1. ゆいなわさんの「聞く人」ラジオ
  2. v130-1 ブラインドコミュニケ..
2024-11-11 43:24

v130-1 ブラインドコミュニケーター・石井健介さん~見える見えない世界を繋ぐ

今回は、ブラインド・コミュニケーター、石井健介さんにお話を伺いました。

2016年4月、朝目が覚めたら目が見えなくなっていた、という石井さん。
現在は見えている世界と見えていない世界の間、そのギャップや課題を、ポップな、楽しい形で発信する、というブラインド・コミュニケーターとして活動をされています。まずはそのお仕事、どのようなことをしているかについて、伺いました。

石井さんWebサイト:https://kensukeishii.com/
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サマリー

ブラインドコミュニケーターの石井健介さんが、見えない世界と見える世界の間にあるギャップや課題を楽しく発信する活動について語ります。彼はポッドキャスト「見えない私の聞けば見えてくるラジオ」のパーソナリティを務め、視覚障害者の視点から多様なメディアやワークショップに取り組んでいます。 石井健介さんが、視覚障害者のための新しい遊び方やコミュニケーションの工夫について話します。彼は子どもたちや大人が一緒に楽しめるイベントを通じて、遊びの重要性を再認識し、インクルーシブデザインの発展につなげようとしています。 石井健介さんが、視覚障害を持ちながらも新たな視点を得て、楽しさや面白さを通じて様々な体験をします。また、視覚障害があってもできる仕事を作り出したり、障害者との連携を強化することの重要性を強調します。 石井健介さんが、視覚障害を持つ人々と社会とのコミュニケーションの障壁について考察します。彼は、心のバリアフリーや障害者の視点を重視することの重要性を強調しています。

ブラインドコミュニケーターの活動
みなさん、こんにちは。ゆいなわさんの聞く人ラジオのお時間です。今回は、ブラインドコミュニケーター・石井健介さんにお話を伺いました。
2016年4月、朝、目が覚めたら目が見えなくなっていたという石井さん。現在は、見えている世界と見えていない世界の間、そのギャップや課題をポップな楽しい形で発信するというブラインドコミュニケーターとして活動をされています。
まずはそのお仕事、どのようなことをしているかについて伺いました。
石井さんは、お仕事は何ですか?
ブラインドコミュニケーターというすごく大きな器の中で、いろんな活動をしているという。
僕は、2016年の4月に朝起きたら目が見えなくなっていたので、それまで約36年、見える世界で生活していて、突然見えなくなって。
見えている世界と見えない世界、両方を知っているので、そこの間にあるものが、ギャップが結構面白かったりとか、
これって全然気づいてないけど、見えてないけど、ここにこういう問題あるよね、課題あるよね、っていうのをできるだけポップな感じで、楽しい感じで発信をするっていうのを掲げて、いろんなことをやってるんですけど。
今、障害者差別解消法とかね、合理的配慮、配慮って言葉もどうなのっていう話をよくするんですけど、直訳すると合理的調整なんですけど、英語。
そうなんですね、はいはい。
配慮っていうと、できる側ができない側のためにやってあげるみたいな。
そっかそっか、ニュアンスを含んでる。
じゃなくて、そこはお互い調整していくべきことだよねっていうので、本当言葉の定義一つで変わるんですけど、それをだから、いわゆる主義、主張、権利、意義、人権みたいなところで固く語ってしまうと、北風と太陽じゃないですけど、
北風になってもね、世の中そんなに変わんないなと思ってて、だったらできるだけ遊びを通してとか、楽しいコンテンツ、エンターテイメントの中で、これってすげー楽しいよねとか、
あ、なんか一緒にいてみて気づいたよ、ぐらいの方が世の中多分、劇的には変わんないと思うんですけど、ゆっくり、こう、時効性ですよね。
じわじわと広がって変わってくるんじゃないかなと思って、そういう仕事をしてますね。
ポッドキャストの制作
具体的にこういうことっていうのは、いくつもあると思うんですけど。
そうですね。大きなところで言うと、TBSラジオが制作をしているポッドキャスト番組。本当にTBSラジオのスタジオで収録する、「見えない私の聞けば見えてくるラジオ」というポッドキャスト番組があって、それのパーソナリティをやっていました。
この番組は、そもそも作る段階から、インクルーシブデザイン、いわゆる障害当事者を最初からゼロイチで現場にいて作り上げてきた番組なんですけど、
