西山 正一
声を張り上げろと言われたので、張り上げ気味です。
アドビの西山と申します。よろしくお願いします。
アドビのクリエイティブ系の事業部があるんですけれども、
今はそこの営業部を見ている立場なんですけれども、
二十数年間ひたすらアドビ製品の進化を見守ってまいりました。
よろしくお願いします。
川村 将太
ありがとうございます。
次、よろしくお願いいたします。
久田 祐通
アクセンチャーソングの久田と申します。よろしくお願いいたします。
私ではアクセンチャーの中で、
マーケティングだったりDXだったりとかCXの方を担当している本部のものになります。
今、生成エアを使った新しいマーケティングトランスフォーメーションですとか、
そういったものを取り組んでいるので、
今日皆さんとそんなお話ができたらいいなと思っていますので、よろしくお願いいたします。
川村 将太
よろしくお願いいたします。
では、森さんお願いします。
毛利 真崇
サイバーエージェントの森と申します。
僕はサイバーエージェントのAIクリエイティブという組織の責任者をしてまして、
生成エアを使った広告の効果予測とか、
自動生成を作る開発チームと、
それを使うAIのクリエイターというのが大体400人くらいいるんですけれども、
そこの組織を両方統括しているようなものになっています。
今日はよろしくお願いします。
西山 正一
よろしくお願いいたします。
鈴木 麟太郎
はい、フォトグラファーAIの鈴木です。本日よろしくお願いいたします。
弊社は広告クリエイティブとか、
マーケティングコンテンツを生成エアで自動生成しようというサービスをやっているのと、
あとは画像生成エアの研究的なところをやったりとかしてまして、
例えば照明のコントロールができるようなものを開発したりとか、
そういったところでビジネスのユースケースに
いかにAIを当てはめていくかというところで着目してやっております。
本日よろしくお願いいたします。
川村 将太
よろしくお願いいたします。
鈴木さんだけ、もう少しだけマイクが近い。
皆さんに聞こえるかどうか。
よろしくお願いいたします。
今日なんですけれども、先ほどのセッションは、
よりは画像生成とか技術的なお話があったと思いますが、
より今回のセッションでは、
それらをどういうふうにビジネスに組み込んでいくのか、
サプライチェーンもしっかりですし、
かつて我々Adobeさんだったらモデルを持っている方々から、
モデルを実際にどのように使うかということを考えていらっしゃる方々もいらっしゃるので、
幅広なお話ができればというふうに思っております。
最初、いきなりなんですけれども、
あ、事例が何か入ってますね。
いただいてた。
毛利 真崇
ちょっとこれは大丈夫。
川村 将太
これ後で。
鈴木 麟太郎
はい、多分後で説明のお時間があるのかな。
分かりました。
川村 将太
はい、ありがとうございます。
最初なんですけれども、
そもそもAI時代のマーケティングって何なんだろうかということを、
皆様と前提が違ってしまうと、
この後聞いてても面白くないということで、
皆様それぞれマーケティングをどう捉えているのかというのを、
お伺いできればというふうに思っております。
このお話は久田さんからいかがですか。
久田 祐通
私ですか。
川村 将太
いいですか。
久田 祐通
我々マーケティングって、
企業のビジネス活動を全部インクルードしたものをマーケティングだと思っていて、
セールスだったりコミュニケーションだったりクリエイティブ、
あと最終的なお客様の活動サポートも含めて、
お客様に関わること、
B2CもB2Bも含めてマーケティングというふうに我々は定義しています。
その中でいかにお客様との関係値だったり、
関係値をどうトランザクションを高速化していくのか、
密を高めていくのかというところに精々扱えるのかなと思っていて、
いかにそういったものを、
例えば認知だけ獲得して帯同変容させるだけじゃなくて、
ライフタイムバリーですね。
LTVをどこまで高めるかとかも含めて、
マーケティングを高度化していく。
そのために、
生成AIというのが重要なピースになるのかなというふうに我々は考えています。
川村 将太
なるほど、ありがとうございます。
具体的にそこのLTVを、
今までだったら本当にアウェアネスベースだったと思うんですけど、
それをLTVまで見れるようなところって、
どうやったらその生成AIによってそれは実現できそうだなというところを。
久田 祐通
多分生成AIだけじゃなくて、
LMMも含めてなんですけども、
あと企業が持っているデータをどうインテグレートするか、
CDPも含めてなんですけども、
