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乳牛は長生きするほどいい?“更新率”と3産目の乳量から考える、牛の世代交代
2026-09-16 32:05

乳牛は長生きするほどいい?“更新率”と3産目の乳量から考える、牛の世代交代

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(Na: ヤマ)



#はじめまして #酪農 #牛乳 #牧場 #牛 #Spoon #ラジオ #StandFM







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サマリー

この放送では、酪農家が乳牛の世代交代について、更新率と牛群平均産次数という二つの指標を用いて解説します。単に牛を長生きさせることや、若い牛に入れ替えることだけが正解ではなく、健康で定期的に出産し、安定した乳量を出す牛を無理なく長く飼育しつつ、必要な頭数だけ若い牛へ更新していくことが理想的な経営であると述べられています。また、若い牛ほど乳量が多いとは限らず、一般的に3産前後の牛が最も能力を発揮しやすい成熟期であること、そして枝肉の価値も年齢だけでなく多くの要因で決まることが説明されています。最終的には、不本意な更新を減らし、健康で生産性の高い牛を長く残すこと、そして遺伝改良のバランスを取りながら、チームとして牛群を運営していくことの重要性が強調されています。

オープニングと近況報告
こちらは、島根県出雲市にある小さな牧場から配信しています。 スーパーやコンビニ、皆さんがいつでもどこでも買うことができる牛乳。
普段飲んでいる牛乳の魅力や、 酪農の魅力を酪農家がお話しする放送となっております。
牧場の日常や、牛の鳴き声を聞きながら、 お手元に牛乳、ホットミルクを準備して聞いていただくと、
より美味しい牛乳を味わうことができると思います。 牛乳飲む?牧場配信始まりです。
おはようございます。 今日が9月の16日の水曜日です。
週の真ん中の水曜日です。 今日もやっていきます。
今日の天気は最高気温26度です。 雨のち曇り、曇りのち雨、曇りのち晴れ、
そんな感じのむずつく天気になっております。 一気に気温も下がって涼しい感じでやらせていただいています。
昨日は雨が降る、雨が降ると言われていましたけど、 雨が降らなかったので、大皮の配達も終わって、
今日もお仕事をやっていこうかなと思います。 今日のお仕事はですね、昨日大皮を運んだので大皮の切り返しをやって、
あとは繁殖献身があったので、繁殖献身の牛に種付けを、今日は3頭ですかね。
この涼しい間というか、夏の間についていなかった牛たちに、もう全部お衣食してしまおうかなと思って。
攻めの繁殖でやっていこうかなと思っております。 それをやろうかなと思っているのと、後は子牛が生まれたので、
ホルスタインのオースが生まれたので、ホルスタインのオースにミルクをあげたりとか、地表を打ったりとか、そういうのをやろうかなと思っているところでございます。
今日の配信はですね、またリスナーさんの質問にお答えしていこうと思いますけども、
あの牛さんね、今牧場で飼われている牛さん、皆さん何歳まで生きるんですか?とかね、何歳でお肉になるんですか?みたいな質問があったりするんですけど、
牛って長寿の方がいいんですか?長生きした方がいいんですか?っていうね、
それとも若い牛の方に入れ替えた方がいいんですか?っていう質問が来ているので、ここをですね、楽農家目線で、そして私の大好きな牛群検定の数字と
掛け合わせながらですね、ちょっとお話ししていきたいなと思っておりますので、今日も10分15分ぐらいの配信していこうと思いますので、牛群を飲みながら最後まで聞いていただけたらと思います。
よろしくお願いします。
サービス紹介とリスナーへの呼びかけ
はい、では今日もですね、皆さんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思いますけれども、昨日ね、公式LINEの方ではお伝えしたんですけども、
あの音声配信の文字起こしをしてくれるサービスのPODYというね、サービスがありまして、そちらのですね、文字起こしが全て終わりまして、
