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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、
井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
この間、昔の大企業に勤めている仲間に、
久々にリモートだったので連絡したりしてたんですけど、
聞いたら、新卒の子たちは当然なんですけど、リモート研修をやってて、
でもちょうど今この収録が4月、5月に入ろうとしているところなんですけど、
ちょうど配属の時期なんですよね。
ああ、そうそうそうそうそうね。
結果的にリモート配属で、まだリアルに一度も会ったことがない
配属者たちが何百人っているらしく。
そっか。リモートで、はじめましてってやるんだよね。
そうそう。何日づけで配属されましたとかですね、
みたいなことをやってるらしいんですけど。
どうするんだろうね、その後の。
その後の協議をすると思うんですよ。
OJTがないわけだからね。
OJTすらもリモートで来られることもできますけど。
なんて話をそういうのが。
ちょうど井上先生と収録の直前に聞いたんだよ。
でも面白い面白い。面白いっていうのは興味深いって意味だけど。
今回は強制的にそういう状況になってるけれど、
場面としてはリモートでのコミュニケーションみたいなのは、
すごくこれから増えるだろうとは思いますね。
テレワークは今回は強制的な自宅っていう業務だけども、
100%テレワークの人も結構いるんですが、
どこかでアンケート取ったから、
週のうち半分ぐらい、
やっぱりアフターコロナでもテレワークにしたいなっていう人とか、
バランスは別にしてもやっぱりやりたいよねっていう人を入れると、
7割ぐらいの人がやっぱりテレワークをやりたいっていう人が増えてるもんね。
やりたいな。
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テレワークはやっぱり通勤時間の問題とかのことがすごくあるので、
全部は嫌だけどやっぱり一部やりたいねっていうのが、
多分主流の考え方になってくるんじゃないのかな。
なるほどね。
壮大な社会実験を強制的にさせられてる感じがしますよね。
強制的。
今やってるテレワークの状態が、
テレワークというもののすべてを表してるわけじゃないので、
そこは強制的であるという緊急状態なので、
誤解しちゃいけないんだけど、
実験でもあるので、
それを体感した人たちが、やっぱりこれいいかもねって言ってる以上は、
もうしゃあないよねって、世の中はそっちに行くよねと。
むしろね、テレワークやれるんですかっていう入社の希望者の方に、
そういうマインドがどんどん増えるかもしれない。
ああ、確かに。
入社はテレワークないんですか?みたいなね。
全然ありそうですよね。
テレワーク体制が上がってますからね。
そういう意味で言うと、大企業とかの観点からすると、
人事の人は大変そうだなっていうのはありますけど。
本当にやっぱり僕がなればなるほど、
実際労働状況の把握とか、
いろいろ管理的な側面と、
あとはセキュリティの問題。
この2大テーマをやっぱり組織として解決しなきゃいけないので、
大企業ほど大変だろうなとは思います。
なるほどですね。
そういった話も今度まとめて、
質問ではない形で扱ってみたいなと思うんですけど、
今日はまさに今の話で、
大企業という立ち入り部屋の方からご質問が来てますので、
ちょっとご紹介したいと思いますね。
28歳男性の、これはメーカーの方ですね。
いきたいと思います。
大企業に勤めております。
メディアなどでは雇用維持の問題などを取り出されている中で、
不謹慎な部分もあるかもしれませんが、
正直そのような不安はない。
恵まれた環境でリモートワークに促進しております。
ただ一方で、これまでやってきた仕事はほぼ止まり、
現実的には自分の仕事はなくても十分回っているのではないか、
という根本的な疑問が生まれています。
モチベーションが上がらないという以前に、
そもそも自分の存在が価値として
それほど高くなかったのではないかと思い、
ある種のアイデンティティ喪失感があります。
とはいえ、焦っているわけでもなく、
なんとも言えぬ葛藤を感じており、
井上先生にぶつけてみました。
以上ですね。
ぶつけてみましたという感じで来ています。
大企業の方ならではの話の部分もあるかなと思っていて、
