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【第62回】不気味の谷の先にある人間の役割
2026-11-03 09:00

【第62回】不気味の谷の先にある人間の役割

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マネキンや蝋人形になんとも言えない怖さを感じたことは誰しもあると思いますが、いつの間にか気にならなくなっていくものです。同じようにヒューマノイドやAIへの違和感もどんどん薄れていったとしたら、人間の魅力や価値はどこで発揮されていくのでしょうか?是非お聴きください!


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サマリー

安田佳生と柳澤大介が、人間に似た存在ほど違和感を覚える「不気味の谷」と、その先でAIやCGが人間以上に理想的になった場合の人間の価値について話す。俳優やモデル、アイドルが完璧さだけでなく、普通っぽさや成長の過程によって支持される例を挙げ、AIが演出した不完全さでは感動が薄れると考える。古いバカラのグラスやヴィンテージ機材を使った音楽を例に、価値ある不完全さは素人の未熟さではなく、高い技術の中に残る微妙な個体差や意図的な揺らぎだと整理する。これからは、失敗や挫折を含む人間の経験と、完璧ではないが高い水準にある絶妙な不完全さが、人間らしさの価値になると語る。

不気味の谷とAI・CGの進化
稼ぐ社長の脳内見学ツアー
こんにちは、安田佳生です。 柳澤大介です。
今日もよろしくお願いします。 お願いします。
今日は柳澤さんにちょっと聞きたいことがあって、
不気味の谷ってご存知ですか?
いや、初めて聞きました。
本当ですか?
例えば、マネキン人形みたいな、リアルな人形とか、
あるいは、CGの人間を模した画像とかで、
人間により近くリアルに作り込めば作り込むほど、
気持ち悪く見えるっていうね。
なんか気持ち悪いじゃないですか。
なんかすっごいリアルなマネキンとか、
老人業館みたいなところで気持ち悪いじゃないですか。
それはありますね。
あれをね、不気味の谷っていうらしいんですけど、
谷っていうぐらいですから、その先があって、
ある一定のところまでは人間に近づけば近づくほど気持ち悪いんだけど、
それを超えてしまうとその不快感がなくなるんですね。
だから最近出てくるCGとかって別に不気味じゃないじゃないですか。
もはやその不気味を超えて、人間にさらに近くなって、
なんか違和感じゃなくて親近感を覚えるようになってるわけですよ。
クオリティがめちゃくちゃ上がってますからね。
めちゃくちゃ上がってるじゃないですか。
だからマネキンとかも昔は人間に似せて作ってるけど、
人間じゃない異物だったんで、
やっぱり心のどこかでなんか違うものっていうなんか違和感、排除したくなる。
これは本物ではないっていう感覚があって、
でも最近のだからヒューマノイドとかもそうですけど、
人間そっくりに作ってる人形とかあるじゃないですか。
そんなにだから不気味さを感じないわけですよ。
確かにそうですね。
CGなんかで言ったら、もうもはや人間のモデルさんとか俳優さんとかよりも、
何だったら好みに近い。何だったら人間より好感が持てるみたいな。
やっぱり生の人間であれば、どんなに美人でどんなにイケメンでも、
完璧さよりも人間の不完全さ
100点満点ってなかなかいないじゃないですか。
それがCGとかだと簡単にできちゃうっていう。
今性格も作れちゃうじゃないですか。
まさにその自分好みに作れてしまって、
例えばモデルさんとか俳優さんとかって男でも女でも、
普通の一般人に比べるとかなり完璧な理想に近い人たちがその役割になってたじゃないですか。
普通の一般人にはこれだけの美形でスタイルもいい人いないよなとか、
背も高くって顔がちっちゃくてみたいな。
だいたい背が高いと顔も大きくなるんですけど、
たまに195センチなのに顔が小さいっていう変な人がいるわけで、
これがだからその人の特徴っていうか、生きる糧になってきたわけじゃないですか。
ところがリアルだったらともかくとして、
そもそも俳優さんとかモデルさんとかリアルに会うことないじゃないですか。
写真とか映画とかテレビとかで見るだけ。
そうなってくるとリアルである必要がなくて、
実際のその人間よりもさらに理想に近いものが武器の谷を越えてできてくると、
人間のなんかその俳優とかモデルとかアイドルとかどうなっていくんでしょうかっていうね。
ここをちょっと柳沢さんはどう見ているのかという。
僕は不完全なものの方が価値が出てくると思いますね。
逆に。
あんまり男前よりもちょっとなんか2枚目半みたいな人が、
今だったら2枚目のちょっと下みたいなポジションなのが逆転するってことですか。
そうですね。
例えばですけど俳優さんもすごいイケメンで、
