サタデーナイトフィーバーもそうだったと思って。最初舐めてかかってた。それがすごい面白くて。
娯楽映画じゃないんだ。
そうなんですよ。娯楽映画じゃないんですよ。
まず公開時なんですけど、1977年製作のアメリカ映画です。日本公開は1978年。
監督はジョン・バダムさん。主演はジョン・トラボルタさん。
ニューヨークのブルックリンに住んでる若者が主人公。19とか20とかそれぐらいの若者が主人公で。
主人公は実家暮らしなんですよ。お兄ちゃんは教会に勤めてて、家にはいないんですよ。
自分はペンキ屋さんで働いてて。
ペンキ屋さん!?
グッデみたいな、ホームセンターみたいなところで働いてて。
平日はそういう風に働いて日常を過ごし、休日はディスコに繰り出し、
白いスーツ着て。
白いスーツ着て、髪の毛をバシッと決めてディスコで踊り明かす。
楽さがあるよね。
そのディスコの時間だけ自分はすごい輝けるみたいな感じ。
ダンスが上手いの?
ダンスも上手い。ディスコ1、ダンスが上手いとされてるっていうか、周りのお客さんからも一目を置かれてるっていうか、箱のスターみたいな感じなんですよ。
当時の19、20歳って今の19、20歳よりも大分大人っていうか、
今はモラトリアムが延長延長で、荒沢になってもモラトリアムみたいな感じの人もいっぱいいますけど、
当時の19、20歳って青年から大人になる途中みたいな。
働き始めって感じか。
そういうモラトリアムの終わりみたいなのがすごい描かれてるっていうか。
見てすごい共感の嵐っていうか、分かるわみたいな。
そんな感じだったんですよね。
ブルックリンって分かります?どんなどっちかっていうか。
倉庫街じゃない?昔。違ったっけ?
そうですね。
今はニューヨークの隣だよね。
今はインテリアとかブルックリンスタイルみたいな。
そのイメージがある。
結構ニューヨークの中でもいろんな移民が住んでるエリアっていうか、
最近公開されてたスーパーマリオブラザーズの映画も、
マリオたちがブルックリン住んでるみたいな。
イタリアの移民としてブルックリンに住んでてっていう設定が加味されてましたけど、
いろんなバックグラウンドを持つ人がいるみたいな。
あと、これはインターネットで見てすごい面白いなと思った例なんですけど、
ニューヨークは関東だと。
ニューヨークシティね。アメリカのニューヨークシティ。
アメリカは関東で、マンハッタンは東京、ブルックリンは埼玉みたいな。
首都圏の人で行くとそうなる。
マンハッタンはゴシップガールとか舞台がマンハッタンらしいんですけど、
キラキラのザ都会みたいな。
すごい洒落てる街。
その橋を渡ったすぐ隣のブルックリンは貧困。
貧困っていうかニューヨークの中でもニューヨークだからね。
都心は都心だと思うんですけど、ニューヨークの中でも格差があると。
マンハッタンとブルックリン。そういう感じらしいんですよね。
詳しくはあんまり知らないんですけど、主人公はブルックリンに住んでると。
今の時代もそうなんですけど、不景気にはお笑いが流行るとか言うじゃないですか。
そうなんだ。
アイドルが流行るとか、甘いお酒も流行るらしいんですよ。
甘くてすぐ酔っ払えるみたいな。
だから今はストロング系のお酒とか9%みたいな。
高いよね。
ああいうのとかも不景気に流行るみたいな。
そうなんだ。
不景気とディスコ、不景気とお笑いアイドル、おしかつみたいな構造がめっちゃリンクしてるなみたいな。
不景気だとおしかつするの?
