2025-02-16 33:15

#1 朗読(2章)

初めての朗読に挑戦🤣

少し緊張気味、
噛みました
読み間違えました
呼吸や間がめちゃくちゃ🤣

少しずつレベルアップする予定です🙇🏻‍♂️
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サマリー

リナはピコット屋敷に到着し、冷たいおばあさんとの初対面に戸惑いながら一歩を踏み出します。新しい環境での生活に希望を抱きつつも、過去の経験と比べて不安を感じています。リナはおばあさんやいっちゃん、ジョンと出会い、彼らとの交流を通じて新しい生活を始めます。食堂での体験や人々との関わりの中で、リナは少しずつここでの居心地を感じ始めますが、母親への思いは消えません。リナはピコットばあさんのもとで働き始め、本屋での新しい生活に期待を寄せています。ジョンとの関係やスモムのエピソードも交えながら、リナの物語が展開していきます。

ピコット屋敷への到着
みなさん、こんばんは。マスクマンZPMのアウトプットチャンネルの時間です。
前回が、ちょうど2月に入る前の1月の終わりに、0回目の収録をしておりました。
チャンネルを新しくするというのではなく、新たに回数を一旦ゼロにリセットするような形で、
前の回数は全部残しているのですが、新たに今日は1回目ということで放送をしていきたいと思います。
今日は何をしようかというとですね、ちょっと朗読の方をやってみようかなと。
いきなりポンと朗読というのは、なんで思いつきなのかなという話なんですが、
いろいろ喋り倒していくのはいいのかなと思って、いろいろ喋り倒しながら回を刻んでいきました。
とりあえず、やりきった感があるといえばやりきった感がある。ずっと続けるという意味もありだなと思ったんですけど、
新しいこともやってみたいなと思って、つい先日、自分が支持している声優の先生のところに行って、
どうしようかなという話を振りながら、朗読か語りかナレーションかみたいな話もちょこちょこしていたんです。
語りとかナレーションは淡々となんでしょうけど、自分の場合はなんだかんだ言いながら噛みます。
方言も出ます。ただ台本があって朗読できるなら面白そうだなと思ってやってみようかなと思っているんです。
そして、今ちょっと即読の勉強をしているので、即読に使っている本を読んでいかないといけないんですよね。
最初のうちは1回か2回読むんですけど、そのうち途中から読まなくなってきちゃったりするので、
何て言ったらいいですかね、記憶が曖昧になってくるんですよね。
だから、朗読をして音声として残しておけばいいんじゃなかろうかと。
その音声をこっちが聞き返せば、その所々をちゃんと覚えていくんじゃなかろうかと。
読む作業を絶対短縮してやろうという、すごい浅はかな考えを持って朗読をやってみようということを考えました。
同級は同和で、いろんなことをやってみたいなというのと遊びたいなというのがありますので、
拙い朗読を披露することになると思いますが、聞いていただきましょう。
台本の方はですね、
ここに台本がないんですよね。
今、台本を切って一章ごとに分けているので、全部読み終わるのに大変な時間がかかるので、
一章ごとなら予定10分、15分もないのかな。
自分がどれくらいの速さで読めるのか、いまいち分かっていないので、
一章を読むのにそんなに時間がかからないと思うんですよね。
あまりに時間がかかりそうだったら途中で切ります。
台本がちょっと分からないので、
とりあえず後で、
今日読むのは1章じゃないですよね、2章なんですよね。
とりあえず1章の方が今、察しが見つからないので、
1章が出てきたらどこかで題目を入れておきます。
とりあえず前置きはこれぐらいにして、
いってみましょうかね。
ちょうどよく、きりよく。
そうですね。
4分ぐらいから朗読いってみましょうか。
ちょうどいいとこに行きましたね。
それでは行ってみましょう。
第2章。ピコット屋敷という下宿。
おばあさんとの出会い
リナが傘を掴むと同時に玄関の扉がギーッと開き、
リナかい、そろそろ着くころだと思っていたよ。
