1. ながら聴きラジオ『キコアベ』
  2. 令和の今だからこそ幸せな老後..
2022-12-07 20:17

令和の今だからこそ幸せな老後を手に入れる方法を知っておこう!#104

※訂正 Bさんの公演正しくは12/15(木)〜18(日)です💦
104回目のキコアベは…

【OP】 今日のトークテーマとコーナー紹介
トークテーマ「幸せな老後を手に入れる方法」
Bさんの「ぶたさん文庫」鍛冶屋の子
【ED】 心に沁みる歌「中島みゆき」

札幌ハムプロジェクト★東京支部
https://hamprotokyo.com


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00:01
ながら聴きラジオ キコアベ
おはこんばんちは。12月7日水曜日、ながら聴きラジオ キコアベへようこそ。
この番組は、われわれ社会人演劇カンパニー アーベイがお送りする、ながら聴き専用ラジオでございます。
今日も京都で、通勤中の方、家事をしている方、 おくつろぎ中の皆様にお送りする、本日のキコアベは
幸せな老後を手に入れる方法、というお話、 そしてBさんの朗読コーナー、豚さん文化をお送りいたします。
それでは今日も最後までお付き合いいただけますか。 キコアベスタートします。
騒音のない世界遺産の12月の神父、月面のクジラに乗せて始まりました。 104回目のキコアベでございます。
甘たある番組からキコアベをお聞きいただき、 ありがとうございます。参りましょう。
本日のコーナー、Bさんの豚さん文化は、 ニーミナン吉作、鍛冶屋の子、という13分の作品を予定しておりますので、 私は短くお話ししようと思います。
本日のトークテーマ、 令和の今だからこそ、幸せな老後を手に入れる方法、というお話です。
個人投資家、中原亮太氏の記事より引用いたします。
国連の関連団体が発表した世界幸福度ランキングによると、 日本はG7、主要7カ国のうち最も幸福度が低いという結果でした。
内閣府が公開した平成20年版国民生活白書によると、 日本人は年を取るほど幸福感が下がる傾向が確認できました。
日本の高齢者は主要国の中でも最も不幸である。 残念ながら、これは事実のようです。
日本の高齢者が不幸な原因や対策は、各種研究によって明らかにされています。
そこで今回は、幸せな老後を手に入れるシンプルな方法をご紹介しましょう。
幸福学の第一人者であるエリザベス旦那の書籍によると、 日本の高齢者が不幸である最も大きな理由は、人間関係の希薄さなのだとか、
良い人間関係が良い人生を作る。 ハーバードミディカルスクールの心理学者ロバートウォールディンガーもまた、
75年の追跡研究を経て人間関係の重要さを説いています。
彼の講演によると、良い人間関係を持つ人ほど長生きで健康で、記憶力が良いのだとか、
逆に言えば、人間関係をおろそかにすると早死にをするし、不健康にもなるし、記憶力が悪化してしまうということです。
03:06
良い人間関係を手に入れるには、まず自分はどんな人間関係を求めているのかを知る必要があります。
京都大学心の未来研究センターの内田幸子らが公開した論文では、
人間関係の作り方を2つのパターンに分けて幸福度との関係を研究しました。
1つ目のパターンは、人間関係を広く求める開放型のスタイル。
このスタイルを持つ人は、良好な人間関係の量が幸福につながることが分かりました。
たくさんの人とお付き合いしたい人向けというわけですね。
2つ目のパターンは、安定的な人間関係を深く求める維持型のスタイル。
このスタイルを持つ人は、付き合いの質が幸福につながることが分かりました。
深いつながりでのお付き合いを持続したい人向けということですね。
ちなみに、日本人は村社会・島社会が強い文化のため、開放型より維持型の方が多いとのこと。
人生100年時代、幸せな人生を送るためにも、自分のスタイルに合わせて老後の人間関係について考えておくと良いでしょう。
ということなんですけれども、皆さんは良好な人間関係気づけていらっしゃいますでしょうか?
私もそんなに得意な方ってわけではないんですけれども、
周りとコミュニケーションをうまく取れないっていう人の数は以前と比べると増えたような、
当たらず触らずで生きている人が多くなったような、そんな気がします。
