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2023-03-28 08:09

好きを仕事にする人の発想、行動、創造。|高汐胤哉さん(カーペンター/オークランド)

インタビュー全編はこちらから↓
https://bit.ly/cm_tsuguyatakashio-san

「Life Update CLUB」について
動画 https://youtu.be/P6EtEcDiwwI
HP https://bit.ly/Life_Update_CLUB

 ─インタビュー概要─
子どもの頃、勉強しろと言われたことはない。
学校に行かずにプラモを作っていても怒られなかった。
高校にも大学にも行った。でも、ただ勉強だけしていたわけじゃない。
好きなことにも妥協しなかった。
古着。スニーカー。スケボー。スノボ。アメリカ。

大学卒業翌日には「昨日まで履いていた」エアマックスを脱ぎ捨て、地下足袋を履く毎日を選んだ。

「あること」がきっかけで29歳の時にニュージーランドへ。
生活のために働き始め、永住権を取得した。

自分のスタイルでつくる。図面は引かない。頭の中にある。
働いているというよりは、好きなことをやってお金をもらっている感覚に近い。

そんな多くの人があこがれる「好きを仕事」にしたのが今回のUpdater高汐胤哉さんだ。
その発想・行動・創造の源泉をさぐった。
(2016年3月オークランドで対談)

【プロフィール】たかしお・つぐや/1972年東京都府中市生まれ。職人の家系に生まれ、就職時には電気工事士の父親に弟子入り。その後、大工に進路を変更する。29歳のとき、ワーキングホリデーでニュージーランドに渡航。その後独立し、『ReLION WOOD WORKS』を設立。
レストランなどの店舗を中心にこれまで約20店舗の設計・施行を手がける。2015年、MTVアメリカ制作『Shannara Chronicle Season 1』で、日本人唯一のセットビルダーとして制作に参加。現在はヴィラ風の店舗のメンテナンスを中心に活動しながら、ハリウッド映画のセットビルダーとしてのオファーも受けている。
(プロフィールは2016年3月の取材当時)

─聞き手─
早川洋平(プロインタビュアー) はやかわ・ようへい/1980年横浜生まれ。新聞記者等を経て2008年キクタス株式会社設立。羽生結弦、コシノジュンコ、髙田賢三など世界で活躍する著名人、経営者、スポーツ選手等ジャンルを超えて対談。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビューするオーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。 海外での取材を本格化するいっぽうで、戦争体験者の肉声を世界へ発信するプロジェクト『戦争の記憶』にも取り組む。 公共機関・企業・作家などのパーソナルメディアのプロデュースも手がけ、キクタス配信全番組のダウンロード数は毎月約200万回。累計は3億回を超える。『We are Netflix Podcast@Tokyo』『横浜美術館「ラジオ美術館」』『石田衣良「大人の放課後ラジオ」』などプロデュース多数。近年はユニクロやネスレ、P&GなどのCMのインタビュアーとしても活躍。 外国人から見た日本を聞く番組『What does Japan mean to you?』で英語での発信もしている。

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#インタビュー #カーペンター #オークランド
#ニュージーランド #海外起業 #職人