今って海外では戦争もやってるし、円安で景気悪いし、どんどん増税だしみたいなので、決して明るくはないじゃないですか雰囲気は。
その中でおしかつに凶じたりとか、アイドルに凶じたり、お笑いだ、VTuberだみたいな感じで。
年収1億のVTuberに年収200万のリスナーが投げ戦してるわけですよ。
おかしいね。
1万とかおかしいね。
でも好きだからやってるんだと。
それが癒しにはなってるんだけど、本当にそれって幸せなのかなって思ったりするじゃないですか。
そういう葛藤がこの映画に詰まってるんですよ。
葛藤が入ってるんですね。
葛藤が入ってるんですね。
葛藤っていうかこのままでいいのかなって。
これって幸せなのかなって。
問題定義してるってこと?見る人に。
その人たちもめっちゃディスクに遊びに来るみたいな感じなんですけど。プエルトリコ野郎がよみたいな感じで弱いものいじめするみたいな。
いじってね。それでウサを晴らしてるみたいな。
主人公たちがね。
主人公のグループ。それでウサを晴らしてるみたいなところとかもあるんですよ。
家族も友達もみんなウサ晴らしっていうか弱いものをいじることで弱いものをいじったり。
自分ではウッフンはすごい溜まってるんだけど自分の力で何ともしようとしないみたいな。
ムカつくことがあったらプエルトリコの人たちをいじめみたいな感じで日常をやり過ごしてみたいな感じだったんですよね。
トニーはトニーでダンスはすごく好きですごい一生懸命やってるんですよ。
プライドを持ってやってる。すごくプライドを持ってやってるけど家の末っ子の身に甘んじってたりとか。
その生活があるのも自分が末っ子だからそういうプラプラできるっていう環境があるからっていうので結構ぬるま湯でぬくぬくしてるっていう状況はあるんですよ。
そんな中一人の女性と出会うんですよ。いつも行ってるディスコでなんか目を奪われるみたいな。
彼女ダンスうまいね彼女と踊ってみたいなみたいな感じで出会うヒロインが出てきます。
その子はステファニーって言うんですけど今度コンテストがあるから君と一緒に出たいって言って交流を高めていく感じなんですよ。
その主人公にとっては初めて自分と同じぐらいの熱量でダンスしてる人だなっていう感じなんですよ。
平日も夜ダンススタジオみたいなところで練習してたりとかしてて。
ステファニーは芸能系の仕事で働いてるみたいな感じで。
私はあなたとは違う世界の人間なのよみたいな。
私はいつもきらびやかな世界ですごい人たちに囲まれて仕事してるの。
そんな自分をすごく誇りに思ってるし、あなたとは違うのよみたいな感じなんですけど。
とにかく普通に面白い女だなって。
ダンスしてるなって。
面白いなんか賢そうな女だし話が合いそうだなって感じで一目惚くわけですよ。
なんとかくどき落として一緒にコンテストは出てくれるという感じだったから練習したりとかしていくんですよね。
今までの話でトニーの主人公が置かれてる環境とか身の回りの人たちの雰囲気とかがなんとなく説明したと思うんですけど。
どんどん出てくるんですよ。これでいいんかみたいな。
足元の作業が崩れていく感じっていうか。
このままじゃいかんだろうみたいなって思うことが物語の中盤後半で出てくるんですよ。
それによってトニー自身もすごいモヤモヤイライラしてきちゃうみたいな。
誰もあんまり本気で取り入ってくれないんですよ。
トニーが大事なコンテストの練習というかステファニーと会う大事な予定があるから仕事この日休みたいんだよねみたいなって上司に相談したら
絶対ダメだよみたいな。
他の雇われてるおじさんとかはフラッと休んだりするじゃん。なんで俺はダメなんだよみたいな。
一番下っ端だから。
だから全部弱いものいじめ弱いものいじめ弱いものいじめみたいな感じの構造になってるんですよ。
家族でも末っ子だから認められてないし、
クラブでは自分たちはヒエラルキー上の方にいるけどその分ヒエラルキー下のプエルトリコの人たちをいじめてるし、
職場では自分が一番下っ端だからそういう誰々が今日は休みだからって言われたら全部押し付けられて自分が休みたいって言ったら休ませてくれないみたいな感じになったりしてて、
そういう弱いものいじめ弱いものいじめみたいな、自分より下の奴を弱いものいじめして鬱憤を晴らすみたいな感じの構造になってて、
その構造に嫌気がさせるんですよ、主人公が。
ダンスコンテストでステファニーと踊って優勝するんですけど、
でも自分たちの次に踊ったプエルトリコのペアがめっちゃすごい超絶技巧のすごいテクニカルなダンスをしてて、
一目見てこれ俺の負けやん、でもあれはすごいわみたいな、俺たちの負けだわみたいなのに思ってたら優勝しちゃって、
デッキレースっていうかプエルトリコだしね。
審査員がそれはプエルトリコ人に勝たせなかったってこと?
