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2022-05-11 10:01

#73 大きな不幸は人を壊す(前編)

亀っちの昔話編

■出演
亀山 敬司(DMM.com 会長)
長谷川 文二郎(42 Tokyo事務局長)

00:02
はい、DMM.comの亀山です。 42の文次郎です。
旅をしてたらいろんな出会いもあってさ、いろんな話があったんだけど、たまたまマレーシアの安宿で出会った日本人がいてね。
その時が、俺がだから20歳ぐらいで、彼もそれぐらいかな。同じぐらいの歳だったと思うんだけど。
で、その彼はすごく真面目な学生で、将来は学校の先生になりたいみたいなことを言ってたんだよね。
なんかまっすぐな。
とりあえず仮名として、阿蘇山君という子ですよ。阿蘇山君っていう子がいるんだけど。
阿蘇山君。
ほとんど同じ、二人とも20歳ぐらいの頃だったかな。
で、そこで出会って結構気になって、じゃあまた日本に行った時会おうよみたいな話をしてたわけよ。
ちょうど俺自体が露店までやってた頃だったから。
露店をやってる、ここで露店やってるよみたいなことを言ってたら、阿蘇山君が訪ねてきたわけよ。
仮名さん久しぶり、元気だったみたいな。
どうなのって、今俺も学校の先生になるために勉強中なんだみたいな。
だけど、ちょっとお金もいるし、アルバイトもしたいんだけど、
仮名さんこれちょっと俺も教えてくんな、俺もやりたいんだけどって言われたんだよね。
でもこれ結構ヘビーな仕事だし、露店でね、いろんなことをやったらと思ったんだけど、
彼は結構真面目に、お父さんお母さんも多分堅い真面目な家の人だと思うんだけど、
彼にとったら、こういうのも彼にとっても社会勉強になるよね、みたいな思ったね、勝手に俺は。
すごい親心。
親心じゃないけど。
それもいいかもね、みたいな。いいよいいよ、教えてあげるよ、みたいな感じで。
で、俺ちょうどアメリカに行こうと思ってるから、もうしばらく経ったら、
その間にいろんなやり方を教えてあげるねって言って、
こういう場所で売ればいいよとか、こういうところで仕入れができるよとかっていうのを、
俺がリンコさんに教えてもらったみたいなことを浅山君にも教えてあげたのよ。
仮名さんの師匠ね、リンコさん。
じゃあもうできるようになったわけですね、浅山君も。
浅山君も一生やり方を覚えて、こういうとこはやばいから行かないほうがいいよとか、
そういうのを一生軽く言って、俺はそのまま旅に出たわけよ。
で、それからもう半年ぐらいは、俺アメリカから南米行ってたから帰ってこなかったわけよね。
で、半年くらい経って帰ったときに再会したわけよ。
そしたらさ、浅山君がちょうど街でね、露店をやってるところに電話番号か何か聞いてそこに行ったんだけど、
そしたらね、なんか久々に半年ぶりに会ったからさ、ちょっと目が座ってるわけよ。
浅山君?
浅山君どうしたの?え?って浅山君ちょっと顔色悪くなったねみたいな。
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で、ちょっと外で彼の商売をして横座っていろんな話をしてたんだけど、
結局なんかその話を聞いてると、いや、俺もなんか亀さんに聞いていろんなとこお祭り行ったりとか、
いろんな露店行って、いろんな同業者の人とも会ったんだけど、あいつら最低だよねみたいなね。
いろいろ聞くと、なんかお金を同業者に貸して騙し取られたりとか、なんかその他いろいろ苦労があったみたいになるよ。
で、もともとろくでもない奴が結構いるわけよ。
まあね、なんか表現はあれにしても、まあそうですよね、いろんなルールで動いてたりしますからね。
でもかといって距離感さえ間違えなければ別にそういう概念もないし、リンゴさんみたいに優しい人もいるし、
いろんな人がいるんで、芝居やりながら露店やってる人もいたり、バンドマンの人もいたり、
でも結構だらしない人もいるし、バレてる人もいるわけよ。
混沌としたね。
それを雰囲気的に距離感を保ちながらみんな付き合ってて、
お互いにあんまりプライベート立ち入らないとか、お互い本命を知らないとかさ、
そういう感じの付き合いの距離感があって、
まあそんな中で情報交換してあそこ売れるよとかっていうぐらいの会話するぐらい。
で、俺はやってたわけよね。
でも朝山くんはさ、ともともそういう免疫がなかったから、とてもいいやつだったから、
正直にいろいろやって騙されたりとか、金貸してって言われたらいいよとか、
なんだろうね、多分ね。
その中で多分いろんな目に会ってきたみたいなのよ。
朝山くん。
だからちょっと免疫なさすぎてさ、そういう目に会ったらいきなりなんか人間不信になってたよね。
だから顔色がちょっと悪くて目が座っちゃってた。
で、言ってるのも昔のキラキラした彼の目じゃないんだよね、話。
で、俺も他の露天のやつが聞いても、いやもうあいつ最低だよみたいな。
