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井上健一郎の組織マネジメント研究所
組織が一体となり、ゴールを達成する究極の快感
上場企業から中小企業まで、延べ200社以上の支援を行った井上健一郎が、
組織・人に関するあらゆる問題を分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。
井上健一郎の組織マネジメント研究所、井上先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さあ、ということで、今週も行きたいと思いますが、
質問がたくさん来ておりますので、早速ご紹介させてください。
今日はまず、課長職40代の方からご質問いただきました。ありがとうございます。
最近、チームという言葉に憧れを感じています。
高校の同期数人と定期的に飲み会・食事をしています。
そこで、お互いの仕事の近況報告をして、刺激をしあっています。
友人の一人が、うちのチームはね、とチームという言葉を使い始めて気になっています。
今までこいつ部署って言ってたのに、なんかカッコつけてる?とやっかみながらも、
どことなく羨ましいと感じています。ここからが質問です。
組織・部署・チームなどいろいろな呼び方がありますが、
改めてそこにはどんな違いがあるのでしょうか。
大きいと組織、小さいとチームというイメージはありますが、
それ以上に何かある気がします。
井上先生の考えを改めてお聞きしたいです。
現在、私はうちの部署、うちの部下と言っているのですが、
なぜかチームという言葉が気になって仕方がありません。
とても初歩的な質問だと思いますが、私のもやもやをすっきりさせたく、
どうぞよろしくお願いいたします。
素晴らしいですね。ある意味。
こういうことですよ。
素直な方で、なんかこう。
チームという言葉が持つニュアンスに、
素直に感受性を高めているというのがいいと思いますよね。
調べると、組織とか部署とかチームって、
例えば規模の問題の違いを、
ここの方も言ってるけど、大きいのと小さいとチームって言ったりしますね、
っていうようなこととか、
あとはプロジェクト的な要素が強い時にチームって言うよねとか、
なんかそんなようなことがあるんですけど、
この方が感じ取ったのはそういうことじゃないと思うんですよね。
集団と組織っていうものの違いって、目的があるかないか、
そしてその目的に対してお互いが貢献しよう、
自分が役に立とうとするっていうようなことはあるかどうか、
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それともう一個、コミュニケーションがよく取れているかっていうのが、
組織と集団の差だよねっていう三つのポイントで語られることがあるんですけども、
だから部署であろうが何であろうが目的観は一緒なんだけど、
チームっていう言葉により目的の共有度みたいなのの、
強さを感じるんじゃないかなっていうのが一つの感じ方。
もう一個は関係性がより密な感じがするのが、
チームって言葉なんじゃないかなって思ったりしますね。
つまりお互いが、ある場面ではわきあいあいだろうし、
ある場面ではお互いがサポートしあったりとか、
距離感みたいなものがそれなりに近い人たちの集まりをチームっていうんじゃないかな。
例えばラグビーのときにはワンチームって言葉が出てきたと思う。
あー出ましたね。
ああいうことも非常にチームという言葉のニュアンスを、
よりコミュニケーションが取れている、
関係性が深い状態のことをイメージさせてきてるんじゃないかなと思うんですよね。
なるほど。
だからよく部下っていう言葉、部下って言ってるって言ったけど、
部下ってやっぱり上下っていう意味での下の人のことを部下っていうわけで、
言い方としてはメンバーって言い方をする場合が、
チームって言ってるような会社だとか組織だとメンバーって言い方をする。
ああですね。メンバーって言いますね。
お店なんかだったらスタッフとかね。
そういうような言い方をして、
ある意味上下という意識をあまり強く前に出さないっていう。
それもチームという言葉が持ってるニュアンスのもう一つなんじゃないかな。
一つは目的の共有度合い。
共有度合い。
あと関係性の深さ。
ここはここですごい、目的が共有されてれば関係性も深くなりそうっていうか、
すごい密接にこの2つの要素が関係し合ってそういう感じもしますよね。
そうなんだけど、やっぱり部署とか組織っていうと、
やっぱり求められるのは何で部門ができてるかっていうと、
そこの専門特化した部分をしっかりちゃんと機能しなさいっていうのが組織の求めてることだと思うので、
結果成果とか出さなければいけないこと、
やり遂げなければいけない機能みたいなことに対する意識が強まるんじゃないかなと思う。
チームというのはそれよりも、もうちょっと精神的なつながりみたいなものが感じるんじゃないかと思う。
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言葉から、この方なんかが特に感じ取ってるのはその辺の部分なんじゃないかな。
なるほどですね。今ここで言っている目的の共有っていうのは、
今言ったこれを立てするぞみたいな。
それも含めてだけど、チームといった瞬間に管理っていう言葉が弱まるってものはない。
ああ、確かに。感覚を言語化しながらの話ですけど、ありますね。
うん。だから目的のためにマネジメントされて管理されてるということ、
自分の役割をしっかり果たすっていう方向ではなく、
もちろんそうなんだけど、もうちょっと自主性とかがみんなが持っていたりとか、
気持ちよくそこに、そのために自分がやるべきことをやろうとしてるとか、
隣の人がやることに対して興味を持って、ちゃんと場合によっては協力してあげるとか、
そんなようなことが周辺に漂うんじゃないかな、そういうイメージが。
なるほどね。ちなみに、今あえて2つのファクターで話し進めて大丈夫ですか?