はい、全て終わったということで、それをですね、あの公式LINEのメニューにもつけております楽農データバンクにね、全て反映させましたんで、
ぜひ皆さんね、こちら見ていただけたら嬉しいなと思います。かなり読みやすく、はい、なっておりますので、ぜひね、こちらよろしくお願いします。
このPODYを作ってくださったね、あの有名なインフルエンサーさんというか、まあ有名な方のケンスーさんという方がおられるんですけど、
ケンスーさんにこういうのできました、ありがとうございますって、あの引用リツイートでね、あのお礼をしたらですね、向こうからありがとうございますって返ってきて、
こちらこそありがとうございます。これね、本当音声配信やってる方みんなやったほうがいいかなと思ったりするんですけど、はい、まあここら辺はまたね、あのおいおい詳しい配信ができたらいいなと思ってますけど、はい、
ぜひ皆さん楽農データバンク活用してみていただけたらと思います。よろしくお願いします。
ではでは、今日もですね、皆さんと牛乳で乾杯していこうと思いますので、牛乳を飲みながら、えーと、みなさんが牛乳を準備している間にですね、ちょっとお知らせをしたいなと思います。
今日めっちゃ噛んでるわ、はい、えー、川上牧場noteというですね、ブログとか記事を書いたりするアプリをやっております。
毎日配信しているこの音声配信を文字起こしして再構成したものをnoteの記事として毎日上げておりますので、ぜひ皆さんね、アカウント登録してログインして読んでいただけたらと思います。
で、この記事が面白いなとか、もっとよりよく知りたいと思われる方はですね、メンバーシップというものを準備しておりますので、ぜひ皆さんこちら活用してみていただけたらと思います。
えー、みなさんの応援ご支援がですね、川上牧場の活動の原動力となりますので、ぜひこちらよろしくお願いします。
あとインスタグラムの方でやっております、ハッシュタグ未来の牛乳と称しまして、みなさんがこんな牛乳あったらいいな、こんな牛乳ぜひ食べてみたいなというものをですね、デジタルアートにして販売しております。
こちらのデジタルアートの売り上げは、川上が子供食堂に牛乳を支援したりだとか、小中高の食育活動に参加した際の活動品をやってさせていただこうと思っておりますので、ぜひみなさんご支援よろしくお願いします。
みなさんのご支援が子供たちの未来の牛乳を作っていくという、そんな特別なデジタルアート体験となっておりますので、ぜひこちらもよろしくお願いします。
あと川上牧場公式LINEをやっておりまして、365日にこうやって配信しているんですけども、なかなか毎日は聞けないという方のためにですね、週に1回まとめの記事が届くというそんなお手軽な公式LINEをやっておりますので、
ぜひ音声配信を聞いている方はですね、概要欄にある公式LINEのリンクからお友達登録していただけたら嬉しいなと思います。よろしくお願いします。
はい、ということでお知らせでございました。では今日もみなさんと一緒に牛乳で乾杯していこうと思います。
かんぱーい。いただきます。
うまいです。今日も牛乳飲んでいただいてありがとうございます。
ありがとうございます。
リスナーからの質問:乳牛の寿命と世代交代
産んだ牛さんのね調子が良くて、乳脂肪がどんどん変動してますね。
まだまだちょっと牛はダメージがあるのかな、夏場のはダメージがあるのかなと思いつつ、表には見えないんですけどね、やっぱり牛乳は牛の血液が出てきて、牛乳のこの血液検査をしているようなもんですから、牛乳を調べるということは。
まだまだちょっと疲れが出ているかなというような感じですね。でも美味しいです。
はい、乾杯激うまというコメントが来ておりますよ。ありがとうございます。今日も飲んでいただいて、これから美味しくなってきますよね、牛乳がね。よろしくお願いしますよ。
ではでは、今日もですね皆さんの質問コメントお答えするお便りのコーナーやっていこうと思います。
各配信アプリ、SNSに来た質問コメントお答えするコーナーとなっております。
今日の質問はポポポという配信アプリから来ました。ポポポネーム、かんしんさんからの質問でございます。
いつもありがとうございます。
質問です。 牛さんは長く乳量が出れば長寿でもいいと思われますか?
ある程度のサイクルで世代交代した方がいいと思われますか? 今のサイクルがベストでしょうか?
