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2025-06-12 11:54

#8 Facebookのデータセンターに行ったら雪で帰れなくなった話

社会人2年目のころシリコンバレーに出張にいきました。そこで縁あって Facebook のデータセンターに行ったのですが、まさかの大雪に…!


↓データセンターは公開されています

https://www.dpr.com/projects/facebook-prineville-data-center

00:02
こんにちは、Riddleです。 こんにちは、ひびのです。今回のお題は、Facebookのデータセンターを見に行ったら雪で飛行機が飛ばなくなった話、
って何ですか? いや、もうその通りなんですけど、自分が2年目かな、社会人2年目の時に、当時は
欧州テクノソリューションズっていうエサ屋に勤めてまして、そこが結構儲かってたこともあって、若手のうちにシリコンバレーの方に海外出張
させてやろうっていう制度があったんですよ。 2年目から5年目ぐらいの若手を5、6人かな
引き連れて、当時副部長ぐらいの方が先導して連れてってくれたっていう感じの話になるんですけども、
当時のシリコンバレー、2014年だったので、いくつかの会社を回らせてもらって、商談をするというよりかは単純にミーティングして、ご飯食べて、向こうの最新技術聞いてみたいな。
面白そうですね。面白かったですね。そういう会社で言うと、HPさんとか、 ヒューレットパッカード、今だとHPEさんになりましたけど、
あとBOXさん。 ドロップボックスとかと似てる、オンラインのストレージを用意してくれた、エンタープライズ向けの。
名前を聞いたことがある気がします。 あとは当時ベンチャーだった、
CumulusっていうネットワークのルーターとかのOSを作られている、元シスコの方が作った会社とか、あと
Nutanixっていう、オンプレのハイパーコンバージドのサーバーを作っている会社さんとか、いろんな会社見させていただいたんですけど、
その中にたまたまFacebookのデータセンターを見に行けるみたいな話が舞い込んできて、お邪魔させていただいた。
なんでこんな話になったかというと、当時、OCPだったかな、があったんです。
OCPって何ですか?
オープンコンピュートプロジェクトっていう名前で、 簡単に言うとサーバーの実際の動く、
動く模型というか、サーバーの作り方みたいなものをオープンソースで管理して、
みんな自由にサーバー作れるようにしようよみたいなことを提唱された方がいたみたいで。 仮想化技術みたいな話ですか?
いや、こういうサーバー、本当に物理のサーバーなんですよ。 物理サーバーの作り方をオープンにするという話。
当時、VMwareのESXiとかがあって、ハイパーバイザー層の上で仮想マシンを動かすみたいなのが結構主流だったと思うんですけども、
やっぱりまだそれが採用されていない企業だと、物理のサーバーを買わないとアプリケーションをインストールできないとか、いろんな課題があったんですね。
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2014年なら本当に過渡期ですよね、クラウドコーンの。
当時のHPさんのProLiantとか、OracleさんのTKのサーバーとか、Adeleさんのサーバーとか、いろいろあったんですけども、
やっぱりそういうのって結構一台何十万とか何百万とかする世界で、GoogleとかAmazonとかFacebookみたいに大量のサーバーを実際にデータセンターに置きたいっていう事業者にとっては、
そういう専門の会社から買うのってめちゃくちゃ高いと思うんですよ。
そういうところで、じゃあそのOEMとかで台湾とかで安くサーバーとかを実際に作っている会社さんにこの設計図を渡して作ってもらうのが一番安いんじゃないかって。
そのサーバーの設計図をオープンソースとして管理して、それを作っていただくという。
オープンソースハードウェアみたいな話ですね。ラズベリーパイみたいな。
そうですね、確かにそれに近いかも。
で、OCPのメリットというよりかは、当時の強みみたいなのがあって、
氷野さんってサーバーって実際に動いているデータセンターとか行ったことあります?
行ったことないです。
まあ機会があったらぜひ一回行ってみてほしいんですけど、サーバールームってめちゃくちゃ寒いんですよ。
そうなんですか。むしろコンピューターが排熱してて暑いんじゃないんですか?
そうなんです。コンピューターが排熱して、その後クッソ暑くなってパソコン壊れるんで、それをさせないためにめちゃくちゃクーラーが捨てるんですよ。
はいはいはい、なるほどなるほど。
なんだったら、排熱もエアフローという概念があって、どっちから暑い風が出るのかっていうのを全部設置するタイミングに掲示されていて、
こっちに冷たい風、こっちに暖かい風が集中するようにして、そっちに冷たい風を送ることで、
暖かい風をうまく逃がすみたいな設計もあるぐらい、熱管理って大変なんですけども。
そのあたりを建物の設計の段階でも考えていいってことですね。
そうですね。あとはサーバーの設置だったり、ネットワーキーの設置のタイミングでも考えるんですけども。
今回見に行ったFacebookのデータセンターはこのOCP基準のサーバーをいっぱい置いていて、
一つ工夫しているのが、サーバーって外側に外装と呼ばれる、いろんなホコリとか汚れから身を守るようなパソコンの外側みたいなケースがあるんですけども、
これを取っ払ったパソコンがいっぱい並んでいると。
これってつまり、いわゆる基板だけの状態で置いてあるってことですか?
最低限のやつはあるんですけど、基板から外からよく見えるみたいな感じですね。
