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みなさんこんにちは、おーばです。今回は映画、海底軍艦、こちらについてお話してみたいと思います。
1963年、昭和38年公開の東方製作の特撮映画です。
今回午前中時の映画祭で上映されましたので、劇場で初めてこの作品を見ることができました。
もちろんね、BSとか配信では見たことあるんですけどね。 午前10時の映画祭はここ何年か
東方特撮作品の4Kリマスター版というのを上映してまして、 空の大怪獣ラドン、
モスラ、 地球防衛軍、
毎年1作品ずつ上映してくれてたんですが、 今回は妖精ゴラスとこの海底軍艦の2本がラインナップに入ってました。
非常に丁寧に修復作業を行ってまして、 スクリーンで見てもフィルムの傷とか色汗とか、
そういうのは綺麗に治ってますし、あと音も非常に聞きやすくなってます。 なので今後の午前10時の映画祭でもこの東方特撮の4Kリマスター版というのを
引き続き上映してもらいたいんですが、 まだ来年度のラインナップの発表はないんですけれども、
個人的にはガス人間第1号とかマタンゴとか、 そのあたりのね渋めの作品もね、やってもらいたいなぁと思うんですけれども、どうでしょうか。
さてこの海底軍艦、1963年公開ということで、 本当にあの東方特撮映画の最盛期と言いますか、
ゴジラとかが出る特撮映画も多いんですけれども、 それに加えて戦争映画もかなり本数がありまして、
ツブレやエイジ率いる特技班というのもね、 かなり過密スケジュールで制作してたようで、
この海底軍艦の撮影期間というのも必ずしも十分だったとは言えないようです。 しかしながら映画を見る限りは、
そんなね特撮のあらとかいうのはそんなに見えずに、非常に堂々とした作りで、 特にね、やはり邦画最盛期ということがあって、
敵役となるムー帝国で大勢の帝国民が踊るシーンというのがあるんですが、 ここでは数百人のエキストラを動員して、かなり大きなセットでね、
踊ったりしてましたけども、こういうのもね、 今の方ではなかなか予算的にも規模的にも難しいかなぁと思われますね。
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そして何よりね、海底軍艦という名前なんですけれども、 軍艦というよりも、
水・陸・空、どこでも行ける万能潜水艦と言った方がいいでしょうか。
形的にはね、円筒形で先端には巨大なドリルがついてて、 艦の上部には環境と砲台がいくつかあるんですけれども、
非常にね、あのシンプルなデザインで、 小さい子供さんがねパッと見ても、なんて言うんでしょうね、描きやすいようなデザインなんですが、
逆に言えばシンプル is ベストで、非常にあの力強いデザインじゃないかなと思います。
後にね、惑星大戦争とか、ゴジラファイナルウォーズとか、 OVAもありましたかね、いろんな作品でこの海底軍艦5.5のデザインはリメイクされてきますけれども、
やはり最初のこのデザインが一番いいかなと自分的には思います。 ともかくね、潜水艦がベースなんですけれども、
先端の巨大なトリルを使って、 地中を潜ることもできる。
その姿ってもう本当サンダーバードに出てくるジェット潜らってありますけれども、 あれと同じなんですね。
いやもちろんこの海底軍艦の方が時期的には先なんですけれども、 あとね空を飛ぶこともできますし、
翼、主翼とかいうのがないんですけれども、 すごいパワーで強引に飛んでいってるようなイメージというんですかね。
なんて言うんでしょうね、本当にロケット。 これもサンダーバードで言えばサンダーバード1号の
翼を取った形で飛んでいくような、そんな感じでしょうか。 まあでもね非常にこう力強く飛んでいるように見えますね。
スクリーンで見たことで改めて思ったんですけれども、 この5.5の内部、映画本編ではね、いわゆる環境ブリッジ部分の描写しかなくて、
機関部とか他の部屋の描写はないんですが、 このブリッジのセットが非常にすごくてですね。
基本的には潜水艦がベースになっているので、 広い空間があるようなブリッジではないんですが、
その中にもメーターとスイッチがもうピッチリという感じで、 東宝特撮の他の宇宙船とかね、
メカニックと比べると非常にね、 リアルっぽい造形に見えるなと。
アニメで言えば松本零士メーターという有名なデザインがありますけれども、 アルカディア号とか宇宙戦艦ヤマトとか、
あいったものにちょっと近いかなという感じですね。 今回見直してね、初めてここまでブリッジのセットがすごかったんだなということをね、
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気がつきました。 とにかくね、タイトルからしてこの海底軍艦5.5をいかに魅力的に描写するか、
イフクベイアキラのねテーマ曲も含めて、もうそれに全力投球してるんですが、 まあぶっちゃけその一方、ストーリー展開とかは結構厳しいものがありますし、
設定上もうんというところもあったりしますけれども、 ただ一点これはすごいなぁと思うのが、この海底軍艦5.5の
艦長、指揮官である神宮寺大佐、 この人を演じた田崎潤ですね。
まあこのキャラクター、戦後20年経ってるんですけれども、 世界の平和とか、
国際連合がどうしたとかそんなのは関係なく、 ただひたすらに海底軍艦を作り上げて、これで再度日本が、
世界に羽ばたくんだと、もうその1年で凝り固まったような、
まあ言ってしまえばガチガチの軍国主義者、 という設定なんですけれども、
まあ今だったらなかなかちょっと実現できないようなキャラクターなんですけれども、 こういったキャラクターに田崎潤という俳優がもうドンピシャね。
あの見た目もね、声の感じとかも、 たぶん田崎潤の一世一代の当たり役じゃないかなぁと思うんですけどね。
まあその一方でね、一人娘のことをずっと大事に思ってたというね、 人間味ある描写もあったりするんですけれども、
いやーなかなかね、神宮地大佐、今回見直してね、痺れました。 ただ身近にいたら非常に困るなという人ではありますけどね。
はい、そう言ったわけで今回は、映画、海底軍艦、 こちらについてお話しさせていただきました。
それではまた。