00:04
ケイシャのしゃべり場
はい、始まりましたケイシャのしゃべり場。この番組は、映像制作会社KOO-KIのメンバーが日々感じているおもろいお語り合いを発信するトーク番組です。
私、KOO-KIアシスタントディレクターの山内です。
KOO-KI広報のヒージャーです。そしてゲストは前回に引き続き、
江口です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
大盛り上がりの江口さん回、第3回目ということで、前回は映画監督としての話をね、いろいろ普段聞けない話が聞けたんですけども、
今回は江口さんのパーソナルな部分に触れていこうかなと思っております。
嫌だな。
嫌だ。
ちょっとですね、私が一番好きな江口さんのキーワードが一つありまして、
私、江口さんってやっぱ面白がり力が半端じゃないなって思ってますよね。
明らかに金の卵は誰でも金の卵って面白い、すごいよねみたいな判断を下すと思うんですけど、
江口さんはそこら辺に転がってる石ころとかも、これさ、こうやったら面白いんじゃないみたいな感じで、
広げたり転がしたりする感度がすごいというか、
私が入社したての頃って割と会社のみんなでブレスト大会とかすることが多かったんですけど、
それどうなのっていうアイディアとかに対しても、お前の意図はそれ何なの?みたいな。
それを深掘っていくと、じゃあこれはもうちょっとこうした方がいいんじゃない?
今伝わってないんじゃない?みたいな感じで広げてくれたり深掘ったりっていうのがあったりとかして、
そこがやっぱ普通の人と違うなって結構思ってるんですけど。
言われてみたらそうかもしれないっていうか、
本当のこと自体をやっぱりそうしようと思ってやってるわけじゃないんで、
あんまり意識したことなかったですけど。
やっぱり面白いの種類って、そういう意味では360度どっちの方向にも面白いはあるわけだなってまず思ってるんだけど、
その中でやっぱりさっき寄せ子、
CGとかを人よりも早くやったら球体が飛ぶだけでもう金になったみたいな話があるんだけど、
つまり誰もやってないことを見つけられた時には強いなっていうのはずっとやってきてすごい思うから、
ありがちな面白さよりは初めて見る面白さが見つけられたらこれ最高だなっていうのはいつも思ってて、
でも今の話思い出したけど山内が最初うちにポートフォリオを持ってきた時に、
やっぱ山内を作ってたのを見てさ、それこそ落ちてる石ころを見て、
これこう見たらおもろいじゃんみたいな感覚があった。
山内おもしろいなっていう。
嬉しい。
すごい。
ありがとうございます。
学生の作品の時にキラリと光るのが。
そうそうそうそう。
俺全部自分でやってんの?みたいなこと聞いた記憶が。
聞いて言われましたね。
03:01
本当に自分で作ってんの?みたいな。
それぐらいなんかね。
めちゃめちゃ嬉しいな。
なんか誰が見てもおもしろいみたいなのは世の中にいっぱいすぐにありますからね。
ないもの探したい。その一点っていうのはあるかな。
あとやっぱなんだろう、仕事をし始めた自分とそれ以前の学生の時と比べたら、
一番感覚近いのは小学校の時なんですよ。
え?ってこと?
小学校の時の自分のキャラクターというか人生の楽しみ方と、
仕事を始めてからの感覚が一番近い。
中学高校って俺中学があんまり馴染めなかった。
高校も馴染めなくて。
どんな小学生だったんですか?
もう本当に毎日いたずら。毎日道草。
もう本当に面白いものばっかりだったわけ。何見ても。
ゲラゲラ笑ってる。
帰りとか。
帰り道にドブ川がずっと通学路沿いにあって。
ドブ川があったんだ。
で、そこに葉っぱで作った船とかゴミとかでも船にして流して競争するわけ。みんなで。
で、つっかかったらそれに石ばんばん投げて何とか通過させてみたいなのを毎日やってるわけよ。
楽しくてしょうがない。
いたずらもひどくて。
親に何度もいろんなところに謝りに。
どんないたずらするんですか?
ひどかったですね。
例えば団地に住んでたんですけど、四階住んでたんだけど。
スライムってのが当時初めて日本に入ってきて流行ったんだけど。
それを踊り場の上から一階をその入り口に出てくる人に向けて垂らして当たるかどうかっていうのを。
当たった後のことなんて考えてない。
なかなか当たらない。風とかでピョーって行っちゃったりするし。
タイミングがネバネバしてるから落ちる時間がかかったりするから。
それをいろいろ計算に入れて当たった時のゲラゲラがたまらなかったわけよ。
そしたらもう頭当たった人はスライムが紙の中に入るとほんと取れなくて。
洗えば洗うほど取れなくなっちゃうわけ。
そうなんですか。
めちゃくちゃ怒られたよね。
それは一緒にやってる仲間に当てたんですか?