そうそう、俺たちの箱のスターはトニーだからみたいな。
で、友人たちもお前のダンスがすごかったよ、何言ってんだお前が一番だったぞみたいなって言ってくれるんだけど、
トニーはダンスに対して本気だから表金もトロフィーも全部プエルトリコに渡して、
自分が一生懸命取り組んできたダンスにもそんな仕打ちされて、
適当に自分が地元だからっていう理由だけで押されて嫌になるじゃないですか、
嫌になるし、ちょっと今まで話してないんですけど、
トニーにすごいアタックしてくる女の子とかもいたんですよ。
ステファニーとは別?
ステファニーとは別で、ステファニーの前のパートナーの女の子で、ステファニーの登場によって振られちゃうんですけど、
ずっとトニーにアタックしてた女の子も、トニーとのデート中とかに、
私たち結婚したらさ、子供ができたらさ、みたいな感じのことしか喋らないから、
トニーは結構うざがって相手にしてなかったんですよね。
でもその子のペアが変わっちゃって、落ち込んで、自暴自棄になって、
トニーが私に取り合ってくれないんだったら、私はそのトニーのグループのやつと誰とでも寝るから、みたいな感じで自暴自棄になって、
みんなに回されちゃったりとかしてて、それを目の当たりにして、
お前らやめろよってトニーは言うんだけど、でもあの子を振ったのはお前だろうみたいな感じで言われて、何も言えなくなっちゃうみたいな。
で、その女の子にもこれがお前の望みだったのか、みたいなことをトニーは言うんですけど、
その子はもちろん違うからね。違うからもうしくしく泣いてるだけっていうか、
そういうなんかその、もやもやした気持ちがあるんだけど、鬱憤の話し方が別の方向になっちゃうというか、
自己破滅的な行動を取ることによって、なんか嘘を晴らすみたいなのは、なんかすごい渋滞とか青春あるあるだな、みたいな。
っていう風に、なんか思って、その女の子みたいにね。
もう好きな男が振り向いてくれないから、私はいろんな男と遊ぶみたいになって、
やきもち焼かせたいじゃないですか。でも本当は違うじゃないですか。
好きな男がいるんだったら、もうその男にワッて行くべきだし、みたいなところはあるんだけど、
そういうことをしちゃう人いるよね。
こじすらせちゃうよね、みたいなね。
そうそう。っていうのもあったりとかして、で、トニーも周りがね、そういう風に日々のもやもやとか振り向いてくれないもやもやとか、
振り向いてくれないもやもやとかもあるんだけど、みんななんか現実がつらすぎて、それを受け止めると、
その正気じゃいられんから、週末ディスコにいるし、弱いものいじめをするし、それで鬱憤を晴らすし、みたいな感じなんですよね。
トニー以外の人もみんなこう、私生活はもうダメダメな感じなの?
そうですね。まあダメダメというか、みんな普通に生きてるんですよ。
普通だしそんなダメでもないんだけど、よくもないし、改善も別に望んでないし、それをただただ受け入れてるみたいな。
その社会から飛び出すことができない。
そうなんですよね。で、その、そうなんですよ。
すごいスッキリした。
で、その象徴がブルックリンの街みたいな感じになってるんですよ。
で、ステファニーもブルックリンの隣のマンハッタンに私は住んでるのよ、みたいな感じなんですけど、
ステファニー自身も、ステファニーのね、引っ越しの手伝いで、トニーがステファニーのお家まで行くんですけど、
蓋を開けると、ステファニーの荷物を運んでるときに、なんか男出てきて、しかも結構オッサンみたいな。
結構オッサンみたいな。年上の男性が。
ホラーじゃん、それ。箱から出てくるの?