逆に朝山くんの子もみんなそう言ってて。
多分すさんじゃったような感じなんだよね。
はじめはすごくいいやつだったんだろうな。
で、誰も信じないみたいな感じになってて。
で、俺がいやいやでもいろんな人いるからさって言っても、
なんかそれも耳に届いてないみたいな状況になってしまった。
で、他の同僚さんもなんか仲悪くなったみたいだし、
なんかすごくそれを許容できなかったんだろうね、多分。
で、なんかっていう感じの中で、
俺はその時にすごくちょっと申し訳ないというか、
俺はなんだかんだ言っても親父の件もあって、
結構子供の頃からいろんな免疫があったんだと思う。知らず知らずに。
だから風俗街のサザエさんだから、
風俗街だったからね、周りが。
サザエさんなんだけど、
あの純粋なサザエさんとちょっと違うんだよね。
まあね、その酸いも甘いもというか、
ここは危ないからここで線引いとこうとかね。
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ここはやっとこうとかね。
そうそう、そんなような感じだったから、
俺もそれは自覚なかったけど、多分そういうとこで、
なんとなく本能的にこれ以上近寄っちゃいけないとか
っていうところに近寄らなかったりしてたんだよね。
当然その同業者から金貸してって言って、
それはすいません、ごめんなさいって言ってたと思うしね。
そもそもそう言われるような雰囲気もなかったけど、
なんで多分そんな風なのに比べたら、
いろんな部分で免疫というか、
小さな傷をいくつか受けてたっていうかな。
でも彼は真っ白な黒板の上にいきなり
いろんな奴がバーンって入ってきたわけよ。
そう、だからその、
ブルーハウスの歌にこうなんだっけ、
なるべく小さな幸せとなるべく小さな不幸せ
なるべくいっぱい集めよう
そんな気持ちわかるでしょうって歌があるんだよ。
小さい幸せとか小さい不幸せより
いっぱい味わっていくとだんだん人って
いろいろちょっとずつ怪我して強くなるみたいなのあるじゃん。
うんうんうん。
で、少しずつ育っていくっていうのがあるんだけど、
大きすぎる不幸せは心臓まで届いちゃうみたいな。
急にね、ボーンってね。
浅い傷だったらちょっと体鍛えるのが
なんか多分奥まで行っちゃったっていう感じなんだと思うんだよね。
だから大きすぎる不幸っていうのは
人を壊しちゃうみたいなものなんかなと思ったっていうのがあってね。
いやそこはね、ほんと俺はね、今でもちょっと
罪悪感って言ったら変だけど
俺もなんかこいつにとってもいいんじゃないぐらい思ってたのが
すごくそいつにとったらとてもなんか
今までの人生を変えてしまっていう風になってしまった。
確かにそれはだから、教えようってなった時の
亀山さんの中には想像できなかったところってことですもんね。
そうだよね。
誰でもいろんなこと、こういうこと味わっといたらいいよとか思ってたのが
俺の中で考え方が自分の考えでやってたっていうか。
自分の体と自分の経験とっていうところでやってた。
俺は免疫もあったのと家族の愛もあったから
そういった世界に行っても染まらないし、距離も受けたし
あんまりショックも受けないし、許容もできたしみたいなのがあったわけよ。
でも免疫のない人がいきなりそのところに追いやられたら
もう人間不信の塊みたいになっちゃったみたいな。
だから俺自身でさえもなんか違う感じで
なんかちょっと距離が置かれた感じがしたからね。
そんなことがありましたってことかな。
なるほどな。
それがだからちょっと今の、そこからはいろいろ人との任せ方とかも変わったんですね。
そうだね。だから俺のこのなんかいろんな話聞いて
真似しようとかって思う人はちゃんと危険物もあるよっていうことだね。
そうですよね。
まずちょっとビギナー、ビギナーなところから始めてってとかね。
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それでさえも体に合わずにアレルギー反応を起こして死に至るみたいなのもあるかもしれない。
だからスタートアップとかは起業とか一人旅とかいろいろあるけど
やっぱり取り扱い注意なところはあるわけよ。
その中でプレッシャーに耐えられて起業して自殺しちゃった人とかもいたりとかって
ピエリ君から聞いたこともあるからさ。
そういうのも含めてやっぱり結構自分がどこまで耐えられるかは理解したくらいで
ちょっといいと思うとこは真似てもらえばいいけどと思うし
付いていけないなと思うのは無理しないほうがいいよっていう
そんなお話でしたかね。今回は。
そうです。なかなかこういったアドバイスはないですからね。
そこも早山君の話もちょっと続きが。
ちょっとじゃあそれは次回で。
ありがとうございます。じゃあ次回に続くということで。
ありがとうございます。
10:01

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