きっかけが、そのTBSラジオのプロデューサーだった橋本芳文さんという、今フリーランスになってるんですけど、と、後世作家の古川幸さんという方がいらして、この2人、TBSの帯の大人気番組、アフターシックスジャンクション、今はアフターシックスジャンクション2になりましたけど、
それの立ち上げと、プロデューサー、後世作家をずっとやってた方なんですけど、お、笛が聞こえてきた。
ほんとです。
練習。
で、その番組内で、アクセシビリティ、いわゆる情報保障のところですよね。
視覚障害者ってどうやって映画見てるの?とか、耳が聞こえない人ってどうやって舞台見てるの?みたいなところの特集をしていく中で、ラジオってもともと視覚障害者とすごい相性がいいメディアなんですね。視覚的な要素が全くないので。
なので各ラジオ局って今でも展示の番組表とか、拡大の番組表とか出してるんですよね。
で、やっぱラジオっていうメディア考えるときに、じゃあなんでラジオの話で側に視覚障害者っていないんだ?っていう課題を持っていたと。
いつかそういう番組作ってみたい。とはいえパーソナリティって誰でもいいわけじゃないので、人材いないかなってときに、僕がたまたまタイミングよく出会いまして。
そこがたまたまなんですね。
長くなるんで端折に言いますけど、僕が出演しているドキュメンタリー映画があって、「心の通訳者たち」という。これもちょっと込み入っていて、耳が聞こえない人のために、
演劇の作品、舞台作品に舞台手話通訳者といって、演者と同じところで手話通訳をするんですけど、演技に近い手話通訳をするんですよね。
で、その舞台手話通訳者の活躍を追った30分のドキュメンタリー映像があって、この30分のドキュメンタリー映像を目が見えない人に届けようと。いわゆる音声外視。
どういうことが行われているのかっていうのを音声で描写していく。それをつけることで僕らって映像作品を楽しむことができるんですけど、ただ手話表現をどうやって音声にもう一回戻すんだろう。
これをプロジェクトとして、いろんなメンバーが集まって、その音声ガイドを作るプロセスを長編のドキュメンタリーに収めてるんですよ。
はぁー、そういうことか。はいはいはい。
で、これがすごく本当に障害とかアクセシビリティのところを飛び越えて、そのコミュニケーションの本質をすごく描いているドキュメンタリーで、メディアの人にすごい評判が良かったんですよ。
あー、そうなんですね。はいはい、そっか。
で、その映画の試写会に、さっきほど話した橋本さんと古川さんがいらしてて、僕が舞台挨拶で、場を温める的に、僕はそのブラインドジョークっていう、見えないからこそ言えるジョークをいろんなところで言うんですけど、
言ってたら、なんかすごい喋れる企画紹介者がいるぞってなって。
そういうことなんですね。はい。
で、この見えない私の聞けば見えてくるラジオ、じゃあ作るの決まった。じゃあ番組の企画どうするの?ってなって、僕がこんなのあったら面白いんじゃないかっていう企画書を書いて、そこをプロの人たちに磨いてもらって作り上げたんですけど、
ワークショップの実施
目が見えない僕に、ゲストの方が毎回見せびらかしたいものを持ってきてくれるんですね。
ほいほいほい。
で、ゲストの方々も手だればかり、TBSラジオの帯の番組を持っているパーソナリティの人が来てくれてるので、
ジェーン・スーさんから竹田佐哲さん、コネクトの石山レンゲさんとか、最終的にはライムスターの宇多丸さんも来てくださいましたし、TBSラジオのアナウンサーの日比真岡アナウンサーも。
本当にいろんな方に来ていただいたんですが、
目が見えない僕にものを説明するときって言葉で描写をするんですよね。
で、ラジオパーソナリティで求められているものって言語表現なんですよ。
はいはいはい、そうですね。
視覚的に通じないようなものなので。
で、僕に言葉で説明するイコール、リスナーに言葉で説明をすることにつながるんですね。
僕が見えてくるプロセスをリスナーが一緒に追体験できるという。
そっかそっかそっか、そうですね。
で、それって、見える人が目の前にいて、目が見える人が目の前にいて、
それを言葉で持ってきたものを言葉で説明するって、ものすごいなんか白々しいものになるんですけど、
そこに目が見えない僕、視覚障害当事者がいることで成立するんですよね。
で、パーソナリティの方々も言葉で表現をする、言い方あれですけど、スキルがつくというか、
当たり前ですけど、それをしなきゃいけないので。
そうすることで、各番組に皆さん、パーソナリティの方が帰った時に、番組のクオリティが上がるんじゃないか。
おー、なるほど。
っていうプロデューサーの目論があります。
で、あと僕は台本が読めないんですよね。
中東の視覚障害者って基本的に点字が読めないんですよ。