それ気になるっすよ。
箱から出てくる。
あ、そういうこと?違います違います。ごめんなさい、もう説明が。
すごいスッキリになって。
ステファニーの荷物を部屋に運んでたら、その新居の奥から、
あ、そういうこと?普通に出てきたんだね。
段ボールかなんかが、やーって出てきたかも。
私って、こういう風に説明するとあれですね、自分がどれだけこう、主観的に話をしているかっていうのが、分かりますね。
すいません、リスナーの人もすいません。
面白かった。
実はステファニーも、自分がブルックリンからマンハンパンに出て、今のきらびやかな仕事に就くまでの間に、
その年上の男性が私を気にかけてくれなかったら、今のこの仕事に就けてないんだみたいな。
半分恩人だし、もしかしたら愛人的な感じで削除されてたのかもしれないけど、
でもステファニーにとっては、自分の地元を出るチャンスをくれた人。
だから、バカにしないでほしいみたいなことをトニーに言うんですよ。
そのトニーが、あんな奴なんだよみたいな。
でもその男もね、結構ね、クズなんですよ。
5分もないんですよ、その男が登場してくる瞬間。
でも、あ、めっちゃこいつクズなんだろうなって、すごい描かれてて。
いや、ちょっと思ったんだけど、私聞いてたら、その人たちもさ、
転職すればいいやんって気軽に思っちゃうんだけど、昔ってさ、転職サイトもないからさ、
今の置かれた状況を飛び出すことが結構難しかったのかな。
そうなんですよ。私は景気とか、地域のブルックリンのルーツとか、
昔、移民がいて、いろんな人が住んでてみたいなのって、自分じゃ変えようがないじゃないですか。
だから、それを受け入れるしかなくて。
ステファニーは唯一、もちろん年上の嫌な奴に、嫌な奴の愛人として可愛がられてていうのもあるけど、
そっから飛び出そうとして頑張ってるみたいな感じのポジションで描かれてるんですよね。
男のね、これはちょっと小話なんですけど、男の嫌な奴っていうのがステファニーが、
あ、そういえばあなたから貸してもらった本読んだわよみたいな。
○○と○○読んだよって言って、どっちを読んだのって言われたから、
Aの方みたいな。AとB貸してもらってAの方読んだよって言ったら、
Aの方読んだよって言ったら、あ、Aね、Bを読めよって言われて、
Bを読めって言われて、なんだこいつみたいな感じの顔をするんですよ、ステファニーも。
2冊貸してくれたのかね、どっちから読んでもいいじゃんね。
だから、モラハラ系っていうか、そういうことか。
Aから読むからダメなんだよみたいな。
別にB読んでても同じこと言うってことだよね。
そういうこと分かんないけどね。
そういう系の人ね。
ステファニーも決して幸せじゃないみたいな、そいつと一緒にいるからって。
とはいえ、自分の状況をマシにしてくれるきっかけというか、それに寄与した人ではあるから、
自分のことも含め、バカにするなみたいなことをトニーに言って、
トニーも納得はできないしムカつくけど、そうなんだねって聞いてあげるみたいな。
隣のマンハッタンに住んでるイケイケの女の子のステファニーですら、そんな感じだったみたいな。
っていう風に描かれてて、物語の中盤でお兄ちゃんも帰ってくるんですよ。
教会に勤めたお兄ちゃんも。
お兄ちゃんも帰ってくるんですけど、教会辞めてきたわって。
辞めちゃったんだ。
家族はもう、マリアナ信じられないみたいな感じで、
お兄ちゃんも、お父さんもお母さんも僕に絶望してるよみたいな。
でも会わなかったというか、自分の意思で辞めたんだって言って、
家も出てっちゃうんですよね、お兄ちゃんは。
で、兄が行った教会ですら、そんな感じなんだみたいな。
私の、これは解釈ですけど、マンハッタンに行ったステファニーもステファニーで足掻いている。苦しんでいる。