いやいや全然知らない。
ひどい。
すごいな。
後先考えですけど。
昔はもう全然線路の脇の柵とかもないような時代だったから、
線路に石を置いてみようって言って。
やばいやばいやばい。
コンプライアンス。
だから今は今しめですよ。
線路に石を置くとバーンって跳ねるわけよ。
こっち飛んできたりして。
危ない危ない危ない。
それがめちゃくちゃ面白くて。
家帰って今日めちゃくちゃ面白かったよ。
06:01
線路に石を置いたらめちゃくちゃ怒られて。
素直に言ったらすくすくまっすぐ大きくなってよかったな。
一歩間違えたらもう。
ほんとほんと。
危ないですよ。
逆に俺、子供の頃にそんな無茶な遊びとかができない今の子たちって
大丈夫かなって逆に思っちゃうんだよね。
私もちょっと心配になります。
昨日卒業式だったからうちルームに入れてたんですけど
今日外出たの?って言ったら一歩も出てないって。
えーって思って大丈夫かなって思っちゃいます。
まあまあそういうことやってた。
今もそういう意味では新しい発見とかがあると最高に興奮してギラギラ笑っちゃうし
そういう悪戯とかをしてきたもんで
これ以上踏み込むと危ないなみたいなことに関しての感受性は高くなってるつもりなんで
いろいろちょっと危なめな表現とかをギリギリ攻めたいなって思うわけ。
ここまでだったらなんとかむしろウケるかなとか
そこらへんの感覚はあるつもりではいるんで。
でもそういう感覚。
なるほど。
あのこんにゃくってあるじゃないですか。
誰が食べ方発明したんだこれみたいな。
そうね。
えぐちさんみたいな人がこんにゃく作ったじゃないですか。
あー。
しかも食べたら死ぬしみたいな。
でもなんとかして食べようみたいな。
多分俺誰かに食べさせたと思うんだよ多分。
お前食えっつって。
最近好きなユーチューバーで平坂ひろしっていう人いて
この人ね生き物ライターなんだよ多分。
でユーチューブは不健な動物、毒持ってる動物に自分を刺させてみて
どれぐらいの毒か調べるとか
すっぽんにすっぽんを雷が鳴るまで離さないって言うけどじゃあ噛ませてみるとか
毒キノコを食べてみるとか
そういうのやってて一見無茶だし
結構やっぱり毒にやられて
今晩はだいぶきついっすねみたいなのがすごいなって思うんだけど
見てるとちゃんとその知識があって
この毒に関してはこれぐらいまでだったら人間大丈夫だとか
ある毒の例えば食べ方って
ちょっとずつこうやって試していくんだよっていうやり方とか知ってて
それでやってるのはよくわかるし
なおかつ最終的には生き物とか自然に対するリスペクトがものすごいなっていうのを感じるわけ
めっちゃ素敵なんでちょっとオススメですけどね
めちゃめちゃ見たくなったっすね今の
そしてめっちゃ笑えるんよそしてその様子が
背垢ゴケグモに噛まれてみたって
みんながねもうあの大騒ぎしてたじゃない福岡でさ何年か前に
09:01
過激だな
そうなのよ
でもそうですね過激なことするには知性がいるっすよね
そうねいいこと言うね
なんかそうだしやっぱりそのみんなが見たいものってさ
平和で何事もない日常
それも面白くもあんだけど
やっぱりちょっとどこかに刺激というか毒というか
まあそういうもの見たいじゃないですか
それは映像であるがゆえに
それは実際に起こるとさ大変なんだけど
映像であるがゆえにやっぱり見たいわけだし
やっぱ江口さんの面白力があるから
人間の面白いところも演出で引き出せてるんじゃないかなって思うところもあるんですよね
ダサい人が多いというか
あの情けない人を描くのが上手いんですよね
なんか意地悪だなって思うんですけど
だって映画監督って結構メタな視点で見ないと
わざわざ演出まで持ってこれないじゃないですか
それを持ってこれてるっていうことは
江口さんってマジ相当意地悪だなって思うんですけど
それはかなりいい褒め言葉だね
そうだねでも意地悪じゃないと
仮にその作品がハッピーエンドだったとしたらさ
一回意地悪してその登場人物がひどい目に遭わないと
それが谷があるから山は面白いわけで
ずっと山だとそれは平地と変わらないだよねって思うから
どういうひどい目に遭わせようかなって考えるよね
ガチ星とか面白すぎるでしょ
ずっと谷だもんね最後にちょこっと山があるというね
江口さんが撮ってる映画の中で私一番好きなのがガチ星なんですよね
そうなんだ
全人類のクソとかダメさとかを
全部主人公が引き受けてくれてて
やって見せてくれてる感じが
私の人生は全然これに比べたらいいなと
あれも一気にやりすぎたらこうなるからお前らやめとけよっていう映画なんで
あれもでもそうね無理矢理話し続けると
自転車が好きっていうのはあったんだけれども
競輪っていうやっぱり誰も拾ってない石を拾ってみたら