枝肉も若い方がいいのでしょうか?という質問が来ております。 ありがとうございます。
かんしんさん、いつも質問していただいてありがとうございます。
かなり落脳経営の本質的な質問が触れてきているんじゃないかなと思います。
なかなか消費者の方で、牛って長く乳量が出ればそれで儲かるのかな?
それで世代交代した方がいいのかな?という質問が出てこないと思います。
周りの人に聞いてみてください。
周りの人に聞いてみてください。
何言ってるの?って思われる質問かと思いますけど、ここら辺はですね本当にあの僕の好きな話ですね。
落脳といえばこういうところをお話ししていきたいので、いい質問がいただけたらと思っております。
更新率とは何か?
先にねまた結論から言っていきますけれども、若い牛にどんどん入れ替えればいい。
でもですね、一頭をとにかく長生きさせればいい。
こちらでも違うと、どちらでもないという回答の仕方でしょうか。
落脳が一番目指したいのはですね、健康で分娩が定期的に来て妊娠してくれて、しっかりお乳を出してくれる牛を無理なく長く飼うことが、これが一番落脳が目指したいところです。
その上でですね、必要な頭数だけ若い牛へ更新していく。
この流れがね一番落脳が目指すべき場所だと思います。
今日はですね、その判断に使う牛群検定の数字、更新率と牛群平均算字数という数字から考えていこうかなと思いますので、
これもねちょっと今日とまとめたものを読んでいこうかなと思いますので、よろしくお願いします。
ではまず最初に更新率って何かというところをお話ししていきます。
更新というのは簡単に言えば、この牧場の中の牛ですね、牛群、群れですね。
牛群から出ていった経産牛の代わりに若い牛が入ってくることです。
入れ替えるということですね。
牧場によって計算方法が違いますけれども、例えば川上牧場、経産牛50頭の牧場で、
1年間に15頭がお肉として出荷したり病気で死んでしまったりとか、そういうのになって15頭がいなくなってしまって、
15頭の所産牛が入ってくればですね、ざっくり3割程度の牛群が入れ替わったことになりますね。
この数字が高いほど牛群はどんどん若返ります。
減っていれば同じ牛を長く使っているということになります。
でもここで重要なのは更新率が高い低いだけではなく、その牧場が良いか悪いかは判断できないということです。
では更新率40%、これをね、はいはいはい、牛さんが40%変わるんだなって思ったかもしれないですけど、これ中身が違うというところをお話ししていきます。
例えば更新率が高かったとしてもですね、若い優秀な牛がたくさん育っているなら能力の低い牛を計画的に入れ替えました。
はい、こういうことだったら大丈夫です。優秀な牛がどんどん上がってきて生産性の低い牛をどんどん出す。
これだったら計画的に回ってるんでいいんです。はい、これ経営戦略でね、素晴らしいことだと思います。
一方でですね、乳房炎だったりとか、低病足の病気だったりとか、繁殖障害だったり、あとは夏の熱さの事故だったりとか、あとは途中で分娩の事故で立てなくなったり、規律不能が起こったりとかね、
こういう理由でですね、予定外に牛がどんどん抜けて、結果として更新率が高くなってしまったのであれば、これは全く別の話です。
なので更新率を見るときに、数字そのものより、なぜ牛がいなくなったのか、これを見るのが重要だと思います。
牛群平均産次数と乳量
はい、そしてもう一つ見るのが、牛群平均産地数、こちらですね。
産地というのは、お産の産に次という字ですね。その牛が何回出産したかを言う数字でございます。産地数ですね。
初めて甲子を産めば、初産、次が二産、その次が三産になります。
牛群平均産地数は、今牧場にいる牛たちが平均すると何産目なのかを見る数字です。
更新率が高く、初産牛がどんどん入ってくれば、平均産地は下がりやすいです。
逆に牛が長く残れば、三産、四産、五産という牛が増えて、平均産地は上がっていきます。
こちら、農研機構のシミュレーションの中でも、平均産地数を上げるには、初産、二産の割合を減らし、三産以上の牛を増やす牛群構成になることが示されています。
ここで面白い話をしていこうかなと思いますけど、若い牛ほど入料が多いわけではないというお話をしていきます。