入っておいでというしゃがれ声が聞こえてきた。
ここが探していた家だとリナは初めて知った。
パンの焼ける匂いが奥の方から流れてくる。
もうお昼が近い。リナは急にお腹が減ってきた。
家の中を覗いてみると玄関を入って右手の扉が開いていた。
そしてそこから、
何をグズグズしてるんだい。私はグズグズは嫌いだよ。
さっきの声が怒ったように聞こえてきた。
リナは恐る恐る部屋へ入っていった。
部屋の窓際に大きな花柄のソファーが置いてあり、
そのソファーの黒いシミのように小さいおばあさんが座っていた。
おばあさんはリナを見ようともしなかった。
どんな子供か見なくても分かっているようにクッキーを食べ、紅茶を飲んだ。
リナはどうしていいか分からないまま、
自分を無視しているおばあさんを見つめて立っていた。
しばらく二人とも口をきかなかった。
とうとうお前は六年生にもなるのに挨拶もろくにできないのかい。
おばあさんが口を切った。
上杉リナです。お世話になります。
リナは頭を下げた。
誰があんたの世話なんかするって言ったねとおばあさんが言った。
そう言った時もリアナを見なかった。
リナは驚いた。だってお父さんが。
リナが言いかけるとその言葉を追いかけるように
なんて言ったんだいと言葉の終わりをぐーっとゆっくり押し上げていった。
お父さんは。
昔世話になった人がいるからキリンの谷へ行ってみろと言っただけだったのだ。
リナがどうしてかと尋ねても毎年長野へ行くんだからたまには変わったところもいいだろうとしか言わなかった。
迎えにも来てくれずやっと探し合ってたと思ったら
こんなに冷たくされるこんな扱いを受けたのは初めてだった。
長野のおばあちゃんならよく来たよく来たとニコニコして迎えてくれるのに
そう思うとリナはくるりと振り向いてこのまま帰ろうと思った。心細かった。
泣く前と思うのに涙があふれそうだった。
駅に一人いた時よりも心細いと思った。
おばあさんはそんなリナを見ても平気でポリポリとクッキーをかじり続けている。
それじゃあ帰りますとリナは言った。
それだけ言うのが精一杯だった。
すると誰が帰れって言ったねとおばあさんは言った。
だって今あなたがなんて言ったんだい。
全く意地悪な声だった。リナの目から涙が流れ始めた。
おばあさんはリナをちらっと見た。泣いていることに気がつくと。
リナはよくわかっていないようだね。このピコット屋敷は月宿屋なんだよ。
代々キリンの谷のねと言いお茶をずっと一口すすってこう続けた。
それでここでは自分の食い物はつまり今の言葉でと言葉を探して早々生活費その生活費は自分で働いている。
そして誰にも世話なんてかけない。ほらなんて言ったかねとまたしばらく言葉を探し働かざるもの食うべからずそれなのさ。
うんと自分の言ったことに自分でうなずいた。
お金は私持ってきてます。
リナは安心したように言ったがおばあさんのひと睨みでまた縮み上がった。
それは自分のお金なんだね。
おばあさんは念を押すようにリナに聞いた。
リナはうなずいた。
自分で稼いだお金なんだろうね。
リナはキョトンとして首をゆっくり左右に振った。
そのお金はお父さんにもらった休み中のお小遣いだった。
稼いだお金でなきゃだめだね。
さっき私が言ったろ。自分で働いてって。
でも私働くって言っても何もできないんです。
リナはどうしていいかわからなかった。
新しい生活の決意
リナは自分が何もできないことをよく知っていた。
字は下手だしその場も加減しかできない。
学校と学習塾の往復だけで一日が終わってしまうから。
お母さんの手伝いなんてしたこともない。
だから料理も洗濯もまともにできない。
カロリー計算は家庭科のテストに出るので覚えたが、
おいしく作るという感じなことはからっきしだめだ。
そんなことを考えていたリナに、
手があって足があって目も鼻も耳も見たところ異常はなさそうじゃないかと
お母さんが言った。
そしてまた誰が何もできないって言ったんだい。
リナはもうこのソファーのシミのようなおばあさんから逃げ出したくて仕方がなかった。
おばあさんはそんなリナに全然お構いなしで
