1. 神田大介の経験
  2. 社会のYouTube化②
2024-10-08 10:06

社会のYouTube化②

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私が前回話したようなことは、新聞記者になってからの取材の知見によるんですよね。
最初の6年間ぐらいは、地方政治の取材をしていたんですよ。
その後、愛知県に行ってもちょっとやりましたね。愛知県は、いちかわや栃木とはあまり同列に語れないかな。
いしかわや栃木というと、古き良き、伝統的な共同体がまだまだ色濃く残っているところで、
前回言ったような、そういう部落積み上げ型の政治が本当に行われているんですよね。
だから、我々もその仕事で誰が当選するかなというのを取材するときに表読みをするんですね。
どうやって表読みをするかというと、各陣営がどうやって調べているのかというと、
全部世帯の名簿とかあるわけですよ。この人はこの人に投票するみたいなのって、
だいたい分かっているんですよね。どの地方でも。都市部は除きます。都市部は匿名性が高いので、それは分からないんですけど、
地方って分かっているんですよ。例えば共産党の党員の人とかもいますけども、それもみんな分かっているから、
この人は共産党に入れるわというのも分かっているんですよね。公明党とかもそうですけど。
なので、だいたい自民党の誰にどれだけの票が集まるかというのは、もう分かっているわけです。
私がある一区、どの都道府県も衆院選で小選挙区で、一区ってだいたい県庁所在地が来るんですよ。
大都市なんですよね。選挙の陣営をやっている、保守系の党の選挙の陣営をやっている人のところに所在というか、よく挨拶に行ってたんですよね。
基本的に選挙陣営周りっていうのは毎日とかやりますから、行ってこんにちはって言ったんですよね。
どこにでもそういう人っているんですけど、悪い言い方で言うと選挙ゴロ。ゴロつきのゴロですよね。悪い言い方ですね。
本当に選挙に詳しい人、記者会あると本当にあーって思いますけど、選挙っていつもどっかで何かあるんですよね。毎年。
衆院選がだいたい3年に1回ぐらいのペースで回ってくるんですよね。任期で言うと4年に1回だけど、その前に大体解散しようから3年に1回ぐらい。
それとは別に参院選が3年に1回、これはもうカレンダー通りの解散とかないんでペースで回ってくるんですよね。
その間に知事選挙とか首長選、市長選、町長選、村長選みたいなやつ。議会の選挙。
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これは統一地方選という形で4年に1回でまとめられていることが多いんですけど、何かあるとそれこそ解散みたいなことが起きると、市長がもうやめますって言ったりとかね。
選挙の日程がずれるんですよね。
だから実際に統一地方選で選挙をやっている自治体って必ずしもあまり多くなくて、毎年毎年どっかしらで何かしらの選挙って必ずあるんですよね。
選挙をやるには陣営っていうのがあって、どのようにしてこの選挙に勝つかっていうことを考える事務方のプロっていうのがいるんですよね。
こういう人たちってもともとはあんまり職業として日が当たる存在ではなかったんですよね。
例えば自民党だったら党、立憲民主党もそうですけれども党の職員っていますね。
そういう人が選挙の取引をやるかっていうと別にそういうことでもなくて、そういう場合もあると思いますけれども。
大体は地元の有力企業のところにいる、いろんなパイプの太い社員であったりとか、任されているような人っているんですよね。
地元の有力者みたいな人だったりとか、大体やっぱり顔が広い人なんですけど、みんなその人に世話になって選挙で勝ち上がっていくみたいなそういうタイプの人がそこにもいてですね。
某一区にいてですね。よく話を聞いてたんですよね。だんだん仲良くなっていろいろな話を聞いてたんですけれども。
一区だからもちろんそのいろいろ読める票もあるでしょうけれども、組織票とか建設業界だったらこの候補とか労働組合だったらとかあると思いますけれども、
全然読めないのもありますよね。その課税みたいな無党派層というか、無党派層の票ってどうやって取り込んでいくんですかって聞いたんですよね。
したらその人も一生に付しましてですね。そんなに読めない票は取りに行かないんだよって言ってましたね。