一般の方だとですね、若い牛の方が元気だから、若い方の牛群もたくさん出るのでは?と思うかもしれません。
実は逆で、初産牛はまだ自分自身も成長途中なんですよね。
食べたエネルギーを、お父だけではなく、自分の体を大きくすることにも使っているんですよね。
これ、二産、三産と進むにつれて、体も成熟して、成長期が止まるということですかね。
成熟するということは、体が成熟するということですね。
これをすると、体が一回り大きくなるので、食べる量も増えて、そして入料も増えていきます。
日本の牛群検定のデータを使った農研機構の研究でも、305日入料は初産より二産、二産より三産で高い傾向が確認されています。
例えば、北海道の検定記録を用いた解析では、同じ入料水準の比較で、三産の305日入料が初産、二産より高い例が示されているということですね。
なので、現場では、三産前後が乳牛として非常に能力を発揮しやすい成熟期と考えることができます。
三産が一番ピークという感じですかね。
ただし、ここは正確に言っておきますけれども、全ての乳牛が必ず三産目に生涯最高入料になるという法則ではありません。
4産、5産でも非常によく出す牛はいますし、個体差、遺伝、飼養管理、繁殖、行期によっても変わります。
なので、三産で必ずピークではなく、一般に初産から三産前後まで入料が高まりやすいと理解してもらうのが正確ですね。
育成コストと長寿のメリット・デメリット
ここから経営の話になっていくんですけれども、例えば、子牛が生まれました。
その子牛は、ミルクを飲ませます、輪牛します、餌を食べさせます、牛舎を使います、人工受精させて妊娠させます。
そしておよそ2年近く育てて、ようやく最初の分娩をして、お乳を出すようになるんですよね。
つまり育成牛はですね、牛乳を売るまでの長い期間、先にお金を使う存在です。
不要家族みたいな感じですかね。
これにですね、餌とか労働とか、牛舎の環境とかね、牛舎の設備費ですね、あと繁殖費、獣医費、あと飼料のね、小額図とかもみ柄とか、あと電気代などなど、全部かかります。
育成牛を増やせばその分だけ更新に備えられますけれども、その分だけ育成コストも増えます。
海外の経済研究でも、牛群のトータ率、更新率が上昇すると、必要な後継牛等数が増えて、育成費が大きくなることが示されています。
逆にトータ率を下げると、後継牛育成のコストを大きく削減できるという試算があります。
日本でも現在、農林水産省は聴名連産性を重視していて、乳牛を長く使える牛群へ転換することで、乳牛の育成、導入費や飼料費などの低減につなげる政策を進めています。
じゃあ長生きした方がいいんじゃないみたいな、長寿の方がいいでしょって思うけど、これもちょっと違うという話をしていきます。
ここもそう単純ではないんですよね。
これ、高産児になれば、3×3×4×3×5×3とね、やっていくと、まあ乳量が増えて、まあお乳は増えるんですけども、まあ牛の体にもですね、やっぱり負担はね、積み重なります。
研究では、産児数が進むにつれて乳量が増える一方で、後産停滞や、代謝性疾患、子宮内膜炎などの一部の周産期疾患や、繁殖上の問題のリスクも増えることが示されています。
乳房炎だったりとかですね、まあ定病だったり、繁殖障害だったりとか、あと代謝病だったり、年齢や産児とともに問題が出やすくなる部分があります。
なので、10×3まで生かせば正解、正解、正義ではありません。
大事なのは、健康で生産できている期間が長いことです。
病気で治療を繰り返しながら、乳量が落ちて妊娠もせずに、牛自身にも負担が大きい状態を長寿が良いよね、長寿が良いんだからっつって長生きさせる、これはね、それはちょっとどうなのかなという、長寿だからという理由だけでね、残すことが良いとは限らないということですね。
更新率を高めるメリットと遺伝改良
若い牛が多い牛群にもメリットはあるということですね。
落ち血が少ないんじゃないかって思われるかもしれないですけど、これもメリットがあるんですよね。
では更新率を高めて若い牛を増やすメリットは何か。
一つは、降産時で増えやすい病気や故障を抱えた牛が少なくなりやすいことです。
若い牛群なら、長年の乳房炎や低病などが積み重なっている牛は、相対的に少なくなります。
ただし、若い牛なら病気にならないという意味ではありません。
