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2023-10-01 11:24

イタラジ#21 『豊饒の海』についてのコメント:『暁の寺』

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今回は、『暁の寺』についてのお話しです。

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サマリー

『暁の寺』についてお話いたします。三島幸雄さんが新たな文体を使って描いた第3巻は、異国情緒にあふれた独特の雰囲気が魅力的で、神秘的な印象を与える作品です。

異国情緒あふれる文体
じゃあ3巻、暁の寺ですね。暁の寺についてお語りたいと思います。
これはもう、結構文体が完全に今までとは違ってきて、三島幸雄がこういうことになるっていうのが面白いなあと思いますね。
非常に奇妙だと思います。文体としては一番3巻で、4巻って奇妙なんじゃないかなと思うんですけど。
かなりここに来て戸惑う人が多かったんですよ。
ありきたりの言葉で言えば、非常に異国情緒あふれるというか、
まあありきたりですけど、そういう感じの文体を扱ってるし、
文体もかなり独特の文体になってますね。
これは非常に、まあでも僕は好きですけどね。非常にこの文体は面白いなあと思って。
1巻が美しさ、2巻が格好されて、3巻は不思議さというか神秘性みたいな感じが出てきて。
4巻とも違いますし。
本田はタイで、日本人の生まれ変わりだと訴える幼い姫に会った、
ジンジャンという名前の姫に会いました。
これは1巻にも同じ名前しか出てくるんですけど、その人は違う人ですけどね。
そして、認識の粉末に疲れた男と純粋な肉体としての女との間にかけられた、
壮麗なワイ雑の世界の端、神秘思想とエレクトリズムの迷宮で生の芸術を大胆に探る方法なのに、第3巻。
これ非常に面白かったですね。
これ第3巻が好きっていう黒人の人もいるんですけども、それもわかりますね。
この巻はかなり面白いです。しかも相当深いですね、これは。
これがね、僕の読みではこの包丁の実のバカツキの寺の第1部と第2部で、もう完全にトーンを変えれるんですよね。
トーン、テーマを変えてるんです。
前半のテーマの部分はね、というか三島行きをといって、この作品だけで言っても、
神秘思想とエレクトリズムの迷宮
1,2巻の中の3巻のテーマが、聖人戦勝とかのテーマが、絶対とか審判とかそういうのに、
完全に第1部でね、かなりクライマックスに行っちゃってるんですよ。
虫の域になっちゃうんですよ、後から。そのそっちのテーマがね。
この最初のテーマはね、かなり……ちょっとあそこ読みたいですけどね。
非常にね、これは本当にいいなっていう場面がね、非常に出てきてね。
これは……クライマックスだな、ここは。
この小節4巻自体がかなりリンジ制製とか円巻とかを考えてますから、
かなり真ん中にクライマックスを持ってくるんですよね。
日本的でもある印象はありますよ。
ベッギンジモーターに中間にクライマックスを持ってきますから、今読んだんですけどね。
そういうものをね。
これですね、文庫版60ページ、今そのページかわかんないですけど、みなさんが持ってる。
自分はいわば、今ふすまというふすまの取り払われた大広間のような地下にいると本田には感じられた。
あまりに広く、あまりに自在なので、住み慣れたこの世の隅かと思えぬことだ。
そこに黒木の柱は必死と立ち連なり、何か人間の感情では届くはずのないところまで目も届き、声も通りそうにこもわれた。
姫の幼さの私服が広げたこの大広間の群れ立つ黒短の柱の陰には、まるでかくれんぼをしている人たちのように、
あの柱の後ろに清明が、この柱の裏に勲が、それぞれの柱に数多の輪廻の影が、息を潜め身をしてめているように思われるのだ。
ここも本当に感動しましたね。
非常に厳妙でカオティックなテーマと書き方
僕、ある考察っていうか、ミシアニルが考えた5巻目に、人間性のドッペンゲンゲル、立平成の仮面の大武道会みたいな、
そういうものを書きかかったみたいなのがあって、そういうのがあったんだ、読みたかったなってなったんですけど。
ここにあるじゃんっていう感じがちょっとありました。
まあ短いけれど、ここに入れ込んじゃってんじゃんって感じがしましたね。
あらゆる天理宣称の存在が、かなり開かれた、普通のタイという、シャムという、非常に異界のようなところで、
非常に開かれた大広間のようなところで、リンちゃんといながら、姫は笑いながら、
そういう秘密を見てしまったというか、