あと機関システムも含めて、
どうデータをつなげていくのかというのが一番重要で、
そのデータをエネルギーとして、
企業のサプライチェイナーでバリューチェーンを高速化するために、
AIを活用していくというのが我々は考えています。
川村 将太
なるほど、本当に企業の中でかなりそういった、
川村 将太
どういうふうにバリューチェーンを含めるかというところのデザインまで、
久田 祐通
組織設計だったりとか、
あと人のケイパビリティですね、
いかにスッキリとトランスファーするか、
そうしないとAIが使いこなせないので、
あとですね、
Googleさんとかと一緒に話しているんですけども、
やっぱり日本の企業のAIの成熟度ってやっぱり低いんですよね。
だいたい一般企業でいうと、
アジア企業でいうとだいたい20%以下ぐらいしか、
AIがちゃんとコネクティングできない、成熟化していないので、
ここをどうアドバンスの領域まで引き上げていくのかというのも、
合わせて重要なのかなというふうに思っています。
川村 将太
ありがとうございます。
ぜひ最後におっしゃっていたスキルの部分、
これからのスキルの部分は後ほどお伺いしたいなというふうに思います。
じゃあまた同じようなこのテーマで、
西山さん、アドビの西山さんいかがですかね。
西山 正一
はい、アドビは結構前から、
クリエイティブとマーケティングをちゃんと融合させて、
パーソナライゼーションをしっかりしていきましょうということがずっと言っていたんですよね。
そのためのツール群とかいろいろ揃っているんですけれども、
マーケティングプラットフォームはあるんですけれども、
正直数年前まではクリエイティブの部分というのは、
結局人力に頼るしかないです。
がゆえに、フォトショップとか我々のツールをいかにスピーディーに、
正確に使えるかで進化をしたんですけれども、
生成AIによってそこのミッシングピースがやっとはまると。
要は大量にパーソナライズされたコンテンツというのは、
要は半自動的に企業側の意図したものを大量生産できる技術がやっと追い切りできたんですよね。
アドビからしたらメッセージ的にはパーソナライゼーションで大事ですよということを言ってきたものが、
川村 将太
今手が届くところに来たんだなというのが僕らの見方です。
本当にこのAI時代のマーケティング、今までおっしゃられたパーソナライゼーションが
実現しそうだというところに来ているということなんですね。
なるほど、ありがとうございます。
同じテーマでサイバーエンジェントの森さんいかがですかね。
毛利 真崇
僕がやっているのがクリエイティブのところなので、西山さんと一緒にクリエイティブというテーマで少し考えると、
AIを使ったクリエイティブって量産とかコスト削減とかって結構注目されがちなんですけれども、
僕はもう一個重要なファクターとしてスピード、速度があると思っていまして、
すぐ作れるっていう、皆さんもチャットGPT使って打ち込むとすぐ返ってくるじゃないですか。
あの文字量を考えてその同じ速度で打ち込むのって結構難しいと思うんですけど、
AIはすぐ返ってくる。
ちょっと違う話なんですけど、インターネットの広告の世界だとダイナミックリターゲティングという手法がありまして、
フランスのクリティオという会社が結構有名なんですけれども、
皆さんも多分経験がある、ショッピングサイトを見たときに離脱したら追い回される広告があるじゃないですか。
で、自分が見た商品がずっと出てくる。
あれをダイナミックリターゲティングって言うんですけれども、めちゃくちゃ効果がいいですね。
やっぱ自分が見た商品がクリエイティブに瞬時に入ってくるっていうので効果がいいんですけれども、
クリティオがGoogleとかよりも効果がいい秘訣が一個ありまして、それが速度だったんですね。
クリティオっていうのは皆さんがサイトを見てから離脱して自動生成したクリエイティブを出すまでの時間っていうのが最短で4秒なんです。
ただGoogleとかはシステムでバッジ処理っていう1時間1回ぐらい自動生成して出すっていうのをやってるんで、
クリティオっていうのがこの4秒で出すっていうのがめちゃくちゃすごくてですね、あれって秒単位でどんどんクリック率が下がっていっちゃうんですよ。
サイトを離脱してから広告が出るまでの秒数っていうのが長ければ長いほどクリック率が下がってしまうのをめちゃくちゃ早く出すっていうのをクリティオがやって効果が出たと。
これを僕は生成AIを使うことによって、もっとマーケティングのCRMとか広告以外のところも全部網羅できるようになるんじゃないかなと思っていて、
サイトのデータ、ログデータとかを使って、モーメントクリエイティブってよく言いますけれども、