あれは習得にものすごい時間がかかるし、子供の頃から学習をしてないと、
なかなか日常的に扱えるものではない。
で、普段僕はiPhoneのアクセシビリティの機能を使って、読み上げてもらってるんですけど、
ただその読み上げてもらってるものを聞きながら話すことはできない。
なるほど、はい。
じゃあ、ゲストの方が来てくださるプロフィールを紹介しなければいけない。
そのプロフィール誰が読む。
そうですね。
ってなった時に、僕は普段目の前に字が印刷されているものがあれば、目が見える人に読んでもらってるんですよ。
なるほど、はい。
で、そうなると一番近くにいる目が見える人ってゲストご本人なんですよ。
そうですよね。そうか、そうなっちゃいますね。
なので、ゲストご本人に本人のプロフィールを読んでもらうっていう。
なるほど、なかなか普段されないですね。
そうなんですよ。
で、これも、だから、そうかそうだよね、そうなるよねっていう作りになってるんですよね。
で、聞いていてそれはすごく楽しい。
だからこそ、2023年のポッドキャストアワードという、
アワードのメディア・クリエイティブ部門という、
5つの番組、数多ある番組の中から5つしかノミネートされないその番組の中に、
このポッドでのポッドキャスターがノミネートされるっていう。
横並びがすごかったんですよ。
魚アクションの山口さんと、極楽トムの加藤さんがやってる番組。
あと、アンガールズか。
で、もう一人、
町浦ピンクさんって、R-1の。
はい、わかります。
あともう一人、上田良平さんって僕大好きなプロデューサーなんですけど。
と、僕みたいな。
なるほど。
想像たるメンバーの中に、なぜ僕がみたいな。
なるほど、なるほど。
なので、こういうふうに、目が見えないっていう特性ですよね。
障害という特性を活かして、
既存のエンターテインメント、メディアを捉えていくと、
ちょっと横にずらした形で、今まであったものが。
そのフォーマットを、目が見えないっていうところにアジャスト、調整するだけで、
新しいものが生まれるんだなというのがわかりまして。
そうですね、音声メディアを。
あとは、子供向けのワークショップを作ったりもしてますね。
迷路を一緒にね、ノールック迷路とか、ノービジョンダンジョンっていう。
はい、ノービジョンダンジョン。
ノービジョンダンジョンは、それこそTBSの赤坂坂すっていう坂す広場で、
2002回地球を笑顔にする広場っていう、SDGsをテーマにした子供向け、親子向けのイベントがあるんですけど、
そこで今年、だから2024年ですね、5月に一度やって、今度秋、11月にもまたやるんですけど。
それはね、基本的にアイマスクをしてもらって、白状、僕らが普段街を歩くときに使っている白いツヤを持って、
ダンジョンを探検してもらうんですけど、いわゆる迷路ですよね。
出発前にアイマスクした状態で、君はこの宝物を探してきてくれと言って、
この間はね、タケノコの里とキノコの山のどっちかを渡して、
これタケノコの里ですと、あなたはこれを探してきてくださいと。
ただ箱に入っている状態なので、手がかりないんですよ。
ただ見分ける方法はあるんです、視覚以外の方法で。
えーと、分かんないですって。
これ何か違いあるんですか?
いや、箱には違いありませんと。
自分で見つけてくださいと。
えー、分かんないです。はい、もう出発です。
みたいな感じで出発してもらって、
街中でよく見かける展示ブロックあるじゃないですか。
黄色い点々、線状の。
視覚障害者のための工夫
で、あれに変わる歩道訓ガイドウェイというゴムでできた、凹凸があまりない、
ただ、杖と足元できちんと確認ができるシートを作っている近所ゴム株式会社という、
大阪にあるものづくりの会社に協力をしてもらって、
その歩道訓ガイドウェイを使って迷路をまず作る。
はいはいはい。
こう、ジグザグ状の。
で、その迷路ゾーンを通り抜けると、今度その足元の印がなくなって、
障害物ゾーンといって、いろんなものが置いてあるゾーンに歩いてもらうんです。
歩いてもらうんですけど、一緒に歩くパートナーがいて、相棒がいて。
相棒が声をかけながら、障害物を避けて宝箱まで。
なるほど、なるほど。
宝箱にたどり着くと、そこには宝を守る番人がいて、
君が探してこいって言われたものはどっちだと。
おー、なるほど。
タケノコの里です。じゃあこの中からそれを探すんだって山ほど置いてある。
はいはいはい。
タケノコの中からそれを探すと。
で、これも僕らがコンビニエンスストアに行って、物を探すときって、
手がかりがないんですよ。文字通り手がかりがないんですよ。
そういうことですね。はいはい。
で、この商品だなってわかったとしても、味が違えばどっちの味かわからないから。
