三原さんおっしゃったように日本の教育の根源ですけど。いいところももちろんあると思いますけど、でも基本的にやっぱりお勉強、完璧でなきゃいけない。
やっぱり例えば僕も子供がテストの点取ってきた時とかもやっぱり注意しなきゃいけないけどそういう風に染み付いちゃってるのが、
70点取れた時に、70点も取れてるのか、なんかその30点足りなかったことに目が行っちゃうのかじゃないですけど。
どうしてもやっぱり完璧にみたいなところが、僕は特に強いんですけど。
その時にやっぱりこの本って、僕が今までやってきた英語勉強というかヒートや人生そのものを。
否定っていうとちょっとネガティブですけど、でもそんなネガティブな意味じゃなくて、そのくらいちょっと個人的にエポックメイキングな感じで。
坂井さんの提唱されてるこの考え方って、なんかいい意味で英語とか多読に収まらずに、なんか自分の生きてきたこの人生の、なんかちょっともう大幅に価値観をアップデートしますよね。
というのは当初から言われてます。でもそれは僕からは言わないようにしてる。僕は一応外国語の獲得というのにだけに限って言って。
それを受けたのは皆さんですよというふうに思っております。
立場的にあれでしょうけど、多分多くの方が、きっとこれ読んだ方とか、まさにこの多言語多読で実践してる方って、多分もう英語だけじゃなくて、なんか人生観がちょっと大げさでなく変わるんじゃないかなと思うんですよね。
つまり何でも完璧じゃなきゃいけないとか、それで途中で力尽きちゃう人って多分多いと。僕なんかは極端なんで。
なのでそれよりも、やっぱり辞書は捨てるっていうのもある意味マニュアル社会のルールは捨てるみたいな。
分からないところは飛ばすもそうですし、自分に合わないと思ったら投げるっていうのもある意味。仕事をすぐ辞めるっていうのがいいか別として。でもいわゆる置かれた場所で咲きなさいっていうことも大事ですけど。
最近だとやっぱり自分の才能とか得意不得意って分からないので、置かれた場所に咲くのもいいかもしれないけど、咲ける場所にどんどん動きなさいっていうことも最近この変化の激しい時代大事じゃないですか。
なのですいません、ちょっと熱くなってしまいましたけど。
いやいや、全く僕もそう思います。そう思うけれども、100も200も300も人生を送ったわけではないので、言えることは外国語を身につけるにはどうしたらいいかっていうことだけ。それを他のことに応用なさるのはどうぞという。
もちろんアルクさんから出てますけど、英語の本にこれ留まらないなっていう。深読みしすぎですかね。
そんなふうに言われるとね、実は嬉しいんですよ。嬉しいんだけれども、なかなかそれは簡単ではない。簡単にうなずくわけにはいかない。
その中で、やっぱり今日、坂井さんももちろんですけど、僕も能力は別にそれなりに英語を勉強してきたという、まあ自負はあるんですけど、これ見てるから聞いてる方、英語を勉強してる人だけの話に持っていっちゃうともったいないので。
聞いてる方、よくわかったけど、自分は英語全然自信ないし、今で何度も挫折してて、もう力も全くないんだけどっていう方に関しては、
英本からっていうのはまさにそうだと思いますけど、もうちょっとまず何から始めればいいのかとか、素材をどう見つけたらいいのかとか、書ける時間頻度とか、最初のアドバイスってありますか?どんなことでもいいんですけど。
大体これに書いてあります。まず第一にね。それからNPO多言語多読のウェブサイトがあります。そこを。
かなり情報出てますよね。
はい。たくさん書いてあるので、それを最終的には見ていただければ一番いいですが、まず第一、学校の英語の成績は悪ければ悪いほどいい。
柴田本幸とか、舐方昭雄とか、日本の前世代、それから現代の翻訳の超一流、トップの人が、学校英語にとらわれたために、文法にとらわれたために、どれほどひどい間違いをしてるかっていう部分があるんですよ。
それを読んでいただくと、あの柴田さんでさえ文法に従ってると、こういうとんでもないこけ方をするのか。つまり、ある文学のある一段落を二人で訳してるんです。他にあと三人の人が訳してるんですけど。その一段落の一番肝心なところを、五人全員外すんですよ。
僕柴田さん結構ポール・ウォースターとか読んでるんですけど、じゃあなんか外してるのはあるかもしれないですね。
あ、もちろんそうです。その可能性はあると思います。だから英文法っていうのが実は、どんなに一生懸命やっても英語には届かない。世界の自然言語で、英語だとか日本語だとか中国語だとかロシア語だとか、自然言語で文法が解明された言葉ってないんですよ。
中でも英語は一番たくさんの人が一番長い間、一番一生懸命になって文法を解明しようとしている。中で一番最近で一番有名なのはチョムスキーっていう人が、70年か75年くらい前に変形生成文法っていうのを言い出して、言い出したまま変形生成文法ってできてないんですよ。
