デ・インフルエンサーの定義
おはようございます、心理学者のじんぺーです。心理学に触れる一日一語のお時間です。
この番組では、心理学に関するキーワード一つ取り上げて、それに関連する最新論文を合わせて紹介しています。
今日の一語は、デ・インフルエンサーという言葉になっています。
心理学とマーケティングの交差点を扱ったような研究を今日は紹介してみたいと思います。
本当に入る前にお知らせを一つさせてください。
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では本題に行きます。今日はデ・インフルエンサーという一語ですね。
これは消費を促すのではなくて、節度ある消費や不必要な勾配の回避を推奨するインフルエンサーのことになっています。
インフルエンサーというのは、いろんなタイプの人がいると思うんですけど、
この商品いいよねと、自分も使ってみて、とても良かったからぜひ使ってみてくださいという、
何かをお勧めするということをする、それがインフルエンス、影響を与えるという、
実際に見ている人とかファンの人とかもそれに合わせて勾配行動を取るということがあると思うんですけど、
デ・インフルエンサーはその逆ですね。
これも買わなくてもいいんじゃないみたいなことを言ったりするようなインフルエンサーのことだそうです。
インフルエンサーの逆と言ってもいいかも、デっていうのは否定みたいな時につくと思うので、
そういうふうに覚えてもらったら大丈夫です。
今回はデ・インフルエンサーに対して同質性というか、
見ている人たちがデ・インフルエンサーに私は似ているというふうに感じることが、
その後の消費行動をいい方向に変えていくんじゃないのかということを調べたいような研究になっています。
実験と結果
たくさん実験がされているんですけど、
メインでは一つ、研究1のところを紹介してみたいなというふうに思います。
ここでは実験を行っているんですけども、
インスタグラムのプロフィールを真似したような架空のアカウントを作ると、
それで投稿内容を操作して、それを160名のアメリカ人の方に評価をしてもらうということをしています。
もう少し具体的に言うと、条件を分けています。
インフルエンサー条件は、例えば新しい水筒を買う前に考えてください。
本当に必要?私は昔からの水筒を使っているけど、十分便利で快適。
余計な買い物をやめて健康的な支出習慣を。
みたいなことを一言添えて水筒の写真を載せるみたいな投稿をしていると。
同じくインフルエンサー条件があるんですけど、水筒の写真は同じなんですけど、
そこに付いている説明文みたいなのが違っていて、
これは生活を掲揚げしてくれる完璧なアイテム。
トレンドも抑えられる必須アイテム。
自分にご褒美を。
本当に真逆のことを言っていると。
ただこうありますよね。
こういう良いアイテムでトレンドも抑えられてみたいな売り物ってあると思うので、
そういう条件をつけるということをしています。
これでさっき言った160名の人がこのプロフィールとかを見て、
どっちの人により同質性を感じるか。
類似性って言った方がいいかな。
この人は私と考え方が似ているとか、
同じ価値観を持っているみたいな尺度で構成されている
その類似性みたいなことを聞くということです。
まずこの結果で言うと、
インフルエンサーの人たちの条件の方が優位に類似性を高く評価されたということのようです。
それでインフルエンサーの方がより見ている人たちにとっては
フォロワーもしていると思うんですけど、
フォロワーがこの人は考え方似ているよねって思いやすいということです。
これがどう繋がっていくかということなんですけど、
この後の研究でやられていることが、
予期的な感情というものを測っています。
特に誇り、プライドという感情と、
罪悪感という感情を測っています。
これはなぜこういうことをしているかということと、
結果だけちょっとざっくりお伝えできればと思うんですけど、
その類似性がインフルエンサーの方が高まるとさっき言ったんですけど、
これが結果から言うと、予期的な誇りとか予期的な罪悪感を高めるというふうに結果が出ました。
マインドフル消費の重要性
これは例えば誇りの感情で言うと、
この人と同じように環境や社会に配慮した行動を取ったら、
自分も誇らしい気持ちになれるだろうみたいな、
未来的な未来にこの感情を感じるよねっていう、
その予期的な感情が高まったということですね。
これがすごく重要なこと。
罪悪感の方で言うと、
この人が大切にしている価値観に反するような無駄な消費をすると、
自分はきっと罪悪感を覚えるだろうみたいな、
これも予期的ですよね。予期的な罪悪感を高めると。
さっきの続きで言うと、
類似性でインフルエンサーの方が類似性が高いと。
類似性が高いと予期的な誇りとか予期的な罪悪感も高まる。
これが何につながるかというと、
これもまた新しい単語だと思うんですけど、
マインドフル消費という言葉があって、
よく考えて、衝動的に逆ですよね。
しっかりと考えて消費行動を行っていくっていう、
そのマインドフル消費につながるという結果ですね。
そういった予期的な感情が自分の消費行動を変えるということですね。
インフルエンサーの存在がやっぱり類似性が高いよね。
予期的な誇りとか罪悪感を高めるよね。
で、マインドフル消費を高めるよねという風な、
そういった心理の構造になっていまして、
これは結構クリアに結果が出ていて、
興味深いなという風に思っています。
伝わってますかね。ちょっとややこしかったですかね。
どうだろう。で、インフルエンサーって誰か思いつきますか。
ミニマリストの方とかは結構そういう方向性かな。
あとは、自分もギリギリZ世代と言っていいぐらいの、
95年からZ世代みたいなね、
括り方で言うと僕もギリZ世代みたいな感じだと思うんですけど、
そういう環境に配慮した行動とかね、
ダイバーシティー&インクルージョン的な価値観は
自分は持っている方だと思うんですけど、
だから自分もどっちかというとデイインフルエンサーの方を目指したいですね。
何かどんどん買ってくださいというよりは、
今あるものを大切に使うだけでも結構いいんじゃないの、
みたいなこととか、
あまりこれ以上物を増やさなくていいんじゃないの、
みたいなこととかは言えるかなと、
自分の普段の生活とか行動とも、
あまり反していないのかなと思うので、
そっちの方がいいなという風に思っています。
別に何も買うなということでもないし、
マインドフル消費ということは結構絶妙ですよね。
買うなということではなくて、
よく考えて、
心が満たされるというか、
買って後悔するとか、
いらないものが増えたみたいな感覚よりは、
これ買ってよかったなと思う方がいいわけじゃないですか。
そっちにつながっていく買い方とか消費行動を促すような発信とかが
これからできればいいなと思うし、
ぜひ皆さんがよく見ているインフルエンサーさんとかを見るときに、
そういった目を少し持っていただけると、
面白いんじゃないのかなという風に思います。
インフルエンサーさんがダメとは言ってないです。
僕もよく見てますし、
それのおかげでいい買い物できたなということもたくさんあるので、
そこはうまく聞いていただけると嬉しいなと思っています。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぴえでした。心を込めて。