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2021-10-14 07:59

第471回 「ファイブスター物語」

今回は第16巻が発売されたばかりの漫画「ファイブスター物語」についてお話ししました。 1986年から連載が始まって35年。 ますます面白くなってきた、とんでもない漫画です。 【番組公式Twitter】 https://twitter.com/kitakatasum @kitakatasumi ご意見、ご感想は #北九州の片隅 でお願いします。 katasumi471.m4a
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みなさんこんにちは。大葉です。 今回は
ファイブスターストーリーズ こちらについてお話してみたいと思います。
作者は長野守。 1986年から
門川の月刊ニュータイプで連載中で、途中何度か旧歳を挟みつつも、
つい先日最新刊第16巻が2年ぶりに出版されました。 1986年から2021年。
そして16巻。 まあ決して多くはないですね。
特にですね、途中一番長い旧歳期間で9年間ほどあったんですが、
その間、作者がアニメ映画を一本制作しておりまして、
この設定が後にファイブスターの方にもフィードバックされてきたんですけれども、
まあなかなかすごい漫画ですよね。
大まかに言えばSFと言えるんですけれども、作者本人はおとぎ話だと言ってます。
実際ですね、物語の主人公が神様なんですよね。
神様がいて、人間がいて、 魔法使いがいて、人工生命体がいて、巨大ロボットがいて、
ドラゴンがいて、悪魔がいて、 あるいはこれやもういろんな要素が入り混じっているので、確かにおとぎ話と言っていいと思います。
まあパッと見はですね、ロボットアニメの漫画家というふうに捉えられるかもしれません。
実際自分が長野守という人の名前を知ったのが、 富野由悠季監督の
テレビアニメ、獣戦記エルガエム。 この作品で長野守は非常に珍しいんですけれども、
メカニックデザインとキャラクターデザイン、両方一人で担当したんですね。
で、この後番組になる機動戦士ゼータガンダムでも、 当初いくつかモビルスーツのデザインをやってたんですが、
まあいろいろあって、交番。 そして途中で一旦呼び戻されまして、
ハンブラビーとか、 キュペレイとか、まあそういったモビルスーツをデザインしてました。
その後何回かガンダムに関わるものの、 きちんとした形ではデザインが成立せずに、
しばらく富野監督とは離れてたんですが、 後に
ワオワオで放映されました、ブレンバワード。 こちらで再び富野監督とがっつり組んで、
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メカニックデザイナーとして活躍してました。 まあそういったアニメ作品と同時並行的に、
このファイブスター、描かれてきたんですけれども、 自分は第1巻からずーっとリアルタイムで読んでまして、
まあいろいろですね、中断期間もあれば、 設定変更もあれば、本当にいろいろあったんですけれども、
それでもやっぱりこれだけの漫画作品というのは、 日本の中でもなかなかないんじゃないかと。
まずとにかく設定の細かさというか、 情報量の多さですね。
第1巻読んでびっくりしたのが、第1巻の時点で、 この世界の中の年表というのが最初に示されてるんですね。
もう数千年、数万年単位の。 だからこの物語の大まかな歴史というのが、
こういうところで何があって、こういうところでどこの国とどこの国が戦争して、 ここで誰が死ぬかとか、いうことが全部ずらっと書いてあるんですね。
これって壮大なネタバレじゃないかと思われるかもしれませんけれども、 でもよくよく考えてみればですね、
いわゆる歴史小説、 例えば柴梁太郎の《龍馬が行く》とか、
《燃えよ剣》とか、 そういった作品、
これ実際の歴史をベースにしてますから、歴史年表を見れば全部載ってるわけですよね。
坂本龍馬がいつ生まれて、いつ土佐を脱犯して、いつ暗殺されたか、とか。
そういったことって全部歴史年表に載ってるんですが、 だからといってその小説作品の面白さが減るかといったら、そういうことは全くないと。
だからそう考えると、このファイブスターも年表があるからといって、 もちろんある程度方向性というか、
大まかなポイントはそこで示されているとおりに動いていくわけなんですけれども、
結局物語というのはその年表に載っている 一つの事件と一つの事件のその間をずっと描いていく、そんな形になるので、
まあ年表は年表として、物語は純粋に楽しんでいけると。
そして年表に載ってるというのはあくまで大きな事件と、 ある国の国王とか大統領とか、
そういった権力者の人の動きは載ってるんですが、 大勢のキャラクターの一人一人の人生とか運命は出てないわけですよね。
それはやっぱり作品を読まないとわからないと。 なので、まあ自分も本当に長い間この作品読んでて、
16巻まで描かれたというのは、 とんでもないスケールを持ったこの作品世界のまだごく一部でしかないんですけれども、
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全く興味が薄れるということはなく、 もっともっと先をずっと読み続けていきたいなと思ってるんですが、
まあ正直な話、長野守は自分より年上なので、 あと何年このファイブスターが
描き続けられるかわからないんですけれども、 まあ最悪の場合ですね、途中で終わるということもあるかもしれませんけれども、
まあそうなったとしても、逆に言えばその年表というものがあるので、 大まかなラストはこうなるということを我々は
理解できると。 まあ本当はですね、
年表に書いてあることを全部漫画化してもらいたいんですが、 多分それやると本当に何百年かかるかわかりませんので、
そのラストシーンまではきちんと描いてもらいたいなと思います。 具体的な中身をお話しようと思ったんですが、本当にこの作品、
キャラクターも多い、設定も情報量もめちゃ多いので、 もうそんなのを5分10分で話せる分量じゃありませんので、
まあとりあえず興味が湧いた方は 一度お読みになっていただければと思います。
まあできましたら第2巻、第3巻と続けて読んでもらえればいいかなと思います。 これ個人的な感想ですけれども、
本当にこの漫画の方向性というのがきちんと作品として出たのは、 多分第4巻、第5巻あたりじゃないかなというふうに思っています。
なぜそう思ったかというのは多分、 読んでいただければわかるんじゃないかなと思います。
はい、そういったわけで今回は長野守の漫画 5スターストーリーズ、
こちらの作品についてお話しさせていただきました。 それではまた。
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