モーメントが高まった瞬間に自動生成してクリエイティブを出すっていうところがパーソナライゼーションかけるモーメントっていうところで、
もっとマーケティングっていうのが進化していくんじゃないかなっていうふうには思ってます。
毛利 真崇
なるほど。確かにスピードがあって、かつ文脈に合ったものが、先ほど西山さんがおっしゃられている場合によっては形を変えてパーソナライズされて出てくるっていうふうなことが大事なんですね。
それがテキストでも画像でも動画でもできるようになってくるっていう感じになるのかなと思います。
川村 将太
ありがとうございます。
じゃあ最後のフォトグラファーのAIの鈴木さんいかがですかね。
鈴木 麟太郎
はい、今ほとんどおっしゃられていたことなので、クリエイティブの観点から言いますと、
例えば企業はデータを集めて、それで何か新しい施策を打つみたいなところで、
結局クリエイティブを作るのに時間がかかる、コストがかかるというところで今までできていなかったところをAIでうまくできるんじゃないか。
プラスして早く量を作れるけど品質が低かったら結局使えないものみたいなところも、
今の画像生成AIとかの進化でどんどんクリエイティブの品質が良くなっているので、そこは今後どんどん変革されていく部分なんじゃないかなと思います。
川村 将太
ありがとうございます。
ちなみに特に品質保証の部分だったりとか、場合によってはそれをすぐに作るけれども、
それが著作権的に大丈夫なのかとか、いろいろ懸念があると思うんですけれども、
そこに対する各社のアプローチについてお伺いしたいなというふうに思っております。
ちなみに、鈴木さん何かやっていることがあればぜひご紹介いただきたいです。
鈴木 麟太郎
文化庁に問い合わせています。
文化庁に電話をして、うちがやっていることは大丈夫なのかであったりとか、
例えばアウトプットに対して、その著作権って誰のものなんですかというところは、
明確に文化庁に電話をして、うちの場合だとどうなりますかというところで、
そのままお答えいただいてお客様にお伝えするとか、そういった対策はしています。
川村 将太
なるほど、ちなみに文化庁に電話したことある人いますか?
かかってきたことあります。
何かやらかしたんですかね。
すごいですね、今日のキラーワードかもしれない。
国も最近著作権に関する取り組みはスピーディーに変更していっているので、
そこでアラインを取っていくというのはかなり重要ですよね。
鈴木 麟太郎
そうですね、あとは電話かけたらすぐ出てくださるので、
クイックにその場でお答えいただけるので、問い合わせてみるのが一番いいんじゃないかなと思います。
川村 将太
すごいですね、文化庁の推しみたいな、押し売りみたいな。
ありがとうございます。
ちなみに、特にこの辺りにAdobeさんとかかなり品質保証、著作権取り組みされているんじゃないのかなと思うんですけど、
西山さんいかがですかね。
西山 正一
先ほど大量生産をするというお話をしましたけれども、
仮に広告キャンペーンの数を1000枚作りますと。
1000枚作ったときにパッとできるのはいいんですけど、
1枚1枚チェックできますかという問題が残りますと。
そこがやっぱり躊躇しちゃうポイントだと思うんですよね。
Adobeが取っているアプローチというのは、
とにかくガーッと大量に作ったものを安心して使えるためにはどうすべきかということを最優先に設計したというのがありまして、
一言で言うとクリーンなAIみたいなのを目指しています。
具体的にはAdobeが他社がIPを所有していないコンテンツ、
例えばAdobeのストックフォトのイメージとかあるんですけども、
そういったものをトレーニングのソースとして使っていって、
他社の権利を信頼しないようなモデルを作るですとか、
そこに対して例えば特定のIPをお持ちの会社さんが、
自社のこういうキャラクターを乗っけたいんだというときは、
その安全なモデルの上にAPIで自社のIPを差し込むというアプローチを入れたりですとか、
無用意に、例えばポリコレ的な配慮というのがわかるかと思います。
川村 将太
例えば男性の集団100人みたいなときに特定の人種に固まらないようにするとか、
西山 正一
不必要なキーワード、攻撃的なキーワードとか性的なキーワードを排除するとか、
西山 正一
気軽に使っていいんですけれども、人の心を逆撫でしない、
川村 将太
そういう工夫をしています。
それはあれですよね、今ちょうど仕組み化して、
皆さん、他の企業さんも享受できるような形で、
コンテンツ認証というのをお伺いしたことがあるんですけど、
