1. ながら聴きラジオ『キコアベ』RISE AS ONE
  2. #5 役作りについて!その1
2021-06-04 21:04

#5 役作りについて!その1

本日のキコアベは…
【前半】
・リモート収録の反省
・Aの役作り法とは?

【後半】
・Bさんの「ぶたさん文庫」赤いカブトムシ 第3章
・Aの「よく見るYouTubeチャンネル5選を10秒で言う!」

楽曲提供:騒音のない世界、MusMus、OtoLogic

#キコアベ #ながら聴き #初レター #天気の良い日は収録日和 #ぶたさん文庫 #リクエストテーマ #スタニスラフスキーシステム #メソッド演技 #お芝居 #役作り #ヨネさん #演劇学校 #イボンヌ #くしゃみはうぇっふょーん #朗読 #マイケルジョーダン
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ながら聴きラジオ
皆様、おはこんばんちは。アーベイのAです。
ながら聴きラジオ、聞こえてますか?アーベイです。
訳して、キコアベ。
この番組は、役者ならではの視点で作るラジオ番組ということで、
通勤・通学しながら、はたまた家事をしながら、入浴しながら、運動しながら、
あなたの日々のお供に、ながら聴きしていただけましたら幸いでございます。
さあ、本日のトークテーマは、役作りについてです。
私、Aの役作り方法や、思い出のキャラクターなど、ガンガンお話しいたします。
後半は、豚三文庫赤いカブトムシ第3章をお届けいたします。
それでは、本日も元気に参りましょう。キコアベ、スタートです。
皆さま、お元気にお過ごししていらっしゃいますでしょうか。
今日は、お外がとってもいいお天気で、絶好の収録日和でございます。
収録してないで、お外出なさいよって話なんですけれども、
私、天気の悪い日には収録しないようにしていまして、
やっぱりね、気分って大事ですよね。
今日は、このいい気分のままで始めていきたいと思いますけれども、
まずは、前回の振り返りから、つまらない舞台後編ということで、
Jさんといろいろお話をいたしました。
リモート収録初挑戦ということで、不具合もありましたけれども、
もう少しうまくやれる道筋みたいなものは、うっすら見えたかな?
次回はね、もう少し上手に収録したいと思います。
あとは、テーマが話しづらい内容っていうのもあって、
しゃべり自体がぎこちないし、
なんか、もっとしゃべり能力を上げていかないといけないなって、
自分で聞いてて思いました。
Jさんがね、リベンジしたいって言ってきてくれてるのも、
きっと同じ思いからなんだと思います。
もうすぐやりましょう。
阿部全体でね、精進していきましょう。
はい、頑張ります。
それでは、トークテーマ役作りについてお話ししてみたいと思います。
役作りや演じるための技法っていうのは、
昔から型や理論が語り継がれてきました。
代表的なものとして、スタニー・スラフスキーシステム。
言いづらいですね。
スタニー・スラフスキーシステム。
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それから、メソッド演技などがあります。
話は今から遡りますけれども、
私が一番最初に演劇に触れて勉強したのは、
実は、進撃の演劇学校なんですね。
進撃といえば、シェイクスピア、チェイホフ、
岸田邦夫っていう感じなんですけれども、
なんか、ちゃんとしてそうですよね。
いや、ちゃんと勉強したはずなんだけれども、
今こんな仕上がりです。
私の仕上がりは置いときまして、
その演劇学校で教えてもらったものが、
今でも役作りの基礎、軸になっているのかなと思います。
具体的にお話をしていきますと、
まず役をいただいて、
取っ掛かりというか、一番最初にやることっていうのが、
台本全体の読み込み、
次にセリフの解釈ですね。
例えば、こういうことを言うってことは、
きっとこういう状況でこう思ったから、
こう思ったんだろうなっていうような、
謎解きのようなことを全部のセリフに対してやっていくんですね。
2番目に解釈に当てはまる人物像っていうのを頭に描いて、
形で表現する模写に入っていきます。
人のモノマネっていうのは、役作りにすぐ使えるので、
若い頃はよく人間観察とか動物観察なんかをやってましたけれども、
学校でも動物モノマネの授業がありましたし、
街中で面白そうな人を見つけると、
ちょっと後をつけてって、後ろで仕草をモノマネしたりしてました。
ある時、かかと引きずるんだなとか、
物を持つ時は小指がちょっとだけ立つのだなとか、
そういう特徴的なところをね、マネしたりとかしてましたね。
バレたら不審者扱いで捕まりそうなんでね、
ちょっと気をつけていただきたいところですけれども。
昔、おばあちゃんの役を当てがわれたことがありまして、
若い頃だったんですけど、
私自体におばあちゃんの友達とかいないし、
どうしようかなと思って、
当時住んでたアパートの隣が銭湯だったんですけれども、
午後3時になると開くんですね、銭湯が。
おじいちゃんとかおばあちゃんが集まってくるわけなんですよ、開店前から。
もうこれは行くしかないなぁと思って、
