってるから、バックはデカいしね、もちろんね。
アックスはもうそういうセーリン工芸者っていうね、セーリンの事実的な後継誌から出ていて。
そういうところなんで、アックスはたぶん未だに原稿量ゼロだと思いますね。
楊 それはすごいな。
大葉 そうそうそう。日本にあるそういう残ってる雑誌。あと、本当は小学館の一期もここに入ってたんだよね。
楊 まあそうですね。そこら辺のサブカルのもんやったけどね、今はなくなっちゃったから。
大葉 そうそう。でもね、小学館がそういうことやめちゃったっていうのもすごい損失だと思うから、またやってほしいんやけどなぁ。
楊 そうか、小学館だったもんな、あれは。
大葉 そうそう。あと、大田出版の漫画エロティックスFとかさ。
楊 ああ、はいはい。
大葉 うーん、まあいろいろあったんだけどね。その辺なくなっちゃったなぁみたいなのもあったりとかしますけども、まあそんなことは置いといて。
ではですね、次のパートで具体的に森香織先生が描いているもの、そして絵マス最高っていう話をしたいと思います。
楊 はい。
大葉 まず、明確に森香織先生以前以後っていうので、漫画の歴史っていうのは一つ変わってると思ってるんですよ、僕は。
楊 えー、あ、そうなの?
大葉 うん。それこそ、さっきのパートでコミックビームの話をすごいしたんだけども、中学の同級生で、たぶんこの世に出てる漫画雑誌みたいなのをほぼ全て公読してるんじゃないかみたいな、いかれた男がいたんやけど、
そいつの家に行った時にビームとかもあって、読んだ覚えあんのよ。
楊 えー、すごいな。
大葉 でもなんか俺の、その時の印象って、ビームってなんかすごいみんなちょっと、この丸みを帯びた、それこそみんな森香織先生みたいな絵だなって思った覚えがあんの。
楊 あ、そうなの?
大葉 うん。だから、森香織先生みたいな漫画っていうジャンルがあんのよ。
楊 あー、まあ影響を受けてる一派みたいなのがあるのか。
大葉 うん。明らかにあんのよ。
楊 へー。
大葉 ちょっとこの丸みのある、けどこう繊細な線で、セリフは少なめで淡々とした日常を描いていくみたいなさ、話。
楊 うんうん。
大葉 なんかよくさ、例えば手塚治虫が出た、萩尾本が出たとかさ、大友克洋が80年代出たとかさ、吉永文が出たとかな、いろんなさ、一つのこう、漫画史に残る人っていると思うんやけど、森香織先生は絶対に入ると思う。
楊 あー、そうか。まあでも確かになー、うん。
大葉 漫画全部読んだんですけど、実家から送ってもらってて、母親がね、森香織先生大好きなんで、絵馬もあるし、おとよめがたりもあるんですけど、めちゃめちゃ存在感あったんですよ、やっぱ本棚にあるときに。
楊 うーん。
大葉 なんかね、な、なんやろうね、なんか絵の癖が強いわけじゃないんやけど、すごい存在感あるんやな、この人の絵って。
楊 そうそうそうそう。なんかね、不思議なやっぱこうやられる力があるよね、森香織先生の絵って。
大葉 うーん、なんか表情とか目とかの描き方もやっぱものすごいと思いますしね。
楊 うーん、やっぱだからそんぐらいの、森香織以前以後っていうぐらいの先生ですよってことをね、お話ししたいと思うんだけども、ただ、みんなさ、例えば大友克洋がさ、壁にズンってなったときのこととかさ、萩尾本の話とか、
大葉 うん。 楊 餅つきみね太郎の話とか、朝野稲男とかで最近だったらとかの話って、みんなやっぱさ、すごい語りたがるんだけど、
大葉 うん。 楊 森香織先生がなぜここまでこう、すごいのに多分そういう講座の中でしかシェアされてないみたいな現状にあるのか。いや、そんなこともないと思うんやで。
楊 あの、その講席に比べてやっぱ語られてなさすぎるっていうことがすごいあると思っていて。
大葉 ああ、いやもっと評価されるべき。
楊 もっと評価されるべき。ただこれは、それこそオープニングにも言ったけど、小津安二郎とかかつての小竹映画の傑作を語るときのことと同じような話で、
楊 うん。 楊 すごいいいっていうのはみんなわかるんやけど、ディテールがすごいっていうことをなかなか言葉にしにくいっていうか、
楊 言語化が難しいっていうか、いいよねしか言われへんみたいな、そういう問題がある。
大葉 ああ、まあ確かにな。 楊 っていうとこだと思ってんね。
楊 で、なんか言ったらすごい静かな漫画を描かれてると思ってて、一番近いのは海の地下なのかなと思っていて。
大葉 ああ、そうか。 楊 うん。