西山 正一
そこについてはどういった具体的取り組みをされているんですかね。
川村 将太
コンテンツ認証というのが、
それを他の会社さんがより安心して生成した画像を使えるようなスキームというのを
使っているのかなと思うんですけれども、
西山 正一
もう少しこれがどういった活動なのかというのを。
そうですね、コンテンツ認証イニシアチブというのがあるんですよ。
英語だとコンテンツ、なんだっけ、
C2PAみたいなのね。
CIAというコンテンツがあるんですけれども、
何かというと偽情報対策なんです。
例えばこのモデルさんの写真ってAIが作ったんだっけ、どうだっけっていうのを、
どうやったら調べられるんでしょうねって話なんですけれども、
それが加工されたかどうかっていうのを確認する技術ってあるんです。
あるんですけれども、何十分もかかるわけですよ。
それを繰り返しやってもキリがないので、
川村 将太
この画像はこういうテクノロジーで作られましたっていう仕組みを証明する仕組み。
西山 正一
なので、AIで作られたものはAIで作られましたっていうメタ情報が入ってきます。
報道写真は報道写真で、このカメラマンさんがどこで撮った写真ですっていうのが付いてもらって、
川村 将太
その裏側を見れば出所が分かるので安心できるという仕組みになります。
西山 正一
そういった仕組みが入ってますので、
例えば部用意義に生成AIで使ったものが何かしらのリスクがあるんじゃないか、
みたいなときに出所がはっきりしてますし、
川村 将太
編集履歴もしっかりしてますので、いつでも元をたどれるって安心感があるってことです。
西山 正一
コンテンツオーセンティシティイニシアチブです。
今思い出しました。
川村 将太
なんで今思い出したんですかね。
本当にこの前報道関係の方と話していたら、
例えば僕らだったらちょっと人間が端っこの方で写っちゃったら消せばいいやって思うかもしれませんが、
報道で一部それをやったら本当にそれは報道としていいのだろうかっていうので、
そこをやっぱりちょっとでも直したか直さないかっていうところがかなり重要であると。
それが来歴がちゃんと取れるところが重要だという。
西山 正一
すごいグッドポイントでして、正当性を簡単に証明できるんですよ。
誰かが触ったのであれば、触った出所が分かるし、
報道写真でも単純にトリミングしているだけのケースもあるわけですよね。
それはそれで別に問題ないじゃないかみたいなことが一目で分かる。
情報として分かる、そういう仕組みです。
ありがとうございます。
川村 将太
ありがとうございます。
ちなみに今度はぜひ久田さんにお伺いしたいんですけど、
こういった品質保証とか著作権とかを、
しかも今画像生成AIと生成AIを使ったマーケティングを各事業者さんとか会社さんに届けていらっしゃると思うんですけれども、
やっぱり画一的ではなくて、業界ごとに気を付けていらっしゃるポイントとか、
そういったところで差分って出てきたりしてるんですかね。
久田 祐通
レスポンシブルAIっていう定義がいろんな世界中でされてるんですけど、
まず著作権の前に法整備が必要になってくるんですね。
我々お仕事を進めるのに、宣伝部さんだってクライアントさんと相対するんですけど、
その先にあるリーガル部署、法務部さんと結構お話することも増えてるんですよ。
我々の中でいろんなチェックリストみたいなもの、虎の巻みたいなマニフェストを作っていて、
それをもとにこの場合だと著作権に提唱するのかとか、
クライアント側の社内のポリシーとどう合わせていくのか、
ルールを変えないと今のルールだとそのままやっぱり企業さん当てはまらないんですよね。
例えば最近あった例だとあるクライアントで、使っていいAIのホワイトリストがあるんですけど、
例えばAdobeさんのFireflyが入ってないとか、ソースを入れてもらわなきゃいけないとか、
そういう調整をしなきゃいけないんですよね。
じゃあどこまでを定義するのかとか、どこまで許容するのかとか、
先生が作ったものって著作権で担保している、
いや著作権も要はフリーになるって日本の政府は定義してるじゃないですか。
でもUKだとそうじゃないんですよね。ヨーロッパだったりとか、うるさいので。
そこをどう合わせていくのかっていうところも含めて、
いろいろ考えなきゃいけないのかなと思っています。
あとですね、データの保護ですよね。
闇雲にデータを生成AIに環境にいって情報漏洩になるので、
サウンドぼっかして、要はネットワークが遮断して生成AIを活用するとか、
そういうところも考えなきゃいけないのかなっていうのと、
あと品質保証の部分で、生成AIが作ったものって、