そうなんだなるほど
あれ良かったっていう
たまたま本当にね自転車が好きっていうだけで
たまたま競輪のドキュメンタリーがあったんで
見てみたら20代半ばぐらいかな
フォークス解雇された選手が競輪学校に入って
最強を目指すみたいな
なかなか痺れるなって思って
競輪そのものは俺ギャンブル全然やらないから
やったことなかったし
知識としてはなんとなく知ってたけどさ
だから蓋を開けてみたらあるいは拾ってみたら
この石めっちゃ素敵な輝きが奥に潜んでるなと思ったけど
12:02
これ面白いなって思うには
自分の中にさっきのシャープ2でもののげ姫の話出てきましたけど
自分の中でしっかりと自分が認知してる状態のものがないと
面白がれないと思うんですよ
人が面白いよ
世の中はこれ面白いとされてるよみたいなもので
無意識でもそれが面白いものなんだって
最初からそうインプットされるじゃないですか
でもなんか自分の中で生み出さないといけないから面白い
自分の中の自分だけしか知らない面白いみたいなのって
そうだね
ありがちだけど実はみんなが面白いものを作ろうとすると
あんま面白いものにならないっていうか
例えば山内という人間がいて山内の哲学があって
その角度からあるものを切った時に
初めてなんか面白いものになるっていうかね
ごめんなさいね私が面白がり力の話をしたいんで
ちょっとこの話ばっかりになっちゃうんですけど
えぐちさんから感じるこの面白がり力って
結構いろんな人に役に立つ話だなって思ってるんですよね
映像を作ったりとか
何かクリエイティブなことをしてる人とかじゃなくても
結構役に立つ話だなと思ってて
私大人になって大事なのってやっぱ
面白がる力って自分ごと化する力だなって思うんですよね
自分ごと化
例えば町内会のお祭りとかも
それって本当面白がり力の結晶だと思うんですよね
別にやらなくてもいいじゃないですか
別に対してオリンピックみたいなものすごい超絶技巧が見れるわけでもないし
楽しいからやろうよみたいな
っていう感じじゃないですか
そういう原動力で別に歴史に何も残らないし
誰からも別に賞賛されないんだけど
面白いからやるみたいなのでやってることに
そこに一番価値があるっていうか
家族単位とかで見ても
家族でやる誕生日会クリスマスとかお正月に
わざわざお節を作るみたいなことも
それだと思ってるんですよね
それでちゃんと自分たちできちんと用意して
楽しんで季節を味わうみたいな
めっちゃ豊かだなって思うんですよね
なんか意外と
揉めんとかもよく言ってるけど
めんどくさそうなことの中に
本当に面白いことって結構隠れてたりするよね
めんどくさいからみんなちょっとそれは後回しにしたりとか
近づかなかったりするんだけど
人がやってないからこそ
実はそのめんどくさいことの中にあったりするわけよ
町内会とかも多分そういうのの
最たる例だと思うし
俺はやらないけどね
やってたらびっくり
15:00
これめんどくさいなって思うと
そう思うようにしてる
でもだいたいそれは正解
やっぱあったわって思うことの方が多い
でもあれだね
ヤモチ、エイジハラスメントになるけど
いくつになるの?
私31ですね
でもやっぱりあれだね
色々気づいてることがだんだん増えてきてるなって思うね
自分ごと化しろよみたいなことも
言うのは言うけど
言ったところでなって思うよね
自分でそれ気づかないと
本当にはやっぱり理解できないっていうかね
町内会の話で言ったんですけど
そういえばそうめん大会とかやってましたね
やったね
それもヤモチさん企画やったね
すっごい楽しんでたうちの子
子供たち呼んで
本当の竹の流しそうめんしてまたやりたい
それ準備まあまあめんどくさそうだよね
確かに空気って割とそういうのは多いですよね
イベントごとね
大空気展とかも空気のアーカイブの映像とか
いろんな絵コンテとかを
一般的に公開した展覧会みたいなのをね
あれもいくしばさんとかも
あれはすごかった大変だったって言ってましたけど
あれはもうめんどくさいの極地ですよね
そうよねめんどくさいの極地だよな
いまだにやっぱりあれ言われる方多いですね
編みましたみたいな
それでやっぱり多分福岡では
空気っていうのが認知度が高まったんじゃないかなって思いますけどね
まあそうだな
全部めんどくさいんですけど
やった方が面白くなるんですよね
私完全に友達と約束してたのに
当日の朝だんだんめんどくさくなって
行きたくねーと思って行ったらすげー楽しい
あー全く一緒だな
前々から決めたくてだんだんめんどくさくなる
俺も根っこは本当にぐーたらなんで
タスクとして詰め込まないと全然できないからさ
やってるけど
それ嫌になったりしません?
