【本日の論文】
Mikuni, J., Specker, E., Brielmann, A., Leder, H., Rosenberg, R., & Kawabata, H. (2026). Why do we engage less with art over time? Empirical investigations on the role of habituation and stimulus novelty in mitigating the decreased engagement from repeated art viewing. Psychology of Aesthetics, Creativity, and the Arts. Advance online publication. https://doi.org/10.1037/aca0000872
【「こころとくらしの処方箋」お悩み投稿フォーム】
https://forms.gle/SJA2jVWvn8H75muF9
【他の音声配信プラットフォーム】
Voicy: https://voicy.jp/channel/4088
Spotify: https://open.spotify.com/show/5lv0bsVek4GStAp6rk3tqR?si=5M5VGZNPR4OAUkP5RtUJRA
Youtube: https://www.youtube.com/playlist?list=PLwNCzUvQbey7eV271PaZUszCHbwKVflVZ
【研究サポーター募集中!】
https://academist-cf.com/fanclubs/358
感想
まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!
00:00
おはようございます。ドイツ在住心理学者のじんぺーです。 この番組では心理学の研究のお話をしたりとか、心理学者の研究生活のお話をしたりとかしています。
今日も、私の分野に近い、美学とか芸術とかのお話の研究の話をしていきたいなと思っております。
うまくいけば、明日対談をまた流したいなというふうに思っているんですけども、今回のお相手はミクニジャンさんというウィーン大学で研究されている方の論文になっています。
自分もヨーロッパに来て、一番研究者の中で合っている日本人の方かなみたいな、そういうとても近い存在なんですけども、今共同研究も一緒にしたりとか準備したりとかしてますし、その方の論文になっていて、
明日対談を流れるんですけど、そのジャンさんの論文を今日は紹介してみたいなというふうに思っています。
ずっと予備したかったんですけど、なかなかきっかけがいつにしようかというところだったんですけど、先月ですかね、論文が新しく出たというところで、
じゃあこのタイミングでというので声をかけさせていただきました。
ジャンさん、本当にいろんな研究されていて、最近だと街のエステティックな美的な体験をどう感じるかとか、街中でアートを見るとか、街中で自然を見るとか、
エブリディーエステティックスとか言ったりもしますね。日常的な場面における美しいと思う体験とか、感性的な体験について研究しているのと、あとはそれとのウェルビングの関係とかをやっておられる、最近はそっちが多いのかな。
だけど、もともとはというか、今もずっとやっているかもしれませんが、ミュージアムファティグという現象、これはミュージアムは美術館とか博物館でも何でもいいんですけど、
美術館のファティグは疲れると疲労という意味です。美術館を見ていると、疲れませんと言われて、疲れますよね、疲れます。私も好きだけど結構疲れるかも、途中から、みたいな現象を研究していて、
そういった本当にデータを実証的な研究ベースでもそういうことが確認されるかどうかということと、あとは何でそういうことが起こるのかということを、これまで研究してこられたというふうに理解しています。
03:07
今回の研究は、慣れるということ、純化というふうに心理学の用語で言ったりしますけど、純化、慣れるということと、あとは新規性に着目をしています。
簡単に言うと、同じ作品をずっと見ていたら慣れていくよね、と。ちょっと新しい作品を見たら、新規性で慣れが解消されるよね、みたいなことを実験でやっています。
実験もなかなか考え抜かれているところもあり、勉強になりました。その一端を今日ご紹介できればと思っております。
まず、ミュージックカティック、これ何と訳したらいいんだろうな、博物館披露と訳されることが多いのかな、美術館披露でもいいや。ミュージアム疲れというのが名付けられたのは結構古いみたいで、1916年と書かれていました。
だから100年以上前からそういうことが言われていたと。もうちょっと現象を正確に言うと、来館者というのは展示が進むにつれて、1作品あたりの鑑賞時間が短くなる。そして立ち止まる作品の数も減っていくというような現象です。
水族館とかでもあるみたいですね。動物園とかでもなんか言われているみたいですよ。そうかもしれないですね。最初はテンション高くてゆっくり見るけど、どんどん早足になっていく感覚はわかるなと思います。
これのメカニズム、なんでこれ起こるんだろうということがいろいろ言われているんですよね。例えばシンプルに身体的に疲れると、足疲れたとか腰痛いとかわかる気がする。そういうのもあり得るだろうし、あとは退屈するということ、ストレス、情報過多、いろんな要因が考えられておりまして、どうなんだろうということで研究しています。
今回は、さっき言った循環、慣れるというところで注目をしています。なんかね、この疲労という言葉が誤解を生んでいるんじゃないかみたいな話もあるみたいで、なんかベンチを置けば解決するという発想に流れやすいかとか書いてますね。
ベンチを置いたら、疲れてるんだったら、まあまあ大丈夫か、その後は回復するのかなと思いきや、別にそれだけじゃなさそうですよね。身体的なことだけじゃないので。ということもあります。もちろん身体的な要因もあるだろうけどね。いろいろあると思いますが、その中の一つの要因を今回潰しにいこうということでございます。