初産牛にも分娩時の問題や乳房炎や繁殖不良、低病などは起こります。
なので正確には、若い牛群は降産時で増えやすい一部の疾病リスクを抑えやすいということですね。
もう一つのメリットはですね、遺伝改良ということになります。
落脳の面白いところなんですけど、今いる5産目の牛、年齢が高い牛ですね。
この牛よりも、今年生まれたメス甲牛の方がゲノムとか育種間では改良が進んでいる可能性があります。
これは計画的に遺伝改良を進めている牧場によりますけれども、可能性が高いんですよね。
若い牛の方が能力が高いということです。
これは乳量だけではなくてですね、乳成分や繁殖性、乳房の形だったり足の形だったりとかですね、
聴明性、あとは疾病抵抗性、こういうものがですね、世代を更新することで新しい遺伝的能力を牛群へ入れることができます。
なので全く更新しないということも正解ではありません。
聴明連産と遺伝改良、この2つのバランスをとる必要があります。
現在の国の乳養牛改良目標でも、乳量だけではなく繁殖性や耐久性、在群能力、今後は疾病抵抗性まで含めて長く生産できる牛へ改良する方向が示されています。
牧場経営と牛群構成のバランス
これ皆さんで一般の方が分かりやすいように説明すると、会社で例えると、牧場会社で例えると分かりやすいんじゃないかなと思います。
例えば会社の社員がですね、毎年40%辞めて、毎年40%新人になる会社があったとします。
これ若いやつでも勢いがある、新しい知識も入りますし、でも毎年ものすごく教育費がかかります。
逆にですね、誰も辞めずにずっと同じ人だけの会社、経験豊富でね、ベテランばっかりになりますけれども、新しい情報が入ってこなくて、世代交代がなくて、新しい技術や考え方が入りにくくなるかもしれません。
これ牛群改良と会社ちょっと似てるかなというところですね。
新人ばかりでも高コストですし、ベテランばかりでもリスクが増える。
なので初三、二三、三三、四三以上、それぞれが適度にいる牛群を作っていく、これがね、重要、バランスが大事かなというところでございます。
では今の更新サイクルがベストなの?っていう質問、これはまあどこを見て言われたのかわからないですけど、川上牧場の話をね、していこうかなと思いますけど、これ牧場ごとに違うんですよね。
川上牧場の更新率はだいたい30%から35%くらいですかね、日本の乳牛は30%更新が正解です、みたいな万能な数字はないんですよね。
これ地域によって全然、条件によって全然違うんです。
その地域の乳化だったり飼料価格だったり育成費、初陰牛の価格、牛の遺伝能力、繁殖成績、疾病率、配養牛の価格、牛舎の空きスペースの問題、増糖するのか、それとも生産を維持するのか、こういう風な方向性で全部変わります。
経済モデルの研究でも最適な更新、淘汰判断は乳療、疾病、妊娠状態、後継牛の価格などによって変化します。
なので更新率に目標30%と書いて終わりではなく、その30%の中身を見ていくのが大事かなというところでございます。
更新サイクルのチェックポイント
チェックしたいポイント4つあります。
不本意な更新が何等いるかです。
一つ目ですね、乳房炎、低病、繁殖障害、事故など、本当は残したかったのに残せなかった牛、これが多ければ改善の余地があるかなというところですね。
2番目、酸酸以上まで残れる牛がどれくらいいるか。
せっかく2年間育てた牛を、乳量が高くなってくる酸酸前後まで使えずに除籍しているなら、配養にしているなら、育成の投資を十分回収できていない可能性があります。
ちなみに農水省の2025年政策の改良増殖目標では、牛群検定産科農家の令和5年度の平均除籍産児は3.213とされています。
国も、教養機関の短縮を課題として、聴名連産性を重視しているということですね。
3番目に、後継牛を何頭育ているか。
更新率を上げるなら、当然その前にメス格子を確保して育てなければいけません。
更新率が高いということは、作乳牛舎に見えている牛だけではなく、まだ一円も乳代を産んでいない育成牛をたくさん抱える必要があるということですね。
育成牛を抱えなくても、初産牛で導入しますけど、初産牛の価格が高ければ負担になりますし、安い時に入れればいいですけども、ケースバイケースですね、ここもね。
4番目に、牛群平均産児ですね。