つまり積み上げで取れる票だけで勝ち切るっていうことなわけですよ。その無党派とか課税頼りみたいなところっていうのはどうせわかんないからそんなのは当てにしないと。
でまぁ乗っかってくれば乗っかってきたらいいけれども全くなくたって勝てるように戦術を作る、支持を広げるっていうのが選挙対策本部っていうのをやることだと選挙陣営でやることだと。
まあね迫力のあるおじさんでしたよね。言ってましたね。その通りなのでやっぱりプロってそういうことですよね。
だから例えばプロ野球のエースって言われるピッチャーって何がエースかっていうとただその球が早いとかそういうことじゃないですよね。
試合を作る人なんか少なくとも6回ぐらいまでは投げ切って7.3ぐらいまでに全ての試合を誰が相手だろうと作る人っていうのがプロですよね。
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まさに選挙もそういうことでどんな相手が来ようがどんだけ国の中枢でスキャンダルが巻き起ころうが固く固くですね票を積み重ねていくっていうことこそが選挙だっていうことなんですよ。
これがまさに部族型の選挙の典型ですよね。
これ今でもおそらく行われていると思います。もうそういう選挙取材とかしなくなってきたシーンで簡単勝手なことは言えないですけどまぁ多分そうだろうなと。
これに対してですねそういう選挙をおそらくやってきたであろうという人が衝撃の告白をしていたのが2024年7月東京都知事選でのことなんですよね。
東京都新聞の記事ですけれども石丸慎二さんっていう人がもともと広島の秋高田市っていうところの市長さんで都知事選に出ますと。
正直秋高田って私も行ったことないんじゃないかな。呉とか行ったことありますけどね。
そんな人口も多いわけでもなくて広島県の中でもね。
目立つ市じゃないんですけれどもなんでこの人が目立ったかっていうとやっぱりyoutubeで名を挙げたってことなんですよ。
すごく議会と対立して恥を知れ恥をとかつって怒ってそのエモーショナルなところが切り張り切り取りされてですねショート動画になってこんな人いるんだみたいなことでちょっと注目を集めてた人なんですよね。
でもちょっとですよ。その人も高市さんとすごく似てるなと思うんですけど選挙前はそこまで行くと思われてなかったですよ。
プロ筋にはプロ筋って言ってね新聞紙を上げるのはおこがましいですけどまあでもプロ筋だと思いますよ。
ところがですね蓋を上げてみれば小池裕子さん強いのは分かってたけど蓮舫さんよりも得票が多かったんですよね。
これは驚いたわけですよみんな。蓮舫さんはそれなりに票を取ってて別に前回のですね参議院選挙東京選挙区東京都が選挙区になるわけですけれどもの中で取った票はちゃんと取ってんですよね。
それ以上にこの石丸さんが票を集めたとで政治的な経験はもう市長さんだとはいえ全然遠い広島の人だし。
まあほとんどね東京都知事としてカウントできるようなものじゃなかったにもかかわらず165万票を集めたと。
いろんなことが分析されたわけですけれども党の選対事務局長がですね取材を受けて語ってんですよね。
この人がその記事についてコメントを読むとですねもともと国会議員秘書でその後大阪の大阪府内の大阪市じゃないんですよねの市議会議員になりましたと。
国政にも挑戦したけれどもそれは果たせずにその後は政治家の秘書政党の事務局などを歴任で。
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小沢一郎さんにも近い人で様々な人の議員の秘書をやってたそうですね。
で様々なその選挙対策本部みたいなのをこういう事務局長をやってはですねいろんな人を当選させてきたっていうなかなかのですね切れ物みたいな人ですよね。
本当にあの叩き上げ70歳の人なんですけどこの人が石丸選対の事務局長だったということで。
で記者に問われるわけですねなぜ石丸氏は165万以上の票を獲得できたのでしょうか。
特徴的なのは細かい政策を全く言わないことだった。自己紹介を言い続けた。
これですよねこれがどういうことなのかっていうのはちょっとじゃあねまた次回お話ししますね。
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