XY軸、Z軸出てこないんですか?
大丈夫ですよ。
仮に2軸で取ったときに、目的の共有度合いが低くて高くてというのと、
関係性の深さが浅い深いで考えたときに、目的共有がしっかりとできていて、
関係性が深いのを、今の話だとチームって呼んでそうな感じのニュアンスですかね。
目的の共有なんだけど、目的の捉え方みたいなところ。
目的に対する共感、共鳴度みたいなのが差なんじゃないかと思うんだよ。
やらねばならないってことはみんな理解する組織である以上、
自分たちがやらなきゃいけないことはわかってるよっていうのはあると思うんだけど、
それをどうやってやろうかとか、価値観ベースとか、
そういうところで共感してるかとか共鳴してるかみたいなことが、
チームの場合のほうが強い気がする。
目的への共感度合いが高いけど、関係性の質は低いというか、
関係性そんな深くないよねっていうのは。
機能的な組織ってことね。
それがいわゆる機能的組織か。
組織としては目的あるし、これやるぞってなってるんだけど、
関係性は結構合理的というか。
まさにここがいわゆる組織、部署とか言われるときの言葉がここってイメージかな。
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厳密な言葉の定義付けではもちろんないけど、
先生とこの方が感じ取っているものはそういうことじゃないか。
確かに。そんな感じします。
ちょっとこだわっちゃってるんですけど、
そうなると目的への共感が低いけど、関係性が深いっていうのはどういうものですか。
恋愛ですか。
目的への共感はおそらくなくはないと思う。
私たちは気持ちいいよね、この集団っていうのは。
例えば会社に行ったとしても、告知をよくやってるけど、
成果とかそういうものに対しては意識が低いとか、
世の中に対して出している価値観みたいなもの、価値提供みたいなことに対する認識が低いとなると、
いずれその組織はなくなると思う。
ご質問いただいてますけど、この方の同期の飲み会の場とかは関係性高いけど、別に目的共有されてないが価値はある。
ある意味では集まりなんだよね。
悪い場だとは思わないけど、集まりではあるけれど何かを成し遂げるものではないので。
だから目的が低いってなったら、ある種チームであろうが部署であろうが、
組織というものに対する意識からは遠ざかっていくんじゃないかなと。
なるほど。大好きな集まり的な。
そうそうそうそう。
さっき冒頭言った組織と集団の差ので、集団のほうになっていっちゃうんだよね。
なるほどね。集団のほうになっていってしまうと。
ちょっと目的の共有度合いが低くて関係性も低いのはあえて話す必要ないですかね、ここでは。
逆に言うとよくまだいますねって。
そこに。
どうしたんですかっていう。
場所しんどくないですかっていうことか。
そうそう。
というような話をしてきた中で改めて、チームって何ですかと大体話しましたよね。
改めてギュッとまとめるとどうですかね。
時玉ね。チームという言葉に、ある種の弱さを感じる人もいたりするのよね。
弱さというより柔らかさ。
組織って言葉に対して、みたいなニュアンスですか。
そうそう。チームって言った瞬間にゆるさみたいなのが。
わかるわかる。
お互いがなあなあにやってるようなことを捉える人もいるので。
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だけど今回の場合は違うんだけど、共通してることは何かというと、
そこにいるときの精神的な安心度の強さなんだよね。
なるほどね。そこにいる人たちの心というか気持ちがどこかというとこの安心度。
より強いほうがチームっていう感覚があるんじゃないかな。
だからこそ、よく言う心理的安全性とかばっかり言ってるんじゃないよみたいなね。
ちゃんと働けみたいな意識があると、その弱さを感じるんだろうし。
なるほど。
でもみんなでちゃんとしっかりやってれば、
お互いの関係性の良さみたいな、仲間意識の強さみたいな、
そんなものを感じるんじゃないかなと思う。
なるほどですね。
それでいくと安心度はやっぱり関係性で生まれてくるんですかね。
そうだと思う。
目的が高くて、共有度が高くて、当然関係性が深かったら安心するし、
けど組織論的な、いわゆる機能的組織の関係性が低いと、
どんなに目的共有できてても、やっぱり安心がちょっとあるわな。
後半にこの方の質問にもあった。
部下という言葉と、途中で私が言ったメンバーという言葉で、
何が差があるかというと、部下ってある種身分を語ってるよね。
ああですね。
でもメンバーって別に身分じゃないじゃない。メンバーなんで。
確かに。なんか関係性を語ってる感じもしますよね。メンバーって。
だからそういう、なんだろうな。
より一番強い組織論、組織の中のガチガチの縦上下とかっていう、
専門特化したその部分の機能みたいなことを言うと、
極めて強いのは軍隊だったりすると思うんだけど、
やっぱりその逆にあるものが、みんなで知恵を出し合ったりとか、
みんなで考えたりとかっていうことが、
よりチームという方向の言葉が表す世界観なんじゃないかな。
なるほど。
なるほどですね。
いやいや、チームね。
今世の中がみなさん何となく無意識で求めてるのはチームなのかなっていう感じが聞いた上でもやっぱりしますし、
だからこそこういうご質問をいただけるんでしょうね。
時代を感じますね。
時代を感じます。
大変びっくりになりましたね。
今自分の置かれている場所がどういう組織寄りなのか、チーム寄りなのか、
とうとうぜひ見てみていただきたいですね。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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