さらにすごいのが、このデータセンターがめちゃくちゃ寒いところにあって、外からの風をめちゃくちゃ入れてるんですよ。
この外からのめちゃくちゃ冷たい風でサーバーを冷やして、クーラー使わずに電気機材を動かせて動かしてるっていうのがこのデータセンターの売りだったんですね。
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さくらの石狩データセンターみたいな人ですよね?
そうです。当時それがあんまり他のデータセンターでやられていなくて、
Facebookがもしかしたら初めてだったのかな、ちょっと細かいこと忘れちゃったんですけども、
そういう感じだったので、行かせていただきました。というのがまず最初にあります。
シリコンバレーからは詳細な場所を自分でも覚えてないですし、あんまり公表するのも良くないんですけど、
シリコンバレーからは飛行機乗って寒い地域に行って、そこに車乗ってデータセンターに行くみたいな感じの結構変気なところにあった記憶なんですけれども、
アメリカ国内ですか?
確かアメリカ国内ですね。
めちゃくちゃ雪が降ってて行くときも車をめっちゃチェーン巻いて行くんですけど、着いたら吹雪みたいな感じでした。
ただやっぱりその環境の方が外からめっちゃ冷たい風入ってくるのでいいですよね。
データセンター入って中のおっちゃんに案内してもらったんですけど、当時全然英語できなかった。今は別にできないですけど、
向こうが色々喋ってくれるんですけど、何も分からずにとりあえずイエスとかした記憶がないですね。
今だったらいっぱいサーバー管理してるんで、どのパーツが一番壊れますかとか、一日に何台ぐらいサーバーが追加されるんですかみたいな、
イエスの裏側みたいなことなかなか知れる機会ないじゃないですか。
そういうところで質問して、色々情報を持って帰ればよかったんですけど、マジで何も質問できなかった。
何のために行ったのかよく分からないみたいな感じだったんですけど。
事件が起こったのはその後で、データセンター見させてもらって、飯食って帰るみたいな感じだったんですよ。
その日に帰る飛行機を撮ってたんで、日本にですね。
そのFacebookのデータセンターから飛行機乗ってサンフランシスコの空港に行って、サンフランシスコの空港からナリダに帰るみたいな計画だったんですけど、
Facebookのデータセンターの最寄りの飛行場に行ったら、雪で全部飛びませんみたいな話になって、終わったと思って。
もともとなんか予算的にもそんな長くいられないので、すぐ帰らないといけないみたいなこともあって、
当時5人ぐらいで行ったんですけど、たまたまその当時の会社のニューヨークオフィスの方が一人一緒に来てくれてるアテンドだよ。
その方が結構英語できたんで、めちゃくちゃアメリカの現地の飛行機とか車とかタクシーとかバスとかめっちゃ調べてくれたんですよ。
当時ウーバーが別にそんなに流行ってなかったので、車は全然捕まらないし。
でもなんかバスが来るらしいぞと。
なんか今から3時間後に1台だけバスが来るらしい。どんなバスかわからんけど。
そのバスでどこに向かおうとしてるんですか?
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そのバスでなんかアメリカに走ってる電車の駅に着くらしいぞと。
その駅名も全然覚えてないんですけど、なんかとりあえず移動できるみたいな感じで、3時間ほど空港でバスを待ちました。
バスに乗るときに荷物を極力減らさないといけないみたいなのがあったらしくて、いろんな会社に訪問するとアメリティをもらえるんですよ。
ノートとかペンとか。
僕は初めて海外出張だったこともありましたし、めっちゃアメリティたくさんくれるし、同期とか会社の人の分ももらおうということでノートとか30冊くらい出してたんですけど、
それを全部空港のゴミ箱にして、めちゃくちゃ軽くした状態でとりあえずバスに乗り込んだんです。
このバスがね、なんか怪しいんですよね。
日本のバスと違って、なんかめちゃくちゃボロくて、めちゃくちゃ暗いんで、まず怪しかった。
で、なんとか3時間くらいかけて駅に着いたんですけど、ここから次の電車が来るまで3時間さらに待ちますって言われたんで、
外からね、なんか銃声みたいなのが聞こえてくるんですよ。
ちょっと身をこうかがめながら外見たら、若い兄ちゃんが2人で爆竹やってて。
うわ、怖いですね。
帰れないかもしれない。
で、電車には無事に乗れましたか?
電車には無事に乗れたんですけど、まさかのそれもブルートレイみたいな寝台列車で。
そもそも結構サンフランシスコから離れたとこにいたみたいで、寝室があるような電車に乗らされるっていうのを見たんで、
そこで6時間くらい深夜の列車に乗りながらサンフランシスコ空港まで行き、
無事に空港に着いたんですね。
無事に空港に着き、当時1400円くらいするあんまりおいしくないラーメンを空港で食べる。
おいしくないものを1100円も出して食べないといけないなと思いながら、
飛行機に乗って、飛行機に出てきた当時ですね、
JALの吉野川の弁当が出てきたんですけども、
それを抱いてなんとか帰るという体験をしました。
久しぶりの日本食は心に沁みますもんね。
そうなんですよ。
はい、という感じでちょっと慣れてきましたが、
当時2年目だった私がいきなりFacebookのデータセンターに行き、しかも雪で帰れなくなるという話でした。
壮絶ですね。
そしてめちゃめちゃいい経験でしたね。
このネタをね、あと何回か擦っていきたいんで。
滑らないネタとして。
この話を聞いた方はですね、笑ってあげてください。
はい、今回はこんな感じです。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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