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こんにちは、東京でゲストハウスをやっているジュリーです。
GH開業H建築編、今回は8回目です。
8回目なのですが、話としては、この建築編の5回目の配信。
窓がない家、窓をつけるのを忘れられた医者がオーナーの注文住宅を見学しました。
この5回目の配信の続きになります。
設計と建築をお願いする会社F社さんと、実際に契約を交わして申し込み金を払います。
社長のOさんと、担当のKさんという女性、ちょっととぼけた女性がいまして、
そのお二人に立つまでのおよそ1年、どうぞよろしくお願いしますというメールも送っていました。
だいたい1年と言われていたので、1年あれば立つだろうと思っていたのですが、
実際はさらに半年、1年半かかってしまいました。
住んでいた世田谷の家もなかなかなかなか売れずに、本当に苦労したのですが、
新しい建物を建てる方もなかなか立たずに、本当にこっちも苦労したのです。
打ち合わせをそのF社さんとやっていくのですが、打ち合わせには実際はKさんと、
あともう一人ですね、まだ30代になっていない若いですね、たぶん28ぐらいだったと思うんですね、当時。
同じKさんなので、ここではサカナ君と呼びたいと思います。
本人がサカナ君みたいなニックネームがついていると言っていたので、サカナ君と話します。
Kさんとサカナ君と2人が打ち合わせに出てきて、私たちの要望を、
基本的なプランはほぼ出来上がっていた状態だったので、
そこに私たちが本当に具体的にどんなふうにその建物を使うのか、
その使うということを想定して、細かいところを詰めていくという感じでした。
自分たちがこの建物を使うということを具体的にイメージする中で、
1階は日本酒場とゲスト用の部屋ということで、それぞれ独立して良しと、
外階段から2階に上がっていって、メインホールと玄関を入った、
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その2階のスペースはキッチンを要したリビングなんですが、
自分たちが使う以外にも多目的なイベントスペースみたいな感じで
使いたいという気持ちがあったんです。
あまり具体的にあったのは、例えばヨガ教室とか、
キッチンスタジオとか、ギャラリーみたいな使い方ですかね。
あとは何かのセミナーとか、上映会とか、そういうのも想定していたんです。
それで、螺旋階段が2階のリビングからドーンと建物を貫いていて、
2階のリビング、3階、そしてロフトというのを2、3、4と貫いた形で配置されていたんです。
例えばその3階は自分たち専用の部屋というふうには決めていたんですね。
寝室があって、クローゼットがあって、洗面、風呂、トイレ。
さらにそのロフトというのは、その上の一番最上階になる背の低い部屋のあるロフト、
ここはルーフバルコニーと小さい空間しか取れないというのは分かっていたので、
ここは茶室をイメージしていました。
和風にして茶室な感じにして、ここもゲストをどうにか入れたいという要望はあります。
そのため、この螺旋階段を利用して、2階から3階ロフトに移動することを具体的にイメージすればするほど、
ここはちょっと工夫が必要だよねという話になりました。
何かと言いますと、2階を自分たちがイベントみたいな感じで使うならいいんですが、
そうではなくて、全くの他の人、他人に貸した場合に、
自分たちが2階のリビングや螺旋階段をちょっと失礼しますと言って通過するというのはあまりにも変だろうと。
せっかくお菓子をしているのに、そこに住民が3階に住んでいるからと言って、
ちょっと失礼しますとか言って入っていくのはあまりにもダサいと。
でも、螺旋階段でしか上下移動ができないと。
それをどうしようかというときに、ソリューションとして上がってきたのが、ハッチで移動するという手段でした。
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ハッチというのは、船についている看板から船の部屋に通じる蓋のついた、パコッと蓋のついたはしごで上下移動する、そのハッチなんですけれども、
それを2階のリビングに入らない手前の玄関ホールですね、
外階段から1階から2階に上がったところの玄関があって、そこのホールにハッチを設置すれば、
そのハッチでヒュッと上に上がって蓋をパコッと開けると、3階のベランダに上がれるようにしたらどうかという話でした。
その3階のベランダにパコッと出たら、3階の窓からその3階の部屋に入ると。
窓というのは基本外側に鍵はついていないので、内に鍵がついているので、
そのハッチで移動する必要のある日は、3階の窓の鍵は開けておいて、ハッチで移動しようというような利用イメージを立てました。
実際にハッチを利用するのは夫と私だけなので、何とかなるかみたいな感じでハッチ案を採用し、
図面に落としました。
これですね、ちょっと現実的じゃないですよね、どう考えても。
なんですがそれしかないよねって言って、ハッチをポコッと図面に加えたから、そのまま時間が過ぎていって、
12月の終わりぐらいになって、年明けぐらいにそろそろ具体的に建築申請をする手前まで持っていって、申請に取り掛かりましょうみたいな話にはなったぐらいになったんです。
年末年始はですね、そのうちにですね、我が家に担当してくれているけいさんとさかなくんをお招きしてですね、忘年会をやったんです。
ちょっと残念なことにけいさんは不参加だったんですが、さかなくんは来てくださってね、当時付き合ってた彼女の話とか、なんかいろんなプライベートの話もして盛り上がったんですよね。
年明けですね、元旦に夫がですね、その担当のお二人にメールを送ってて、なんかそれが出てきたんで、私も今回このゲストハウス開業ヒストリー話すために読み返してたんですけども、
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なんかですね、そろそろ外観の検討に入ると思うので、イメージを共有したくご連絡しますって言ってて、彼は灯台が大好きだから、灯台の外観、あとそのレンガとかね、なんかいろんな写真を集めてきて、こういうイメージも取り込めたら嬉しいですみたいな感じで送ったりしてました。