あー、それそうですね。
で、これって困りごとの一つではある。
で、じゃあ箱をこうやって見て、振ったときの感触とか音でみんな見分けるんですけど、
で、子供たちにアンケートとって、じゃあこの箱、どんな工夫がしてあったら目が見えない状態でも分かると思うっていう。
そうすると、タケノコのマークがついてたらいいと思う。
あー、なるほど。
とか、なんか音が出たらタケノコ、タケノコ、キノコ、キノコって言ったらいいと思う。
まあ、いろんな面白いアイディアが出てきて、そういうアイディアをまとめて明治成果にPBS側から送ってもらったんですよね、フィードバック。
で、これが本当にまた一つのインクルシブデザインにつながっていったらいいなと。
じゃあ今度明治成果の人たちと、じゃあ触覚のパッケージデザインしましょうよっていうところに当事者巻き込んで。
なるほど。
とかね。
そっかそっか、でもそれも大事なことですもんね。そこをやっぱり石井さんがいらっしゃることで。
そうなんです。
全部、でそれを、いやこれ、全然僕らはこれじゃ商品分からないんです。これはなんか人権侵害ですとか、買ってくださいみたいな声の上げ方をしても、
まあそうですね。
言ってること分かるけどねってなるけど、そこにやっぱり遊び心とかクリエイティビティとか、
そのやっていくプロセス、作っていくプロセスがきちんと発信できるようなコンテンツになればいいなと思ってやってます。
遊びの重要性
そうなんですね。なんかそのポップさとか遊び心みたいなのっていうのは、もともとなんかお持ちだったのか、なんか気づいたのか、これはこういうことだなとなのか、
なんか例えば仕事とか課題とかって、ついついこう急って難しく考えちゃいがちな世界観もあると思うんですけど、そうじゃないじゃないですか。そこはなんですか?
なんなんですかね。でもなんか昔から、子供の頃から違和感感じてたのは、子供の頃って何々君遊ぼうって言うと、何々君と遊ぶ約束してるからダメとか、
何々君と遊ぶ約束してるから彼がいいよって言ったらいいよみたいな。
小っちゃい頃からなんでって思ってたんですよ。みんなで一緒に遊べばいいじゃないですか。
あーなるほどね。はいはい。
で、なんかこれよく話すんですけど、ちょっとした違和感みたいなことって、もやもやすることってあるじゃないですか。
あります。たくさんあると思います。
で、それってちょっと視点ずらしてみると、あ、こうすればいいんじゃないみたいな。
だからね、できるだけ楽しい方がいいじゃないですか。
まあそうですね。
まあ強く言わなきゃいけないところはもちろんありますけど、
の中で、なんかね、それこそ僕は見えなくなったときに、当時娘が3歳半。で、息子が生まれて3ヶ月だったんですね。
で、まず一番最初にぶち当たった壁が、その3歳半の娘と一緒に遊べなくなったことなんですよ。
どうやって遊んだらいいか分からない。お互いに。
はい。
で、ちょっと彼女を遠ざけてしまった時期があって。
それまで僕は彼女が生まれたタイミングで、会社員辞めてフリーランスになって子育て。
ああ、そうなんですね。
もう彼女と一緒にいることに時間をすごい使ってた。
のに、彼女を遠ざけてしまうようになったと。遊べなくて。それがお互いに辛くて。
で、妻がね、ある時言ってくれて。
いや、あなた本当にそれ望んでるの?と。あなたが大事にしてるの?って娘なんじゃないの?と。
で、いくらでも何とでも方法考えられるんでしょ?あなたそういうの考えるの得意でしょ?って言ってくれて。
ああ、そうかと。
へえ。
じゃあどうやって遊ぼうかなって思った時に、音楽だったんですよね。
はいはいはい。
で、6月、7月くらいかな。割と暑い日に、家でジェームス・ブラウンを爆音でかけて。
はいはい。
ジェームス・ブラウンってすごいですよ。3歳半の子供も踊らせますからね。
ああ、そういうことか。JBがバッてやれば。
はい。
なるほど。はいはい。
で、二人で踊り狂ったんですよ。
へえ。はい。
で、いやそうかと、なんか目が見えなくなって遊ぼう方法なくなったと思ってたけど、こうやって方法を考えて、遊ぶところ、一緒に遊べるところ、一緒に楽しいところを探していけばいいんだと。
はい。
で、これきっかけで、それこそ立山に帰ってきてから、立山在住の音楽エンジニアの方と、子供も大人もみんなでディスコっていうイベントを立ち上げて。
はい。
で、僕がマイク握ってMCしながら選曲した曲をかけると。
はいはい。
そこは音楽なので老若男女問わず。
はい。
子供が、子供向けの音楽かけると、親がどうしてもカメラ、スマホに向けて、なんか楽しそうにしてる。
はいはいはい。
で、うるさいお前も踊れと。
あ、そういうことか。なるほど。はいはいはい。