最大一応全部同じになるじゃないですか。最適化しちゃったら、どのクライアントも。
例えば、アドビさんのFirefly使ったら、アセット使ったら、
全部一緒になるじゃないですか。究極いったら。
その時に品質保証ってブランディングとか、アイデンティオリジナリティとか、
ブランディングを担保するためには、やっぱりマスターのアセットってコアになるものは、
やっぱり人間が、クリエイターが命を込めて作らなきゃいけないのかなと思っていて、
そのコアをどうエクスパンドするときに、生成AIはすごく使えると思うんですけど、
やっぱり人間の輪を大切にするためには、最終的に品質保証って、
やっぱり人のクリエイティビティって重要なんじゃないかなって、我々は考えています。
川村 将太
なるほど、なるほど。確かにそうですよね。
確率化していってしまうところを、どういうふうに人間がクリエイティブに加えるか。
逆に言うと、場合によっては、生成AIができることを制限していかないといけない。
そういったスタンスが必要なんだなというふうに感じますね。
久田 祐通
アクセンチュアって、コンサルティングとかビジネスとか、そういうイメージがすごく強いと思うんですけど、
実は世界で最も優れていると言われるクリエイティブエージェンシーの
ドローガン5っていう有名なクリエイティブエージェンシー、我々のグループなんですよ。
ドローガン5東京を回って、今70人くらいのクリエイターがいるんですけど、
彼らとも話して、クリエイティブって制限が必要なんですね。
久田 祐通
要は、ジョブズも言ってたような、詳細は神は細部に宿るみたいな。
そこまで研ぎ澄まないと、やっぱりコアって出てこないので、
それのコアをどうエクスパウンドするのは、多分SAIが一番適してると思う。
そこもバランスをとって考えていかないと、
世の中が全部同じになっちゃうんじゃないかな。
それでつまんないじゃないですかっていうお話なのかなと思います。
川村 将太
ありがとうございます。
その点で言うと、サイバーエージェンスさんはエンタメ事業もやっていたりとか、
幅広くモデル、場合によってはLLMの開発をやっていらっしゃったりとか、
あとは私が聞くことによると、クリエイターが全員ある生成AI系のテストを受験して、
合格しないとそもそも使えないとか、その辺の領域も多様ですし、
さらに社内的なクリエイターへの取り組みっていうのを伺えるんですけれども、
そういった点で、品質保証、著作権に関わることがあれば、
ぜひ教えていただいてもいいですか。
そうですね。
毛利 真崇
すごいやりづらいですね、今。
僕は今、経産省の生成AIガイドラインっていうのを作る委員をやっているんですけれども、
多分7月に公開されるんですけれども、基本的には日本の中ではこの生成AIをもっと使って、
特にエンタメですね、ゲームとか映画とか広告とかにもっと使っていこうよっていう、
そのガードレールを決めるようなガイドラインなんですけれども、
著作権っていうのは結局、2つの類似性と異居性と言われるものが同時に&条件で認められたときに、
違法になるという。
似てるっていうのだけじゃ違法にならなくて、
わざと似せようとしてるかっていう。
生成AIでいうと、プロンプトの中にジブリ風って打っちゃってるとか、
芸能人の人の名前入れちゃってるとか、
そういうのがあると違法になるよねっていうのは、
社内でガイドライン作って告知したりとか、
プロンプトが残るようなシステムを作ったりとかやってるんですけど、
これちょっとサイバーエージェントじゃなくて、
僕個人の気持ちで言うとですね、
法律っていうのがイノベーションを阻害するようなものになると、
僕は良くないと思うんですよね。
もともとオープンなイノベーションというのが起きて起きて、
それがちょっと行き過ぎたときに、
法律で制御していくっていう感覚かなと思うんで、
法律を気にしすぎて、
イノベーションが起こせなくなるっていうのは、
それだと僕はもう日本は絶対海外に勝てないって思ってるんで、
サイバーエージェントと超やりづらいんですけど、
個人がスタートアップとかやるんだったら気にせず、
訴訟とかも食らいながらガンガン行くっていうぐらいの方が、
僕はいいのかなと思ってますね。
川村 将太
なるほど。
毛利 真崇
これ個人の意見ですね。
個人の意見ですね。
川村 将太
決してサイバーエージェントさんの意見ではないですね。
毛利 真崇
サイバーじゃない。
川村 将太
アドビさんはモデルを実際に作っていらっしゃる方で、
データが多分あり余ってるという表現があるんですけど、
すごいたくさんあるというふうに思っていて、
かつモデルを作られているのはUS本社なのかなというふうに思っています。