さらにですね、この建物にはトイレが多いんですよね。で、トイレコンセプトも世界旅行だとか言ってテキストでですね、送ってました。
1階のトイレがアイラトー、スコッチウイスキーが有名な島っていうね、このイメージ。2階がですね、西洋東洋の文化の交流の場所、トルコ、ビザンチン、イスタンブールみたいな、これが2階。
で、3階はジャポン、日本ですよね。ジャポニズム、ヨーロッパから見た日本とか言って、えーと、元禄文化、リンパ、葛飾北斎みたいな、なんかこういうのをテキストで送ったりしてました。
それでこのですね、年末年始あたりから、これ2017年の年末年始あたりなんですけれども、このですね、建物を建てて、新しい建物で自分たちが新しいライフスタイルでやっていきたいというこのプロジェクトをですね、リアスプロジェクトっていう風に名付けていたんですね。
で、このプロジェクトに関しては、それまでは誰にも話していなかったんですが、もちろんですね、親になんか話してないんですよ。
で、ただ、仲良くしてくれてる友達とか、こういう話を聞いてね、いいねって言ってくれそうな、建物が完成した暁にはですね、一緒にお酒飲みましょうっていうね、そういうお友達をセレクトして、
ファンになってもらうというか、このプロジェクトの進行過程で、思いを共有したいっていう人たちに、それぞれアポを取ってプレゼンしていきました。
このセレクトするですね、この何ですか、作業というか、ディスカッション、那尾さんと私のディスカッションをまた晩酌しながらするんですけれども、これがなかなか楽しくって、あの人には話してもいいけど、あの人はやめようみたいな、
このさらにですね、セレクトした人たちのことを、7人ぐらいになったので、神セブンって呼んでたんですよね。神セブンに個別にアポを取って、ちょっと飲みませんかって言って、時間を取ってもらって話をしました。
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せっかくなので、私はですね、キーノートでプレゼン資料を作りまして、自分たちの思いというか、長く住んだ、長くって言っても13年ぐらいだったんですけれども、13年住んだ大好きな世田谷の家、それは安定してるんだけれども、私たちはその安定を捨ててというか、安定をここで断ち切って新しいことをやりたいと。
決めましたっていうね。日本酒バーをやりたいし、オリンピックが来るので外国人向けのゲストハウスもやりたいと、ぜひ応援してください。建物が完成したら一緒に飲もうねっていうね、そんなプレゼンの資料を用意してプレゼンしました。
そのカミセブンの中にですね、ご夫妻がいたんですね。ご主人が建築士をされていて、奥さんはですね、会社員ですね。会社員でキャリアウーマンで、その二人にですね、新年会をやろうねって言われていたので、ちょうどいいと思ったので、その新年会にお招きされたお宅にですね、プレゼンを持ってってですね、
ちょっと時間くださいと、話したいことがありますって言ってプレゼンをさせてもらいました。
そしたらですね、お二人がですね、私たちの想像以上に感激して驚いたのと、すごく喜んでくれて、なんてすごいんだと、いいじゃないって言って感動してくださって、感激しすぎてですね。
で、彼女が今建築のプランってどれぐらい進んでるのとかね、いろんな質問をしてきたんですよね。
で、ご主人はどっちかというと寡黙な方で、奥さんの方がわーっと喋るような感じなんですね。劇場型というか。
で、旦那さんは横で淡々とうんうんって優しくたたずんでるっていうような、そういう構図のご夫婦なんですよね。
それで、口頭でというか話で、2階3階ロフトにズドンと螺旋階段があって、1階はカウンターのあるバーがあって、あと人に行かせる部屋があって、みたいな感じで口で説明していったんですよね。
で、ただちょっと私たちその時点でですね、2階がやっぱりどうしても螺旋階段が大きいので、狭い土地に螺旋階段みたいなものを入れるっていうのがそもそもですね、かなり無理があったんですが、
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2階のイメージがなかなかしっくりきていなかったっていうのもあったんですよね。それで本当にこの2階がどうにかならないかちょっと悩んでるみたいな話はしたんです。
そうしたらですね、その奥さんの方がちょっととか言って、あなたとか言って、相談に乗ってあげてやってよって、こうね、こう何ですかね、ガッツリですね、おせっかいを焼けみたいな感じで奥さんがご主人に言ったんですね。
で、ご主人はまあそんなに言うんだったらまあそうだねって、僕で良ければ何かお役に立てれば協力させてっていう感じになったんです。それで私たちはですね、その時は図面は持っていってなかったと思うんですよね。
そんな展開になると思っていなかったので、これね、セカンドオピニオンじゃないんだけれども、基本的にはですね、そんな図面をね、1回作ってもらったやつをね、他の専門家とはいえ見てもらうなんていうことはね、普通はやらない方がいいと思うんです。
ただですね、仲のいいお友達だっていうこともあったし、見てあげてもいいよって言ってくれたので、私たちもですね、そんな知り合いにたくさん専門家がいるわけではないので、ちょっと悩んでいたということもありまして、ちょっと図面見てくださいっていうことで、またすぐにですね、別の機会を作って見てもらったんです。
そうしましたら、新年会で話した時には、私たちの口頭の情報だけだったので、ちょっといまいちね、イメージが湧き切らなかった感じだったんですが、実際にそのYさんのご主人がね、専門家の目でその図面を見てくれて、それで彼はこう言いました。
接種の独りよがりが大きすぎると、接種の思いが強すぎるんじゃないのかというフィードバックをくれたんですね。
つまり、この建物は専門家から見ると、どうやらバランスを欠いているというか、そんな印象を持ったようでした。
もちろんそのYさんはね、愛を込めて私たちに言いにくいことをね、ずばりと言ってくれたということになりました。
ということで、8回目のこの配信はここで終わり、続きはまた次回にしたいと思います。聞いてくださりありがとうございます。ではまた。