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メイクの綺麗さだけが優劣ではないというか、おしゃべりだったりとか、一芸に引い出るみたいなものとか、
いるだけで華やぐみたいなキャラクター性とか、誰が一番みたいなところであんまりこう、みんなが一番だと思ってるっていうのもあるかもしれないんですけど、
自分こそが一番かなって思ってるからクイーンなのかなっていうのはありますかね。
気になる特殊職業の世界、パーソナリティーでインタビュアーのアリュー・ウララです。
この番組では、探偵やデイトレーダー、プロポーカー選手など、普段なかなか聞くことのできない特殊の職業の方々に俳優であり、
該当インタビュア歴10年の私、ウララがインタビューしていく番組です。
今回のゲストはドラァグクイーンのLさんです。
リスナーの皆さんは、そもそもドラァグクイーンという職業をご存知でしょうか。
男性が結構派手なメイクをしてステージでパフォーマンスをするっていう方々のことをドラァグクイーンと言うんですけれども、
海外だと特に、ネットフリックスで配信されているルポールのドラァグレースという番組でも結構なじみがあると思うんですけれども、
日本ではまだなじみがない方も多かったり、知らないという方も多いかなと思うので、
ドラァグクイーンという特殊な職業のお話を色々聞いていきたいと思います。
気になる特殊職業の世界
気になる特殊職業の世界
今回のゲストはドラァグクイーンのLさんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
Lさんのプロフィールをご紹介させていただきたいんですが、
2000年頃よりドラァグクイーンとして東京、新宿を中心に活動を開始。
もう20年以上になるんですね。
20年もいるんですね、この世界に。
近年は新宿のみならず、新木場、渋谷、およびとあらばどこへでもと活動範囲を広げ、
イベントオーガナイザー、DJなどとしても活躍されているんですね。
こじゃれた古着と衣装を並行して使い、
シクスティスなレトロポップなスタイルやエイティスなスタイルを得意とするクイーンさんです。
キャッチコピーはあなたの隣のオシャレ泥棒ということなんですよね。
本当にプロフィール分考えるだけで十分恥ずかしいですね。
あなたの隣のオシャレ泥棒っていうのはどういう…
私は古着のスタイルは結構多いので、
そういうこじゃれた感というか、そういうスタイルが好きなので、
古着のワンピースとかで今ないデザインのものとかを集めるのが楽しかったりするので、
そういうものを集めて着るのが好きな、
ちょっとこじゃれた派手なお姉さんというふうに考えていただければと思います。
今日はよろしくお願いします。
ドラッグクイーンさんはこういうキャッチコピーとか、
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私はこれが特徴できますみたいなのがあるんですか?
そうですね。皆さん長く続けていくと自分のスタイルというか、
そういうものが蓄積されたものが、
自分ってこういうものですっていう紹介ができるようになってくるものではないかというふうに思いますね。
はい。結構ドラッグクイーンカルチャー好きで、
10代の頃にヘドウィグ&アングルインチっていう映画を見て、
主人公のヘドウィグはドラッグクイーンのシンガーとして出てるんですけど、
こういったメイクとかこの方は何だろうってところから、
ドラッグクイーンのメイクとか世界観を調べたりとか見るようになったんですけど、
あんまりこうまだ日本のお茶の間というか、
日本ではそんなにドラッグクイーンって何?っていう方も多いと思うので、
今回ちょっといろんなどういう活動されてるのか、
そもそもドラッグクイーンの定義って何?っていうところをちょっと聞いていきたいなと思ってるんですね。
そもそもドラッグクイーンってどういうお仕事になるんですかね?
ですね。もともとは私たち男の人が大好きな男の人っていう、
ゲイカルチャーの中から生まれた女性の特徴を誇張したというか、
ディフォルメしたものを体で表現するパフォーマンスというふうにお考えいただければ。
皆さんもね、浦原ちゃんにも多分女性性の特徴っていっぱいあると思うんですけども、
それをもっと誇張したディフォルメしたもの、
例えば普段なら一般の女性だったりしないような派手な色彩のアイシャドウだったりチークだったり、
過剰にもったつけおっぱいであったりとか、おっぱいって言っちゃっていいのかな?