ミニ先生の見取り図を大広間で見ているというかね、仮面武道会じゃないけど、
そういう大団円的なものがここに来て、その後にインドで絶対を見るんですね。
インドで白い牛の絶対を見るっていうのがあって。
もうクライマックスバンバン来てるみたいな、もう超衝撃でしたね。
背読しても。背読してやっとわかったというか、ここがクライマックスなのか、この小説のという感じがあって。
非常に感動しました。感動というか、ああ、と思いました。ここに書いてあった。
第1部は非常に面白いですね。
第2部からはね、違う面白さがあるんです。
虫の息になったテーマの別のテーマをね、見る見られる。認識とか自意識とか。
でも認識とか自意識とかって、ほら、近代的じゃないっていうか、使い古されてるんじゃない?っていうのもありますけれども。
でもなぞめ曽祥とかもそうですし、ストレス引きとかもかかってるんでしょうけど、
ああいうものに、そういうものが残るというかね、
絶対とか、年齢戦争の仮面舞踊会みたいなのが行っちゃった後にね、時間と空間の彼方みたいなところが出ちゃった後に、
無残にも拾っていくっていう時間が来るかもしれないですけど、
でもやっぱりそこでも、まだ処理しきれてない部分が。
というか、その大落と大廃を表現していく。ディクレッシェンドをうまく表現していく。
ディクレッシェンドとカタストロフというのを表現していく。
そういう文学になっていく。
これは結構みんな言ってることですけど、1、2巻と3、4巻で違うし、3巻でも前半と後半で違うし、1部2部で違うし。
しかも全然違うんですよね、はっきり言って。
特に1、2巻と3、4巻、それぞれ巻が全然違うし、1、2巻と3、4巻はもうかなり断絶がある。
特に3巻の後半と4巻はね、もうかなり断絶があって。
本当にこれを繋げられるっていうのがすごいな。
これを林徹選手とか有識とか、彼の文体とかそういうものでくっつけたんでしょうけど、くっつけたアルプルって部分もあるんでしょうけど、
そこが見事にそこがされてるから、
あとは有識層の解釈のガタツキとか言われたり、文体がどうとかどうだとか、
テーマがよくわからないとか盛り上がりがどうとかいうのも、
課金という課金ではないというか、1巻、2巻のわかりやすい完成度とは違うね。
3巻、4巻のわかりやすいものがいいっていう考え方はありますけど、
3巻、4巻の非常に厳妙な、よくわからないカオスな、カオティックなテーマと書き方。
この微妙さは面白かったですね。
やっぱり後でどんな感覚が好きかとか喋るんですけど、そういう意味では非常に3巻は面白いですし。
エルチシズというのがあってもいいのですけど、確かにそういう格納の適した文体でありまして、
非常に安倍候補の箱男とかに見る見られるみたいな、
たぶん安倍候補がこれを読んだ後に箱男を書いたんでしょうけど。
あれも素晴らしい作品ですけど、そういうのがありまして。
なんだか非常に音がですね、じんちゃんとかも書いてありまして。
じんちゃんとかはほとんど本田の欲望の対象みたいな感じになっちゃう。
本田のヤバさがあるのか、本田のキテレツさとシルネンみたいなのは、
そういうのってありますよね。本田的なものって人間誰にでもあると思うんですけど。
そういうフェチシチューの執着とかね、そういうものがかなり描かれていて。
本田の悪魔感が出てるんですけどね。
非常にそれ以外にもね、今西とか、プジンとか、マキコとかね、いるんですけど。
今西は面白いですね。ユートピアみたいな感じですね。
ロベルト・ムジルの愛の戦略の逆みたいな、まあ逆か、ちょっと儀学的なものかみたいな。
非常にすごい大背的なユートピアみたいなのを書いちゃったりしてね。
結局あの最後ですけど。最後もかなり好きですね。
すべて燃えるみたいな。面白い。
金閣寺、サイン閣寺とかすぐ行っちゃうのがありきたりすぎて嫌なんですけど。
なんかね、燃えるっていうかね。
まあ悪霊とかの最後も近いというかね。そういう炎中の炎みたいな。
いろいろ素晴らしく、これは僕は好きですけどね、今回も。
好きというか、かなり評価は分かるけど、
後で、後のようでかなり評価も研究されるんじゃないか。
今研究されてるのは研究図が語られるんじゃないかと思いますけどね。
この法上の美が古典たれになるとしたら、3巻は重要な巻でしょうね。
これはもう小定さんとか、私の知り合いの方とかも言ってますけど。
3巻は重要。これは間違いないと思いますね。
非常に面白い巻でございます。私にとっては。
みなさんにとっては。どうでしょうか。
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