さあ傘立てに入れて部屋は2階の右から2つ目。
荷物を置いたら食堂へ来なさい。
昼食ができているからと追い立てるように言った。
リナは決心がつきかねてまだ立っていた。
おばあさんはリナがここにいるものと決めかかっている。
決めてかかっている。
さっさと押しおばあさんの厳しい声が飛んだ。
リナはその声にびっくりして小走りに部屋へ飛び出た。
向かいの部屋から頭が3つ覗いていたが
リナが出た途端慌ててパタンと飛ばしまった。
いてえとものすごい悲鳴がして鼻が鼻が薬薬を持ってきてと騒ぐ声が聞こえた。
リナはここにいてみようかなと思った。
あのおばあさんと二人きりというわけでもなさそうだ。
それにこの町も家も何かしらリナを引きつけるところがあった。
お父さんがたまには変わったところもと言ったが本当に変わっている。
リナはおばあさんが言った部屋の前に立った。
ピエロのドアノッカーがついている。
扉を開けてみてここにいてみようかなと思う気持ちはますます強くなった。
ふわふわした薄い布地のピンクのカーテン。
同じ色のベッドカバー。
小さな机と椅子とタンスにはどれもピエロのおばあさんが置いてあった。
次は小さな机と椅子とタンスにはどれもピエロのニーと笑った顔が浮き彫りになってついている。
右手の扉を開けると風呂場とトイレだった。
洗面所にはピンクのタオルが並べてある。
リナはこの部屋がすっかり気に入った。
リナは今まで自分の部屋を持ったことがない。ずっと男児住まいなのだ。
ここで暮らせるならあのおばあさんぐらい我慢しよう。
リナはやっと決心した。
本やノートは机に、着替えはタンスにしまった。
窓から手の届きそうな近さにオペラピンクのサル滑りが見える。
よろしくね。リナはサル滑りに呼びかけた。不安だった。
一人ぼっちだとひしひし感じた。
リナは汗だらけの顔を洗って、乱れた髪をゆい直した。
いつもお母さんにしてもらっているのでうまくいかない。
リナは一本にゆった髪を二つに分けて持つとギュッと引っ張ってたるみを直した。
緊張して下に降りていくと、
リナこっちへ来ておくれと階段脇のおばあさんの部屋から声がした。
食堂へ連れて行ってあげよう。
そうだ、さっき私の名前を教えるのを忘れていたね。私はピピティピコット。
そう言っておばあさんはすっと立ち上がった。
立つとリナと同じぐらいの背で銀色の髪を編んで
頭の周りに巻き付けている。そのせいか頭がひどく大きく見える。
黒い服は夏なのに手首まであり、裾はくるぶしまでもある。
おばあさんはリナに近寄ってくるとリナを眺めました。
金眼だね。眼鏡をかけなさい。
顔をしかめて物を見るとシワが増えるよ。
リナの出会い
なんて髪なんだろうね。かわいい顔でもないし。
髪ぐらいきちんとしてなきゃ見るとこないね。
それに太りすぎだ。あんたの部屋のベッド壊れなきゃいいが。
言うだけ言うとサッサッと行ってしまった。
リナには悪魔の言葉のように聞こえた。
初めて会った人に明けすけに欠点ばかり数え上げられ
リナの自尊心はめちゃめちゃに傷つけられた。
嫌い。大嫌いよ。
リナは涙目のたまった目でおばあさんの背中を見つめていた。
何をぐずぐずしているんだい。
食堂の入り口でおばあさんが振り返りもせずに行った。
リナはうつむいたままここと言われたところへ座った。
ずっと顔を上げないでいた。
泣いた顔を見られたくなかった。
紹介するよ。
今日からピエロの部屋へ入るリナだよ。
リナはうつむいていた顔をもっと下げ、
さっと涙を拭った。
リナの膝にどなりがいっちゃう。
発明家だよ。
リナは隣の人を見た。
ゴマ塩の紙が見えた。
その人はリナの方を向いてよろしくと微笑んだ。
リナは微笑んでいた。
いっちゃんを見たリナは思わずぷっと笑い出してしまった。
なんて大きくて丸くて真っ赤な花だろう。
この人だ。この人が戸に花を挟んだのだ。
リナが笑い転げるのを見て、
他の人たちも一緒に笑い出してしまった。
いっちゃんもそれに吊り込まれて笑い出した。
いや、さっき君のことを見ようと思ったら、
キヌさんが急に戸を閉めるもんだから。
といっちゃんは頭をかいた。
年取った人のように見えるのに、
