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2020-07-10 16:03

第272回「リモートに適することと、適さないこととは?」

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第272回「リモートに適することと、適さないこととは?」井上健一郎が、組織・人に関わるあらゆる問題をわかりやすく解説する番組です。
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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感。
上場企業から中場企業まで延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、今日も質問いきたいと思うんですが、
前回、井上先生がプロジェクト型の質問に回答しようとしている矢先に、
リモートとリアルをうまいこと、ハイブリッドというか、
うまいことを両方組み合わせてやっていくんでしょうね、これからは、
みたいなことをポロッとおっしゃって、それ気になるよねって話で。
っていう中でですね、ちょうど質問を見ていたら、
まさにそれと同じような質問をくださっていたので、
今日はその質問を取り上げさせていただきたいと思います。
すごいシンプルなご質問なんですが、
この方が34歳、男性、経営者ですとなっております。
いきたいと思います。
リモートに適することとリモートに適さないことの違いは何でしょうか。
いいですね。
もうあれですね、そのまんまのご質問をピンポイントいただきました。
僕もそういう、今回ね、改めてリモート環境とかね、
昨今ね、このコロナ争動になる前に、リモートテレとかテレワークとかね、
そういうものはある意味必要な時代になったね、なんてことはもう世の中言われていて、
でもなんかこうちょっと、うまくいけないんじゃないの?みたいな、
ちょっとマイナスイメージでなかなか前に進んでなかったっていう時期もあったと思うんですね。
今そんなこと言ってる間ないんだということで、
やらざるを得なくて突入してる人が多いと思うんですけど、
なんとなく整理をしてみると、
やっぱり例えばリモートワークって取り入れたほうがいいよねって言われていた論調の中に、
2種類あったなっていうのがあって、
一つは、やっぱり主婦でも仕事に就けるよねとか、
家庭環境の中にいてもやるべきことができるんだから、能力があるんだから、
家でやってくれればいいじゃないっていう参加の仕方もあるよねっていう意味合いと、
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あとは逆に言うと、かなりプロフェッショナルなので、
もう例えば自営業みたいな形で、フリーランスで、
いろんな仕事を自分の才能を生かして参加するというパターン。
大きく分けると、まずこの2つの方向で語られていたような気がするんですよ。
今そうじゃなくて、いろんな職種が全部リモート環境になってるから、
違うパターンになってるんだろうけど、
そのときのリモートがこれから必要だよねと言われていた2つの方向の考え方なんかで、
ちょっとベースにしてみると、
切り口としては、その人がやるべきこと、やることが決まってるか、
そうではなくて、やること自体を決めるのかっていうのが一つ切り口としてあるかなと。
やることが決まっている。
さっき言ったように、例えば主婦の方でも自分のスキルを生かして、
このことをやってくださいって言うと、もうこれはやることが決まっているので、
ある意味では期限を守ってやってくれさえすればいいですよっていう仕事のやり方なので、
こうやってリモート環境であろうがなんだろうができちゃうということでOKだねと。
プロフェッショナルでもそうよね。
あなたにはこういう結果を出してほしいので、
これをやり上げてくれればいいですよとやることが決まっています。
その中で、なおかつ自己完結するかどうかっていうのが大事で、
やることが決まっている、なおかつもう自己完結しちゃうよねと。
他者との関係はいらないよねと。
というのはよりリモートワークには今後向いていっていくし、
そういう人がさっき言ったようにフリーエージェント的にも自己完結する世界だからいいよねと。
ただ問題になるのは、やることが決まっていても他者との連携をしなきゃいけない。
連携しながら組み立てていけない場合っていうのは、
やっぱりどこかでゴールのイメージの全体像の共有とかということが必要になるので、
これはリモートでもテーマではあるけれど、
実はリアルで顔を見合わせたほうがやりやすい。
みんなで集まって、今回の件はこういうゴールに向かっていて、
今こんな課題があって、皆さんどうですか?
我々がやるべきことは何だろうか?
ちょっとプレスト的に意見交換をするっていうことができるので、
もちろんリモートのミーティングでもできるんだけど、
空気感とかを大事にするとしたら、リアルのほうがよりいいだろうなっていう感じかな。
なおかつ今度やることを決めなきゃいけない。
つまり課題だけがポーンと降りてきていて、
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じゃあ何だったらいいんだろう?っていうことを決めなきゃいけないときに、
これも自己完結でできちゃう世界。
さっき言ったプロフェッショナルで参加するような人たちは意外と、
この課題クリアしてくださいねなんて投げられて、
もしかしたらコンサルナーっていうのはそういうものかもしれないけど、
やることを自分で決めるということにもなる。
これもリモートであってもいいかもしれない。
ただし、我々のような仕事は別として、
何かいいんだけど決めるにあたって、こういうポイントだけは抑えてねとか、
この前提だけは外さないでねとかいうのがある場合は、
これは何かしらのある種のルールというのかな。
ルール設定が必要な中でやる。
そうするとこの場合は、
自己完結してやることを決めるということに関して言えば、
それなりの力量のある人に対してはリモートワークで任せることは全然OKだし、
ただこの場合でもリアルがいいのは、
今言ったとはいえ自己裁量的にやっていいんだけど、
前提となる条件はこういうことですよということを整理する場は、
リアルなほうがお互いが理解しやすい。
なぜなのかとか背景とか根拠とか意味みたいなのが、
リアルなほうが語りやすいから。
一番問題なのは、
そういうふうに課題があるんだけどどうしたらいいの?