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例えば、今まだ起こっていないだろうけど、
いずれこれが長引いてとんでもない影響が出たら、
大企業といえどもそうなるかもしれないけど、
やっぱり今リモート環境でやっている人も、
基本的には自分の給与、収入みたいなのは、
守られているという前提でやっていると思うので、
その辺の危機感はそんなにないだろうと。
例えば中小なんかでも、僕なんかもよく聞くけど、
もうちょっとこの状況が何ヶ月続くと、
雇用調整の問題も考えざるを得ないみたいなことを、
今から語らなきゃいけない経営者もいたりするので、
その中の環境とはちょっと違うなというのが一つ、
大企業の中の特色、感じていることの体感として持っている、
一つの特色かなというのと、
もう一個、もしかしたら自分の存在感というか、
そんなに高くないんじゃないのって思っているっていうのも、
若干やっぱり大企業ならではなのかなと思っていて、
なぜかというと、会社が大きくなるほど、
細分化された専門の世界に入っているじゃない。
例えば人事というものを一つ取ったって、
そうだな、300人規模の会社だとしても、
人事の人なんて下手すら5人とかで全部やってると。
で、大企業になれば、
採用担当だけで3人ぐらいいるよとかね。
そういうこともあるし。
だから自分がやってるものは極めて、
特に全体感がわからなくなるので、家にいると。
そうするとすごく部分的なことしかやってない気がするっていうの。
これがどの流れにつながるのかなとかね。
今の人事の例だって、
人事部の中でわさわさやってれば、
いろんな情報がフッと入ってくる。
自分が採用担当だとしても、
例えばベースアップの話が出てたりとか、
配置替えとか制度変更の話が出てたりとかするので、
全体感の中で自分が何やってるかっていうのを、
なんとなく肌感覚でつかみやすいけど、
テレワーク状況とかになって家庭にいると、
あ、これしかやってなかったのかなみたいなイメージってあるかもしれないね。
なるほど。
何が言いたいかっていうと、
存在価値が薄いなとか、
役に立ってないんじゃないかなとか、
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自分のポジションってあんまり高くないんじゃないかなとか、
思ってしまうよりは、
自分がどういうポジションで、存在価値、存在感で働きたいかなっていうのが、
大事な自分のキャリアを考えるときの、
自分の中の内省する必要があるんじゃないかなとは思いますね。
やっぱりどれだけ周囲への影響力を持てるか、
つまり貢献能力が高いとか、
それこそ存在感が強いとか、
いろんな意味で、
周囲への影響力があればあるほど、
自分ってやっぱりいてよかったなとか、
やってよかったなっていう方につながるので、
どんな仕事人になりたいって言ったらいいのかな。
できるやつだなって思われたいのか、
いやー、あいつといると本当にいいんだよねっていう方向に行きたいのかとか、
いろいろだけど、
28歳だとしたら、
差し当たって32歳くらいまでの間に、
自分はどんな位置に行きたいかなっていうのを考えておりました。
なるほどですね。
でも確かに年齢的には別にリモートと関係なく、
キャリア的には何となく一瞬立ち止まって考える年齢でもあるなと思ったりはするんですけど、
この方こうやってご意見いただきましたけど、
同じような方もたくさんいるだろうなとは思いますよね。
かといってそれに対してソリューションっていう話ではない感じもするんですけど、
ここで今それこそ何回もリモートの話で出てくるのは、
緊急避難的に始めちゃってるからどの会社も、
今テレワークでみんながやってることは、
それまでやってきている担当業務を淡々とやってると思うのよね。
なるほど。
つまり与えられている役割について、
マネジメントする側だってそれ以上のこともできないし、
次のステップに行くためにこういうことに取り組んでみようよなんていう、
成長を促すための指導とか経験を積ませるとかっていうようなことを、
やれる環境にはないと思うよね。
そうですね。
だから28歳ぐらいだとちょうど別れ目で、
自分でどれだけ、いろんな意味ね、
総合的に自分で組み立てるか組み立てないで、
作業者のままでいるかの分岐点なのよね。
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自分でプランできるか、戦略から何からね。
自分で考えて自分の行動を作るまでいけてるときとは、
いい30代になったけど、
作業者に陥っちゃうと淡々としちゃうというの。