何、なんか外から見てんだと。
はいはいはい。
いうので、その親世代に刺さる曲も選曲して。
はい。
で、今度立山でビーチマーケットって。
あ、ありますね。やってますね。はい。
あそこでも何回かステージでやらせてもらったんですけど。
はいはいはい。
で、今度ね、おじいちゃんおばあちゃんの世代も来てるので。
うんうんうん。あ、そうか。
だから、おじいちゃんおばあちゃんが取り残されないようにピンクレディーかけたりとか。
あ、なるほどなるほど。そういうことですね。皆さんがちゃんと分かる曲。
はい。で、わーって遊ぶ、踊るイベントを作ったりとか。
へー。
うーん。きっかけはね、小さいんですけどね。
うんうんうん。
なんか、広げ方によっていろいろ遊び方が変わるなという。
そっか。あ、そういうことですね。やっぱりじゃあそこに遊びっていうなんか要素というか。
でも遊びも、遊びって言葉で一つありますけど。
うん。
さまざまじゃないですか。言ったら。
はいはいはい。
その、なんていうのかな。面白い、面白い、なんか最近僕たまたまなんですけど。
面白いってなんだろうって考えたりすることがあって。
うん。
ゲラゲラ笑う、おかしい笑いも面白いですし。
うんうんうん。
あと、興味深いのも。
はいはい。
面白いですし。
感覚を使った体験
うん。
いろんな幅があるなっていうと。
そうですね。
だから遊びっていうこと自体も、なんかいろいろあるよねっていうのは。
うん。
大人になるにしたがってそれを忘れてしまう。ま、子供ってもともと遊ぶ。
そうなんですよ。遊びの中から社会宣言つけてきますからね。
そうですね。
うん。
で、それが大人になっていくにしたがって、社会宣言を身につけたら遊びを忘れてしまうみたいなことが起こっているのを、もう一回取り戻すみたいな。
はい。
見戻すなのか思い出すなのかわかんないですけど、なんかできるといいよなと思いながら。
そうですね。
そうなんですよね。僕の今聞く人やってる中でもそういうのを持ってて、なんか遊びっぽくするというか、真面目にやってるけど、まあふざけてるというか、本気でふざけてるみたいな。
うんうんうん。
そういうのをやってる、大事にしたいなみたいな思うんですけど、Cさんもやっぱりやられてる中で、そういう遊び的なことを思われてる、考えてる。
そうですね。だから今ね、ゆいなさんおっしゃったように、その面白いって、語彙力が日本語ってないんですよね。
あー。
あと、そのファニーだったりインタースティングだったり、他にもきっとあるけど。
あるある。
僕の英語の語彙力がないから言ってみたはいいけど。
はいはいはい。
で、やっぱり何が面白さを感じるかっていうと、体験したことのないことを体験すること。
おー、なるほど。
とか、知らないことを知ること。で、大人になってからだと面白いって感じることが多いんですよね。
そのお笑い番組見てゲラゲラゲラみたいな面白さとはまた別のところを軸で。
で、子供も基本的にそうだと思うんですね。新しいおもちゃを見つけたらそれに夢中になるし、それに飽きてきたらその新しいおもちゃでどう新しく遊ぶかっていうのを考えだす。
なるほど。
一つのルールの中で遊んでいたことを、じゃあルールをちょっと変えて遊んでみよう。
はいはいはい。
で、これって多分ね、大人も子供も変わらないと思うんですね。
そうかそうか。
で、僕の場合のワークショップの作り方とか、企業研修とかも作ってるんですけど。
あー、なるほど。はいはいはい。
作り方って、さっきも話して既存にあるものを足す。
視覚をなくす。だから目が見えない。
そっかそっかそっか。はい。
イコール新しいものになるんですよね。
なので、ポッドキャストを見えない私の聞けば見えてくるラジオの最終回にライムスターの宇田丸さんが来てくれたときにやったのが、
アイマスクをして、企業研の弁当を食べるっていうのをやったんですよ。
マジっすか。僕大好きなんですよ。
あ、本当ですか。ぜひもうこれね、あのね、企業研のシュウマイ弁当をね、僕見えなくなってから食べたときに、
あの中にアンズ入ってるじゃないですか。
入ってますね。
で、目が見えないと、食べてる最中で、今お前の出番じゃないってときにアンズが来るんですよ。
あー、なるほど。
お前今出てくるなよって。
あー、そういうことか。はいはいはい。
で、その話をそのポッドキャストでしたときに、リスナーさんがやってみましたってハガキをくれて。
視覚障害者の体験談
それがめっちゃ面白くて、じゃあ宇田丸さんとやってみようってやったんですけど。
まずだからその弁当を開けて箸を取り出す。
ところからもうエンターテイメントになるんですよ。
あー、そういうことか。はい。
え、どこだ?え、なに?