平均産児が極端に低いなら、改良が進んでいる若い牛群が良いという良い解釈もできますが、
牛が長く残れない牛群という可能性もあります。
ここもですね、理由を見て、ちゃんと判断するというのが大事かなと思います。
枝肉の価値と更新時期の判断
最後に質問にありました、枝肉は若いほうがいいという質問。
これもですね、若ければ若いほど絶対に価値が高いということではありません。
確かに一般論では、成熟した牛のお肉は、血合組織などによって育てられます。
血合組織などの影響で硬さが出やすく、若い牛のほうが柔らかさの面で有利な傾向があります。
ただ、乳牛の肺葉牛について調べると面白いんですが、枝肉の価格は年齢だけでは決まりません。
体重、ボディーコンディション、肉付き、脂肪の量、品種、健康状態、最終分娩から何日経っているかなど大きく影響します。
実際、肺葉乳牛の研究では、年齢が上がると生体重や枝肉重量は増える一方、年齢だけでは枝肉価格が単純に下がらなかった例もあります。
別の大規模データでは、若い牛ほどキロ単価が高い傾向も報告されていますが、最終的な価値には品種や枝肉重量など多くの要因が関係しています。
つまり、肉にした時に若い方が有利な要素はありますが、でもそのために乳牛を早く更新するのが得とは限らないということですね。
例えば、若いうちに肺葉をした方が肉として高く売れるから、2、3で更新しようとなったとします。
でもその牛を抜いたら、代わりに2年間育てた初人牛を1頭入れなければいけません。
その育成費の方が肺葉肉、肺葉牛の枝肉価格差よりはるかに大きければ牧場経営としては損です。
だから乳牛の場合、枝肉の価値は最後の出口として大切だけれども、更新時期を決める主役ではないと考えるのが良いと思います。
まず見るのは、これからどのくらいの牛が出せるのか、妊娠ができるのか、病気はどうか、足は大丈夫か、次の後継牛がいるか、その上で肺葉の時の枝肉の価格も見るという順番かなというところでございます。
結論:健康で長く生産できる牛を
質問にあった最初の長く乳牛が出れば長寿でもいいですか?という質問ですが、これにはかなりシンプルに、はいということですね。
健康で繁殖もできて、乳牛も出ているなら、長くいてもらった方がいいです。
むしろ2年間育てて、初産でやっとお乳を出して、一番能力が出てくる3、3前後になったところで、健康なのに年齢だけで入れ替える理由はあまりありません。
正名連産できるなら、育成費を何年にも分散できます。
牛自身の能力も使えます。必要な育成牛の頭数も減らせます。
これは現在、国が長名連産性を重視している理由とも一致していくということですね。
はい、今日質問いただきましたポポポネームかんしんさんの質問にお答えしてきましたけども、乳牛は長く飼った方がいいのか、それとも一定のサイクルで世代交代した方がいいのか、今日の答えはですね、どちらか一方ということではありません。
若い牛は改良された遺伝能力を持ち込みやすいですし、降産時で増える病気も少なくなりやすいです。
でも更新を増やせば、育成牛をたくさん作らなければならないですし、その育成には乳代、売り上げを生まない約2年間のコストがかかります。
一方、2、3、3、3と進む牛は乳量が高くなっていき、特に3、3前後は乳牛としての能力を発揮しやすい時期です。
だからせっかく育てた牛を健康なのに早く入れ替えすぎてもったいないということですね。
一番大切だと思うのは、更新率を下げることでも平均産児を上げることでもありません。
残したい牛をちゃんと残せているか、乳房園で仕方なく排養だったりとか、足が悪くなって仕方なく排養だったり、妊娠しなくて仕方なく排養だったり、そういう本当は残したかった牛が残れない更新を減らすことが大事ですね。
そしてその上で、若い優秀な牛をどこから入れてどの牛を残すかを選ぶということですね。
これは牛群の世代交代ですね。
これがちゃんとスムーズに回るというのが一番大事かなと思いますね。
川上牧場の現状と今後の展望
更新率という一つの数字を見るだけでも、牛の健康、乳量、繁殖、遺伝改良、育成費、そして最後の枝肉の価値まで全部つながっています。
皆さんがもし会社経営、牧場経営をするなら、どんどんどんどん若い牛を入れる方が良い牧場になると思いますか?