声も話し方も若々しい。
いっちゃんの迎えがキヌさん。
今は洗濯や掃除をしてもらっているんだよ。
真っ白い葛宝着を着た、
大きな黒い瞳の女の人がにっこり笑った。
リナは静岡にいるお母さんを思い出した。
そしてキヌさんの隣がジョン、うちの名コック。
早くしちまってくだせ、せっかくのスープが。
ビアタルのように太った赤裸顔の人が、
リナにちょっとうなずくと不満そうに言ったが、
おばあさんのひと睨みで黙った。
最後がジェントルマン。
おばあさんは自分の左のなりを見た。
金色の毛で緑色の目をした大きな猫と思われる動物が、
椅子に座っていた。
ジェントルマンはリナをじっと見つめた。
リナはその深い沼のような目に吸い込まれるような気がした。
リナは食事中おばあさんとジェントルマンの目をなるべく見つめた。
ジェントルマンの目をなるべく避けるようにした。
それでも料理はおいしかったし、
いっちゃんは親切にスープやパンを取ってくれた。
ジョンはリナの旺盛な食欲に大変満足したようだった。
昼食の後リナは部屋に戻ってサルスベリーを見ていた。
リナは改めてここは下宿屋だと感じた。
食事の時だけみんな集まって食べるが、
終わるとそれぞれの部屋へ閉じこもってしまった。
リナの家や長野おばあちゃんの家のように
みんなで集まっておしゃべりをするようなことは全然ないのかもしれない。
リナはここにいてみようかなと思う気持ちもだんだんぐらついてきた。
お母さん今頃何してるのかしら。
そう思ったったら急にお母さんが恋しくなって涙が出てきた。
私今日は泣いてばかりいる。こんなに泣き虫のはずじゃなかったのに。
リナは思った。私いつもこんな感じじゃないのよ。
リナがサルスベリーに向かって行った時だった。
トントンとトを叩く音がする。リナはビクッと飛び上がった。
急いで涙を拭うと恐る恐る扉を開いてみた。
いっちゃんが立っていた。
リナさん、そう、部屋に閉じこもりっきりじゃ退屈でしょ。
この家を案内しますから出てきませんか。
とニコニコしてリナを見ている。
リナは誘ってくれたのが嬉しくてコクンとうなずいた。
いっちゃんの後について行きながらリナは気にかかっていたことを尋ねてみた。
ここは銀山村なんですか。それとも違うところなんでしょうか。
いっちゃんは驚いたように振り返ってリナを見た。
知らないんですか。もちろん銀山村なんかじゃありませんよ。
正式には霧の谷の街。でも僕たちはめちゃくちゃ通りって言ってますよ。
僕たちはみんな冗談が好きだから。
めちゃくちゃ通りですって。
リナは思わず大声で言ってしまった。
そしてなんてひどい名前なんだろう。銀山村の方がよっぽどマシだと思った。
でもいい名前でしょ。
新しい生活の感触
でもいい言うようにニコニコしているいっちゃんを見ると口に出せなかった。
いっちゃんは一通り家の中を見せてくれた後、ジョンとおしゃべりでもしようと台所へ入った。
ところがジョンがいない。
はぁ畑へ出たな。そう言うとリナを連れて外へ出た。
お菓子屋さんの脇の薄暗い森の中の小道をしばらく行くと急に辺りが明るくなって畑が広がっていた。
そしてレタス畑の真ん中にレタスの王様みたいなジョンがいた。
遠くから見るとジョンはまんまるに見える。
ジョン、いっちゃんが叫んだ。
ジョンは二人に気づくと、おうと手を振って見せて、
人参二本とキャベツの大きいの一つ、それからぶどう一かごを頼みてえんだがと叫んだ。
いいですとも。いっちゃんは頼まれたものを探して引っこ抜いた。
いろんな野菜が一区画ずつできていた。
畑の右側には小さな牧場と果樹園もあった。
いっちゃんはリナにかごを持たせてぶどうをもみだ。
リナがぶどうのかごを、ジョンはキャベツとレタスを短い腕になんとか抱え込み、
いっちゃんは人参、ネギ、ほうれん草を小脇に抱え込んだ。
帰り道でリナが聞いた。
ピコット屋敷の畑は牧場なの?
いいや、めちゃくちゃ通りみんなのものでさ。
ジョンが答えた。
必要なときに必要な分だけ持っていくんですよ。
種まきのときだけみんなでやるんでさ。
あとは交代で世話をしてるんでさ。
みんなってあのおばあさんも畑仕事するの?