そうっすね。
こう、嫌だな、触りたくないなって言うんじゃない?こう、手探りで。
で、頭の中にキヨケン弁当って言っている宇田さんももうマップが入っていると思うんですけど。
入ってます、入ってます、はい。
一致しないんですよ、なかなか。見えなくなると。
あー、そうか。そうか。まあ多分蓋というかなんか開けて、箸がビニール袋みたいなやつに入っているっていう、まあ僕の記憶にたどれば。
で、それを開けて、箸を取り出して、で、薄いちょっと紙、紙的なやつを剥がして、初めて現れるキヨケンの弁当だと思うんですけど。
そこに至るまでにもまず、なんか、ですよね。
でね、アンズトラップがあり、あと醤油からしトラップがありで。
で、その放送がめちゃやっぱ面白くて。
えー、なるほど。
で、やっぱそれを聞いた人たちが、みんなキヨケンチャレンジ、ブラインドキヨケンチャレンジというので、続々とアイマスク、目を使わない状態でキヨケンの弁当食べ始めるっていう。
あー、面白い。そっかそっか。
だからこれだけなんですよね、簡単に言うと。
そっか、あーすごいなんかわかる気がしました。今そこに遊び的なものが生まれるというか、そういうことですよね。
だから場の作り方というか、そのセッティングの仕方だと思ってて。
まあ、ワークショップってこう段取り8割って言ってるんですけど。
はいはいはい。
が、できてれば当日はもう何が起こっても大丈夫っていうのがあって。
そうですね。
なんかそれって自分がやっぱ体験してきて、見えてた世界でね、生活してきた僕が見えなくなってから、
いや、これめっちゃ面白いじゃんって、アンズ今出てくるんだよっていうのも、めっちゃ自分でも面白いんですよ。
そうですよね、はい。
とかね、あと新宿にランブルっていう。
喫茶というんですかね。
あ、そうです。
昔からある名曲喫茶ランブルというとこがあって、そこのピラフを食べてるときに、
まあ、あのすごい昭和レトロな昔ながらの喫茶店なので、銀のトレイ、オーバル型のトレイ、ダイヤ型のトレイにエビピラフが出てくるんですけど。
まあピラフって右利きなので、右からこう食べていくじゃないですか。
で、食べ終わったら左の隅に、コールスローサラダがあって、エビピラフで終わりたかったのに、
左足にたどり着いたらコールスローサラダになって、これで終わるのかっていう。
なるほどね、ピラフ味にして満足したいところが、サラダがあった。
サラダがあって。
あー、なるほどね。
なんかこう、釈然としない気持ち。
そっかそっか、あーなるほど。
こういうのも、めっちゃ自分の中で面白いんですよね。
あー、そういうことでですね。
なるほど、なんか今お聞きしてると、面白がるみたいなのが、
得意なのかなんなのか、すごくアンテナ高いのか、面白がっちゃうみたいな、何これみたいな。
そうかもしれないですね。
あー、そっか。
最初、違和感みたいなのもありましたけど、そういうのって日常を過ごしていればいっぱいあるんだけど、
そこに一つ面白がっちゃえば、違和感って結構スッと忘れちゃったりとか、
何かそこにヒントがあったりするはずなんですけど、
やっぱりそこを、普段過ごしてたらどっか通り過ぎがちなんですけど、
ふとそこで立ち止まって、「あ、何だこれ?」みたいな。
あれ?っていうのを、もう一つかまして面白がるみたいなところに行くと、何かが生まれそうな感じ。
そうですね。
今お聞きしてすごい思いましたね。
何だろうな。
やっぱりそれって、目が見えている頃だったら、見えてなかったものなんですよね。
あー、なるほど。
当事者になってみて、初めて見えてきた景色というか、獲得できた視点というか。
目が見えなくなったことで、やっぱり目が見えない友達もすごく増えましたし、
話を聞いていると、目が見えないっていう状態は同じなんですけど、
そこに至るまでのプロセス?生まれた時から目が見えない子もいるし、
やっぱり中途で失明をしている。
ただ、20歳とかで見えなくなっても、見えなくなってからのキャリアが20年以上ある。
全然人と、普通の人と同じで、一人として同じ人がいない。
でも、とはいえ目が見えないから、共通で持っている感覚値もあって、全然違う感覚もあるし、
そこの多様な部分もすごく知れたので、
その共通で持っている感覚の中から、友達と話していく中で、
これをやったら面白いんじゃないかというので、どんどん生まれてきています。
違和感を気に留めて面白がることで、新たな何かが生まれる。
仕事の可能性と社会貢献
そんな石井さんに、これからこうしていきたいということは何かをお聞きしました。
これからこうしたいんじゃないかと。
こういうことをトライしたいとか、何か遊んでいきたいみたいな。