06:10
どういうことをしたかと言いますと、実験条件が分かれるんですけど、一つがカテゴリーごとにまとめて出すという条件ですね。
例えば風景画を20枚あって肖像画が20枚あるとすると、風景画を最初20枚バーッと見せて、その後肖像画が20枚バーッと見せられるみたいなイメージ。これが一つ。
もう一つはこれらを混ぜて、異なるカテゴリーを混ぜて提示すると。風景画のすぐ後に肖像画、そしてまた風景画みたいな感じになっていく。他にも宗教画とかいろんなジャンルはあったと思うんですけど、そういう見せ方の違いがあるみたいです。
実際の美術館とか思うとどうでしょうね。自分のこれまで行ったところとかだと、年代順で並んでいるところが多いですかね。最初宗教画みたいなのから始まり、すごく写実的なのが多いですよね。
ちょっとずつ新しくなっていく。印象派が出て、抽象画が出て、ポップアートが出てみたいな、そういう時代順が結構多いような印象があるので、そういう意味では最初に言ったカテゴリーごとにまとめて提示みたいなところも、そういう要素もありますよね、時代ごと。
そういう意味では最初に言ったカテゴリーごとにまとめて提示みたいなところも、そういう要素もありますよね、時代ごと。
そういう意味では最初に言ったカテゴリーごとにまとめて提示みたいなところもありますよね、時代ごと。
そういう意味では最初に言ったカテゴリーごとにまとめて提示みたいなところもありますよね、時代ごと。
09:19
ということが分かりました。これがミュージアムファティーグ、ミュージアム疲れ的な現象であると。これが確認されたのはまず大事なことですよね。ちゃんと専攻研究と同じような結果になったということです。
美しさの評価についても同様でAK専攻研究と一致していて、美しさの評価が高いと値が組みられたという関係性もここでは確認できました。
一方で、これが一番見たかったところだと思うんですけど、純化そして脱純化ですね。慣れていたところを新しいものになる。
カテゴリーが変わる瞬間ですね。風景が20枚見た後に肖像画になるみたいなタイミングで、エンゲージメントが回復しそうですけど、そういうのは確認されなかったそうです。
新規制とか、バラバラで提示してどんどん慣れさせないということをしても特に変わりはなかったそうです。
なので、結構狙っていた結果にはなっていないのかなというふうに思います。
こういうことが多いですね。研究しているとなかなか。
仮説もそうだし対立仮説といっても、そっちじゃない時のパターンも想定して論文書かれているので、特に違和感なく読み進められるんですけど、出なかったかという感じはあるかもしれません。
一応、実験上の限界点みたいなところとか、あとは考察、どういう解釈されていたかということも簡単にお話しすると、これ結構面白いなと思ったんですけど、毎回美しさの評価を聞いていたんですよね。
百何十点であるうちの、今作品Aを見ました。美しさ7点、次B5点とかどんどんやっていく。これも美しさの評価をすることによって、いろいろ考えてしまうし、感情的にも動いてしまうことがあるので、
実験室で純化していく、慣れていくということが起きにくかったんじゃないか、みたいなことが書かれていて、すごく面白いなというふうに思いました。
あとはよくある話ですけど、サンプルサイズが少なくて、効果を検出できなかったんじゃないかとかね。
今回は実験室でやっているので、美術館はどうなのかということも気になるところではあるかもしれません。
12:09
そういう実験でございました。やっぱり疲れるなというのはあるんだけども、メカニズムを検証するところまでは今回は至らなかったということなので、これをさらにブラッシュアップして、またこの純化ということ。
今回の研究では差が出なかったからといって、純化がメカニズムではないというふうにも言えないということですね。
さっき言ったようにサンプルサイズを足したらとかね、実験のデザイン、美しさの評価をしなかったらとかね。
こういうときにちなみに160点あるとするじゃないですか。これも書いてるんですけど、160点あって、それをひたすら自由な時間見てくださいと言われていたので、ひたすら次に進みながら自由な時間を見て、
その160点とか終わった後に、今度はまた別のブロックで美しさの評価だけひたすらしていくみたいなことをするとまた違ったかもしれないというね、これもなかなか大変ですけど、時間がもっとかかっちゃうんで。
それはあり得る今後の方針なのかなというふうに思ったりはしますし、そう書いてましたし、どうなんでしょうね、ジャンさんがもっとやるのかまた聞いてみたいなと思います。
興味深い現象だなというふうに思いますし、おそらく美術館とかよく行く方とか自分も含めて、心当たりがありすぎる現象だなと思うので、
ぜひ研究が進んでほしいなというふうにも思っています。
なんかそのキュレーターの方とかね、美術館と博物館の方とかの参考人にはなりそうですよね。
ハンブルクじゃないんですけど、ブレーメンというここから1時間くらいの町であるブレーメンの美術館が結構好きで、そこはまさに展示順が割とトリッキーな感じだったのが、
すごく印象に残っていて、同じ部屋に宗教が14世紀とかもっと古いのもあったかなという印象が、
18世紀とかもっと言ったら現代アートが一緒に置かれてたりとかして、そのテーマがどんな感じだったかな、ちゃんと覚えてないけど、
とりあえずあんまり疲労感がなかったなという記憶があって、新規線における回復とかジャンルがバラバラということの効果ってやっぱりありそうだなと思いますよね。
その辺りの実感があるので興味深く読ませていただきましたし、今後の展開も追っていきたいなと思います。
15:02
明日、ジャンさんとの対談、予定通り行けばですけど、行かなくても来週には上がると思いますけど、楽しみにしていただければと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。今日もいい一日にしていきましょう。
じゅんぺいでした。心を込めて。
15:20
コメント
スクロール