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聞いてかじってふむふむしたら、おいでおいでよ劇場に。
キキカジ劇場
この番組は、なかなか言葉では表しきれない演劇や身体表現、アート作品、創作に関わる人たちに、いろいろな角度から光を当てて、言葉を駆使して何とか伝えてみようという番組です。
あわよくばと目論んでいるのは、今まで舞台を見たり劇場に行ったりしたことなんてないっていう方にも、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいなっていうようなポッドキャストです。
今お話ししているのは、劇場の周りでいつまでもいくつになっても生きていきたい舞台芸術が大好きなハルコです。
これが第1回目でエピソード0になりますので、まずは私が何者なのか自己紹介をしたいと思います。
私は10年ちょっと前まで、あるパフォーマンスグループの一員として舞台に立つ側でいました。
そのグループはパントマイムとかダンスとか、オブジェクトシアターって言って、新聞とか帽子とか傘とか身の回りにある身近なものと体を使って物語を見せる、そういう作品を作っていました。
劇場公演ももちろん行いましたし、大道芸たくさんやりました。
学校公演とかでも精力的に活動していて、海外の演劇祭ではフランスとかスコットランドの演劇祭にチャレンジしたり、シンガポールや韓国に後々招待されて公演したっていうこともありました。
とても忙しく楽しく充実した活動だったんですが、7、8年ぐらい経った頃に、家の都合でアメリカに引っ越しすることになって、かなり悩んだんですが、そのタイミングでパフォーマンスグループは引退をしました。
アメリカに引っ越してから、アメリカで暮らすっていうことに憧れのような華々しい華やかなイメージを持って引っ越したんですが、リアリティは全然違いましたね。
まず四六時中ですね、3歳の子供と家にいるっていう今までと180度違う生活に変わったっていうことが大きかったんですが、その中で大好きな舞台から離れてしまったなっていうことを毎日毎日振り返るような辛さもありましたし、
友達がまず一人もいない、あと外に出てお茶をしようにもコーヒー一杯すらスムーズに買えなかったり、英語が通じないんですよね。
子供と出かける場所が今日どこ行こうって思っても図書館と公園しか行く場所がないとか、2年くらいはとっても孤独で辛い日々を過ごしたんですね。
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そんな中で改めて自分が日本に帰った時にどうしようっていうこともそうですし、自分が何がしたい、何がやりたいのかなっていうようなことを突き詰める時間に私にとってなりました。
やっぱり私が好きなのは舞台とか劇場っていうことを心の底から思い知った時間でもあったんですね。
舞台に立つ側に戻るっていうことはあまり考えられなかったんですが、舞台をやる人とか作品とか劇場って面白いよとかっていうことを伝える側になりたいなと思って、アメリカで大学には入ってアートマネジメントを学んで学び始めたりっていうこともしました。
いろいろありまして、今に至るんですが、この番組でそういう経緯でこういう番組をやりたいなというふうに思って始めたということです。
この番組では私の大好きな舞台に立つ人とか、創作をする人にゲストに来てもらったり、舞台を見るのが逆に大好きな人に感じたこと、どんなところが好きなのかっていうようなことを聞いてみたりしながら、何とかして言葉で舞台芸術と、
あとそういったことに関わる人たちの面白みとか魅力を伝えていきたいなというふうに思っています。よろしくお願いします。
ではですね、次回にお呼びするゲスト、私がこのポッドキャストをやりたいって思ったもう一つのきっかけになったような方なんですが、その方を紹介したいと思います。
その方はお名前が正真図矢呑さんです。正真図は正真者の小さい心ですね。正真にカタカナの図。アーティスト名の矢呑っていうのもカタカナ表記になります。
もともと正真図はユニット名だったんですが、今はソロで活動されています。
彼女の作品は無言劇から言葉のあるお芝居、あとは日本では珍しいと思いますが、スタンドアップコメディ、あとオリジナル人形劇、幅広い作品を作って上演をしています。
彼女の肩書きとしてはソロコメディエンドということで間違いはないかなというふうに思います。
テレビでも活動されてまして、NHKのEテレにパフォーマーとして出演されたり、今は声優さんとして出演もされています。
実はシルクドソレイユの正式登録アーティストでもいらっしゃいます。
あのシルクドソレイユの登録アーティストなんですが、彼女はジャグリングとかアクロバットとか一切しないんですね。
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だから、どんな経緯で登録アーティストになったのか、全く私は想像がつかないんですが、その辺りのこともちょっとねほりはほり聞けたらなというふうに思っています。
彼女は海外で勢力的に2007年ぐらいからずっと活動されてるんですが、アメリカやカナダのフリンジっていう演劇フェスティバルがとっても大好きというふうにおっしゃってまして、そこでも何度もいろんなショーを撮られているんですよね。
で、フリンジっていうものがどういうものなのかっていうことも聞いていきたいですし、フリンジの何がいいのかっていうこともすごい教えてもらいたいな、聞きながら肌で感じたいなというふうに思っています。
私は彼女のことをですね、敬意と愛情を込めて、世界を爆走するオメディエン・ショーシンズ・ヤノミというふうに勝手に呼んでいます。そんな方を次回からですね、数回にわたりゲストに呼んでですね、作品のこととかこれまでの道のり、海外でのいろんな体験とか、今どんなことを考えているのかなんてことをいろいろ聞いてみたいと思っています。
では、ぜひ次回も聞いていただけたら嬉しいです。ありがとうございました。