午後3時にね、おばあちゃんしかいない銭湯に一人で乗り込んでいくわけですよ。
ずっとおばあちゃんたちの動きを観察してました。
おばあちゃんってね、膝の曲げ伸ばしが弱いんで、
物とか取る時腰を折るんですよね。
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裸なんだけど、お尻とか全然気にしてないんですよね。
丸見え。
そうか、こういうふうに動くんだなぁとかって思ったりして。
通ってたんですけど、そのうちに声をかけてくれるおばあちゃんができたりして、
挨拶なんかしてね、少し話ができる感じになってきたんですよね。
そのおばあちゃんね、すごく声がしゃがれてて、話し好きで、
いろんなおばあちゃんにも声かけてて、
ちょっとツッコミ入れたりとかしててね、
洒落の通じる感じがするおばあちゃんで。
そのおばあちゃんを参考に、私のおばあちゃん役が完成したっていう経緯がありましたね。
役名がいいだよねさんっていう役だったんですけど、
いいだよねーっていうのが印で、
思い出の役ですね。
次に3番目にやること。
役作りにおいて重要な役柄の中身っていうか、いわゆるキャラクターですね。
これを妄想とかイメージして作り込んでいくっていう作業に入ります。
これは以前1回目の放送でお話しした通り、
私の好きなことが妄想なので、役作りにおいては一番楽しいところっていうことなんですけど、
私はよくお客様から、
自分に寄せて役を作ってるよねーとか、
なんか実際まんまだねーみたいなことをよく言われてたんですけど、
実際は役に寄せる作り方っていうのをしています。
なので、モデルになる人物像が描けないと役作りがもう全然進まなくなっちゃって苦しむことになります。
基本的にこの妄想と妄想っていうのの複合で作っていって、
ちょっとだけ大きめに演じて飛び出しすぎたところをカット。
で、本番まで仕上げの色を調整していくっていう感じで作ってるんですけど、
先ほどのヨネさんのようにね、模写をメインにして演じることもあります。
このお話も先ほどのセントが隣にあるアパートに住んでた頃の話なんですけれども、
ある時、二つ隣の部屋に大谷さんのところの長男夫婦が引っ越してきたんですよね。
そこの奥さんがフィリピンの方で、当時私は二つの芝居を掛け持ちで稽古していて、
その俳訳の一つが、まあ俳訳だったんですけど、外人役でイボンヌさんっていう役名だったんですけど、
そのイボンヌさんの役作りに毎日奥さんの観察日記をつけてました。
で、ある日、奥さんのくしゃみが、癖がすごいことに気が付くんですね。
うえ、ぴょーんって。ぴょーんがすごくて、すごいでかいんですよ。
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二つ隣の部屋まで完全に聞こえてくるっていうね。
もうね、芝居中どっかでくしゃみしてやろうって思ってたんですけど、
まあ結局ね、なかったんですけど、まんま奥さんの模写だけでやりましたね。
はい、奥さん、あの時はあなたを救わせていただきましたよ。ありがとうございます。
今も元気にくしゃみしてるかな。
まあ今ね、私が噂したんで、きっとくしゃみしてるかもしれませんね。
うえ、ぴょーんって。
電車を待ちながらきこわべ。会社行きたくねー。
うそ、やだ、まじで?あの二人が結婚?
ロースー!しながらきこわべ。
はい、ということで後半です。前半はね、私Aの役づくりについてお話ししてみましたが、
このテーマ、前回Jさんにもお話ししてもらうようにお願いしてありますし、
せっかくなんでね、うちの看板俳優Bさんにもお話ししてもらえたらいいなーって思ったりして、勝手に言うとりますけれども、
数々の役をこなしてきたBさんが、どうキャラクターにアプローチしてるのか、
次回あたり、Bさん、飛び入りお待ちしてます。
あとそれから、次回6回目の放送になるんですけれども、万を持していよいよCさんが登場いたします。
ぜひお楽しみにしててください。
ではここからはBさんの豚さん文庫、赤いカブトムシの第3章をお届けいたします。
どうぞ最後までお聞きください。
赤いカブトムシ 江戸川乱歩
小林くんと団員の木村くんが、
お化け屋敷の西洋館の地下室で、人間ほどもある大きな真っ赤なカブトムシに出会いました。
二人は地下室の隅で、その恐ろしい怪物を見つめていました。
怪物を照らしている二つの懐中電灯の輪が、ブルブル震えています。
なんとも言えない鋭い音がしました。
大きなカブトムシの鳴き声です。
その度に、あのとんがった口がパクパク開くのです。
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大きなカブトムシは、長い六本の足を気味悪くガクンガクンと動かしながら、地下室の中をぐるぐると歩き回りました。
しばらく歩き回った後で、いよいよこちらに近づいてきました。
カブトムシの背中は、真っ赤にテラテラと光っています。
時々、大きな羽を開いて、ブルンと羽ばたきのようなことをします。
その度に、恐ろしい風が起こるのです。
もう二メートルほどに近づいてきました。
飛び出した大きな目が、ぎょろりと二人を睨んでいます。