楊 これも同じくディテール主義というかね。海野さんはさ、あの、言葉の人だからもっと語ってくれるけど、
楊 言葉でパシッと言ってくれるところ、モノローグを使うっていうところが、まあ言ったらその紡ぎたく的なところが入ってる海野先生と、
楊 まあそういうのが多分入ってない森かおる先生との違いみたいなところが多分あると思っていて。
大葉 ああ、まあ確かにそうだよな。なんかモノローグ、今はもちろんモノローグ出てくるけど、そんなモノローグ印象はないかもしれない。そういう意味で言うと。
楊 そうそう。パンチライン入ったろみたいなんないやん。どっちかというと、言葉と絵のバランスが多分海野先生とは比べて多分逆。絵で言ったろって感じがする森かおる先生は。
大葉 うん。それはめっちゃそう。それはちょっと僕後で言いたいところありますね。
楊 うん。そうそうそうっていうところで。ちなみにハチクロとエマは連載時期ほぼ一緒っす。2000年ぐらいに始まって、2006年に終わる。
楊 だからこれが一緒に走ってたゼロ年代ってこう、一つのなんか、幹だなーって思ってたんやけど。
大葉 あー確かになー。いやーでも、そうか。どっちも家にあって、ある程度触れてたっていうのは良い経験やったかもしれないっす。じゃあ僕は。
楊 うん。単純に僕の青春期っていうのもありますけどね。そう。まあそうなんですよ。で、何回も言ってるけども、そのディテール主義、つまりは自然主義というかね。
こう日常がこうでありますよっていうところをしっかり描くというかね。そこが結構自分でも後描き漫画とかにも描かれてるんだけど、そこが良いんですっていうフェティッシュ的というか、
ある種趣味的に描いてるっていう気持ちよさ、みたいなのもあるなーと思ってて。
大葉 まあ当然物語の軸っていうのはあるけど、物語のために描いてるっていうより、これが描きたいっていう。良い意味でのオタク性みたいなものがやっぱりずっと
通定してあって。 楊 確かにそう。でもなんか例えばこれが日常系、それこそアニメーションになるような、もっといわゆる萌え度が強い漫画とかって、もっとフェティッシュだし、
デフォルメされるし、なんかもっとうわ、フェチだなーって感じると思うのね。 大葉 まあそうやな。もっと言い方は分からんけど、わざとらしくやっぱどうしても通りに伝わるように。
楊 なんか先にこう、作者の欲みたいなのがドゥンってくるみたいな感じがするような気がしていて、なんかそこはすごく
びんびんに奥底には伝ってくる気がするんだけど、こう静かな中にさ、さりげなくバシッと描いてくれるから。だからこう、よくよく考えたら、そこがいいんです。
なんだけど、この森さんが言ってる言葉で言うと。でもなんかこう、じんわりとさ、それこそ、あ、いいよね。みたいな感じになるっていうのが、すごい
この漫画がすごいいいとこだなって思うんだよね。 楊 そうやな。わざとらしくないんですよね。だからわざとらしくないから、変な話読み飛ばすこともできると思うんですよ、そのディティールを。
楊 そうだね。 楊 で、物語だけ拾うこともできるし、でも読み返した時に、しっくり読み返してみると、あ、ここめちゃめちゃいいやんみたいなさ。
楊 いや、そうなんだよな。 楊 うん。だから、読み返すのにすごいいいんですよ。やっぱこのディティールが細かいと。
楊 そうなのよ。そうなのよ。何回でも読みたくなるっていうかね。ちょっとこれがね、今夏の終わりぐらいですけど、配信するのは。
楊 うん。 楊 俺の中でね、エマの時代ってこう寒い感じなの。こう、秋口から冬にかけてのイギリスっていう印象なの。俺の中では。
楊 そうね。なんとなくわかるけど。 楊 そう、だからこう寒い時にね、エマをね、こうちょっとずつ読むとね、すごいね、しみるからね、ぜひみんな読んでほしいなと、思いますね。
楊 はい。読み季節としては秋冬。 楊 だから毎年、そう、クリスマスぐらい近いですよ。12月ぐらい入ってくると、あ、そろそろちょっとエマの8、9、10巻ぐらい読んどくか。
楊 いや、1から読んどくか。いや、漫画編から今回は行っとくかみたいなね、そういうことをね、やってます。 楊 そんな旬のものみたいな扱いなん。
楊 いやまあ、わかるっちゃわかるけどね。 楊 うん。
楊 っていうのもあります。 楊 心のすなじ。
楊 心のすなじ。
楊 じゃあ具体的に、エマ、ここが最高っていうことを話していきたいんですけど。 先にてらるさん、ここが最高ポイントって教えていただけますでしょうか。