危険なのは今やってるテレワークなんかで言うと、
今やってることをとにかくちゃんと滞りなくやるモードは意外と強いはずなので、
若干作業的な仕事になってる可能性があるねって思うんだよね。
なるほど。
28歳のときくらいが大事なときなんで、その分岐点として。
だからちょっと悩ましく感じてるのはよくわかるって感じかな。
なんかどういう、この日にどういったアプローチをこの方はすることができるんですかね。
スキルにはやっぱり専門スキル、その人の仕事のための専門的なスキルと、
やっぱり仕事ができるってどういうことっていう一般スキルってあるじゃない。
コミュニケーション能力もそうだし、
思考力とかね、いろんなものがあると思うんだけど、
その中のどれかっていうことは言えないけど、
やっぱり一般スキルを磨くっていうモードを自分に入れた方がいいよね。
自分で学びを作るっていうか学びに行くというか、
本を読んでもいいし、
それこそ上司とのリモートの中で、
今後自分はどんなことをやってみるといいですかねっていうことでもいいから、
自らが上に行こうとしてる意欲で活動を何か作っていかないと、
上司先輩が自分の成長のために何かプログラムしてくれるっていう環境じゃないということだよね。
自分から取りに行かなきゃいけない。
これからの世の中で、自分から自分を高める意欲があるかないかは、
多分相当な差になって現れると思う。
なぜかというと、
例えば違う側面で、ダイバーシティ的な側面でテレワークが必要だよねとか、
例えば育児休暇に入ったけれどスキルが高いので、
その人が自宅でこの仕事をしてくれればすごくいいねっていうことで、
そういうテレワークだってあるよねとか、
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そうなると今言ったように、
その人が持っているスキルを活用した業務っていうテーマになるので、
役割の決まったことをやるっていう関係性になるわけよね。
会社と自分がテレワークを通じて。
クリエイティブに何かを生み出すとかっていうよりは、
ある業務をちゃんとやりますっていうモードになって、
そうすると今みたいに違う意味で成長したいと思っているような人にとっては、
そういう場に入り込んでしまうのは、
かえって自分としても良くない、好ましくないだろうから、
そうすると自分で作っていく。
次のステップに行くための自分を磨くっていうの。
その時ってワンアクションなんかできるとしたら、
そういう時期って一般的なキャリアで考えると、
資格を取ろうとかね。
その時間に、例えば大学院行ってみようかなとか、
英語もう一度勉強しようかなとか、
っていう思考に結構走る傾向っていっぱいあるのかなという気もするんですけど。
あるでしょうね。
それも決して間違っちゃいないと思う。
でも大事なのは、
要はどんなことにおいても、最終的にはさっきから言う、
あえてわかりやすい言葉で言うと、
自分が何をすべきかを自分で組み立てること。
自分の動きの戦略を自分で考えるみたいなこと。
ということが一番仕事をする上で、
面白いと感じる人がある意味上昇志向というか、持つわけで。
スキルセットとかの上流というか、若みの話ですよ。
そこがすごく今大事になってきたなって気がする。
自らの戦略を自らで立てる。
それが楽しいって思う人か、そうでないかで、
仕事の仕方が極端な言い方をすると二極化するんじゃないかと。
より定型化して仕事をこなしていくタイプと、非定型にどんどん飛び込むっていうの。
これも抽象度が高いけど。
選挙で戦うのか選挙で戦うのかみたいなところもありそうですね。
今の質問者に言いたいのは、よくわかるよって感じるのはよくわかるから。
感じるんだとしたら、おそらくこの人の内部にあるのは、
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もっといい意味での好奇心とか向上心があるはずなので、
誰も教えてくれないんだから、自分で磨きに行くと勝てるぜっていうことかな。
なるほど。この話を踏まえた上で、また具体的な質問がありましたら、
また取り上げていきたいなと思ってますので、お待ちしております。
今日はちょっと概念的な話でしたけどね。
自らの戦略を自分で作るっていうことで、頑張ってみていただけたらなと思います。
これで以上です。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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