嫌いもうしょっちゅうなるよな
でもやるみたいな感じ
でも全く一緒で
もうある日スケジュール見たら
タスクが10個ぐらい溜まってるわけよね
見なかったことにしようと思うんだけど
でもやり終えた時の爽快感はまたね
結果ね
その爽快感を覚えてるからまた入れ込むんですよ
とりあえず入れとけみたいな
だんだんでもさ
絶対俺も宣言するけど
山内も変わっていくと思う
その兆しがあるけど
もはや
俺あとどれくらい現役でやれるのかなって思うと
18:02
むしろ時間の考え方が引き算になってきてるから
その中でもっといろいろやろうと思うと
より詰め込もうかなってなる
そうなんだ
正直私今ちょっとそのフェーズなんですよ
女だし30なんで
子供を産みたいなみたいな
と思ってるから
じゃあ逆算して
今のこの仕事は続けたいし
子供を育てたいしってなった時に
自分の今今年の2021年2022年のキャリア
どうしていかないといけないのかみたいな
だから最近めっちゃ頑張ってるっすね
ここ1年か2年くらい
産休に入った後
どっかから仕事をもらうには
ポートフォリオを準備しておかないといけないから
実績作っとかないとみたいな
それが女の人大変だよね
しかも子供を作ったら
いっぷしまさんとかもそういう話聞きますけど
仕事に避けられる時間が限られてくるじゃないですか
だからほんとえぐちさんのおっしゃる通り
もうなおさらめんどくさいとかも言ってられるのは
贅沢なことだぜって感じなんでしょうね
多分でもきっとやり方が見つかるんだろうなっていう気がするけどね
だって両方やりたいんだもんね
多分見つけるんだと思うんだよ
いろいろ考えるじゃん
仮に今目が見えなくなったらどうするかなとか
それでも多分きっと何かやりたいんだろうなって思うわけ
やばいな
それで言うともし目が見えなくなったら
音声配信でちょっと一発
っていう手はあるわけだ
これがあって
そのためにこれやってたんだって後になって思うとかもあるかもしれないし
でも多分それでもやっぱりやりたいんだろうなと思うけどね
面白いですね
じゃあ最後に面白がり力つながりで
何度も言ってるけど
本当にえぐちさんの書くダサい人が大好きなんですけど
ダサいっていうのはすごく大切なポイントだなって思う
空気の人ってダサい人多くないですか
それそれ何見た目とか格好ってこと?
本当に泥臭い人多いな
泥臭い確かに
人格の話?
粘り強いっていうか
クールじゃない
クールじゃないスマートじゃないんですよね
会社のブランディング的にも
いくらでもスマートにできるじゃないですか
僕たちカンヌ取ってます
みたいな感じで言えると思うんですけど
なんかいまいちダサいところが
土着な感じで
でもそこ別に嫌いじゃないんですよね
ダサさって結局何か作るじゃないですか
いろいろ大切なことがある中で
21:00
これも大切だなって思うのは
作った時の体温であったりとか
見る人がどれくらいの距離を置いて
それを見るのかみたいなことっていうのが
すごく重要だなって思う
クールなものってやっぱり
ある距離を置いて見て
かっこいいなって思うのが
ダサさというスパイスを入れることで
見る人たちが急に前のめってくるわけ
何この人ちょっとダサいからって
多分親近感とか
ひょっとしたら上から目線になれるのかもしれない
見る人たちが
なめさせ力
なめさせ力というか
健常力というか
って説明してるのがダサいよね
やだな空気が
ダサさ計算して
めちゃめちゃやだな
計算してっていうより
そもそもある人たちばっかりだから
隠して一生懸命かっこつける必要は全然ないし
むしろ活かせてるんだとしたら
それはすごく大きいよねって思うよね
最初空気作るときはめっちゃかっこいい会社作るつもりだったんだけどね
なんかもう集まった人たち
やっぱり結局会社ってさ
集まった人たちでも
キャラができちゃうもんだなって思うけどね
人間くさいから好きなんだろうなと思うんですけどね
でもね
エンタメっていうとやっぱり
見る人との
駆け引き的なところもあるからさ
そうやって油断させといて
最後グラブっていっちゃうみたいな
そしたら勝ちじゃん
やばいめっちゃモテる
めっちゃモテるさんがいるみたいな
合コンで一番モテくよね
もめんくんがそのタイプだね
そんな感じする
最初は眼中にもなかったねみたいな
気づいたなみたいな
面白い
じゃあ今回はこの辺で終わりたいと思います
ありがとうございました