リナはソファーのシミのようなおばあさんを思い浮かべた。
出てくることは出てきますよ。
何しろ働かざるもの食うべからずをモットーにしている人ですからね。
でも役には立ちませんね。
いや、ピコット婆さんが出てくるとカラスやスズミが一夜も来ないんでさ。
あれでもカカシの役だけはちゃんとしてますわね。
ジョンの言葉を聞くといっちゃんは笑い出したが、
リナはありそうなことだと思った。
あのおばあさんの姿を見たらリナだって逃げたくなる。
こうして無我夢中のうちに三日ほど過ぎてしまった。
料理と友情
リナは二人の友達の間を行ったり来たりするのに忙しくて
家へ帰ろうなどと思わなくなっていた。
めちゃくちゃ道理なんて言うだけあってびっくりの指導師だった。
例えばいっちゃんはいつも薬品や花や油のそんなにおいがした。
リナは夕食が終わると大抵いっちゃんの部屋へ遊びに行ったが
初めていっちゃんの部屋へ行ったときは
30分我慢できるかしらと思ったものだった。
だって真夏だと言うのに、
ゾンビの部屋へ行った時に
石炭がカンカンに燃えている。
不思議に思ったリナは
いっちゃん寒がりなの?と聞いたが
僕の仕事なんですよ。
としか答えてくれなかった。
コックのジョンはいっちゃんの部屋を石堂直下と呼んだ。
石堂の下にはまだ行ったことがないが
あんな暑さに違いない。
いっちゃんの部屋へ行った時は
石堂直下と呼んだ。
石堂の下にはまだ行ったことがないが
あんな暑さに違いない。
というのがジョンの意見だった。
今ではリナはこの石堂直下でも
一番涼しいところを見つけ出して
何時間でもおしゃべりすることができるようになっていた。
いっちゃんの部屋にはストーブの他に
印刷機械、いろんな薬品の入った瓶、
フラスコビーカー、そして
たくさんの本やノートが所狭しと置いてあった。
ベッドもあるにはあるのだが
大きな薬の瓶に占領されていて
いっちゃんはハンモックをつって寝ていた。
そんな風にごちゃごちゃした部屋の中で
いっちゃんは暑さなど気にもかけずに
リナには見当もつかないものを叩いたり
混ぜ合わせたりしていた。
ボルトやナット、スパナやトンカチをすぐ置き忘れるので
リナがおしゃべりをしながら探し出してあげるのだった。
ジョンはいつもピカピカに磨かれた台所にいて
自分の部屋には眠るときしか戻っていなかった。
3時にみんなでお茶を飲むことになっていたが
リナとジェントルマンだけはジョンと特別の計らいで
10時にもおやつを出してもらった。
ジェントルマンはいつも5センチ角のバターで
リナは冷たいミルクとお菓子だった。
ジョンはよく話し、よく笑った。
ジョンが大きな体を震わせて笑い出すと
鍋やフライパンまでガラガラ揺れて
台所全体が笑うようだとリナは思った。
俺はね、料理だったら誰にもひけをとるもんじゃねえんだが
正直言って菓子類だけはね、とけにはかなわねえんでさ。
とジョンは言った。
とけって、ほら向かいの菓子屋さね。
とけのところの菓子と来たらおいしくっていくらでも食べられる。
飽きるってことはねえ。
それでいて太らねえと来ている。
リナの今食べてるゼリーうまいだろう?