00:04
こんにちは、プロインタビューの早川洋平です。
コスモポリタン、今日はニュージーランド、ここオークランドに来ています。
日本人カーペンターとして活躍されている高潮嗣也さんです。
嗣也さんと呼びしてよろしいでしょうか?
はい、お願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、今インタビューの冒頭がですね、なんかカチッカチッって音が鳴ったと思うんですけど、
実は嗣也さんがですね、ピスタチオを食べています。
ということで、今日はインタビューなんですが、ちょっとリラックスしながらいきたいと思いますので、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今冒頭でですね、実は始まる前にもちょっとお話をしてたんですけど、
今回インタビューさせていただくにあたって、日本人カーペンターということでお話を伺いたいんですけども、
これさすがに大工さんとカーペンターっていうのは、嗣也さんが多分違うということでカーペンターというふうにおっしゃっているのかなと思うんですけど、
その辺をすいません、僕らに分かりやすく。
僕の親戚一同がみんな大工だったり、電気工事家だったりとか職人の家系なんですけど、
僕は電気工事家の家系に生まれて、親父もじいさんもなんですけど、
他の親戚は府中の大国玉神社っていう、大きい優秀ある神社の大工さんだったりとか、
僕はその人たちにはなれずにというか、電気工事家の方、親父の方の仕事をやってたんで、
30近くで大工の道に入ったんですかね。
日本で言う大工っていうのは、今日本でやってる大工さんには僕が言うと申し訳ないんで、
自分では大工とはまだ言えないので、将来このままやっていって、将来は大工さんにはなりたいなとは思ってますね。
それが目標というか夢というか。
今はカーペンターですね。
ニュージーランドの場合はカーペンターとそのもう一つビルダーっていうのがあるんですよ。
みんなビルダーって言うんですけど、大工のこと。
ビルダーっていうのは建物を建てるっていう感じのニュアンスがあって、
直訳すれば大工なんですけど、カーペンターの方がもっと家具だったりとか、
全般にもっとトリッキーな仕事をやるのがカーペンター。
日本の大工さんに、昔の大工さんに近いので、それの名前の方がかっこいいかなっていうわけですね。
実はこの今2階のご自宅のスペースで、このテーブルの上で収録してるんですけど、
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実はこのテーブルもドアだったんですよね。
想像つくかわかんないですけど、金属でできててガラスになってるいわゆるドアがテーブルになってる。
これはどうしたんですか?
これは前に作ったレストランの日本食レストランのドアなんですけど、
そこのドアがこれだとちょっと日本食っぽくないんで、木のドアに変えましょうという話になって、
僕がドアを作ったんで、これを外した時にテーブルにするにはちょうどいい大きさだったんで、
もらってきてテーブルにしたっていう。
言われれば見事にはまってるんですけど、そういうのって一瞬でひらめくんですか?
それか使えそうだからとりあえずもらっとこうなのか、ケースバイケースだと思うんですけど。
意外と使えそうだと思ってもらってきますね。
もらってきて置いといて気が向いた時に作るとかが多いですかね。
これ今は自分の家で使ってますけど、実はこういうのもそのうちはどっかお店に置いてもらって、
例えばカフェだったりとかレストランとかで使ってもらって、その場で販売してもいいかなとかっていう風に。
すごいなあ。
そうしたらもらったものでお金になるじゃないか。
それは素晴らしいですね。
なんかいい意味でなんですけど、そもそも英語も詳しくないんですけど、
カーペンターっていう、その括りですら津谷さんは表現する肩書というか、
なんか収まらないんですけど、ご自身ではどう思ってますか?
どうなんですかね。
でもこの考え方は昔から多分日本にいた時からあったのかもしれなくて、何かを利用して何かを作ると。
その手から何か作るのは好きだったんですけど、それがこっちに来て一緒に働いてた、
こっちの島のやつ、アイランダ、マオリ族のやつだったりとか、
族って言うとちょっと言葉が悪いですけど、こっちの元の原住民、原住民って言ってもまた言葉が悪いね。
マオリの人たちと仕事をした時に彼たちはもともとそういう発想が頭の中にあって、
物を再利用するというか、物を捨てないというか、
なんかその面白い発想を持ってたんですよね。
その人たちと一緒に友達と仕事をした時に、
なんかすごくそれは感銘を受けたというか、こういう発想でいいんだっていうので安心したというか、
それで昔こっち来たての時に、もう7年8年ぐらい前に一軒レストランを作らせてもらって、
それはほとんど廃材で作ったんですよ。
廃材って言うと悪いんですけど、家にあったものとか現場に落ちてたものとかをみんなで寄せ集めて一軒お店を作って、
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それが結構高級住宅街のど真ん中に作ったんですけど、
白人の夫婦だったりとかが来るような、そういうエリアでお金持ちの、
あえてそこに何かを廃材で作って、
日本ぽく、日本ぽくあんま見せるつもりもなかったんですけど、
そういうのをやってみようみたいな、お金がなかったからそうするしかなかったんですけど、
現場でいらないタイルをもらってきてみんなで割って、
モザイクにしたりとか木を寄せ木みたいにして集めたりとか、
今は今日朝日本から帰ってきましたけど、
テレビなんか見てるとそれこそ普通の情報番組の後ろで、
後ろの寄せ木みたいな木で作ったりとか、あちこちのレストランとかで、
そういうのを見るようになりましたけど、
その時僕たちは本当にお金がなかったんで、
それで作ってお店をオープンさせたっていうような、
その時に一緒に仕事をした奴らのアイデアというか、
その発想っていうのは面白いなとも思ったし、
この表現の仕方で人に受けるんだっていうのは思いましたね。
このやり方でいいのかなというふうに少し自信になったというか。
そういう仕事の仕方っていうのは、今の話聞いてると、
こっちの人たちがもともとやってるようなやり方で、
丸嗣屋さんとしてはすんなり入れたようにも聞こえますし、
そうなのか、他の当然そういう風なスタイルじゃないスタイルも
ニュージーランドでは何か作る時あるのかとか。
08:09

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