つけおっぱいであったり、
お尻をわざと大きく見せたりするようなボディーラインをちょっと強調させたりとか、
絶対普段使いできないような長いドレスを身にまとったりとか、派手なジャケットを着たりっていうので、
人前に立って活躍するパフォーマンスのことをドラッグクイーンというふうに呼んでいます。
私はそういうふうに理解しております。
確かにメイクもつけまつげがバサバサだったり、美しいんですけど、
モテとかナチュラルな綺麗な女性っぽくするとかとは全然違いますよね、チャンネルは。
そうですね。ただ私たちの方が時代を先導した映えを意識して、
映えと言いますね。
そうですね。誇張しすぎちゃってね。映えしかないようなメイクを体で表現する。
さっきうららちゃんもおっしゃられたように、特徴的なつけまつげだったりとか、
何枚も重ねたりして作ったつけまつげだったり、
唇を大きく見せる、オーバーリップっていうようなものを見せたりとか、
そういうことをして、女性的な外見とか内面を楽しむような一つの遊びでもあるというか、
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そういうものでもあるというふうに考えています。
そして、ステージのパフォーマンスが中心になってくるんですかね。
歌を歌ったり、リップシンクっていう…
よくご存知でいらっしゃいますね。
口パクっていうんですかね。
歌のパフォーマンスだったり、ダンスをしたり、
結構いろんなパフォーマンスされている方の印象があるんですけど、
特にこういうパフォーマンスが中心とかはあるんですか?
そうですね。
特に私の周り、さっき新宿っておっしゃられましたけど、
新宿2丁目とかにもクラブという、踊る方のクラブがあったりとかするので、
そういうところでステージがあって、
そこでイベントの中でショーをしたりとか、
お客さんとお話しするホステスであったりとか、
特にショーケースとして決まった時間ではないんですけども、
ステージに上がってお客さんを盛り上げる、
僕たちはゴーゴーガールっていうふうに呼んでたりするんですけども、
そういうお客さんの盛り上げ役だったりとかをするようなお仕事がメインだったりしますね。
活動の話なんですが、
先ほどエルさんのプロフィールでもご紹介させていただいたんですけど、
エルさんの活動自体は最近はどういうことがメインになっていますか?
今はクラブでのお仕事がメインだったりするんですけども、
最近は政治上的にそういうイベントが開かれないことが多いので、
別の媒体で活動したいということはありますね。
コロナ禍でイベント自体も厳しくなる中で、
結構私がフォローしてたりするっていうのもあるんですけど、
SNSでとにかくクイーンさん見かけるようになってきて、
ライブ配信、メイク動画配信、
あとコメント読んでお悩み相談とか、
あとYouTubeも結構そういったオンライン上での活動もすごく目立っているような気がするんですけど、
どうですかね?
そうですね、おっしゃられる通りで、
私たちって生きたオブジェというか生物というか、
よく昭和生物というふうに言われるような、
人前に出るようなものってその場所でしか体感できないものなので、
そういうものを共有するからこそ価値があるものっていっぱいあると思うんですけど、
演劇だったりとか、クラブイベントもそうですけども、
そういう活動がちょっと制限されてしまっている中で、
2つ道が多分分かれてて、
別の媒体、おっしゃられるようなSNSの媒体を使って、
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メイク動画を披露したりとか、
あとその活動をしていることによって、
本職というかお仕事としてちゃんと成り立たせる方もいらっしゃいますね。
ゲームの配信だったりとか。
ゲームの配信。
そうですね、YouTubeでちょっと今ね、
人気のあるゲーム、デッドバイデイライトとか、
あとアマンガスっていう人狼ゲームみたいな、
ゲームの配信をされている方とかも、
私の先輩クイーンの方とかでもいらっしゃいますし、
あとはその、
SNS上ですと、
短いショートムービーみたいなのをあげられている方もね、
TikTokとかで活躍されているね。
もしかしたらご存知の方はいらっしゃるかもしれないけど、
ブリアナ・ギガンテちゃん。
ブリアナ・ギガンテさん。
すごいですよね、登録者数。
どんどん伸びてますよね。
私も大好きでよく拝見してるんですよ。
すごい可愛いよね。
はい。
もうね、立ち振る舞い可愛いのよ。
可愛い。
本当に。
違う媒体から発信していく活動っていうのが、
一つ出てきたりするのかなっていうのは、
そういうものが増えれば、また活躍の場というか、
そういうものが増えたりとかっていうのはあるのかなと思う。
あともう一つは、今まであったイベントができない分の代わりに、
例えばイベント自体をオンライン配信するとか、
代わりのイベントを企画するとか、
制限された中でのルールを守ってのイベント開催を行うっていうケースも
多分中にはあるかなというふうに思いますね。
Lさん自体はオンラインだったり、
SNSを通じたそういった活動をされてるんですか?
私まだそういう、一応オンラインゲーバーというサービスのねえねえさんというところで、
ご相談相手、ホストという形で、
ホストだと思うんですけど、ホストとしてたまに皆さんからご相談いただいて、
ほぼ電話相談ですよね。
という形でいろんなお話聞いたりとか、
思いっきり生電話みたいな感じで、人生相談みたいな形が多いです。
オンラインゲーバー。
オンラインゲーバー。もともとゲーバー自体も、
もちろん男性の同性愛者の方の出会いの場でもあるんだけども、
身の上話を聞いてほしいみたいな、
そういうところ、相談する場所みたいな意味合いもあるので、
それをオンライン上に設けて、実際話ができるみたいなサービスがあって、
そこに登録させていただいたりとか。
そうなんですね。
そうなんですよ。
相談聞いたりとか、どういう利用者の方が多いんですか?