とか美女の方が人気があるのはもちろんなんですけども、
映画とかドラマで親近感が持つのって、
普通っぽい人の方が人気があることってあるじゃないですか。
俳優さんはそうですね。
そうですね。
あとはアイドルとかでもそのアイドルを、
僕は推しのアイドルが特にいるわけじゃないですけど、
やっぱり話を聞くとそのAKBとかも人気になってから好きになる人はもちろんいるんですけども、
初期のファンっていうのはファンもすごく少なくて、
不完全ながらも苦難とか困難を乗り越えて成長していく姿にファンがついてくっていうのを聞いて、
確かにそうだなと思ったんですよね。
それはAIだとなかなか難しいじゃないですか。
それをAIが演出で不完全さを演出してるってなるとちょっと冷めちゃうっていうか。
そうですね、確かに。
だから人って一定完璧なものである必要があるものはもちろん、
例えば車とかが不完全だったら困っちゃうと思うんですけど、
特に人に関してはそういう不完全なものの価値がより上がっていくんじゃないですかね。
でも確かに私も完璧に近いものよりも、
だから不完全だったらいいかっていうと、
じゃあ本当の一般人みたいな人が俳優としていきなりブレイクするかっていうとそんなことはなくて、
ヴィンテージに宿る微妙な違い
私、実は昔の食器を集めるのが好きでしてね。
100年ぐらい前のバカラのグラスとかコレクションしてるんですけど、
今のバカラって完璧に作られてるんで、
寸分違わず全部同じなんですね。
100年ぐらい前もすごい技術だったんでほとんど一緒なんですけど、
やっぱ寸分違わずは作れないんですよ。
だから一個一個微妙に違うんですよ。
それがすごく魅力的なんですよ。
分かりますそれ。
分かります?
僕昔似たような話でいくと、
バンドをやってプロミュージシャン目指してたんですけども、
音楽の人たちって80年代とか70年代に憧れたアーティストがいるわけですよ。
例えば僕の知り合いとか憧れのアーティストの人って、
その時録音機材もすごく優れてるんで、
すごく綺麗な音質で録音できてCDとか出せるのに、
わざと古い機材を使って80年代とか70年代のテイストを出してるみたいなこと、
わざわざやってる人がいたんですよ。
この場合だと人としての不完全さっていうのは違うんですけども、
いわゆるヴィンテージみたいな文脈だと、
そういうものに惹かれる人って結構多いと思いますよ。
だからさっきのグラスもこの音楽も一緒ですけど、
じゃあ素人が作ったガタガタのグラスでいいかっていうとそういうことなくて、
じゃあ音質は悪くていいんだったら、
なんかど素人の音楽でいいじゃないかってなるとそうじゃなくて、
やっぱり完璧を目指して技術も完璧に近いぐらい磨き込んでる中での、
その一歩手前の不完全というか、
不完全ってなかなか難しい表現で、
100点満点じゃないってことですけど、
じゃあ70点に価値があるかっていうとないと思うんですよ。
私がイメージする不完全の価値は多分、
なんか92、3点みたいなとこかなっていう。
98点とかになってくると、
もうそのCGとかAIが作るものに勝てないっていうか、
差がなくなってくるっていうか、
それだったらもうCGでいいんじゃないのみたいな。
けど70点では史上価値がないっていう。
だからその完璧にできるんだけど、
あえてその古い録音機材使うみたいなもんですよね。
そうですね。
そういう絶妙なるその不完全っていうか、
まさにそれが人間の価値になる気がしますね。
本当そうだと思います。
人間の価値になる絶妙な不完全さ
なのでやっぱり安田さんも本で、
私社長ではなくなりましたみたいな本出されてるじゃないですか。
やっぱりその経営者の方でも何の苦労や挫折も知らず、
いつも100点満点出してきた人よりかは、
失敗をして這い上がってきたみたいなストーリーの方が、
人って心惹かれるじゃないですか。
そうですね。
本来であれば常に100点満点って見られたい人だと、
自分の失敗エピソードって出さないと思うんですけども、
なんですけど、
人はそういう人の失敗とか苦労とか挫折を乗り越えてきた、
みたいなエピソードにすごく心を打たれると思うんですよね。
そうですね。
私が言うとどうかと思いますが、
やっぱりでも失敗の方が多いんで人生っていうのは。
失敗が9割以上あって、
それこそ2、3%の成功があって、
だから成功が輝くんでしょうけどね。
なるほど。
ということでじゃあ、
これからの時代は人間には不完全さが、
それもなんか不完全であればいいわけじゃなくて、
絶妙な塩梅の不完全さが求められるっていう。
そうですね。
失敗すりゃいいってもんじゃないですからね。
はい。
ということで、本日は以上にしたいと思います。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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