そうですね。
音声メディアに関しては、せっかく番組を持たせてもらえたのもあるし、
続けていきたいなという。
ここも言い方が語弊があるかもしれないんですけど、
最近ね、ダイバーシティ&インクルージョンみたいな文脈で、
障害当事者を入れてお話を伺いましょうみたいなのがあって、
それ自体はいいことだと思うんですけど、
視覚障害者だったら誰でもいいというわけでもないんですよね。
だからラジオパーソナリティが視覚障害者だったら誰でもできたかというと、そうではない。
そこは話すとか人の話を聞くっていうところの適性がなければいけない。
これって障害取っ払ったら当たり前の話なんですね。
そうですね。
僕らってちょっと主語を大きくして言いますけど、
視覚障害者って、目が見えないことって下駄派化されてる部分もあるなと。
僕は最初番組始めるときにそれをすごく思ってたので、
プロデューサーと構成作家に、僕下駄派化されてるのわかってますよって言ったら、
いやそれは違うと、その考えを改めてくれと。
僕らは話としての石井さんを見込んでお願いをしてる。
ただ石井さんじゃないと作れない企画だから、これは一緒にしたいんだって。
それ聞いたときにやっぱりハッとして、
なんかやっぱ視覚障害当事者がきちんと社会に出ていくとなったときに、
自分たちのクオリティっていう言い方がすごく引っかかるんですけど。
社会での一員として、当たり前ですけどできることはやる。
今でももちろんできることはやる。たくさんいると思うんですけど。
とか、ワークショップをやる。
あとファシリテーションもする。
僕はめちゃくちゃ勉強はしてるんですけど、
誰でもいいってわけじゃない。
だからその仕事を作り出していったときに、
そこをきちんと勉強をして経験値を積んでやっていかなきゃいけないなっていうのは思っていて。
だからその今、デンツーピアルコンサルティングという大きい会社ですよね。
一緒に企業向けのプログラムを作ったんですけど、
ここのファシリテーターもどんどん増やしていきたいんですよね。
目が見えないファシリテーター。
そうすることによって、
例えば30代40代で、僕のように視力を失う方って、
まあまあいるんですよね。
そうしたときに、今までビジネスの現場で経験値積んできて見えなくなって、
当然ですけど絶望すると思うんですよ。
僕もそのプロセスをたどってきてるんで。
じゃあいいぞ、もう一回働こうってなったときの選択肢があんまりないんですよね。職域が。
だから今までの経験を持った上で目が見えなくなって、
それが強みとなる仕事を少しずつ作っていきたいなと思っていて、
それが今ね、いろんなご縁とかがあって作りやすいところにいるので、
あんまり背負って考えるつもりはないんですけど、僕は自分がやりたいことしかやらないので。
ただそれがいつか誰かのために繋がってたらいいなと。
それをやることで社会がもう少し良くなったらいいなっていう思いはありますね。
なるほど。じゃあ、具体的にこれっていうのはまだわかんないですけど、
そのご縁が繋がれて、また石井さんじゃあお願いしますなのかわかんないですけど、
それでやれることとかがあればまたそこにね。
そう、ほんとほんと。
もうね、見えなくなった時に一回開き直って、これから先は楽しいことしかしない。
大事にしていること、生きる上でも仕事をする上でも、
ぶれない軸になっているのが、ドリームズカムトゥルーの名曲のタイトルですね。
嬉しい、楽しい、大好き。
これが自分の中で合致する人、もしくは合致する仕事じゃないともう受けない。
あー、なるほど。
だからさっきの違和感を感じるところでやると、どうしても良いものが生まれてこないとか。
で、それを社会に出したところで、社会の人もどうなんだろうっていう。
だからその嬉しい、楽しい、大好きが自分もそうですし、一緒にお仕事をするクライアントもそうですし、
それを社会に出して、受け取る人たちもその形になるといいなという、
三方良しの方ですね。
それはぶれない。
だからあとはそこがあるので、やる内容に関してはもうその時々で、
ご縁があったお仕事もしますし、
あと自分がやりたい方向性っていうのが見えてくると思いますし、
それを受け皿としてブラインドコミュニケーターという、
何やってんだっていう大きな、何でも入るような器を作ったみたいな感じです。
確かに確かにそうですね。おっしゃる通りだと思います。
最初だから何するの?みたいなところもあるかなと思ったんですけど、
でも今お聞きして、でもそっかというところと、
嬉しい楽しい大好きと思われてることがちゃんと繋がってると思うので、
だからこれから何が起こるかは分からないんですけど、