てらる さん そうね。僕が読んでて、ここいいなって思ったところって、だいたい見開きなんですよ。やっぱ、僕の中でエマ読んでると。
楊 ああ、見開きエグいね。
てらる さん 見開きのパワーがここまですごい漫画は、僕初めて読んだかもしれないですね。
楊 ああ、ほんと。
てらる さん 全部が全部ではないけど、見開きあんまセリフがないんですよ、基本的に。
楊 うん、そうだね。
てらる さん エマを追いかけて、ウィリアムが駅まで来たら、もう電車が出てたシーン。
楊 ああ、最高あれ。
てらる さん ここすごい。
楊 最高。
てらる さん 見開いた瞬間とかを書いちゃうんです、多分、僕なら。でも、電車がマジで一切ない空っぽの駅の見開きなんですよ。
てらる さん これ発想もすごいし、この、もう全く間に合わなかったですっていう、この喪失感。
楊 そうね。
てらる さん 全部一気になだれ込んでくるわけですよ。そこまではまだちょっと間に合うかなっていうさ。
楊 そうだね、感じがするもんね。
てらる さん なんかもうちょっと窓から手ぐらい触れるかもっていう可能性が残ってる状態で残りやから、もうなんか、ああ、もう全く間に合わんかったっていう、急になだれ込んでくるのよ、その現実が。
楊 うん。で、これもやっぱストーリーテリングのすごいとこなんだけど、まあ全部読んだ後やん、俺らは。
てらる さん うん。
楊 だから、この時のエマとウィリアムの距離っていうのはこんぐらいってことなんですよ。
てらる さん ああ、なるほどね。
楊 うん。もう全然行ってしまってるとこっていうさ。
てらる さん なるほどね、確かにね。
楊 これがね、だんだんまたこう近づいてくるわけですわ、時代の移り変わりとともに。
てらる さん いやそれ、まあでもそのシーンの直後にさ、駅で花を売ってる女の子の花を買うっていう。
楊 うん。
てらる さん まあ序盤ではね、この話の最初では買わなかった花を買うっていうので、またこう徐々に距離が近づいてきてるような、そこの表現がまたいいですよね。
楊 うん。そうそう。端はなんか無視するんよな、ウィリアム。
てらる さん そうだね、噴水のシーンではね。
てらる さん そこをまたね、かつての絵馬みたいなのをそこにも投影してたりとかさ。
てらる さん 今度芝居やってくださいよって言われたけど、人前ではとても僕はできないですみたいなことを言ったりするみたいなくだりがあるんだけど、なんかこの辺もさ、言ったら普通に漫画として読んだら、
てらる さん まあ、舞台やってて、ハキムと喋って、これから頑張るわみたいな話やなとも読めるんだけど、すごいこの言葉にさ、自分の家に舞台があるっていうことは、自分がこの家でもジェントリとして芝居をし続けれるっていう、
てらる さん 自分の中にも舞台があるんだぞっていうことでもあったりとか、その社交会の中で芝居するっていうことはなんかとても難しいみたいな状況であったりとか、なんかすごいさ、この言葉とかにちゃんと込められてんだよね。
てらる さん 確かに。 てらる さん で、わかりやすいとこで言うと、そこでやってる演目はロミオとジュリエットなんですよね。
てらる さん ああ、これはね。
てらる さん そこがもうすごいわかりやすいけど、まあ、エマとウィリアムの関係みたいなのをやってたりとかで、ハキムはなんかそこをね、芝居下手だなみたいなことを、芝居の感想みたいな感じで言ってるんだけど、
てらる さん やってるように聞こえるんだけど、これはウィリアムにそういったジェントリとしての振り回りが下手だなっていうふうに言ってるっていうふうにも取れるし、
てらる さん その最後の、この話の終わりは最後、1幕目が終わって、2幕目でハキムと喋ってるところだから、幕開が終わって、第2幕が始まるよねってところで。
てらる さん だから、これからジェントリとしてやっていくウィリアムっていうのが始まりますよっていう話の終わりっていうさ、もうお見事っていう感じだよね。
てらる さん いや、上手すぎますね、確かに。
てらる さん 上手すぎる。
てらる さん そこまで僕、全然拾えてなかったな、確かに。
てらる さん うん。
てらる さん このターニングポイントだと思って、すごくいろんなディテールが重なって作られた話だと思うんだけど、その話はもう僕すごい大好きな話で。
てらる さん うんうんうん。
てらる さん でも、ほんまに、なんかそういうさ、そんなに読んでたら読み飛ばしてもおかしくないところとかも丁寧なんですね、じゃあほんまに。