女性の方が多いですね。
多いですよね。
お仕事バリバリやられてる方とかの、
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お仕事のご相談とか、人付き合いの関係とかみたいなのでご相談いただいたりとか、
あと恋愛相談とか。
なんでなんでしょうね。
やっぱり女性も本当に、ゲイの方に相談したくて仕方ないっていう方が多い。
なんでなんでしょうね。
やっぱり女性同士だと難しい部分もお話ししやすかったりする。
ある意味その場で初めてお話しすることがほとんどなので、
2回目以上の方以外だと初めてお話しすることがあるので、
ある意味他人目線だからこそちょっと言える立場とか、
それってこういうことじゃないの?みたいな。
それってここが問題なんじゃないの?みたいなのを整理してお話しするだけでも、
なるほどみたいなことで解決される方とかもいらっしゃるのかなっていうふうに。
男性側の目線、女性側の目線がわかるというよりは、
どっちもフラットな目線で見れるので、
彼のこういう気持ちってこうじゃないっていうのをちょっと冷静な目で見れるとか。
他人事だから言えるっていうのもね、
ちゃちゃ入れられるっていうのもあるかもしれないんですけど。
あとこうわかってはいるけどってところをズバッと言ってくれたりするんで。
そうなんです。
結構女性同士だとそこ言わなかったりして、
訳は分かんないマントの取り合いとかになったりするんで。
そうなんですか?そうなんですか?女性同士の愛って。
そこまでじゃないですけど、それだけじゃないですよね。
でも逆に多分身内だと気を使いすぎて言えないことって多分あると思うんですよ。
お友達同士だから言えない。
あんたそれそこまでハマっちゃったらダメだよって思いながらも、
いいじゃん言っちゃいなよみたいので、
押しちゃう場面っていうのもあるかなって思うんですけど、
ある意味その場で初めてお話しするからこそ、
いやちょっとそれダメだよみたいなのを、
ある意味強く止められる部分とかもあるし、
ある程度相談していただく方って、
ある程度心にちょっと答えを持ってるんじゃないかなっていう人が
多いのかなっていうのは思いますね。
それをこうじゃないのって押してあげるのが、
相談の一つのお仕事かなと。
なるほど。じゃあ本当にパフォーマンスだけでなく、
そういったオンライン芸場だったり、
そういうサービスも行ってるんですね。クイーンさんの活動自体。
はい。去年コロナ禍であんまり活動ができなかった中で、
何人かのクイーンと一緒にですね、
電子書籍の写真集を出させていただいたりとか、
クイーンパレットという写真集を共同で出させていただいて、
私の大大大大大先輩のですね、
マーガレットさんという方と一緒にですね、
参加していただいたりとか、
ミシャさんのバックダンサーとかやられてらっしゃるマーガレットさんとか、
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あとはその同年期のクイーンさんとかと一緒に一冊の本、
電子書籍でも出してますし、
電子書籍を印刷した本としても販売をしてるというのをやってます。
今写真集も電子書籍になってるんですね。
そうなんですよ。
結構そういう本として媒体として出すみたいのも一つの手なのかなっていう。
配信という形以外のもので出すっていうのも一つの手なのかなっていうのは思ってます。
面白いですね。楽しい。
マーガレットさんってものすごい応募者というか、クイーン界の。
東京では一番イニシエの大先輩でございます。
中にも聞いてる方にもご存知の方もいらっしゃるかと思うんですけども。
でも本当にこれ聞いてる方でリスナーさんで、
どんなクイーンさんがいるのかなって気になった方、
本当にいろんな方がいらっしゃるので是非調べていただきたい。
そうですね。メディアとかでも最近出てらっしゃる方とかも特に多いんですけども、
エスムラルダさんとか、ドリアン・ロル・ディジーダさんと、
土地ヤキ・ホイミさんという3人のユニットで、
八方不美人さんというユニットをやられてたりとか、
歌手で活動される方とかもね。
さらにちょっと前で言うと、ミッツマン・グローブさんと所属する星屑スキャットさん。
世にCDとかを出されてらっしゃるので、
そういういろんな展開が今後も、
時代に応じて臨機応変に活躍できる場が広がっていけばいいかなと思ってます。
いろんな方がいるなと思って楽しませていただいてたんですよね。
メイクの綺麗さだけが優劣ではないというか、
おしゃべりだったりとか、一芸に引い出るみたいなものとか、
あとは何ですかね、いるだけで華やぐみたいなキャラクター性とか、
そういったものがバラバラだからこそ、
みんながあんまり誰が一番みたいなところで、
みんなが一番だと思ってるっていうのもあるかもしれないんですけど、
みんなが自分こそが一番かなって思ってるから、
クイーンなのかなっていうのはありますかね。
はい、ということでいろいろとお話を伺ってきましたが、
次回も引き続きエルさんにインタビューしていきます。
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