今にも飛びかかってくるかと、二人は思わず身構えました。
カブトムシは後足を曲げ、中の足とお尻で調子をとってぐーっと立ち上がり、前足をもがもがやっています。
気味悪いお腹がすぐ目の前に見えました。
あの前足でつかみかかってくるに違いないと、いよいよ身を固くしていますと、
その時、じつに驚くべきことが起こりました。
カブトムシのお腹の中にポカンと四角い穴があいたのです。
四角いふたのようなものが下のほうへ開いて、そのふたがすべり台のように床に届いたのです。
すると、お腹の中から何かもごもごとうごめきだしてきたではありませんか。
お腹の四角い穴からはいだしてきたのは、長さ50センチぐらいの真っ赤なカブトムシでした。
大カブトムシの腹から中カブトムシが出てきたのです。
まさか子供を産んだわけではないでしょう。
大カブトムシはプラスチックか何かでできている作り物かもしれません。
その腹から出てきた中カブトムシも50センチもあるのですから、きっと作り物なのでしょう。
中カブトムシは床に垂れたふたのすべり台をはいおりて、そのへんをぐるぐると歩きまわりました。
大カブトムシのほうは、そのままゴロンと仰向けにひっくり返って、まるで死骸のようにじっとしています。
大きなセミのぬけがらみたいです。
中カブトムシは、地下室をぐるぐるとまわったあとで、ふたりの前へくると、ぐーっと立ちあがりました。
大カブトムシと同じことをするのです。
またお腹にポカンと穴があきました。
そして、そこから今度は15センチぐらいのかわいいカブトムシがはいだしてきました。
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かわいいといっても15センチですから、本当のカブトムシの何倍もある体じゅう真っ赤なおばけカブトムシです。
中カブトムシのほうは、またセミのぬけがらのようにゴロンところがっています。
15センチの小カブトムシはちょこちょことそのへんをはいまわっていましたが、やがてふたりの前にくるとまたしてもあとあしでひょいっと立ちあがりました。
そして、同じことをくりかえしたのです。
15センチのカブトムシのお腹に4センチほどの四角い穴があいて、そこから今度は本物と同じくらいの大きさの真っ赤なカブトムシが床の上にすべりだしました。
ところが、この小さいカブトムシは、15センチのカブトムシがぬけがらになってころがってしまっても少しも動かないのです。
床に落ちたままじっとしています。これは死んでいるのでしょうか。
それにしても、なんてかわいらしく美しいカブトムシなのでしょう。
今までのオオカブトムシと違って、これは真っ赤な色がルビーのようで、体の中まですきとおっています。
かわいらしいふたつの目はまるでダイヤのように輝いています。
木村くんがびっくりするような声を立てました。
そのとき、向こうのホラー穴の中から何か黒いものがはいだしてきたからです。
それは、穴から出るとすっくと立ち上がりました。
人間です。黒いマントを着た西洋悪魔のような恐ろしい人です。
ふへへへ…小林君、久しぶりだな、わしを忘れたかね。
ほら、いつか黄金の虎の虜で知恵比べをした魔法博士だよ。
小林君はおもわず前に進み出ました。
それじゃああのときの…
ふへへへ…
今度も君たちは、まんまとわしの計略にかかったね。
18:15
米は、よーく水を切りながら、きこあべね。
きこあべは、くうねるあそびながらぎき。
みなさん、お元気ですか?すれします。
あっという間にエンディングのお時間です。
ながらぎきラジオきこあべ。
この番組では、みなさまからのおはがき、ご意見、ご感想、コーナーリクエストをお待ちしております。
宛先は、ツイッターアカウント、アルファベット大文字AB、数字2019-0504までお気軽にお寄せください。
スタンドFMでお聞きの方は、レターでも受け付けておりますので、お願いいたします。
レターといえば、先日スタイフで初めてのレターをいただきましたので、ここでご紹介させていただきます。
とても楽しくながらぎきしています。
次が待ち遠しいです。応援しています。
ということでお便りいただきました。
お名前はちょっとわからないんですけれど、初レター&応援、本当に嬉しかったです。
ありがとうございます。
今のところではありますが、毎週金曜日の18時ごろ配信をしておりますので、ぜひまた聞いてくださいね。
さて、赤いカブトムシはびっくりドッキリメカでしたね。
黒マントの中の人、誰かに似てるんだよな。
誰だっけな。
誰だかが気になってきたところで、そろそろお時間となります。
本日も最後までお聞きいただきましてありがとうございました。
最後に私Aのよく見るYouTubeチャンネル五線を10秒で言う、をお聞きいただきながらお別れとなります。
皆様どうぞお体にはお気をつけて。
何かを始めるのは怖いことではない。
怖いのは何も始めないことだ。
私もね、そろそろダイエットをまた新たに始めようかなと思いました。
サンキュー。マイケル冗談。
ではまた次回お会いいたしましょう。ごきげんよう。
ばいちゃ。レディーゴー。
21:04

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