これっていうのを連携しながらやらなきゃいけないこと。
プロジェクトがテーマだけ与えられたけど、
どうするのこれ?というプロジェクトで与えられたバランカは、
これはもうお互いが持っている意見、知見、
いろんなものを融合していかなきゃいけないので、
まさに場が必要になってくる。
融合する場が必要になる。
すると、ここはリモートなんかでもやらなきゃいけない時代ではあるが、
リアルな設定ができるなら、
リアルな場でみんなでザックバラに意見交換したりして、
空気感も一緒に味わうとか、
変な話、同じ釜の飯を食うとか、
そういう時間があるとか、
共有の場、場だよねまさに。
場を共有するということが大事になるので、
よりリアルのほうが効果的じゃないのかなって。
そんなふうに思いますね。
今の話をちょっと整理していくと、
マトリックスをイメージしてもらうとよくて、
縦軸にやることが決まっている仕事と、
やること自体を決めなきゃいけないというのが縦軸にあって、
左右に自己完結できるのか、
他者との連携を必要とするのか、
チームプレーとしてやらなきゃいけないのか。
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そうなると、やることが決まっている自己完結型、
やることが決まっているでも連携しなきゃいけない。
やることは決めるということ自体が、
やらなきゃいけないけど自己完結できるのか、
連携が必要になる。
4つの事象ができて、
やることが決まっていて、
自己完結することは、
本人さえちゃんと締め切りとか守ることができれば、
リモートのほうがむしろ効率がいいということになる。
情報さえちゃんと成立されて共有されてる。
今の4事象の中で、
リアルのほうが適切なのは、
分かりやすくやることが決まっていなくて、
一緒にというか、他人と一緒にやっていかなければ、
最もリアルがいけるものですよね。
次に必要なのは、やっぱりやることは決まっているとは言っても、
他者との連携が必要だよねというときには、
同じ空気を、感を味わうという場が1回あるということが大事かなと。
それがプロジェクトの背景とか、
まさに進めていく上で、
ホワイの部分をちょっと一旦共有って、
意識しなきゃいけないときみたいなところですかね。
素晴らしい、その通りです。
そう、ホワイですね。
だからそこが、共有することによって、
分かり合っている者同士であれば、
リモートになったとしても、
分かっている者同士というベースがあるので、
リモートの会話がスムーズになる。
今回だって、リモートにいろんな環境で突然入った人たちでも、
意外とやりにくくはないよねっていうのは、
リアルで分かっている人たちとやってるから、
案外できちゃう。
でもこれが、初めましてっていうことになってくる時代になるとしたら、
そのときに空気感を味わうってことができないから、
そこに難しさをより今よりは感じると思うんだね。
なるほど、本当に分かりやすく、
ずっと一緒に仕事を共にするというよりも、
濃厚な合宿を一発やって、
あとはリモートとかのほうがよっぽど効果ありそうですよね。
だからもうそれこそ、
この言葉は今の時代であまり良くないんだけど、
密度の高い触れ合いという関係で、
お仕方があって、
別れて、みんなでリモートで自分の空気の中でやり、
また合わせてっていうような繰り返しのほうがいいかもしれないね。
なるほど。
だいぶ今の4事象と、
ポイントはやっぱり背景とか価値観とか、
ホワイに当たる部分の共通ですよね。
そこばっかりはリアルじゃないと厳しいかなと。
やることは決まっていない中で、
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他人と言わせてやるものなんて、
リアルの場を持ってしないとなかなか厳しそうな気がしますけど。
そういうことか。
だいぶこれで整理できたので、
今日はもうこれでも終わりでいいんじゃなかろうかと思います。
改めて今日の質問が、
リモートに適することとリモートに適さないことだということだったんですが、
そういう意味で言うと、
リモートに適さないことっていうのは、
その観点から振り返ってどういうものだ?
今、遠藤さんがさっき言ってくれたことは、
非常に一つの概念化した答えだと思うんですね。
ホワイが共有されていない場合に、
ホワイを共有するためには、
リモートよりリアルのほうがいいよ、
というのはすごく大きな意味でそこだと思うんです。
共通価値観を握る場所はリアルのほうが絶対いいから、
握った後は結構何でもリモート化できるよね、
っていう話かもしれない。
ハウの部分とかだと、
ちょっと成果の、
その人たちのそれぞれの教育の進み具合とかレベル感によって、
ちょっとここはだいぶ違いますよね。
さっき言った、やること自体を決めるって言ったけど、
やること自体を決めるだって、
若い人がやることを決めるっていうレベルと、
ベテランが自分でやることを決めるっていうのは、
全然レベル価値的ではない。
あえてやることが決まってる、決めるって言ったけど、
人によってそこは違ってくる。
前、どっかの回でも言ったけど、
積極度の高い人ほどリモートに向くっていうのはそういう。
なるほど。
そんなフレーズありましたね。
というわけで今日はやってまいりましたが、
いかがでしたでしょうか?っていう感想を寄せるなと。
でもずいぶんね、
いろんな意味でリモートっていうことに触れながらやってきた。
本当ですね。
いろんな角度からリモートを結局掘っていくという作業をしてますが、
リモートだからこそ課題感のイメージがみなさんつくんだけど、
これは本当はリアルなマネジメントでも同じなのよね、テーマ。
成果の定義とかもそうだし、
進捗するからホワイオドをお互いに握るかとか。
全く全て通常のマネジメントだと何ら変わりがないので。
だから空気感でなんとなくやらないけど補っちゃったものが補えなくなったから
ローテイしているだけで。
本来的にはもしマネジメントとしての力量スキルをかなりレベルアップしたいなと思う方は、
これは…
稲葉弁塾に来てくださいと。
それもあるけど。
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でもおもしめきっちゃってますからね。
次回やったら来てくれればいいし。
まあですかね。ということで、
今日のあたりはこのあたりで終わりたいと思います。
はい。
というわけで、井上先生ありがとうございました。
ありがとうございました。
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