【本日の論文】
Pelled, A.Pelled, A., Demetriades, S. Z., & Walter, N. (2026). Labor leads to love, right? A meta-analysis of the IKEA effect. Psychology & Marketing, 43(2), 388–400. https://doi.org/10.1002/mar.70064
【今後の対談予定】
6月7日(日) ~ 高山ゆかりさん
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感想
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おはようございます。研究者がそばにいるくらし、ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話とか、心理学者の生活とか、
研究活動のお話とかの話をしています。 今日は、サイコロジー&マーケティングという雑誌に、
2026年最近、載った論文を紹介したいと思います。 イケア・エフェクトというイケア、みんな大好きイケアのイケアなんですけど、
イケア・エフェクト、イケア効果という現象が知られていて、そのメタ分析の論文になっています。 ちょっとね、あの、なんでこの論文にたどり着いたかは、自分もよくわかってないんですけど、
とても面白い現象だなと思って、一緒に勉強していけたらと思っています。 イケア・エフェクト、イケア効果という効果の
現象から説明してみたいと思うんですけど、すごく単純で、 イケアに行ったことのあるとか、イケアで買い物したことのある方はわかると思うんですけど、
自分で組み立てないといけないんですね。 その自分で組み立てるとか、
まあそういうこう、ザ・イケア的な文脈じゃないにしても、 自分が作成に加わった、関与した製品、プロダクトについて課題評価をする効果、
現象のことをイケア効果というふうに言うそうです。 2012年にノートンさんという方が研究してから、
15年ぐらいかけて研究が蓄積されてきて、今年メタ分析の論文が出たということのようです。
ノートンさんの論文を見てみたら、2000回ぐらい引用されていて、 グーグル上では、すごくやっぱり影響力のある論文だったんだろうなというふうに想像します。
今回メタ分析に加わったのは、55にわたる研究で、 総合サンプルサイズが5454人ということのようです。
これらを統合的に見て、 イケア効果というのが本当に存在するのかどうかということを調べています。
まず結果からいきましょうかね。 背景のメカニズム的な話を後半にしたいと思います。
いくつかアウトカムでいいですか?
アウトカムって何て訳すんだろう… アウトカムでいいよね。
いくつかのアウトカムがあるんですけど、例えば価値評価。 この製品に価値があるかどうかみたいな話ですね。
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これについては効果あり。 好意度。この製品、プロダクトが好きかどうかという好意度。これも効果あり。
自己概念。これはそれに対する、
より親密に感じるかとか、 自分の方か、自分の誇りが高まるかとか、
有能感が高まるかみたいなことのようですけど、 これについても効果あり。研究数は少ないんだけどもあり。
あとは心理的に所有価についても効果ありという、
研究によって使っている尺度とかアウトカムが違うんですけど、 どれを見てもおおよそ効果がありそうだというのが今回のメタ分析の結果になっています。
そうなるとその益波効果というのが何で起こるかというのが気になってくると思うんですけど、
簡単に説明をしてみたいと思います。まず背景にある理論がいくつかあって、
益波効果はさっき言ったように15年くらいで新しい現象ですよ。 現象というか名前的にはそうなんだけども、背景メカニズムはもう
古の研究蓄積が心理学でもありまして、主に2つです。努力正当化と努力ヒューリスティックという理論があります。
1つずつ簡単に説明する。でもこれも日頃の生活から納得感があるというか、
肌感が合っているなぁと思ってもらえると思うんですけど、努力正当化はどういうことかというと、自分が多大な努力を払った。
そういう時に、多大な努力を払ったんだけども対象がつまらなかったりとか価値が低かったと
いう風になった時に、自分の行動が愚かだったという風にならないように、その現象とか体験に対して価値を引き上げると。
辻褄を合わせるという、調整する。認知的不協和とか、また別の言葉で専門用語ばっかり増やして申し訳ないんですけど、
それを調整するような現象です。
だからお金をたくさん払って映画を見ましたと。映画はそんなにお金が高くなりにくいか。
旅行とかいいかな。お金をたくさん払って旅行に行きましたと。 時間もかけて行きましたと。だけどあまり面白くなかったと。
実際にはね。だけど、そういっぱいお金を払った時間も使ったから、後から振り返った時に、あれに対して良かったねとなるという。
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これはすごく心当たりがありますよね。どこかにあると思うんですけど、そういう努力を正当化するようなことが起こっている。
これはだから意気揚々家についても自分が努力をしたと。
だから、努力をしたから作った後にそれに対して価値の評価が上がったりとか、好意度が上がったりするというのも確かに分かると。
長く進めすぎてますね。 認知…違う、努力ヒューリスティック。これもよくある話で、
どれだけ努力が揃えたかということを価値判断の基準にしちゃうということですね。
ヒューリスティックというのは、熟慮しないで簡単に選択してしまう、意思決定してしまうみたいなことなんですけど、努力というものをその基準にしてしまうということです。
有名な実験とか、アートとかの文脈でもあるんですけど、
絵画がありますと、これに費やされた時間は4時間ですというふうに言われるのと、
この絵を描くのに24時間かかりましたとか、もっと言ったら1年かかりましたとか言われると、
同じ絵であったとしても1年かかったと言われた時の方が評価が高くなると。これは努力量をそのまま価値判断の基準にすぐしてしまうという、
こういう現象が知られていて、努力ヒューリスティックというんですけど、それも確かにIKEA効果が説明できそうじゃないですか。
ただ、このIKEA効果というのは、もちろんそれだけじゃないからこそ、こんなに流行っているというか、研究されているわけであって、
それがどう違うかというと、自己関与しているかどうかというので、その努力量とまた1個、
もちろんさっき言った説明全部は多分説明できるんですよ、それなりに。
だけどそれだけじゃない、この残った部分をどうやって説明するかというので、自己関与みたいなこともここには含まれていて、
これも実験は面白くて、多分もともとそういう実験だったと思うんですけど、
自分のために家具を組み立てるという時と、家具を組み立てるというのは一緒なんだけども、他の人のために家具を組み立てる。
これ努力量は一緒じゃないですか、組み立てているから、時間もほぼ一緒だろうし、というのがあった時に、
それでも自分のために家具を作るという時の方が評価が高くなるみたいなことで、
努力量を抜きにしたとしても、自己関与というのはすごく重要であろうというのが、このIKEA効果のおそらく肝になっている部分かなというふうに、
IKEA効果というのをさっき知って、論文をバーッと読んで、把握した私の今の理解ですね。
なかなか興味深いところだなと思いますし、どうでしょうね、生活実感と合ってたら結構嬉しいなと思うし、自分がこれを読んでそうだなと思ってますけどね。
09:14
というIKEA効果というのを紹介させていただきました。おそらく、もっともっとね、
奥は深いだろうと思いますので、また機会があれば紹介してみたいなと思います。
今度IKEAに行かれる方とかは、よかったらご家族とかお友達とかに伝えてあげてください。
あげてくださいって、話のネタにしてもらえると嬉しいです。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
仁平でした。心を込めて。
09:50
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