え、とっても。
とけの店のやつでさ。
太らねえから安心して食べなせえとリナに片目をつぶって見せた。
リナは甘いものが大好きだがこれ以上太りたくないと思っていた。
でもそんなことをジョンに言った覚えなかったのだが
ジョンにはわかっていたらしい。
だが俺の昼食は入らなくなるほど食べちゃいけねえ。
とけの店のゼリーも天下一品だが俺のサンドイッチと来たら答えられねえからね。
ジョンの言う通りだった。
ジョンの料理はとにかくおいしいのだ。
料理がテーブルにあふれるほど乗っていても残ることなんてことは一度もなかった。
ジェントルマンとジョンの関係
ジェントルマンはいつも椅子にきちんと座って
ジョンが話すときはジョンを、リナが話すときはリナを
透き通るような緑色の瞳で見た。
そして話の内容がわかるみたいに時々うなずいたりしていた。
ジョンとジェントルマンは馬があうらしく
ジェントルマンだけは台所へ自由に出入りを許されていた。
台所はジョンの権力下にあって
たとえピコットばあさんみんながこう言うのでリナもそういうことにしたが
みなりに台所へ入ることはできなかった。
つまみ食いでもしようものならジョンは真っ赤になって怒るという。
ジェントルマンだけは屋敷中を音も立てずに行ったり来たりしていた。
ジョンはリナにあんまりやつにかまうんじゃねえですよ。
やつは一人でいるのが好きなんだ。
あんまりうるさくかまうと鋭い爪で鼻をひっかかれちまいますよと言った。
いっちゃんがひっかかれちまってねえ、
普通でも赤く大きな鼻がますます腫れ上がって
顔に売れたリンゴをぶら下げてるみたいでしたよと
その時を思い出したようにうなずいた。
普段は売れたスモムってとこですかね。
ジョンは夕食に出そうと言った。
用意した真っ赤なスモムの山へ目をやった。
そしてお腹をゆすって笑い出した。
確かにいっちゃんの鼻はスモムにそっくりだった。
リナの新しい生活
リナがピコット屋敷に来て初めての日曜の夜、
リナはピコットばあさんに呼ばれた。
明日は月曜日だね。
明日から働きに行ってもらうからね。
なあたしはピコットばあさんに言った。
明日から働きに行ってもらうからね。
なあたの店だよ。この町の本屋だ。
ここへ来る途中で見かけただろう。
リナはうなずいた。
本屋はクリーム色の家だった。
どんなことをするんですか?
とリナは尋ねたが
ピコットばあさんは答える代わりに
おやすみリナと言った。
2章分が今読み終わりました。
ぶっつけ本番でいきましたので
編集しようにも編集ができません。
編集技術を持っていないのでですね。
第1回目の朗読としては
あ、え、うをあまり入れないようにやってみました。
神々の状態でもあるんですが
初っ端はこんなもんでしょう。
本が8小節ぐらい
段落ごとに分かれているので
8つぐらい段落があるんですよね。
なので、とりあえず8つ全部
順不動で収録をしてみたいと思っております。
なんだかんだ言いながら
30分弱ですね。
前置きがちょっと長かったのですね。
前置きが4分ぐらいありましたので。
そんな感じで読んでいるので
30分いくかいかないかで1小節いくのかな。
あ、1小節じゃないな。
一段落いくのかな。
一段落でいいか。
てとこですかね。
まあそういう風にちょっとやって
8回分の朗読をやってみたいと思います。
即読で使うときに
拙い私の声を自分で読み返そうということもあり
読み直すのが大変なんで
音声で頭に入れていこうという
すごい不純な動機から
朗読をやってみようという話に持っていっております。
新年改まっていろいろやる分では
いろんなこともやりたいなと思ったので
こういうパターンをとっております。
自分が聞いているチャンネルとか
フォローしているチャンネルの中にも
朗読をやっている方もいらっしゃいますので
その人の足元には及ばぬまでも
ちょっとそういう風にいってみようかなと思う反面
まだまだやり込んでいかないと
なかなか勘だり間違ったり
読んでいってもうまく読めないところもあったり
何回も読み直すところがあったりしたので
そのうちそういうのがなくなっていけばいいのかな
というような感じでやってみようと思います。
それではちょっと30分くらいになりましたけども
朗読の第一回目としてはいいのかな
これから精度を上げていけばいいんじゃなかろうかなと思います。
これがもしナレーションだったら
淡々と読むでしょうけどね。
若干感情を入れてみましたけど
今まで小学校、中学校、高校ではないんですけど
感情を入れて読むというのはなかなか恥ずかしいんですよね。
他のことはできてもこういうのって
なかなかやっていくの難しいんですけど
そういう風にやって語りみたいな方向に
持っていくといいんじゃないですかね。
でも語りまでいけるかなと思いつつ
とりあえず一回目の収録を終わりたいと思います。
それではあと朗読は7回分くらいありますんでね。
他のこともやりながら最終的に
ダダンと全部いくんではなくて
ちょいちょい折り混ぜながらやってみようかなと思います。
それでは一旦これで収録を終わりたいと思います。
また次の収録でお会いしましょう。
それでは。
33:15

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