てらる さん いや、ほんとに丁寧だね。
てらる さん うん。
てらる さん なんで、だから何回読んでもね、「これってこういうことだったんかー!」みたいな、そういうのがあったりするから。
てらる さん あるな、確かに。
てらる さん うん、いいし。あと最後にね、僕から言っておきたいのは、エマっていうのは7巻で終わるんですよ、基本的には。エマとウィリアムのストーリーっていうのはね。
てらる さん うん。
てらる さん で、8,9,10巻はエマ番外編っていうので連載されてたやつなんだけど、コミックスとしては8,9,10巻っていうようになってるんで、そのまま続きで終わるし、10巻はエマも出てくる最後の結婚式の話みたいなのもあるんですけども。
てらる さん うん。
てらる さん この8,9,10の番外編がね、全部ヤバいんですよ。
てらる さん まあ、全部ヤバいね、確かに。
てらる さん うーん。で、出てきた人の過去の話とかは、まあ全部いいし、やっぱ一番すごいのはメルダース家のビルヘルムとドロメアがベッドで裸でイチャイチャしてるだけの話っていうすごいやつがあるんだけど。
てらる さん あれはすごいね、確かに。いや、あれめっちゃ好きやけどね、僕。
てらる さん ベッドの上でその寝室宿所がイチャイチャしてるだけの話なんですよ。
てらる さん でも、めっちゃ面白いんですよ、それが。
てらる さん めっちゃ面白いし、なんかさ、あの二人って一番なんか不思議な距離感のカップルやな。
てらる さん うん。
てらる さん まあでもなんかそこがさ、本編ではさ、この人らの出会い何だったんだろうなってすげえ気になるやん。
てらる さん うん、確かにね。
てらる さん でもなんかその辺がそうね、回想と共に語られていってね、っていうね。
てらる さん 実際に動いてる時系列としては、朝ベッドの上でイチャイチャして紅茶飲んでるだけなんやけど。
てらる さん そうね、確かに。
てらる さん うん。
てらる さん ハレトがね、ほんと好きなんだよねとか。
てらる さん あとあの、てらるさんはあの、リスの話も好きでしょ?
てらる さん いや、まあまあ好きですよ。
てらる さん うん。
てらる さん あの、メリダース家のね、息子が飼ってるリスが逃げ出したっていうね。
てらる さん あれさ、すごいね。ほんまにそのリス側のさ、生活みたいなのさ。
てらる さん うん。
てらる さん あ、こんなページ咲いてちゃんとやるんやっていう動物の描写が。
てらる さん なんか葉っぱが描きたかったみたいなあとがいいね、描いてます。
てらる さん ああ、描いてあります。
てらる さん 面白いなと思ったけど。
てらる さん うん。
てらる さん で、あの、極めつけが全然関係ないオペラ歌手の話が入ってんだよね。
てらる さん いや、僕あの話読んだ時にさ、あ、これ過去に出てきた人やったっけって思って。
てらる さん 一回全部バラって見直したからね。
てらる さん それも出てこない9巻の最後に入っている3人の歌手っていう前編後編って話がある。
てらる さん これが本当に見事なんだよ。また。
てらる さん ああ、そうね。なんかさ、これちょっと、ちょっと足立美鶴っぽくない?そんなことないか。
てらる さん ぽいぽいぽいぽいぽいぽい。
てらる さん ぽいよね。
てらる さん うん。
てらる さん うん。
てらる さん 足立美鶴メソッドなんだよ、これが。
てらる さん そうや。
てらる さん そうそうそう。才能の話でもあるしね。
てらる さん うん。
てらる さん これがね、本当にいいので。
てらる さん 俺9巻だけでも読んでほしいなとか思ったりするんやけど。
てらる さん まあ正直読めちゃうけどね。その繋がりの話じゃないからさ。
てらる さん うん。そうそうそう。いや本当にね、9巻の表紙も大好きでね。
てらる さん そう、でも、でもさ、エマの世界観として全然関係ない人ってちょっと冗談っぽく言ったけども、
てらる さん うん。
てらる さん 世界観で、エマ9巻としてこれが入ってることに何の違和感もないやん。
てらる さん まあそうですね。うん、確かに。
てらる さん だからこう、やっぱね、そのエマたちだけのストーリーではない世界を作るっていうことを、
てらる さん 俺たちはこのエマを読んでる中で、俺はヴィクトリオ朝のイギリスのことをほとんど知らない。