教会に行ったお兄ちゃんも、何があったかわからないけど嫌なことあって辞めちゃって、
家もブルックリンも出ていくみたいな感じで、
ブルックリンはブルックリンでいろいろ地獄なんだけど、外に行っても地獄なんだなみたいな感じが私はしたんですよね。
どこに行っても地獄なんだみたいな。
物語の後半で、トニーも自暴自棄になっちゃうんですよ。
ダンスもレキレーされるし、家族もそんな感じだし、友達もすまんねえ嘘つくし、
誰も自分に本気で取り合ってくれない感じとかに、
ちょっとその前に職場の話していいですか、ごめんなさい。
職場でも、ステファニーの引っ越しの手伝いがあるからこの日は休みたい、
あいつ他のおじさんたちはみんな普通に休んでるのに、自分は休ませてくれないなんておかしい、みたいなことを言って、
どうしても休みたいならお前はクビだって言われるんですよ。
そんな今まですごい尽くしてきたのに一回も休んでないし、すごい尽くしてきたのにひどいって言って、
もう辞めてやるこんな店って言って辞めるんですけど、翌日に退職金取りに行ったぞって言ったら、
いやあんなの言ってくれなかった。
あんなの冗談だよ。お前は客にも好かれてるし、ずっとここにいてくれよって言われて、
え、本当に?みたいな。やった、ありがとう、わかったよって言うんだけど、その次に上司が、
お前が行ってくれないと困るよみたいな。あいつなんて金属18年だぜ、みたいな感じで。
それを聞いたらトニーの顔面蒼白するんですよ。
なんでなんで?
え、俺この先15年ずっとこれ?みたいな。
ああ、そっかそっか。
ああ、あんなになっちゃうの俺みたいな。
このままずっとここにいた、入れるんだろうけど、
あんまり入れない。
入れない。
入れない。
入れない。
入れない。
入れない。
ここに入れるんだろうけど、
いたらこうなんだみたいな。
トニーがディスコに行くときに、
俺は今この瞬間が一番輝いてるんだみたいな感じで言うんですよね。
若いのは今のうちだけだから、俺は今を楽しむんだっていう感じで、
お金も全部使っちゃうみたいな感じだったんですけど、
なんかこれでいいんかなみたいなって、そう思っちゃうみたいな。
周りのおじさんたちとかを見てて、そう思うっていうのがあって、
だから家族も友達も職場も全部そんな感じだから、
すごいイライラしちゃうんですよ。
ダンスコンテストでデキレースで優勝させられてムカつくってなってて、
トニーも周りと全く同じように自暴自棄になっちゃうんですよ。
もうどうでもいいわみたいな。
こんなムカつくことばっかで。
どうでもいいみたいな感じになって、
無理やりステファニーを襲っちゃうんですよ、ムカつくから。
いろんなことにムカついて、ステファニーにその鬱憤をぶつけようとするんだけど、
ステファニーが拒否して、お前なんなんって拒絶されて、
クソなんだよってなって、もうめっちゃなってて、
血の底に落ちるトニーみたいな。
自分はダンスできるし、一生懸命取り組んでるし、
本気のトニーもある意味、周りとは自分は違うじゃないですか、
みたいなことを思ってたけど、結局トニーもブルックリンの人たちと同じだった。
っていうのが物語の中盤であるんですよね。
自暴自棄になったトニーなんですけど、
自分のガールフレンドを妊娠させて悩んでた男の子がいたじゃないですか。
あの子が川で悪ふざけみたいな感じで遊んでて、
ものすごい高い長い橋から落ちるフリみたいな。
落ちたと思ったら落ちてませんみたいな感じのドッキリできるスポットみたいなのがあったんですけど、
そこでその男の子が急に悪ふざけし始めて、そのまま川に落ちて死んじゃうみたいな実行が起こるんですよね。
その後警察が集まってきて、事故だろうか自殺だろうかみたいなことを警察に聞かれた時に、
自殺に見えない自殺もあるっていうことを言うんですよ。
