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2021-10-10 08:00

053. 地学を勉強する意味

地学を勉強する意味についてお話しました.

毎週金曜日朝7時にアート,リベラルアーツと科学技術に関するニュースレター『STEAM NEWS』を発行しています.YouTube,ポッドキャストでまとめもお送りしています.

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いちです、こんにちは。今日はとても良いお天気なので、本日2回目の
ポッドキャストとYouTubeの録画録音をしていきたいと思っています。空が本当に綺麗に晴れ渡っていて、
気象庁のスケールでは、まあ快晴までは行かないですかね。晴れですかね。少し雲があるので
快晴と呼ぶほどではないかもしれないんですけれども、
綺麗に晴れ渡っています。雲がチラチラと出ているんですけれども、
学術的には石雲、キュムラスという雲だと思います。いわゆる積雲ですね。
綿雲ともいいのかな。なぜ雲のお話をさせていただいているかというと、
2つ理由があって、1つ目は1本前のポッドキャスト、それからYouTubeでお話をさせていただいた通り、
2021年のノーベル物理学賞の半分が気象学、一種の地学の中の一分野なんですけれども、気象学に出されたということで、
画期的な歴史的な出来事だったんですね。ぜひこれを機会に、特に高校生の皆さんには地学に興味を
持ってもらえたらいいな、地学とか気象学とかに興味を持ってもらえたらいいなと思って、なかなか地学の授業がある高校が少なかったりだとか、
地学で受験できる大学が少なかったりだとかするので、興味持ちづらいかもしれないんですけれども、
共通テストにも地学ありますし、地学で受験できる大学、我々長崎大学情報データ科学部もそうなんですけれども、
地学で受験できる大学もありますので、ぜひ地学を機会に興味を持ってもらえたらなとは思っています。
もう一つのお話なんですけれども、地学、地球科学の略ですね、
高校あるいは大学受験の範囲では、地球を対象にした学問、太陽も含めてですかね、太陽系に
閉じこもった学問、かなりの印象を受けるかもしれないんですけれども、その学問対象としては全宇宙に渡っている、
ある意味、素粒子物理なんかが、地球上の素粒子で成り立つことは全宇宙で成り立つだろう、
あるいは時間を遡って宇宙開発まで成り立つだろうというふうに推定に基づいて研究がされているんですけれども、
なぜそう言えるのかというと、やはりそれは地球科学の知見に基づいているわけですね。
物理法則というのが、じゃあ今から1万年前、10万年前、100万年前、1000万年前、1億年前、変わってなかったのかという証拠というのは、
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これは地球科学の分析によってでしかわからないわけです。人類はタイムトラベルできないので、その状況証拠を積み上げていくしかないわけです。
ある意味で、一番流行りの学問で、ノーベル賞で一番出やすい分野である素粒子物理であるとか、あるいは宇宙理論であるとかといったものも、
実は地球科学に根差している、地球科学という裏付けがあって初めて成り立っているものだということなんですね。
ぜひそういったことも興味を持つきっかけにしてもらえたらと思っています。
もう一つ付け加えると、僕は小学校3年生の時なんですけど忘れもしないんですけど、
気象学について書かれた小学生向けの優しい本が大好きで、図書室でずっと読んでいたんですけども、
ある日、理科の授業だと思うんですけども、雲の種類を言ってみましょうという風に先生に言われて、
綿雲とか、鱗雲とか、ちょっとよくわからないですけど、生徒たちが答えたんですけど、
僕はもうその頃ものすごく雲に詳しかったので、手を挙げて張り切って、曇り雲って答えたんですね。
曇り雲、皆さんご存知ですかね。実際に曇り雲という雲があるんですけれども、
皆さんバーッと笑って、僕が笑いを取ったと思われて、先生も笑ってて、
おかしいな、曇り雲あるはずなんだけどなと思ってたんですけども、
次の授業の時に先生が調べてきてくれて、曇り雲はありましたって言って、笑ってごめんなって言ってくれて、
それはその時救われたんですけども、ひょっとしたら教室の僕に対する見る目が変わったかもしれないんですけども、
曇り雲、今見えてる?後ろ見えてるかな?YouTubeだと見えてるかもしれないんですけども、
ポッドキャストの方は絶対見えてないですよね。
綿雲でいいのかな?キュムラスという雲が、石雲という雲が出てるんですけれども、
もうちょっと上層に行ったところに行くと、創石雲というストラトキュムラスという雲が出てくることがあります。
ストラトキュムラス。これの山と言葉が曇り雲という名前なんですね。
曇り雲というのはストラトキュムラスという雲の日本語名ですよということなんですけれども、
地球科学というのは、科学になる前から歴史的には、もう当然、紀元前から古代エジプトの時代からあるわけで、
どうしてもルネサンス以降の実験科学であるとか、アリストテレス以降の論理というものに比べると、
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現象論的な、一種占いに近い部分まで、混ぜこぜになってた時代があるんですね。
極端な話を言うと、僕ら昭和の生まれですけれども、昭和の時代の天気予報って、
下駄を投げるのと気象庁の天気予報とどっちが精度高いかって、精度を競ったぐらい当たらなかったわけですね。
下駄を投げて表が出たら晴れで、裏が出たら曇り雨で、そっちの方が当たったっていう時代すらあったわけで、
どうしても気象学であるとか、地学全般が本当に科学なのかという疑いの目を見られた時代というのは長くあったんですけれども、
この2021年のノーベル賞を機会に、他の権威を利用するというのはあまりロックじゃない生き方なんですけれども、
これを機会に地学を見直してもらえたらいいかなと、僕自身は地学の専門家でも何でもないんですけれども、
地学の愛好家として、個人的にはその先生について勉強したりとかしたことはあるんですけれども、
地学を専門に研究してきたわけではないので、おこげはましい言い方にはなるんですけれども、
でもエジプト学って半分地学なんでね、そういう意味では専門家を宣称してもいいのかもしれないんですけれども、
地学を興味を持ってもらえたらなと思って動画を撮らせていただきました。
また次の動画とロックオンで、ロックオンポッドキャストでお会いできればと思います。
聞いてくださってありがとうございました。イチでした。
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