そのあたりでビッグテックとして何かスタートアップと組めそうなこととか、
ここは絶対にもうスタートアップではなくて、
ビッグテックとしての責任があるなというところがあって、
もしもあればぜひご意見いただきたいなと。
西山 正一
全社に対してお答えできるとすると、
多分これはアドビに限らずだと思うんですが、
何か特定のAIテクノロジーを1個決めて、
川村 将太
それで使おうぜみたいな時代じゃないと思うんですよね。
西山 正一
基本的に多分いろんな目的に応じて、
必要なAIテクノロジーを組み合わせて運用していくという話がもちろん出てくるわけで、
その中で先ほどお話したアドビのモデルというのは、
安心して使えるということが前提になっています。
そこを支出するのが価値なわけですよ。
それに付随するいろいろなテクノロジーというのは、
多分アドビも用意するものはあると思うんですけれども、
いろんなAIのいいところを組み合わせてやればいいんじゃないということに、
最終的に落ち着くと思うんですよね。
そんな中でアドビにできること、今の例でいうと、
安心してクリーンAIが作れるだけの自社コンテンツを持っていますよねというのは、
一つの強みではあろうと。
でもそうじゃない、もっと小回りが効く、
こういうところ、痒いところみたいなところを
組み合わせて使っていただくということが最適解なんじゃないかと僕らは思っています。
川村 将太
なるほど、ありがとうございます。
実際にアクセンチャーソングの久田さんは、
アドビとの取り組みというのはアクセンチャーソングさんがあるというふうに伺っているんですけど、
それ以外のAI、ツールだったりサービスもインテグレートして、
最終的にカスタマーの方に届けていく、
ないしたらその企業を変革していくということがやっぱり実際にやられているんですかね。
久田 祐通
はい、ちょうど我々アクセンチャーベンチャーズという組織がありまして、
そこはスタートアップさんと一緒にいろんなご支援をしたりとか、
上場までご支援するみたいなのをやっていて、
常に我々グローバルでいろんなスタートアップさんとお話しさせていて、
その中でどうAIを組み合わせるかというところがすごく重要かなと思っていて、
AIハブという仕組みを持っているので、社名じゃないAIハブじゃなくて、
毛利 真崇
先ほどのことね。
久田 祐通
僕らはそのAIハブという仕組みを持っていて、
そこっていろんなAIのAPIでつないで最適化するということをやっているので、
特定のソリューション、ビッグデッグさんとがっつりやりましょうというよりは、
うまくバランシングしていくというところが、
大きなところだとアドビさんともがっつりやっていまして、
GoogleさんともMSさんともやっていますので、
そこはオープンかなと思っています。
NVIDIAさんもやっていますし。
川村 将太
確かに最近いろいろな各社の生成や推進している方とお話しすると、
本当にビッグテックだったりとかスタートアップといっぱいパートナーシップを組んだりとか、
試行実験をするためのR&Dというのを、
かなり何社さんともいっぺんに走らせると。
それでやっぱり最適化を見つけていく、
何かリスクヘッジをしていくという流れがあるなと思っていて、
一方でサイバーエージェントさん、僕の方から見ると、
かなり社内にいっぱいスタートアップがあったりとか、
でも一方でサイバーエージェントさんとして、
ホールディングスとしてガバナンスを効かせる部分もあると思うので、
中間にあるような感じが自分から見えるんですけど、
実際にスタートアップ的なところは、
ビッグテック的な要素が強いのかって、
毛利 真崇
どういったふうに見られてますかね。
気持ちとしてはスタートアップのマインドが、
社内にも多く残っているかなと思ってまして、
もちろん子会社もすごく多いですし、
事業部門も独立再三のPLでやってたりするので、
事業責任者と言われている人が、
権限の決済権を大きく持ってやるというところは、
スタートアップマインドが残っているような会社なのかなと思いますね。
川村 将太
ちなみに今日スタートアップの方も多いと思うので、
どういうところと一緒に組みたいなとか、
もしもホワーッとでもいいので何かあれば、
むしろ我々はこういうことができないから、
こういうスタートアップさんだったら嬉しいなとか、
そういった外部と組んでレバレッジしていくというところで、
何か考えられていることとか言える範囲であれば是非。
毛利 真崇
特に僕の部署だとクリエイティブなので、
画像だったり動画とか音声とか、
様々な領域が多岐に渡って、
かついろんな分野で海外も含めた、