人間関係が気迫な時代だからこそ、自分がどんなコミュニケーションスタイルを持っているのかを把握して、
幸せになろうという記事を今日はご紹介いたしました。
ジングル仲間、ビンさんの登場です。
きっちり家が並んでいる。
日差しに白い埃が、にぶい太陽の光にさらされている。
通る人は太陽を知らない人が多い。
そして、みんな麻痺しているようだ。
06:01
鍛冶屋の子。
シンジは鍛冶屋に飲んだくれの男を父として育った少年であった。
母は彼の幼い時に言った。
兄があったが、バカで。
もういい歳をしていたが、ほんの子供のような着物を着けて、
付近の子供と遊んでばかしいた。
兄の名はウマエモンと言った。
しかし誰もウマエモンと言わず、ウマと呼んだ。
「ウマ、お前は利口かい?」
「利口だ。」
「何になるんだ?」
「大将。」
こまい少年が尋ねるのに対して、
笑われるとも知らないで真面目に答えている兄を見る時、
シンジは情けなくなった。
兄はよく着物を汚してきた。
こまい少年にだまされて溝なんかに落ちたのであった。
そのたびにシンジは着物を洗濯せなければならなかった。
「兄さん。」
シンジがこう呼びかけても、ウマエモンは答えないのを知っていたけれど、
ウマエモンは誰からでもウマと呼ばれない限り返事をしなかった。
たびたびこう呼びかけた。
がやはりキョロンとしていて答えない兄を見ると、
「兄さん。」
と言うと、
「おい。」
と答える兄をどんなに羨ましく思ったことか。
シンジは去年小学校を卒業して、
今は父の仕事を助け、
一方、主婦の仕事を一切しなければならなかったのである。
いつでも彼は彼の家庭の水の中のように暗く、
そして酸っぱいことを考えた。
水中を追えて黒く光っている冷たい布団に潜ってから、
こんなことをよく思った。
せめてお母が生きていてくれたらな。
せめてウマエモンがもう少ししっかりしていて、
お父さんの家事を握ってくれたらな。
せめてお父さんが酒を酔わしてくれたらな。
けれどすぐ、
そんなことがかなったら、
世の中の人はみな幸せになってしまうではないか。
と捨てたように一人笑った。
まったく飲んだくれの父だった。
仕事をしている最中でもフラフラと出て行っては、
やがて青い顔をして目をすえて帰ってきた。
酒を飲めば飲むほど彼は青くなり、
目はドローンと沈殿してしまう、
彼の性癖であった。
09:02
葬式なんかに招かれた時でも、
彼はガブガブと飲んでは
衆に沈んでいる人々にとんでもないことをぶっかけるため、
町の人々は彼をもて余していた。
彼は六十に近い老人で、
丈はつば抜けて高かった。
そして酒を飲んだ時は必ずと
布団をかぶって眠った。
しかし大きないびきなんか決して出さなかった。
死んだように眠っていては、
時々目覚めてしくしく泣いた。
そんな時など、
シンジはことに暗くされた。
学校の先生が一度シンジの家に来た時、
若い先生は酒の体によくないことを説いた。
シンジの父は
酒は毒です。
大変毒です。
私はやめようと思います。
全くうまくないです。
苦いです。
私はやめようと思います。
それでもやっぱりあかんです。
と言って空虚な声で
はっ! はっ! はっ!
と笑った。
うまいもんがふいと帰ってきて、
鉄柵にする太い手ごろの鉄棒を
一本引っ張り出して、
黙って火の中に差し込んだ。
一人で仕事をしていたシンジは
不思議に思ってするがままにしておいた。
真っ赤になった棒を
うまいもんは叩き始めた。
鍛冶を振り下ろそうとする瞬間瞬間に
赤く焼けた首の筋肉がぐっと締まるのを
シンジは嬉しく思って見つめていた。
手ぬぐいを力いっぱい絞るような心よさが
シンジの体の中を流れた。
うまいもんにだって力があるんだ。
力が。
何を作るんけ。
バダラ。
よだれの中からうまいもんは言った。
刀?
刀みたいなものを
木の実だと思って拾ったのが
やっぱり殻に過ぎなかった時のように
シンジは感じた。
ふと思いっきり殴りつけてやろうかと思ったが
ぼんやりして
うまいもんのむくれあがる首を見ていた。
町の横を通る電車道の工事に
多くの朝鮮人がこの町にやってきて
家事の仕事が増してくると
シンジの家も幾分活気づいた。
父もシンジもよく働いた。
12:02
けれど
父は依然として酒に浸った。
お父さん
しっと酒をひかえてくれよ。
酒は毒だで。
そして仕事もはかどらんで。
シンジは父に言った。