きっとそこはちゃんと石井さんが思うところに行くというか、
行かれるのかなという気がします。
そうですね。
あと目が見えないとか耳が聞こえないとか、車椅子だとか、
障害者との連携の重要性
知的障害、精神障害、いろんな障害っていろいろあるんですけど、
ちょっとかつての僕もそうでしたけど、自分とは縁の青いもの。
違う世界で暮らしてる人たちみたいに捉えがちだったんですけど、
実は隣で生活してますよっていう。
それがね、もっともっとノーマライゼーションというか、
当たり前になっていくといいなと。
そのために僕は聴覚障害者と一緒にワークショップも作ったりとかしてるんですけど、
そこの横の連携を取りつつ、できたらいいなと。
あとやっぱり友達になるのが一番早いと思うんですよね、障害者と。
そうですね。
なんだろう、レッテルがね。
あと見出しが大きくなっちゃう。車椅子の人のためにとか、
耳が聞こえない人のためにとか、目が見えない人のために。
目が見えない西井君とここに行くんだったら、ここ障害になってるよね。
そうかそうか。
障害ってこう、医学モデルと社会モデルってよく言われるんですけど、
目が見えないっていう僕の方に障害がある。
僕の体に障害があるっていうのが今までの医学モデルっていう考え方なんですけど、
個人モデルとも言うんですけど、
社会モデルって目が見えない人が映画を見るために、
ここに障害があるよねっていう。
社会側に障害があるっていう考え方。
だからその社会側にある障害をどうやって一緒に取っ払っていけるかっていう。
で、あとその社会にある障害を取っ払うために、
すっごい嫌いな言葉なんですけど、心のバリアフリーっていう。
謎の。
はいはい、ありますね。
なんだろう、人の優しさを。
で、これってさっきの合理的配慮の配慮の部分と繋がるんですけど、
いわゆるマジョリティ。
いわゆる健常者。
健常者って言葉も嫌いなので、
見えない人に対して見える人のことを正眼者って言うんですけど、
もう主語というかベースが見える側、できる側に設定されてる。
僕最近ね、非資格障害者とか。
あー、なるほどね。はいはいはい。
こっち側の立場から言うと、やっぱり視点変わると、
あ、そうかってなるんですけど。
で、心のバリアフリーみたいなのって、
じゃあマジョリティ側からマイノリティに対する心のバリアを取り払いましょうね、
みたいな文脈で言われるんですけど、
壁が実はここに2枚あって、
障害当事者側から社会に持っている、
あとマジョリティ側に持っている心のバリアってめっちゃある。
あー、そっかそっか。はいはいはい。
で、これはやっぱり自分が当事者になって気づくってこと。
お互いの側から取っ払っていかないと壁なくならないんですけど、
なんかね、一方的な、一方通行の壁を取り払いましょうみたいな文脈でしか語られないので、
ここにもすごい違和感感じているので、
やっぱもうちょっと当事者側も考えようぜ、動こうぜ、みたいなアクションを、
当事者側からね、当事者がしていかないと、
視覚障害者の視点
まあ、なんか目が見えるのに奴が、なんで目が見えない奴のことを言ってるんだ、みたいな現状も今しがちなので。
そっかそっか。
じゃなくて、
そこは、なんかこう、もっと強力というか。
で、その中でも気をつけなきゃいけないのが、
とある人に言われて、ハッとした言葉がもう一つあって、
石井くんは、目が見えない健常者だって言われたんですよ。
おー、へー。はいはいはい。
で、やっぱり視覚障害者、特に中等の視覚障害者になって、
僕みたいにこう、人とコミュニケーション取りながら、誰かのサポートを得ながら、
ふらふらお仕事をしたりとか、できる人もいる。
もちろんできない人もいる。
だから、できる人の視点で、物事を語りすぎること、もっとこうしたらいいんじゃないかって言いすぎることによって、
できない、同じ視覚障害当事者の肩身が狭くなる、
それってエイブリズムっていう、できるの前提で語るなというのなんですけど、
そこは、だから自分がメディアに出て話したりとか、
目につきやすいポジションについてしまってるからこそ、すごく繊細に気をつけなきゃいけないなと。
そこの意識は絶対に忘れないようにしようっていうのは、いつも考えながら仕事をしています。
嬉しい、楽しい、大好きじゃないとやらないという思い。
そして、障害のある人が自分とは縁のない人、違う世界の人と思いがちだけれども、実は身近にいるということ。
それがもっと当たり前になっていけばいいとおっしゃる石井さん。
お話は次回に続きます。
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