落ちたのは事故なんですよ。落ちたのは事故だけど、
極限まで追い詰められた男の子が周りも何も話聞いてくれない、自分は一人だ。
でもその問題に立ち向かう責任感も、責任処理する能力もないみたいな。
いつも悪ふざけしてる友達と一緒に悪ふざけの延長で、明らかに無茶なことをして自分の命を落とすみたいな。
現実から逃れるために自己破滅的な行動をわざとするみたいな。
例えば嫌なことがすごいいっぱいあって、その現実を忘れたいからアル中になってみたいな。
っていうのも、お酒を飲んだからアル中になるとかじゃなくて、
アル中になりたいからなりたかった、なってすべてを忘れたかったんだみたいな。
だからその男の子も死んで楽になりたかったみたいな。
だから死を選んだっていうことからすると、あれは自殺だったよねみたいな。
自殺に見えないけどあれは自殺だったよっていうふうにトニーは言うんですよ。
で、実際にその現実に対する逃げたい気持ちとか、もやもやした気持ちとか、
そういう鬱憤を溜めまくって、自己破滅的な行動をとって、結果死に至ってしまった友人っていうのを目の当たりにして、
トニーは、この友達たちと縁切ろうみたいな感じになるんですよ。
感じになって、最後一人グループから離れて、やっぱりステファニーに会いたいなって思ったからステファニーに会いに行くんですよ。
襲った後だからステファニーも警戒してるんですけど、ああいうことしないんだったら部屋に入ってもいいわよって感じで入れて、
ちゃんと謝った後に、俺ちゃんと働いてお金貯めてブルックリン出るわみたいな話をして終わるっていう感じの話なんですよね。
結構暗いじゃないですか。
結構暗いけど、めちゃくちゃ私はすごい心に響いて、あらすじをバーって言ったみたいな感じになっちゃったんですけど、
モラトリアム終了した20代の子たちが迎える責任とか、親にならなきゃいけないとか、彼女の人生をパートナーになる人の人生を考えないといけないとか、
子供ができちゃったらちゃんと責任を取らないといけないとか、これ40年前の20代なんだと思って。
40年前か。
1977年の映画なんで、もう40年前じゃないですか。
40年前の若者も自分たちと今のアラサーの自分と全然変わってない感性というか、責任に対する恐怖とか、ここを出たいんだけど今もぬるま湯の方がいいし、
でも今の別に満足してるわけじゃないし、嫌なことがあったら忘れたいがために、娯楽にどっぷり浸かろうとするし、みたいな感じが今と全然変わってなくてウケると思うんで、すごい面白かったんですよね。
めちゃめちゃ伝わりました。
頑張って編集しますね。
当たり前なんですけど、昔の映画だろうと小説だろうと、その世代の悩みみたいなのが描かれてあるっていうのはもちろん当たり前のことなんだけど、それをすごく身に染みた映画体験だったなと思って。
すごい聞いてたらウエストゲートパークみたいな感じののが思っちゃったんだけど。
そうなんですか?池袋?
そんな感じなのかなって思った。若者の葛藤みたいな。
違う?
見ます?池袋ウエストゲートパーク。私まだ見てないんで。
ネットフリックスで始まって話題になってたもんね。
私見た後翌週の月曜日にすぐ小沢さんに、サタデーナイトフィーバー見ましたよみたいな。小沢さんがまさに20年前、40年前の20代ですよ。
同世代なんだ。
ジョン・トラボルトのやつって言ってきたんで、そうです。めっちゃ良かったですみたいな。
やっぱ小沢さん見てた?
見てました。でもそんなにいい映画だったかなって思った。
音楽は良かったけどね。
私はめっちゃ良かったですよねって。
面白くないですか?今私はサタデーナイトフィーバー見て、今の状況とかとめちゃくちゃリンクしたんですよ。
特に若者世代すごいわかるってなりそうだなって。