ということは、人間の言葉がどんな仕組みになってるかは解明されてない。それって僕が多読ということを言い出した時に、中学程度の基本的な文法はやってからの方がいいって言い出した人がいっぱいいて、それでもまだ多読に理解がある方の人なんですけど、そういう人は実はいっぱいいたんですよ。そんなのも意味ないんですよ。実は全体がわかってないのだから、何が基本かなんてわからないんですよ。
誰もわからない。
誰もわからない。それなのに、そういう人たちが基本って言ってるのは、日本の中学校での一年生が習うことを当時、習うことを基本だと思ってるわけです。でも、それは実は全然基本でもなんでもありゃしないんです。僕らがいつも使っているものすごく優しい絵本のシリーズがあるわけです。
そのオックスフォード・ウィーディング・トゥイーっていうオックスフォード大学出版局から出ている300冊を超える絵本シリーズなんですが、その絵本は一番最初のところはなんと絵だけで字がない。文字が出てくるとたちまち省略とか統治とか家庭法とかそういったものがどんどん出てくるんですよ。一番優しいレベルのところですよ。中学1年レベルのところで、それこそ。
それが日本の学校英語ではどのくらい難しいものだということになっているかというと、どんな文法書でも統治ってわかります?主語と動詞がひっくり返っている。統治、それから家庭法。家庭法なんか一番最初から出てきません。真ん中あたりで出てくる。それから省略。これも一番最後です。統治も一番最後です。ここまでわかったらここから先わかるよっていうのが一番最後に書いてあるんですよ。
その一番最後に出てくるようなことが、絵本の一番最初からいくらでも出てくるんですよ。つまり僕らが頼りにしている絵文法の学び方の順番なんていうものは、実は非常に架空のものであって、それは我々が自然に言葉を身につけるの順番でもなんでもない。
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます。この度スタートしたメンバーシップでは各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで2000人以上にインタビューしてきた僕が国内外の取材、そして旅の中で見つけた人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います。ここでしか聞けない特別インタビューや静大トークにもアクセスしていただけます。
随時、これは面白い、これはいいんじゃないかというコンテンツもアップデートしていきますので、そちらも含めてどうか今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。なおいただいた皆様からのメンバーシップの会費はインタビューシリーズの制作費だったり、国内外のインタビューに伴う交通費、宿泊費、その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。
最後になぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか少しだけお話しさせてください。この一番の理由はですね、僕自身が人の話によってうつや幾度の困難から救われてきたからです。そして何より国内外のたくさんの視聴者の方からこれまで人生が変わりました、毎日済む勇気をもらいました、救われましたという声をいただき続けてきたからに他にありません。この声は世界がコロナ禍に見舞われた2020年頃から一層増えたように思います。
これは本当にありがたいことです。ただ、同時にそれだけ心身共に疲弊したり不安を抱えたりしている方が増えていることに伺わらない、その裏返しであると僕は強く感じています。正直に言えば、かけぼく自身も15年以上前に起業して以来、最大のピンチといっても過言ではない時期をこの数年送り続けてきました。
でもこんな時だからこそ森に入ることなくインスピレーションと学びにあふれるまだ見ぬインタビューを送り続けることがインタビュアーとしての自分の使命なのではないかと強く感じています。世界がますます混迷を極め先の見えない時代だからこそ僕はインタビューの力を信じています。
これまでのようにトップランナーや戦争体験者の方への取材はもちろん、今後は僕たちと同じ姿勢の人、普通の人の声に耳を傾けたり、ややもすると打ち抜きになってしまう今こそ海外でのインタビューに力を入れていきたいと思っています。そして彼らの一つ一つの声を音声や映像だけでなく本としてもしっかりと残していきたいと考えています。
そんな思いを共感してくださる方がメンバーシップの一員になってくださったらこれほど心強くそして嬉しいことはありません。ぜひメンバーシップの方でも皆様とお耳にかかれるのを楽しみにしています。以上、早貝大平でした。