てらる さん シャーロック・ホームズも。シャーロック・ホームズがバーリッツっていう柔術的な技をしたっていうことしか知らない。
てらる さん 何そのマイナーな情報。
てらる さん っていうことしか知らないんだけども、すごくインプットされていて、
てらる さん この全然関係ない歌手たちの話っていうのも、
てらる さん エマたちの世界の中で起きたことなんだなっていうことをすごく受け止めてる自分がいて、
てらる さん だからその、俺らの頭の中にそのヴィクトリオ朝イギリスっていうものを作ってくれるっていうのが、
てらる さん これはね、めっちゃすごいことだと思っていて。
てらる さん ああ、そうやな。なんか一個の世界の中で起こってるっていうことを何の違和感もなく読み進めて受け止めてるもんね。
てらる さん だって主要の人物たちが一切出てこないのに、同じ時の話だと思うみたいなさ。
てらる さん ああ。
てらる さん そうそうそう。とか、あとね、すごいので言うと、八巻のさ、はじめさ、家庭教師のさ、先生、はじめのね。
てらる さん はいはい。
てらる さん の過去の話があるんですよね。ケリー先生の話があるんだけど、
てらる さん これさ、見た時にさ、あれ、時代ちょっと古いなって思うね。ちょっと読んだだけで。
てらる さん ああ、そうやな。確かに確かに。
てらる さん これすごくない?だからちょっと前の話なんよ。だから服装とかがちょっと違うのよ。
てらる さん そうやなー、確かに。あと階級とかも違うやん、結構。
てらる さん うん、そうだね。
てらる さん それがやっぱ一目見た時にわかるよな、やっぱ。
てらる さん ああ、そうそうそうそう。やっぱね、天才しか描けない漫画だなと思いますのでね。
てらる さん こういったディテールというものをね、味わい尽くして、
てらる さん この寒い冬っていうのをね、乗り越えていただきたいなと思います。
てらる さん うん、そうね。
てらる さん さあ、ちょっと番外編で言うとね、あんまなんか好きなキャラクターみたいな話してなかったんで、
てらる さん はい。
てらる さん 僕好きなキャラクターいるんで、メルダース家のね、メイド長のアデーレが。
てらる さん アデーレね。
てらる さん めちゃめちゃ好きでしたね。
てらる さん 最高。
てらる さん アデーレの3編も10巻に入ってるんで、これほんまに最高なんで、ラストのシーン。
てらる さん アデーレってさ、なんかさ、唯一さ、あのいったら日本のさ、あのカジメイコさんとかさ、
てらる さん なんかこう、ちょっとこう、ピリッとした黒髪のさ、女の子、ヤクザ者の人みたいな感じですね。
てらる さん ああ、そうやな、確かに。
てらる さん ちょっと日本の漫画に出てきてもおかしくないよね。
てらる さん そうそうそう、あの、サムラ先生とかが描きそうな感じのさ、
てらる さん ああ、確かに確かに。
てらる さん ピリッとした感じが、その多分ぶち込まれてるのが俺結構好きで。
てらる さん で、そのマリアと、マリアの関係でもいいんだよね。
てらる さん そうね、そのエマとの関係性の時にも見える話やねんけど、なんかこの、
てらる さん 人と全然違う生き方、自分と違う生き方の人に対して肯定するでも否定するでもないけど、
てらる さん なんかでも信頼はしてるみたいな。
てらる さん その距離感がある人やん。
てらる さん めちゃめちゃかっこいいんですよね。
てらる さん そうだね。
てらる さん 本人の生き方もかっこいいし、なんかそれがほんまに、エマの番外編読んでない時も伝わってきたし、
てらる さん なんかそれがこの10巻読んだ時によりこう、形のあるものとして。
てらる さん うーん。
てらる さん うーん。
てらる さん いやー、アデーレいいよねー。
てらる さん このアデーレとマリアのこのバディー感、お互いさ、居心地いいからいる感じみたいな。
てらる さん そうね。
てらる さん 感じ。
てらる さん 全然違う思想だけども、居心地がいいからいる感じみたいな。
てらる さん それを言うとやっぱりその小野夏目先生の2人組の関係性にすごく近いっていうか。
てらる さん あー。
てらる さん うん。
てらる さん あのカッパーズとかさ、なんかああいう感じの匂いみたいなのもしていて、いいよね。
てらる さん あー、確かに。
てらる さん うーん。
てらる さん いやー、最後のやっぱ悪い見本っていう言葉はちょっと最高すぎる。