それとも良い牛をできるだけ長く飼う牧場が良いですか?
ぜひコメントで教えてくださいということで、むちゃくちゃな質問してますけども、ぜひコメントで教えていただけたらと思います。
はい、ということで今日の質問にお答えしていきました。
ありがとうございます。
川上牧場はだいたい30%ぐらいで、ずっと安定して年間回しているような感じですね。
北海道の初産牛が安い時期とか、今ちょっと安くなってきてるんですけど、そういう時に牛舎のスペースがあったりとか、病気の牛とか、この子を更新したいなという牛が出てきた時に更新したりとかしていきますね。
本当にいろんな数字を見ながら、状況を見ながら変えていくような感じですね。
みなさんも野球とかサッカーとか見られますかね、スポーツとか見られますけどね、若い選手ばっかりだとちょっと安定感がなかったりするじゃないですか。
ベテランばっかりだと次の世代大丈夫かなみたいな心配になったりとかね、ああいうのとちょっと似てるかなというところですね。
どれだけチームが勝てるか、チームの能力が上がるかっていうのを考える。
一頭一頭も大事なんですけどチームで見ていくっていう牛群という考え方ですね。
これが大事かなというところですね。
コメントをおいております。とても戦略的に観察しながら経営しなくてはいけない。そうですねこれも経営手腕になりますね。
だから若い牛ばっかりでこれから2000年後にすごい生産性を伸ばしていこう、これからガンガン絞るぞっていう時に牛乳が余って牛乳の値段が下がるみたいになってしまうと回収できないんですよね。
そういうことなんですよね、皆さん。わかりますか?本当に牛乳飲んでください。なのでよろしくお願いします。
ということでこれで終わっていこうかなと思います。牛群改良とかね、遺伝改良とか全然わかんないよって思われた方大丈夫です。
川上牧場のキンドルモンラグノーミケンゲーションのために遺伝改良と使用設計編こちら発売しております。
こちらの方でですね、トータリッツとか牛群更新率とかそういうこと書いておりますのでぜひ皆さんこちら読んでいただけたら嬉しいなと思います。
で、このキンドルのデータを読み込ませたAI、ファームエコAIというものを作っておりますので、こちら概要欄の方についておりますのでぜひ触ってみていただけたらと思います。
そうですね、牛群構成で平均30数がうち少ないんですけどちょっと上げるにはどうしたらいいでしょうかみたいなことをAIに聞くとパパッと答えてくださいますので、ぜひ試してみていただけたらと思います。よろしくお願いします。
あと、川上牧場が作りました黒毛和牛の均衡係数がわかるアプリ、和牛後輩チェックというアプリ、また続々と参加者が増えて54名の方が使っていただいております。
どんどんどんどんアプリの中、便利に更新しておりますので、ぜひまだ触ってないよという方は触ってみていただけたらと思います。
はい、ということで今日はこんな感じで終わっていきます。お仕事の方、学校の方、いってらっしゃい。みんな牛乳飲んでね。バイバーイ。
エンディングとリスナーへのメッセージ
川上牧場ではリスナーの皆様からのお便り、ご感想を募集しております。
川上牧場とやってみたいこと、やってほしいことなど、ご自由にコメント欄やDMなどでお気軽にお寄せください。
はい、皆さんのご意見が新しい楽能を作っていきます。
最後まで配信を聞いていただいてありがとうございます。
次回の配信もぜひお楽しみに!
32:05

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