まったく酒は毒だ。
酒は苦い。
けれど俺はやめられん。
貴様は酒飲むようになるなよ。
父は言った。
ふっと目をひらいてみると
すすけた紙棚の下で
酒を飲んでいるうまいもんの姿が
五色の赤い伝統の光に見えた。
シンジは
泥棒を見つけた以上にはっとして
頭が白くなるような
おかんに近いあるものに襲われた。
ばかに静かな赤い光の中に
うまいもんののどがごくごく動いた。
少し今夜は具合が悪いと言って
父が残しておいた酒のとっくりを
うまいもんの左手はしっかりつかんでいた。
うめえ。
シンジのすぐ隣に今まで寝ていた父が
むっくり頭を持たげた。
うまいもんは
え?
と赤い顔をこちらへ向けて
しまりのない口を見せた。
父の
せえ、せえと肩を上下して呼吸しているのが
シンジには恐ろしかった。
父の目はじっと白痴のうまいもんを見つめ
情脈のはっきり現れている手は
わな鳴いていた。
うめえ。
おぬしは酒を飲むか。
父はふらふらと立ちあがって
うまいもんに近づいた。
かねやら。
父は叫んで
にやいにやしているうまいもんの横面に
ガンとくらわせた。
うまいもんは笑うのをはたとやめた。
父の苦しげな呼吸は
ますます激しくなった。
そしてまた殴ろうとした。
シンジはわれ知らず飛び出していって
父をとめた。
おとつさん、
うまアホじゃねえか。
うったってあかんだ。
父は目をおとして
うまアホだったな。
とふるえ声で言って
もとのねどこへかえって
15:01
ふとんをかむってしまった。
そのさわぎで酒はこぼれてしまったので
うまいもんもとこにはいった。
シンジはすこしかたづけて
ふとんにむぐりこんだけれど
どうしてもねむられなかった。
シン…
父がこまい声でよんだ。
ん?
おら、
酒をやめるぞ。
ふとんのなかから
父は酒をのまなくなってしまった。
しかしそれからは
どこかかげんがわるくて
とこをでられなくなった。
シンジはひとりでかじをふりあげた。
父はめだっておもやつれがしていった。
それでもひごろの酒のため
ぼつこうしょうの父には
みまいにきてくれるひととては
ひとりとなかった。
かじをふりあげもっぱら
シンジは
父はこのまま
しんでしまうのではないかしらと思った。
父がしんだらどうするのだ。
うまいもんははくちだし。
酒をかってきたシンジが
父のまくらもとにすわって
とよんだ。
父はおもたげにくびをうごかして
とこたえた。
酒かってきたでのんでくれよ。
酒をかってきた。
シン。
なぜ酒なんかかってきたんだ。
ちからのないこえでシンジをしかったけれど
父はきらりとなみだをひからした。
おとつさんのんでくれよ。
シンジはそっと
父のまくらもとをさって
しごとばへくると
くろいはしらにかおをすりつけて
ないた。
ないた。
いつまでたっても
ちっともひらけていかない
かいがんからとおい
かたむいたまちなんだ。
18:24
エンディングのお時間です。
ながらぎきラジオ木こあべ
本日も最後までお付き合いいただきまして
ありがとうございました。
幸せな老後を手に入れる方法
というお話、そして
Bさんのブタさん文法をお送りいたしましたけれども
いかがでしたでしょうか。
今回のカジヤの子
実はちょっと映画的なイメージで編集をしてみました。
よかったらご意見ご感想いただけると嬉しいです。
読み手のBさんでございますが
木下舞台のお稽古真っ最中ということで
12月15日木曜日から
17日日曜日まで
東京池袋西口劇場にて行われます
サッポロハムプロジェクト東京支部公演
アホロオトルの反逆
お席の残りがだいぶ少なくなっているそうなので
ご興味を持っていただけた方は
お早めにご連絡をお願いいたします。
来週水曜日の木こあべは
Aさんの男の家事育児を語るファーザートーク
ファーザートークって何が悪いの?
12月号をお送りいたします。
それでは皆様シャシャラクラクな
1週間をお過ごしください。
一人でも私は生きられるけど
でも誰かとならば人生は遥かに違う
強気で強気で生きている人ほど
些細な寂しさでつまづくものよ
サンキュー!美雪中島
ながら劇ラジオ木こあべシャシャラクラク
お相手はアーベイのAでした。
来週水曜日にまたお会いいたしましょう。
それではごきげんよう。
ばいちゃ。
20:17

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